西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

一般質問@給与制度全般のご報告。③

2009-07-30 13:21:07 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

さて、先日の日記の続きです。

今回の一般質問、色々な方面から反響をいただいたのですが、
予想していなかったのが、西宮市職員労働組合発行の広報誌に
「@給与制度全般」でご報告した質疑内容が、まるまる掲載されたこと。
聞くところによると、市職労の広報誌に
議員の一般質問が名前入りで、取り上げられるということは、
過去、あまり例がないようで。
それぐらい、先方にとっても重要な内容だったということなのかな~、
と思っています。
で、そういうことも含め、この問題に関しては、改めて、
自分自身の姿勢を明らかにしておくべきなのかな~、
と考えておりまして。

職業柄、当然、公務員の給与については、
色々と批判的なご意見をいただくことが多いです。
私自身も、勿論、その部分に対して、強い問題意識を持っています。
ですが、実は、私は、「とにかく公務員全員の給与が高い!」
という方向性の議論には、余り、乗れません。
十分、給与以上に働いている方も、いらっしゃると思っていますし。

そうゆうわけで、私は、 一番問題なのは、
 ○民間の同じ職種と比べた場合の圧倒的格差
 ○「年功序列」どころか「年数序列」とも言うべき、
  余りにも硬直しすぎた給与体系
であり、その結果として現れる、
「職務内容や勤務実績・評価に関わりなく、
 全員の給与が一律に高い!」
という点で
あると考えています。
(これに加えて、経営状態を全く考慮することなく、
 人事院勧告に則って、賞与が支給されている、という問題もあります。
 言うまでもなく、民間では、経営状態によって、
 ボーナスは増額されたり、減額されたりするのが当り前です。)

西宮市の現状を見ますと、
「課長よりも、課長補佐・係長の給与の方が高い例が多数存在する!」
「課長補佐・係長より、場合によってはヒラ職員の方が給与が高い!」等、
現行の給与体系の下で、深刻な矛盾が現れています。
能力を評価されて昇進し、重い職責を担う役職者の給与が
部下より安いようでは、優秀な職員・やる気のある職員の
士気を保つことなどできません。
課長への昇進を拒否する職員の存在が囁かれるような現状は、
早急に是正するべきだと思うのです。

そのためには、給料表の抜本的見直しを含めた、
給与制度全体の再構築は、避けては通れません。
団塊の世代の多くが定年を迎える、ここ数年こそが、
給与制度を大幅に見直す、最大のチャンスなのです。
だからこそ、私は、この機会を逃さず、今のタイミングで、
「より職責に応じた給与体制の構築」に全力で取り組むべきだ、
と考えています。
これは、西宮市役所という組織を活性化し、
ひいては市民サービスを向上するための
最も重要な取り組みでもあります。
だからこそ、こうした市職員の人事・給与制度問題に、
全力で取り組んでいかなければならないと思っています。

色々と難しいことがあるのは当然です。
けれども、この点を正さないことには、
公務員に対する信頼を取り戻すことなど、出来ません。
だからこそ、私は、これからも腰を据えて、
こうした問題に取り組んでいきます。
皆様のご理解・ご声援、よろしくお願いします。


一般質問@給与制度全般 のご報告。②

2009-07-28 19:31:27 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

なんだか、さえない天気が続きますな。
この雨続きが終わったら、いよいよ本格的に暑くなるんやろか。
こわいこわい。

というわけで、今日も一般質問のご報告です。
前回は、現在の給与制度の問題点を具体的に列挙するという、
いわば前段部分でした。
今日は、その内容を踏まえて、
肝心の質問と、それに対する答えのご報告をば。
それでは早速、始めます。
(黒文字がこちらの質問。
赤文字が向こうの答弁。
 
青文字は、要望&私のコメントです。

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①一般行政職と技能労務職の給料表を分けるべきだと考えるがどうか?

