西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

かつて兵庫県知事選挙に、ここまで注目が集まったことはなかったかも?市民感覚に沿った行政運営の実現に期待します!

2021-04-28 12:44:10 | 国政・県政と地方自治に関連すること

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新型コロナ感染症に関する市内での患者発生状況、クラスター発生等、最新の情報は以下でご覧頂けます。
 ↓
2021年4月の記者発表@西宮市HP
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7月実施の兵庫県知事選において、自民党や日本維新の会から推薦を受けた、さいとう元彦氏と記念撮影。
 ↓

 ↑
本日、自民党系会派である政新会さんをメインに(?)、西宮市議会のいくつかの会派に、ご挨拶にお越しになられた同氏。
その際、写真を撮らせて頂きました。
こういうことがあると、つくづくと自分も政治という世界の端っこにいてるんやな...と実感しますね。
あ、写真は撮る瞬間だけ無言でマスクを外し、撮影後にはすぐ付け直していますので、念のため。

直近まで大阪府の財政課長だったという経歴だけが取り上げられがちな、さいとう氏。
が、詳しい経歴を見ると
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●北川知事(←個人的に大ファンです!)がいらっしゃった時期の三重県庁
●村井知事の下での宮城県庁
-----
での勤務といった具合に、その時々の最先端と言われる、地方自治の現場で経験を積んでおられる方なんですね。
参考までに、ご本人のHPへのリンクも貼っておきます。
 ↓
さいとう元彦公式ウェブサイト | 兵庫県政に挑戦

で折角の機会ですし、兵庫県政について、つらつらと。
業界的には
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●実際の現場行政を担う市町村(=一階)
●大きな制度の枠組みを決める国(=二階)
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の間に挟まれた「中二階」と揶揄されることも多い都道府県。(←国と市町村の1階・2階は逆かもしれません。そこらへんは悪しからず。)
とりわけ兵庫県は、かつての国で言うと摂津・播磨・丹波・但馬・淡路の五カ国にまたがる広大な県であり、地域ごとの特性も大きく異なることから、県としての一体感に欠けると言われがち。
そんなこんなもあって、県政に対する関心も低くなりがちだと感じています。
ある意味、「知事なんて、誰がなっても同じでしょ???」的な。
が、そうではないということは、この一年強の間に、多くの方が実感されたのではないでしょうか。

とは言うものの、そこらへんの話については、この間、様々な方が、様々な形で触れていますよね。
なので、私はちょっと違う切り口から。

市議会議員というよりは、むしろ地域活動に関わる一個人としての感覚ですが。
「兵庫県のお金の使い方って、すっげ―乱暴やな...」と感じることが多いんですよね。
というのも、なんだか思いつきのような(かつ、いかにも予算が余ったんやろうな…と思わせるような)お金の使い方を目にする機会が多々あるもので。

分かりやすいところでいうと、
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●年度末近くに突然、地域の活動拠点となっている施設に対して「急遽、備品購入のための助成が出ることになったから、ン十万円の枠内で欲しいもの申請して!」的な話が出てくる
●単年度限りの取組として、「子供が生まれた世帯にプレゼントを送りますよ~」てな話が出てくる
 ↓
【ご参照】
もちろん、ありがたいんですよ。でも、あんまり意味がある気がせんなあ、という話。@2015年7月のブログ
-----
といった形で、単年度限りの取組が突然、降ってわいたように出てくるという話が、私が知っているだけでもポツポツとあるんですよね。
いや、もちろん、ありがたいんですよ、現場としては。
ただ兵庫県は阪神淡路大震災の関係もあり、財政的には非常に厳しい自治体だと言われています。
にも関わらず、こういう事例が結構、頻繁にあることには、すごい違和感があるんですよね。

このような、お金の遣い方を正していくべきなのは言うまでもありません。
そして、そういうことの積み重ねこそが、コロナのような非常事態に備え、対応するという意味からも、非常に重要だと思うのですよ。
だからこそ市民感覚に沿って無駄な支出をなくし、緊急時に備えた体制づくりを不断に進める、そんな県政が実現されるよう願っています。
つくづく今のままじゃ、駄目だと思うんですよね。

