・ A・ラモリス監督のシネポエム代表作。
パリのメニルモンタン街で少年パスカル(パスカル・ラモリス)が見つけた<赤い風船>の映像詩で、カンヌ国際映画賞パルムドール受賞作品。
3年前「白い馬」でシネポエムというジャンルを切り開いたアルベール・ラモリス監督の代表作で、4年後の長編「素晴らしい風船旅行」のベースにもなっている。
モーリス・ルルーの音楽に乗って街を漂う<赤い風船>はまるで人間のような意思を持っている。パスカルも雨が降れば傘に入れるなど、親友を得たように振る舞っているところが微笑ましい。モノトーンの街並みや、衣装の人々と対照的な真っ赤な風船が美しい。
当時難しかったヘリによる空撮で、その映像を見ているだけで心が洗われ癒される36分だ。