~前略~ 技能労務職員の給与水準が、 ~中略~
民間同職種従事者と比較して給与が高い状況にあることは、
当局として認識しており
、(下に続く)
 

実は↑これ↑、かなり画期的な答弁なのです。
過去、同じ趣旨の質問に対して、返ってきた答えは
「市の資料は正規職員だけの給与。
 対して民間資料は非正規雇用者も含んでおり、一概には比較できない。」
という趣旨のものばかり。
こういう客観的事実を認めたこと自体、大きな前進だと思っています。
客観的事実の共有なしには、議論は前には進みません!ので。

ご指摘のとおり「給与テーブルが同一である」ことも
ひとつの要因であろうと考えております

技能労務職につきましては、 ~中略~ 
新たな給与制度構築の検討を行い、
現行の行政職給料表からの分離も検討していく必要がある
ものと考えております。

↑これ↑も非常に重要な答弁です。
繰り返しになりますが、
一部の本市職員の給与水準は、民間に比べて余りに高すぎます。
その要因の一つが「給与テーブルが同一」なことにあると認める以上、
早急に給与テーブルを分離するべきです。
このこと、強く要望しておきました。

②「各級における号の幅を狭め、同級内での昇給幅を狭める」
「級間における給料の重複を弱め、給与水準の差を広げる」
「4級(係長級)と5級(課長補佐級)の統一に代表される級構成の再編」
等、給料表の抜本的見直しに取り組むべきだと考えるがどうか?

~前略 ~ 団塊の世代層がここ数年で定年を迎え、
それに伴い職員構成も大きく変動していくことを受けまして、
 ~中略~ 新たな人事組織を構築するため、
更なる給与制度の見直しが必要
と考えております。
具体には、課長補佐級の廃止や、
組織のあり方の見直しに伴った給料表の再編など、
給与制度全般に関する見直しについて、
遅くとも平成23年度に実施できるよう、
関係職員団体と協議を進めていきたい
と考えております。

「関係職員団体と協議を進めていきたい」という表現は気になりますが、
ほぼ満足できる答えです。
重要なのは、「更なる給与制度の見直しが必要と考えている」
「給与制度全般に関する見直しについて、
 遅くとも平成23年度に実施できるよう、
 関係職員団体と協議を進めていきたい」
という部分。
これ、非常に高く評価できる内容だと思っています。
強い関心を持って、今後の展開を見守っていきます。

③「査定昇給の実施」「勤勉手当への成績率の反映拡大」を
早急に実施するべきだと考えるがどうか?

~前略~ 本市における現行の査定方法は、
地方公務員法に規定される「定期的な勤務成績の評定」としては、
必ずしも全ての職員に対して定期的には行えていない現状もあり
(下に続く)

そもそも、↑ここ↑が大問題でして。
難しい表現なので、分かりにくいかと思うのですが、要は、
地方公務員法という、超・重要法律において、
 『地方公務員には査定昇給を実施するとともに、
  勤務態度・勤務成績を勤勉手当にも反映しなければならない』
 ということが明確に定められている。
 にも関わらず、西宮市役所では、これがなされていない!

ということなのです。
これ、全国的な問題でして、例えば、お隣の宝塚市では、
「ちゃんとやらなあかんやんけ!」という訴訟が起きてもいます。

公平で公正な評価制度構築の観点からも、
ご指摘されたことも踏まえまして、
今後全職員に対する定期評定の実施に向け、
現行の勤務評定票の見直し等、具体的な検討を行ってまいります。
また、勤勉手当に対する取り扱いにつきましても、
ただいま申し上げた本市における評価制度の構築に併せて
引き続き研究を進めていきたいと考えております。

という以上、きちんとやってもらわなければなりませんな。
今後の取り組みの推移を、じっくりと見守っていくことにします。

④四点目、管理職手当を絶対額に改めるべきだと考えるがどうか?

~ 前略 ~ 職位に応じた定額支給化に見直すべく、
関係職員団体に申し入れを行っているところであり、
今後、実施に向けた具体的協議を進めてまいりたいと考えております。

ここは文句なし。
早急な実現に向けて、具体的な取り組みを進めるべきだ!
ということを指摘しておきました。

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というのが質疑の内容です。
まとめて見て思うのですが、やはり、以前から見ると、
相当前進した答えやな~、と。
時代の変化もあってのことなのか、
市側の姿勢も、少しずつ変わってきているように感じます。
この機運を大切にしていきたいと、つくづく思っています。

この質疑の内容に関連しては、も少し思うことがあるので、
また改めて書きたいと思います。
というわけで、今日は、このへんで失礼いたします。


一般質問@給与制度全般 のご報告。①

2009-07-24 23:36:04 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

明日・明後日は、どうやら完全に、お休み。
実は、土日の両方ともなんにも入ってない週末って、
結構珍しいので、うれしい限り。
どうして過ごそうか、楽しみ楽しみ。
というわけで(?)、一般質問の続きです。