改めて、さいとう元彦氏の、今後のご活躍に大いに期待したいと思います。
というわけで今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。


もちろん、ありがたいんですよ。でも、あんまり意味がある気がせんなあ、という話。

2015-07-22 12:41:30 | 国政・県政と地方自治に関連すること

本日、所属する「教育こども常任委員会」が開催されました。
で、その際、報告された話が↓こちら。↓
15年新生児に贈り物 地方創生交付金でおもちゃ、離乳食…

ザックリ言いますと、
--------------------------
●県が、国の地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金を活用して乳児子育て支援事業を行う
●内容は第1子&第2子には1万円相当、第3子以降には3万円相当の兵庫県版ベビー用ギフトカタログを配布するというもの
●対象は平成27年出生児
●ちなみに目的は「子育て世帯の経済的な負担を軽減するとともに、安心して乳児を育てられる環境づくりに寄与するため」
--------------------------
という話ですね。
ありゃ、全くの初耳。

いや、ありがたいと思うんですよ、うちも対象に入りますし。
でも今年限りの単年措置なので、来年以降に、お子さんが産まれたご家庭では、同じ話はないんですよね、これ。
それが「子育て世帯の経済的な負担を軽減するとともに、安心して乳児を育てられる環境づくりに寄与」するのかと問われると、なんかビミョーやなあ、と。

県の事業なので、私がどうこう言う筋合いではないのですが。
(というか本来であれば、こうした事業が行われることを行政から聞く機会もないところなのですが。)
カタログ発送に必要な「今年産まれた児童」に関する情報を県が持っていないため、市が、その業務を担うということで、本日、私共への報告がありました。
今後の流れとしましては
--------------------------
●7月末までに産まれた児童の家庭に8月初旬にカタログの申込書を発送
●以降、毎月末分までを翌月初旬に発送の繰り返し
--------------------------
という形が続くそうです。

というわけで、該当するご家庭には、今後、兵庫県版ベビー用ギフトカタログの申込書が届くらしいですよ~、というお話でした。
それでは今日のブログは、このへんで失礼いたします。


兵庫県議補欠選の結果について。

2015-01-26 08:28:34 | 国政・県政と地方自治に関連すること

昨日は兵庫県議会議員補欠選挙の投票日。
で、結果は以下の通り。
https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201501/0007688691.shtml
にしても投票率21.30%ってのは、なんとも。。。

自民党の候補者さんは堅いやろうな、というのがあったうえで。
個人的には投票率が下がれば民主党の候補者さんが有利になるのかな?と思っていたのですよ。
----------------------------
●労働組合を中心とした、いわゆる組織票があるし
●唯一の女性候補やし
●いわゆる保守系候補が多い中で、違う方向性やし
----------------------------
といった要素があるものですから。

で、逆に維新の党の候補者さんは投票率が下がれば不利になるのかな?と思っていました。
こちらは単純に
----------------------------
●いわゆる組織票がない以上、浮動票頼りにならざるを得ないし
●投票率が低いと浮動票は減るにきまってるし
----------------------------
といったところです。

そういう意味で↓選挙結果↓は、やや意外でした。
http://www.nishi.or.jp/homepage/kaihyo/
しみじみ選挙ってのは怖いな、と。
後から理由付けするなら何とでも言えますが。
やっぱり蓋を開けてみるまで分からんわな、と改めて。


という単純な感想でした。
県議補欠選については事前に、このブログでも触れていたので、ご報告も兼ねて。
でわでわ今日のブログは、この辺で失礼いたします。


県会議員の補欠選挙に合わせて、つらつらと。

2015-01-16 15:51:16 | 国政・県政と地方自治に関連すること

(アップ後いくつかの情報を頂き、各候補者のHP等、
 訂正が必要な部分が判明しましたので、当初のブログを修正しました。
 その点、ご容赦ください。)
本日、兵庫県議会議員補欠選挙が告示されました。


