・ K・ブランシェットが主演女優への道を拓いた作品。
インド出身のシェカール・カブール監督が、オーストラリア出身のケイト・ブランシェット主演によるエリザベス一世の前半生を描いた歴史ドラマ。
史実とは違う部分も当然みられるものの、NHK大河ドラマほどではなく?許容範囲。K・ブランシェットの出世作だろう。
同年上映され、米国アカデミー賞受賞作品のグウィネス・パルトロウ主演「恋に落ちたシェイクスピア」に隠れ目立たなかったが、英国アカデミー賞受賞作品だけあって甲乙つけがたい。
1558年女王即位まで命の危機に遭遇しながら自らの英知で切り抜け、イングランドを統一するまでのストーリー。ダドリー伯(ジョセフ。ファインズ)との愛を断ち切り、結婚しなかったひとりの女性の成長物語として楽しめた。
ジェフリー・ラッシュ、リチャード・アッテンボローなどのベテランに加えヴァンサン・カッセル、ダニエル・グレイグの若手まで、厚みのある共演陣が見せ場を作ってくれたのも歴史ドラマとして相応しい。