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次に、
「西宮市の技能労務職の給与水準が、民間の同職種従事者に比べて、
 著しく高い」という点についてです。
まず本市の給料制度について簡単に確認しておきます。
【表③・西宮市職員の給料推移】「20090723.pdf」をダウンロード
をご覧下さい。

本市では1級・主事級から8級・局長級まで級に応じて役職が決まり、
各級の中で基本給が定められます。
例えば3級・主事級の場合、給料は約35万円まで上がりますが、
4級・係長級に昇格しない限り、それ以上には上がりません。
これが4級に上がると、約45万円までの枠の中で、
再び、給料が上がります。要は、
級があがると役職が昇進し、給料も上がる。
ただし級が上がらなくても、級の枠の中で一定の金額までは
給料が増える仕組みになっている、
ということです。

さて、本市の給料テーブルは全職員一律です。
そもそも市の技能労務職の給与水準が、民間同職種と比べて
著しく高い最大の原因は「全職員の給料テーブルが同一」という点にあり、
まずは、これを改めるべきです。
しかしながら本市の給与制度の問題点は、これだけではありません。

現在、国は地方自治体職員の給与制度の見直しを進めようとしています。
その内容は
 ●技能労務職独自の給与テーブルの設定
 ●給与カーブのフラット化
 ●級構成の再編
 ●査定昇給の実施
 ●勤勉手当への成績率の反映拡大
等、多岐にわたります。

「給与カーブのフラット化」という観点からは、
「昇格に伴い給与が大きく増えるよう、給料テーブルを改める」
ことが必要です。
そのためには各級における号の幅を狭め、
「昇格しなくても給料が上がりつづける」現在の形を改めるべきです。
また号は上に行くほど昇給幅を小さくするなど、
「級が上がらない限り、給料は上がらない!」傾向を強めるべきです。

「級構成の再編」という点では、職務的に明確な差がない
4級・係長級と5級・課長補佐級を統一し、
給料テーブル全体を見直すべき
です。

また「査定昇給の実施」「勤勉手当への成績率の反映拡大」
によって、努力した職員・結果を出した職員に報いるべきです。
現状は「懲戒対象になった場合」
「休職/停職などにより勤務期間が満たない場合」等、
ごく稀なケースを除いては、全職員が一律に年4号ずつ上がっており、
実質的には、人事査定は行われていません。
【表④・国による査定昇給の実施状況】「200907232.pdf」をダウンロード
をご覧下さい。
国においては平成18年度から、昇給の区分をABCDEの五段階設け、
勤務成績を反映した査定昇給を行っています。
しかも、勤務成績が良好とされるAB評価の職員に
一定の分布率を定めています。
そもそも地方公務員法第40条において、
「各任命権者は、定期的な勤務成績の評定と
評定結果に応じた措置を講じること」が義務付けられており、
現状は違法状態にあります。

「査定昇給の実施」「勤勉手当への成績率の反映拡大」を
早急に実施するべきです。

最後に「職務給の原則」という観点から、
管理職手当を給料月額に対する比率ではなく、絶対額に改めるべきです。
若くして評価され昇進した役職者の手当が相対的に低いようでは
本末転倒です。現在、
「課長の給与が課長補佐・係長より安い」状況が頻繁に発生している
と聞きますが、このような現状は、頑張った職員・成果を出した職員の
士気を損ないます。

本年四月に実施した給料テーブルの改定など、
市のこれまでの取り組みについては一定評価しますが、
取り組むべき課題は、まだまだ山積みです。

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と今日は、ここまで。
次回は具体的な質問と、それに対する答弁のご報告をば。
かなり前向きな、次につながる答弁がもらえたと思っていますので、
お楽しみに。

それでは失礼いたします。


速報。

2009-07-23 18:24:14 | にぎわいと活気のあるまちを創造するために

フレンテ特別委員会の傍聴に行ってきました。
結論から言うと、コープの2階・3階部分に入る新しいテナントは、
「お!値段以上!」のニトリさんになるそうで。

入店条件やら、選考過程やら、言いたいことはしこたまあるのですが、
そこらへんは、また後日。
しかし、この話、いつも聞けば聞くほど思うのは、
つくずくと、ずぶの素人が商売なんかに首つっこむもんやないな~、
ということ。
とほほな話が多すぎます。