↓こちら関連記事。↓

県議補選・西宮市区 あす告示 /兵庫

で、↓こちら、候補者のHP等(五十音順)。↓
----------------------------
おくの尚美⇒⇒HP等、見つからず
       (と一旦、書いたのですが存在したので訂正します。
         http://okuno-naomi.com/
        情報をお寄せいただいた町田様、ありがとうございます。
        だって検索しても、ヒットしないんですもの。。。)

酒井ひろのり⇒http://酒井ひろのり.com/index.html
       (↑なぜかリンクが貼れず。。。)
       (と一旦、書いたのですが貼れたので訂正します。
        http://xn--u9jh7ek2559a3x2f.com/
        こういうところで自分のIT力の低さを痛感。
        情報をお寄せいただいたにーの様、ありがとうございます。)

中野ゆうご⇒⇒http://nakanoyugo.jp/index.html
森池とよたけ⇒HP等、見つからず
吉岡まさかず⇒http://yoshiokanavi.jp/
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しかし、このご時世に、二人しか通らないという大規模な選挙に出馬するにも関わらず、HPもブログも存在しないってのはすごいな。。。

よっぽど自信があるのか、組織票があるのか、単なる売名行為なのか、なんなのか。。。
私なら怖くて、とても、こんなマネは出来ません。。。

もちろん、どなたが当選されるのかは分かりませんが。
個人的に、西宮市選出で現在、兵庫県議会議員である方&今後なられる方には是非、県・市統合病院実現に向けて力をふるって頂きたいと思っています。
もちろん他にも沢山、課題はあることと思いますが。

この年末年始、市内ではインフルエンザが大変な猛威をふるいました。
JR西宮駅×南の応急診療所では100人以上の方が順番を待っているという、ものすごい状態が続いたそうです。
加えて、この応急診療所は深夜時間帯には対応していません。
なので、その時間帯、尼崎市で夜間対応している尼崎医療センターに沢山の人が行かれたとのこと。
一方で、尼崎医療センターは尼崎市が税金を投入し、尼崎市医師会が運営している施設であることから、この現状を踏まえ、尼崎側から西宮に対して、かなり厳しい声が寄せられていると聞いています。
これ、尼崎市さんの側から見たときには当然、出てきて然るべき話だと思うのですよ。
で、この現状を是正するためには、「県・市統合病院の実現による市内南部地域を中心とした医療機能の向上!」が欠かせないと思うわけです。

ところで、パラパラと目にする機会のあった各候補者のチラシで、個人的に違和感が強かったのは、政務活動費のことがずいぶん多く取り上げられていたことでした。
もちろん、この話がどうでもいいとは思いません。
けれども他に、より重要性も高ければ、より予算規模も大きな話は沢山あります。
なにより兵庫県における政務活動費の不適切な支出に関わる事案は、例の号泣議員氏の件で大問題になったことにより是正される方向に向かうと思っています。
それは過去、西宮市でも同様の問題が発覚したことをきっかけに、きちんとしたルールが整理されたことからも、そう思うわけで。
( ↑参考記事:政務活動費に関わる一連の騒動に思うこと。×しぶやの活動日記@2014.7.28 )
だから、もっと重要な問題に目を向けるべきだと思うのです。

きちんとした政策・考えを持った方にこそ、新しい県議会議員さんになってほしいな、と強く思いつつ。
というわけで、今日のブログは、これまでで。
それでは失礼いたします。


衆院選のプチ影響。

2012-11-15 11:09:26 | 国政・県政と地方自治に関連すること

ここしばらく、久しぶりに会派で発行する「蒼士会PRESS」の作成に
会派を挙げて、取り組んでいました。
昨日の午前中で、会派全体での最終校正も終わり、
あとは印刷屋さん&ポスティング会社さんへの発注を残すのみ!
という段階になって、幹事長の今村議員からメールが届きました。
タイトルは「衆院選?」
内容は、
『明後日解散なら「27公示→9投開票」か「4公示→16投開票」らしいですが、
 蒼士会プレス発行はどうしましょう?』
というシンプルながら、破壊力抜群のもの。
その時点で、この話、全く知らんかったので、「マジかよ??!!」と。

