ヒストリー・オブ・バイオレンス
2005年/アメリカ
家族の信頼と絆のためにすることは?
shinakamさん
男性
総合 80点
ストーリー 80点
キャスト 90点
演出 80点
ビジュアル 80点
音楽 70点
デヴィッド・クローネンバーグ監督はこの映画で避けて通れないアクシデントに遭遇したときの人間の行動を暴力に象徴させ冷酷に表現している。
平凡だがささやかな幸せな日々を送っているトム(ヴィゴ・モーテンセン)に突然襲う事件で、知られたくない過去が暴かれていく。家族の信頼と絆を取り戻すため、命がけの行動にでるトム。ヴィゴ・モーテンセンの表情の変化は見事。妻のマリア・ベロも大熱演。
鍵を握る人物が前半ではエド・ハリス、後半ではウィリアム・ハートだが、画面を釘付けにさせる。つまり出演者が皆好演している。それでも余りにも現実離れしたストーリーであることが、今ひとつのめり込めない原因か?
ホテル・ルワンダ
2004年/カナダ=イギリス=イタリア=南アフリカ
事実を基に映画化した価値
shinakamさん
男性
総合 80点
ストーリー 80点
キャスト 85点
演出 80点
ビジュアル 85点
音楽 85点
前評判の高い映画で予備知識なしでは見られなかったので、どうしてもネガティブなところへ目が行ってしまう。それでも是非一人でも多くの人にみて欲しい。特に国際社会に影響力のある人に見せて感想を聞いてみたい。
主人公のポール(ドン・チードル)は欧米の文明に憧れそれを享受していた外国資本の高級ホテル支配人。ルアンダのフツ族で妻はツチ族。この部族間抗争で100万人の命を奪うのを国際社会は放置していた事実。映画化するだけで価値があった。ニック・ノルティ、ホアン・フェニックス、ジャン・レノなど脇役を固めエンターテインメント性を考慮した作り。何より子供達の出演がこの映画を支えている。