「で、結局、どんなテナントが来るんや???」
ということに、興味おありの方も多いことかと思いますので、
その報告だけ、ということで。
それでは失礼。


アクタの地下駐車場について。

2009-07-21 13:56:56 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

ようやく、解散・総選挙の日程が確定したようですな。
しかし、なんとも、ドタバタした展開なことで。

ご存知のことかとは思いますが、
私は、どこの政党にも所属していません。なので、
 ○今回の選挙日程がどうなるか?
 ○選挙結果がどうなるか??
といった部分は、純粋な職務という面から考えると、
あまり私自身とは関係ありません。
強いて言うなら、ここらへんの日程が、なかなか決まらんので、
朝立ちやらポスティングやらの日程が決められずに困っていた、
ということぐらいでしょうか。
(いろいろ考えたのですが、自分自身の広報活動は、
 選挙が終わったあとにすることに決めました。
 日程は、また確定次第、このブログにて報告します。)

とは言うものの、この選挙。
終わって、振り返って見れば、
「あ~、あれって、やっぱり、すごい重要な選挙やったんやなあ~」
ということになる可能性が、非常に高いと思っています。
なので、職務的なことはともかくとして、
じっくりといろいろ考えて、投票に臨もうと思っています。
なにせ、滅多にない、国民の権利&義務な日ですし。

というわけで、ここからが本題。
今日は一般質問の話は一回パスして、
6月議会で審議された話と、
それに関連して、前から気になっている話について、ご報告をば。

阪急・西宮北口駅の北東にある商業施設・アクタには
地下駐車場があります。
これ、実は、西宮市の持ち物でして。
で、この駐車場の料金体系が、従来

普通駐車   夜間駐車      定期駐車
-------------------------------------------------------------------
午前7時    午前0時      1ヶ月    
から午後    から午前
12時まで   7時まで
-------------------------------------------------------------------
 駐車時間   1回に      
30分につき   つき       15000円
 150円     700円

となっていたのを、

普通駐車   夜間駐車            定期駐車
-------------------------------------------------------------------
午前7時    午前0時                     平日の 
から午後    から午前    全日     平日     午前7時から
12時まで   7時まで                     午後8時まで
-------------------------------------------------------------------
 駐車時間   1回に    一ヶ月     一ヶ月     一ヶ月
30分につき   つき    15000円  13000円   10000円
 150円    700円

に変えたい!という内容の議案が6月議会に提出されました。
普通駐車と夜間駐車については、何の変更もありません。要は、
 ○1ヵ月定期の料金設定に柔軟性を持たせることによって、
 ○全体の利用率をあげ、
 ○収益性を向上させたい
ということのようですな。

この駐車場は、時間貸し駐車場大手のパーク24㈱が
管理・運営業務を行っています。
この案も、アクタ周辺で複数の駐車場を管理運営している同社が、
その実績も踏まえて提案してきたものだそうで。
プロであるところの同社が、
 ○「今、既に駐車場を借りている人が、より安いプランに移ることによる
   料金収入の減」よりも
 ○「新たな価格帯の設定によって、発生する新規賃借人による
   料金収入の増」の方が多くなり
 ○結果、収益性は向上する
と判断し、提案してきたということであれば、
実績の推移を楽しみに待つべきなんやろな~、と思っています。
(もちろん、あとは本当に、その読みどおりになるのか、
 きちんと推移は見守っていかないといけませんが。)
というわけで、議案自体は、特に、どーこー言うこともなく賛成な内容です。

では、なんで、この話を特出しして、ブログで扱うのかというと、
実は、この駐車場の収支予測が、
なかなか、イタイことになっているからでして。

この駐車場の整備にあたっては、多額の公費が投入されています。
市の試算によると、この駐車場の累積赤字が解消できるのが、
なんと、平成60年頃!
これだけ長期間の計画となると、期間中にも
大規模修繕等が必要になってくる可能性が高いと思われます。
当然、そのためには莫大な費用が必要になることでしょう。
これは、確実に見込まれる出費です。

