西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

一般質問@車両課 のご報告①

2009-07-06 18:54:38 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

夜中12時頃、そろそろ寝よかと思っていたら、消防からの呼び出しで、
あわてて出動。

ところが行ってみると、「誤報orいたずら」ということで、
なにもありませんでして。
火事でなかったのはよかったんですけど、こういうことする奴は許せん。
同じタイミングに、別の場所で火事があったりとかしたら、
下手したら、取り返しのつかないことになる!
ということが、分からんのですかね。
ほんま、腹立つ。

さて、いよいよ今日からは一般質問のご報告です。
出来るだけテンポよく進めていきますので、お付き合いください。
それでは早速、始めます。
(黒文字がこちらの質問。
赤文字が向こうの答弁
 
青文字は、要望&私のコメントです。)

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昨今、国・各種研究機関・マスコミ等が、
地方公務員の給与制度に多くの問題を提議しています。
そこで今回の一般質問では、
本市職員の人事・給与制度を中心に質疑します。
なお「給料」と言う場合、給料表で定められた基本給のことを、
「給与」と言う場合、「給料」に各種手当を含めた全額を
指すことをお断りしておきます。

お手元の資料の表面【表①・市職員と民間同職種従事者の給与比較】
「1.pdf」をダウンロード をご覧下さい。
同じ職種に従事する市職員と民間従業員の給与を比較しました。
左側に、市職員を給与月額が高い職種から低い職種の順に上から並べ
右側に同じ職種に従事する民間従業員を並べました。
なお表で示した金額は昨年、人事部が公表した資料に基づいています。

さて、この表からは、
○ 「民間同職種に従事する方々と比較して給与水準が高い」
  と批判されることの多い技能労務職の中でも、
  自動車運転手の給与水準が飛びぬけて高い
○ 技能労務職の給与水準が、民間で同職種に従事する方々と
  比較して、全ての職種において圧倒的に高い

という二つの問題が明らかになります。
では、なぜ、このような問題が起きるのでしょうか?

まず一点目、
『「民間同職種従事者と比較して給与水準が高い」と言われる
 技能労務職の中でも、自動車運転手の給与水準が飛び抜けて高い』
という点について。
担当課長によると「残業・休日出勤による手当が多いため」
ということでしたが、これは妥当な説明とはいえません。
通常、残業・休日出勤が多くなる背景には
 ○就業時間だけでは完了できないほど業務量が多い
 ○拘束時間が長く、就業時間内の業務完了が困難
 ○突発的な対応が必要なケースが多く、休日出勤を避けられない
等の理由があるはずです。
ところが車両課職員の勤務状況は、これに当てはまりません。

【表②・車両課職員の乗務実績】「2009070602.pdf」をダウンロード  に、
運転日誌を基に、昨年3月の勤務状況をまとめました。
表の左端部分・丸で囲んだA氏の勤務実績をご覧下さい。
これはA氏の場合、「稼働時間」の列に数字が記載されている
3/3、3/4、3/5、3/6、3/10、3/11、3/13、3/14、3/25、3/26、3/27
の計11日間、運転業務があったこと。
3/3であれば、3時間・48km運転したことを示しています。

さて、この表にまとめた内容と表作成過程における調査の結果、
私は車両課には
 ○運転日誌の内容が不正確
 ○勤務・稼動状況に大幅な見直しの余地がある
 ○車両課の使われ方の前提に「存在する以上、使ったほうがよい」
  という本末転倒な考えがある
という大きく三つの問題があると考えるようになりました。
そこで、それぞれの論点について詳しく見てまいります。

まず一つ目の論点、「運転日誌の内容が不正確」という点についてです。
表の右上部分・丸で囲んだH氏の3/3から3/7の乗務実績をご覧下さい。
この期間、乗務記録によるとH氏は毎日8時間乗務していますが、
日々の運転距離は一番長い日でも12km、短い日は6kmでしか
ありません。

他にも、一日の稼働時間と比較して走行距離が著しく短い事例が
多数存在します。
また、車両課に依頼して公用車を利用した各部署への
ヒアリングの結果、依頼元の部署から
「確かに、その日、公用車を利用した。
 しかし運転日誌に記載されているほど長時間ではない。」
という声を多数聞きました。
また行き先が「市内各所」としか記されていないなど、
運転日誌からは乗務実態が確認できない記録が多数存在します。
これでは運転日誌によって勤務実態を把握することは不可能です。

以上の内容を踏まえて、三点質問します。
一点目、運転日誌の内容は勤務実績を適正に反映しているとお考えか?
二点目、過去、勤務実績を踏まえた適切な運用が行われてきたと
お考えか?
三点目、今後、運用を改める必要はないのか?

正確に業務内容を反映していないと思われる運転日誌を含めて、
業務体制の見直しと運行体制の改善、
効率化のための基礎資料作りとして、
過去の運行実績のデータ化による洗い出しを行っております。
また、運転日誌をデータ入力し、勤務実態の把握に努めており、
現在、業務実績の数値化と正確なコスト分析という、
具体的な業務の点検作業を行っているところでございます。
現在、
車両課内部において、業務の効率的な運営に向けた
プロジェクトを立ち上げ、詳細にわたる現状分析を行うとともに
具体的な業務改善策を検討している
ところであります。
具体的には、時間外勤務の縮減に向けた取り組みとしての
翌日の車両運行態勢を見据えた車両清掃業務の効率化や、
待機時間内において効率的に行うことができる業務の選別、
貸出状況に応じた配車体制の見直し、あるいは、
適正な勤務状況把握を目的とした
運転日誌のパソコン処理化等々でございます。


「業務体制の見直しと運行体制の改善、効率化」のため、
「業務実績の数値化と正確なコスト把握」に努めていること。
「業務の効率的な運営に向けたプロジェクトを立ち上げた」こと等、
ご答弁いただきました。
これまで業務実態が把握できず、
運用の改善にも取り組めていなかった、
という事実を真摯に反省し、抜本的改善に取り組んでいただきたい。

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というのが、まずは一発目です。
一発目の質問で明らかにしたかったのは、要するに、
「車両課の現在の勤務形態には非常に無駄が多いのではないか?
 また本来、車両課の稼動状況を管理するためのツールである
 運転日誌の中身には、
  ○きちんとチェックされていないうえ、
  ○チェックに耐える内容になっていない
 という問題があるのではないか?」
ということを指摘し、当局方も、それを認めた、ということです。
これで、質疑を行うに当たっての大前提が共有できました。
なので、ここからは更に具体的な質疑に移っていきます。

というわけで、今日はここらへんで終わりにします。
だいぶ長くなってきましたし。
順次、更新していきますので、お付き合いくださいませ。