さて、先日の日記の続きです。
今回の一般質問、色々な方面から反響をいただいたのですが、
予想していなかったのが、西宮市職員労働組合発行の広報誌に
「@給与制度全般」でご報告した質疑内容が、まるまる掲載されたこと。
聞くところによると、市職労の広報誌に
議員の一般質問が名前入りで、取り上げられるということは、
過去、あまり例がないようで。
それぐらい、先方にとっても重要な内容だったということなのかな~、
と思っています。
で、そういうことも含め、この問題に関しては、改めて、
自分自身の姿勢を明らかにしておくべきなのかな~、
と考えておりまして。
職業柄、当然、公務員の給与については、
色々と批判的なご意見をいただくことが多いです。
私自身も、勿論、その部分に対して、強い問題意識を持っています。
ですが、実は、私は、「とにかく公務員全員の給与が高い!」
という方向性の議論には、余り、乗れません。
十分、給与以上に働いている方も、いらっしゃると思っていますし。
そうゆうわけで、私は、 一番問題なのは、
○民間の同じ職種と比べた場合の圧倒的格差
○「年功序列」どころか「年数序列」とも言うべき、
余りにも硬直しすぎた給与体系
であり、その結果として現れる、
「職務内容や勤務実績・評価に関わりなく、
全員の給与が一律に高い!」
という点であると考えています。
(これに加えて、経営状態を全く考慮することなく、
人事院勧告に則って、賞与が支給されている、という問題もあります。
言うまでもなく、民間では、経営状態によって、
ボーナスは増額されたり、減額されたりするのが当り前です。)
西宮市の現状を見ますと、
「課長よりも、課長補佐・係長の給与の方が高い例が多数存在する!」
「課長補佐・係長より、場合によってはヒラ職員の方が給与が高い!」等、
現行の給与体系の下で、深刻な矛盾が現れています。
能力を評価されて昇進し、重い職責を担う役職者の給与が
部下より安いようでは、優秀な職員・やる気のある職員の
士気を保つことなどできません。
課長への昇進を拒否する職員の存在が囁かれるような現状は、
早急に是正するべきだと思うのです。
そのためには、給料表の抜本的見直しを含めた、
給与制度全体の再構築は、避けては通れません。
団塊の世代の多くが定年を迎える、ここ数年こそが、
給与制度を大幅に見直す、最大のチャンスなのです。
だからこそ、私は、この機会を逃さず、今のタイミングで、
「より職責に応じた給与体制の構築」に全力で取り組むべきだ、
と考えています。
これは、西宮市役所という組織を活性化し、
ひいては市民サービスを向上するための
最も重要な取り組みでもあります。
だからこそ、こうした市職員の人事・給与制度問題に、
全力で取り組んでいかなければならないと思っています。
色々と難しいことがあるのは当然です。
けれども、この点を正さないことには、
公務員に対する信頼を取り戻すことなど、出来ません。
だからこそ、私は、これからも腰を据えて、
こうした問題に取り組んでいきます。
皆様のご理解・ご声援、よろしくお願いします。