一方で、現段階では見通し困難な要素も多々あります。
例えば、今まさに、アクタは、
「巨大商業施設・
阪急ガーデンズの開業!」
という経営環境の激変に見舞われています。
その結果、「アクタ自体&駐車場利用者数の激減」という、
大変な問題に直面してもいます。
これだけの長期間にもなると、今後も、今の段階では予想していない
さまざまな問題が発生することが予想されます。
おそらく、現段階での市の予想より、恵まれた経営環境になる確率は、
きわめて低いことでしょう。

個々の費用の問題もさることながら。
アクタの駐車場を使用しているのは、基本的には、
 ○アクタのお客さん
 ○アクタで商売をしている方々
など、いわば特定の方々である、という問題もあります。
「こうした施設を、巨額の公費を投入して、整備・維持し続けるべきか?」
ということ自体について、考える必要があると思うのです。
もちろん、絡む話が多いだけに、
一朝一夕に、どうできる話でもないのかもしれませんが。

とは言うものの、フレンテ(とりわけ西宮都市管理㈱)の話を筆頭として。
私は、今の西宮市は、「手を出すべきかどうか?」について、
きわめて慎重に考えるべき課題に、非常に、安易に、
手とお金を出す傾向がある一方で。
本来、行政として、出さなくてはならないところに
手もお金も出していない面が強すぎると考えています。
ここらへん、もっと真剣に考えるべき所だと強く思うのです。

今後も、いろいろな形で、指摘・提案を続けてまいります。


一般質問@車両課 のご報告③

2009-07-18 00:16:22 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

昨日(日付的には、もう一昨日ですが)、お招きいただいて、
社会福祉協議会・高木分区が高木公民館で実施する
「高齢者食事サービス事業」
に視察(?)に行ってきました。
事前に、いろいろとお話はお聞きしていたのですが、
なるほど、これは確かに、あまり、よくない環境ですな。
感じたこと等については、もう少し関連する色々なことを詳しく調べてから、
書こうと思います。

というわけで、今日は、一般質問の続きをば。
(黒文字がこちらの質問。
赤文字が向こうの答弁
 
青文字は、要望&私のコメントです。)

-------------------------------------------------------------------

続いて三つめの論点、
『車両課の使われ方の前提に、「存在する以上、使ったほうがよい」
 という本末転倒な考えがある』
という点についてです。
記録によりますと、一日の走行距離が10km程度など
短距離での使用が多くありますが、
こうした移動に車両課を利用する必要があるのか、疑問に思います。
また、
 ○フレンテや香枦園小・浜脇中等、ごく近接した場所への移動
 ○大阪駅前第4ビルや阪神野田駅すぐの阪神電鉄本社など、
  電車で行ったほうが早い場所への移動
 ○ゴルフ場・ボーリング場・ホテル等、適切さが疑われる場所への移動
もあります。
本当に必要な用途に限定すれば、
利用を大幅に減らせるのではないでしょうか?
また、そもそも車両課という組織は必要なのでしょうか?
以上の内容を踏まえて、四点、質問します。

①近隣市でも車両課という組織は存在するのか?
②二点目、他市でも本市同様に、主に運転業務を職務とする職員が
  多数存在するのか?
③ ~既報の副市長の結婚披露宴への出席話なので割愛~
④組織・運用のあり方を抜本的に見直すべきだと考えるがどうか?

①近隣市等におきましては、通常、管財課等の1係や1チームとして
  自動車運転手を配置しているか、
  あるいは各所管において必要な自動車運転手を
  各々配置しているのが一般的であり、

  本市のように単独組織を置いて車両管理や運転業務等を
  所管している事例は確認いたしておりません。

近隣市に比較しますと、
  本市は非常に多くの職員が運転業務に携わっております。

   ⇒①②からも、やはり、現在の車両課の組織が過大であることは
     間違いありません。
     とにかく抜本的な見直しが必要です。

③ ~上記理由により、割愛~
④適正な車両台数、車両構成の検討等と併せて、
  将来に向けた人的資源のより有効な活用の場や、
  輸送業務も含めた運行態勢の見直しを積極的に進めるとともに、
  より効率化を図るうえで他都市の状況も参考に、
  組織全体の編成等も含めまして、検討してまいります。

