晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

『ダ・ヴィンチ・コード』 75点

2006-05-30 10:04:06 | (米国) 2000~09 

ダ・ヴィンチ・コード

2005年/アメリカ

映画のできより、社会現象としての評価

プロフィール画像

shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 75

ストーリー ★★★☆☆70点

キャスト ★★★★☆80点

演出 ★★★★☆80点

ビジュアル ★★★★☆80点

音楽 ★★★★☆75点

多少の予備知識を以って観たので、前宣伝で云う「恐るべき真実」は驚きにならなかった。ベストセラーの映画化は難しく、原作を読まなくても充分楽しめ、返って期待過剰にならないのでは?西欧の文化・宗教史に詳しければ、その掘り下げ方に不満が残るのだろうが、この映画にそれを望むのは酷ではないだろうか?
ただサスペンスとしての盛り上がりには欠ける。その意味では中途半端な出来上がりになってしまった。主役のトム・ハンクスとオドレイ・トトゥは、従来にない役柄に挑戦し新しい面を魅せている。ジャン・レノ、イアン・マッケランはお得意のジャンルで無難な演技。
映画の出来・不出来でこれだけ話題になるのは、カトリック教徒の上映禁止運動をも巻き込んで、社会現象となったことが最大の評価であろう。


『泥の河』 75点

2006-05-30 09:12:56 | 日本映画 1980~99(昭和55~平成11) 

泥の河

1981年/日本

原作の薫りが残っていて懐かしい

プロフィール画像

shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 75

ストーリー ★★★★☆80点

キャスト ★★★★☆75点

演出 ★★★★☆75点

ビジュアル ★★★★☆75点

音楽 ★★★★☆75点

エンディングに「小栗康平第一回監督作品」とあるように、彼のデビュー作。昭和31年当時の大阪を再現するのに苦労の跡が見えて懐かしい。
宮本輝原作の雰囲気も出ている。田村高広の追悼上映で見たことを除いても、今の暮らしに満足しながらも、戦争の傷跡を引きずっている男を見事に演じている。他に藤田弓子・加賀まりこ・芦屋雁之助・初音礼子など、達者な役者が脇を固めているが主役は子供達。監督としては一番の腕の見せ所である。上手くはないが素朴さが好い。