まずもって、公示期間に重なるようなら、
蒼士会PRESSの配布活動はできなくなってしまいます。
仮に、期間前に、印刷→配布の一連の活動が終了できたとしても、
注目度はガツンと下がってしまうことでしょう。
それって、あまりにももったいない。
せっかく、心血注いで作った内容ですから、
一人でも多くの方に、じっくり目を通していただきたいですし。
というわけで、今回作成した蒼士会PRESS35号は、
幻のまま、お蔵入りということになりそうな。
ものすごく、残念やぞ、これ。。。
でも、こればっかりは、しょうがないですわな。

昨日の晩時点では、なお半信半疑だったのですが、
さすがに、「4公示→16投開票」のスケジュールで衆院選が行われるのは
間違いなさそうですね。
これからに期待して、今後の国政の動きを見守っていきたいと思います。
私ら、見守ることと投票することぐらいしかできませんので。

という近況報告でした。
でわでわ失礼いたします。


やるべきことは、たくさんあります。

2012-06-05 12:24:18 | 国政・県政と地方自治に関連すること

消費税増税の行方が、いよいよ、混沌としてきたように感じる今日この頃。
ごく個人的な意見としては、
「この財政状況のまま、続けていけるはずがない。
 増税は不可避!」
という意見について、
「そら、大きい方向性としては、そうなんやろなあ。。。」
と思っています。
一方で、
「この経済状況の中、一層、景気を冷え込ませることになる可能性が高い
 消費税増税は避けるべきだ!」
「増税より先にやるべきことがある!」
という主張についても(主張している方々自体についてはさておき)、
ごもっともだと思う部分もあるわけで。
で、今日は、その中の
「増税より先にやるべきことがある!」
という話について。

5月24日付の市職労ニュースに
↓こんな内容↓が掲載されていたので引用します。

-------------------------------------------------------------

 当局は、本市の現業ラス指数138が、阪神間でも全国でもトップ水準
であると述べ、「これを他都市と均衡を逸しない程度にすることが
何をおいても必要」だとしました。当局の調査結果では
「人口40万人以上、中核市、阪神間の72市のうち53市が
 すでに分離しており、10市は平成18年以降に分離している」
と近年になって全国的に急速に分離が進んでいる情勢を説明しました。
 それら他都市のラスの試算値が、72市の平均で123程度、
阪神間の平均で126程度であり、
「本市の138をその程度にまで是正するには10%程度の抑制が必要」
だとしました。

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ちなみにラス指数というのは、正式名称が「ラスパイレス指数」。
国家公務員と地方公務員の基本給を比較するための指標で、
国家公務員の給料を100としたときに、地方公務員がいくらになるかを
あらわします。
で、上の文章にありますとおり、本市の現業職(いわゆるブルーカラー
だとお思いいただければ、よろしいかと)のラスパイレス指数は、
138と国に比べて40%近く高く、

阪神間でも全国でもトップ水準」にあります。
西宮市議会議員という私の職責からは、
まずは、この部分こそが大問題なわけで。

ただ、目を転じると、
「他都市のラスの試算値が、72市の平均で123程度、
 阪神間の平均で126程度」
というところ自体が、大きな問題だと思うんですよね。
そもそも、なんで、国家公務員と比べても、
同職種に民間で従事している方々と比較しても、
ここまで高い給料水準になっているのか???
財政が云々というのであれば、それを下げるべきではないのか???
という話は、どこまでいっても、ついてまわります。
まともな民間感覚から考えると、この部分に手を入れないまま、
増税だけを実施するというのはありえない感覚だと思うわけで。