   ⇒ここまではOK。
     答弁の通り、ちゃんとやってください!という話ですな。
     が、この続きには、問題があると思っています。

  具体的には、各部局への配置なども含めて、
  総合的に考えてまいりたいと思っております。

   ⇒見直しの具体的な例として、
     「各部局への配置」を挙げておられますが、
     単純に各部局に配置すると、
     非効率な運用等、本質的な問題は解決されないまま、
     実態だけが見えにくくなることが危惧されます。
     各部局に配置するのであれば、車両運転業務から離れ、
     他の業務にも従事するべきです。
     また運転記録・勤務実態が、
     明確に把握できる仕組みを整えるべきです。
     「本質的な問題は解決しないまま、実態が見えにくくなっただけ」
     ということにならないようにしなければなりません。
     といった内容を、要望しておきました。

-----------------------------------------------------------------------

といったところで、車両課の話は終了です。
次からは給与制度全般に関する話をば。

しかし、やはり、テレビの反響は大きいですな。
かつ、映像が入ると、ほんと、分かりやすい。
しみじみ痛感しつつ。

というわけで、今日は、このへんで失礼します。


一般質問@車両課 のご報告②

2009-07-14 21:28:30 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

おー、俺の作った資料までテレビに映ってる!と、ちょっと興奮。
というわけで、車両課についての一般質問を基に作成された内容が、
予告通り、本日放送されました。
内容は、↓こちらから↓、ご覧いただけます。
http://www.ytv.co.jp/ten/sp/bn/0907/asx/sp090714.asx
よろしければ、是非、ご覧下さいませ。

というわけで、あれやこれやと書かねばならんことが多すぎて、
すっかり飛ばしてしまっていた、一般質問の続きです。
ちなみに、前回の内容は、こちら
お忘れの方は、ご覧下さいませ。
それでは、早速始めます。
(黒文字がこちらの質問。
赤文字が向こうの答弁
 
青文字は、要望&私のコメントです。)

-------------------------------------------------------------------------------

続きまして二つ目の論点、
「勤務・稼動状況に大幅な見直しの余地がある」という点についてです。
表②「2009070602.pdf」をダウンロード の一番下の行をご覧下さい。
この行は、各職員が乗務した日、つまり稼動日数の合計を示しています。
なお、(  )内は休日出勤日数です。

例えばB氏の場合、一ヶ月の稼働日数は12日、
うち一日が休日出勤となります。
2008年3月の平日は20日ですので、本来の稼働日数も20日。
ところが実際の稼動日数はA氏が11日、B氏が12日、
C氏・D氏が13日、E氏が14日など、
本来の稼働日数に比べ、著しく少なくなっています。
要は「出勤しても待機だけ」という日が多数存在するのです。
もう一度、A氏の勤務実績をご覧下さい。
ここからは、
 ○そもそも乗務していない日が多いこと、
 ○乗務した日でも、時間が非常に短いこと
が分かります。

次にD氏の勤務実績の下の方、丸で囲んだ稼働時間と残業時間の
合計をご覧下さい。
稼働時間の合計は58.92時間、残業時間は23.25時間となっています。
本来、この1ヵ月で稼動するべき時間は160時間。
58.92時間は短すぎるうえ、稼働時間の4割近い23.25時間を
残業時間が占めています。
これは、明らかに異常です。
しかも公用車を利用するためには事前申請が必要であり、
突発的な出動は存在しません。
こうした点を考えると、大量の残業や休日出勤が発生する要因となる
 ○就業時間だけでは業務を完了できないほど業務量が多い
 ○拘束時間が長く、就業時間内の業務完了が困難
 ○突発的な対応が必要なケースが多く、休日出勤を避けられない
といった条件が、車両課にあてはまらないことは明らかです。

また、それに加えて、
 ○人によって稼働時間・残業時間の差が激しい
 ○稼働日数・稼働時間に比べて残業時間が多い
 ○稼働時間の割に走行距離が短い
等、多くの問題が存在します。
稼働日数・稼働時間が非常に少ない中、稼働時間・つまり乗務時間以外は
どのような業務に携わっているのかも疑問に思います。
以上の内容を踏まえて、三点質問します。
①稼動時間=乗務時間なのか?
  それ以外の時間も含まれているのか?
②稼働時間以外の時間は、どのような業務に従事しているのか?
③シフト制の導入、振休・代休の活用によって、
  効率的運用・手当の縮減に努めるべきだと考えるがどうか?

