晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

『ナイロビの蜂』 85点

2006-05-16 16:36:04 | (欧州・アジア他) 2000~09

ナイロビの蜂

2005年/イギリス

骨太な愛の物語

プロフィール画像

shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 85

ストーリー ★★★★☆85点

キャスト ★★★★☆80点

演出 ★★★★☆85点

ビジュアル ★★★★☆90点

音楽 ★★★★☆85点

「シティ・オブ・ゴット」のフェルナンド・メイレレス監督、ジョン・ル・カレ原作、ジェフリー・ケイン脚色。英国高等弁務官ジャスティン(レイフ・ファインズ)とテッサ(レイチェル・ワイズ)の愛の物語だが、ただのラブロマンスではない。冒頭にテッサが死んでしまうが、その原因を明かす単なるサスペンスでもない。
涙が乾く間もなく、先進国とアフリカの開発途上国の政治・経済が複雑に絡んだ欲深い人間の現実を思い知らされる。庭いじりが趣味の二世外交官と社会の歪みを正すのが生き甲斐の若き闘士の2人が惹かれ合うケニア。その壮大な景色とそこに住むエネルギッシュな現地人に圧倒される。「ホテル・ルワンダ」同様現地ロケが、この映画の生命線だ。
体当たりの演技で、アカデミー助演女優賞を獲得したレイチェル・ワイズが印象深い。