①稼動時間は乗務時間と同等ではございません。
  稼動時間には待機時間等も含まれており、
  運転日誌の記載内容につきましても、
  見直さなければならないと考えております。

   ⇒ということは、表②で示した、非常に少ないように感じる
     稼働時間・稼働日数でさえ、実際より水増しされたものである、
     ということです。
     なんとまあ。。。
     どう考えても、現在の車両課の組織・人員規模は過大です。

②待機時には、公用車の整備・整理等を行い、
  また、同乗者の安全確保のため、日常点検・整備等を
  行っているところであります。

   ⇒て、どう考えても、時間かかりすぎですわな。
     これについては、先方も、考えるところがあるようで、

     「ご指摘にありますように稼動時間や稼動率、残業時間の問題など
      多くの見直すべき課題があると認識しております。」

     という殊勝な返事も返ってきています。
     しっかり、見直していただきたいところです。

③ご提案いただきましたシフト勤務体制の導入や振休・代休につきましても
 時間外勤務の縮減に対する方策の一つとして検討してまいりたいと
 思っております。

  ⇒これは、「検討してまいりたい」ではなく、
   「導入に向けて前向きに取り組むべき!」ですね。
   あと、指摘したのは、
   「こうした柔軟な勤務体制の導入・運用強化の必要性は、
    車両課に限られたものではありません。
    他にも、同様な問題を抱える部署はあるはずです。
    全庁的に勤務実態を把握し、そうした部署には、
    積極的に適用するべきである」
   ということです

   ここ、きちんと取り組まなければならない課題だ、と思っています。

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と、今日は、ここまで。
しかし、ほんま、いろんな点を抜本的に見直さにゃならんと
痛感しますな。
頑張って、いろんな問題に取り組んでいきます。
それでは失礼。


学童の公募範囲が拡大されます。

2009-07-10 18:28:25 | すべての人にやさしいまちを実現するために

今日で、5日連続のブログ更新。
これ、たぶん新記録ですな。

さて、本題。
現在、用海・津門・広田・瓦木の4小学校の学童の運営者は、
公募で決められています。
これを踏まえ、7/7の常任委員会で報告されたのは、
「平成22年度から、公募で運営者を決定する学童を、もっと増やす」
というものでした。
ちなみに、今回、新たに対象に加わるのは
浜脇・今津・平木・瓦林の4小学校の学童。
これで、合計8小学校の学童の運営者が
公募によって決定されることになります。
私は、これは、たいへん、よいことだと思っています。
これまでにも、何度もブログで取り上げてきている通り、
私は、社会福祉協議会が、ほぼ一手に学童の運営を引き受けている現状は
問題だと考えているからです。
(理由は、過去、何度もこのブログで書いているので、書きません。
 ご存知ない方で、興味おありの方は、私のブログの
 「カテゴリー」⇒「すべての人にやさしいまちを実現するために」
 で、「学童」「留守家庭児童育成センター」と検索していただければ、
 しこたま、ヒットするはずです。)

ただ、一方で。
これまで非公募で社会福祉協議会に運営を委託していた施設を
公募に改める以上、保護者の方々が不安・心配に思う点も、
きっと、たくさん、あることでしょう。
だからこそ、保護者の方々の意見を十分に集め、聞き、
丁寧に対応すること。
より多くの方に、心の底から納得していただけるよう、
万全の体制で臨むこと。
これが非常に重要だと、私は考えています。

というわけで、
 ○「市政ニュースに掲載されて、初めて、保護者の方々が
   自分の子供が通う学童が公募対象になったことを知る」
  というようなことがないよう、事前に通知するべき。
 ○今後、行われる説明会で、納得度が高い受け答えが出来るよう、
  きちんと事前に意見・要望を問うアンケートを実施するべき。
 ○その内容を踏まえ、具体的な内容をきちんと報告・説明できる
  説明会にするべき。
といった内容を指摘・要望してきました。
事前に、十分、打ち合わせていたこともあり、
市側も、きちんと対応することを確約してくれました。
これまた、良い感じ。

ところで、現在、公募対象となっている4小学校内の学童の開所時間は
午後6時までと、他の学童に比べて一時間遅くまで開いています。
当然、今回、新たに公募対象となる4学童も、
開所時間を6時まで延長するべきだと、私は考えていました。
が、それについては、
「公募対象の学童だけということではなく、
 全学童の開所時間を何時までとするかを含めて、
 今後、検討していく」
ということでした。
なので、これについては、今のところ、新たな展開はありません。
残念ですが。

学童は、私が議員になって間もない頃から、
ずっと取り組み続けている思い入れの深いテーマです。
それだけに、今後もきちんと取り組んでまいります。
また、なにか展開があれば、必ず、このブログで報告しますので、
しばし、お待ちくださいませ。
それでは、今日は、このへんで。


フレンテ問題について。

2009-07-09 19:05:10 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

本日で6月議会は終了。
通常6月議会は、重要な案件も少なく、比較的、楽な印象が強いのですが
今議会に限っては、色々あって、ずいぶん、長くハードに感じました。

で、その長~く感じた今議会中、最大の懸案事項は、
なんと言ってもフレンテに関するもの。
これに関連して提出された議案は複数ありますが、要は、
 ①西宮都市管理㈱に対して、議会の議決を必要としない
   「市長専決処分」という手法で1.5億円を融資したこと
 ②フレンテ2・3階のコープ所有床を市が8億円で購入すること
という2つのテーマについて、その是非を図るものでした。

専決処分された1.5億円ものお金は、法律上の理由から、
仮に議会で否決されたとしても戻ってくることはありません。
なので、この議決には、本質的には、あまり意味がありません。

また、当初、6月下旬とされていたテナントの応募締切は、
よく分からない理由で、7月10日、つまり明日に延期されてしまいました。
今日で終わる議会に、明日にならないとテナント候補さえ分からない
フレンテの商業床購入の是非を問う議案が提出されるということは、
「どこが応募してくるか分からんし、
 その結果、どこがどのくらいの条件で入居してくるかも分からない。
 でも、とにかく市としては、コープが所有している床を8億円で買いたい。
 議会は、それに賛成か反対か、決断せよ!」
と、市が議会に対して迫った、ということを意味します。
・・・しかし、なんちゅームチャクチャな話や。。。

私は、今回の話について、ものすごく悩んでいました。
私は、床購入自体には反対ではありません。
けれども、その床が将来、どうなるかが全く想像できない状況で、
「買うか買わんかを決めろ!」というのは、
ムチャクチャにも程がある話だとおもっていました。
また、いくら実質的な効力はないとは言え、
今回の専決処分に対して手放しで賛成というのも、
到底、できる話ではないと思っていました

で、なんやかんやとあったのですが。
結論から言いますと、本日、賛否が問われた、これら議案全てに
私と私が所属する会派は賛成しました。
ただし他会派と共同で、↓以下の決議案↓を提案した上で。
(クリックで拡大できます。)

Cce20090709_00000

そして、この決議案は、「賛成20、反対19、退場2」という、
まれに見る、きわどさで可決されました。
私は、この決議案が可決されたことは、きわめて重大だと考えています。

法定耐用年数から考えると、フレンテには残り約25年の寿命があります。
ということは、「実質利回り4%」で回すなら、25年で100%となり
「投資額を回収できる」ことになります。
つまり、「実質利回り4%」で回すなら、少なくとも損はしないということです。
市が「商業床としての用途」にこだわるのであれば、
これは満たすべき、必須の条件です。
また、これだけの巨額な資金を投資しようとしている施設に対して、
これまでと同じような不透明な対応を取り続けることが
許されるわけもありません。
「議会と十分に協議し、進める」べきなのは当然です。
市は、「商業床としての用途」に、むやみとこだわっていますが
「適正な契約先が現れない場合には」
「公共床への用途変更も含めた」対応へと
方針を改めるべきなのは言うまでもありません。
そして、なにより、↓この部分↓。
「西宮都市管理株式会社への支援については、
 今回の1億5,000万円の短期貸付金をもって最後とし、
 適正な処理策に対する議会の同意がないまま、
 これ以上の税金投入を行わない」
以前のブログ(  、  )でも書いた通り、私は、この件における
西宮都市管理㈱の責任はきわめて重大だと考えています。
だからこそ、この部分は極めて重要だと考えています。
(上の文章中、「  」内は、全て決議文からの引用です。)

あとは行政側が、この決議案を、どれぐらい重要に受け止めて、
今後、フレンテ問題に取り組んでいくかこそが重要になります。
こちらは明確な数字を示した上で、
向こうにボールを投げ返したのですから。
そして、議会には、今回、この決議案を可決したことによる
重い責任が発生したのだと私は受け止めています。

議会は、議決機関である。
この当たり前の事実を、改めて、深く深く、認識しなければならない。
そう強く感じています。