こういう話があるから、「不退転の決意」とやらに、
乗る気がせんのやろな~、と思いつつ。
こういう風に思ってる人、多いと思うんですよね、絶対。
やるべきことは、たくさんありますよ、絶対。

という話は、このへんで。
でわでわ失礼いたします。


頂いたメールから。

2011-10-20 19:24:46 | 国政・県政と地方自治に関連すること

東日本大震災後、放射能によって汚染された可能性がある瓦礫等の、
膨大な廃棄物が発生しています。
で、これの処理について、国は、
「各地方自治体に分散して、それぞれの地方自治体で処理してもらうのだ!」
という風に考えているようです。
というわけで、国から県を通じて、西宮市にも、
「災害廃棄物の受け入れ検討状況調査」というものが来ています。
その趣旨を示した文書が、↓こちら↓。

Syuisyo20111019

で、その記入に関わる留意点等を示しているのが、↓こちら↓。

Kennhearing20111019

はっきり言って、とんでもない話だと思っています。

趣旨を示した文書の
「今後、広域処理を加速するため、 ~中略~ 
 広域処理のマッチングを進めることとしています」
という文章や、留意点等を示した調査要領の
「4.記入上の留意点」の「①検討状況」には、
 A.既に受入を実施している
 B.被災地への職員派遣や検討会議の設置等の
   具体的な検討を行っている
 C.被災地への職員派遣や検討会議の設置等は行っていないが、
   受け入れに向けた検討を行っている
という、「前向きに検討しています」という趣旨の
3つの選択肢以外、設けていないことからも、
「とにかく、今回出てきた、放射性物質で汚染され、
 安全性を確認できない廃棄物であっても、
 日本中に分散して、処理するのだ!」
という考えがプンプンと漂ってくるように思います。
いや、でもね、ほんまに、そんなことしてええんかい???と。

この文章で、もう一つ気に食わないのは、
趣旨を示した文書の下のほうで、
「本調査の結果について、
 個別の地方公共団体名は公表しないこととしています」
という部分。
いや、こんな大事なこと、公表もせえへんって、
どういうことやねん???
できるだけ、国民には知らせないまま、こっそり処理を進めるのだ!
っていうことかい!と。

ここらへんについて、市に確認したところ、
 ①現状、西宮市として、これらの廃棄物を受け入れる意思はない
 ②検討状況に対する調査には、空欄で返答する
という答えをもらいました。
当たり前の対応ですわな。

あくまで個人的見解ですが。
私は、福島第一原発の事故で発生した、
放射性物質で汚染され、安全性を確認できない廃棄物は、
京都大学助教授の小出氏も著書で述べている通り、
福島第一原発周辺で処理する以外、ないのではないかと思っています。
元々、そちらにお住まいだった方には、
ほんとうに、ほんとうに、申し上げにくい話ですが。
どう考えても、日本全国にばら撒くという選択肢は、
本来、あってはならないものだと思うのですよ。

引き続き、重大な関心を持って、市の対応を見ていきたいと思います。
しかし、なんちゅう。。。


復興増税???

2011-09-20 11:43:35 | 国政・県政と地方自治に関連すること

最近、復興増税に関する話が、各種マスメディアに、急速に具体性を帯びて、
でてくるようになりました。

まず最初に。
私は、東日本大震災による甚大な被害のことを考えるなら、
できる限りの協力をするべきだし、したいと思っています。
そのために、どうしても、どうしても、増税が必要なら、
それは甘んじて受け入れるべきだとも思っています。
でも、一方で、それが多くの国民の理解を得るためには、
他にもやらねばならないことがあると思っています。
そして、その最たるものは、公務員の人件費削減だと思っています。

例えば、我が西宮市で見てみますと。
こちらの右下に記載の、いわゆる現業職員の給与水準の高さや、
こちらの左上に記載の制度上の問題があります。
そして、こうした問題は、西宮市だけの問題ではなく、
ほぼ全ての地方自治体における問題なのです。
ここに目を向けることなく、
「とにかく、お金が足りないのだ!
 だから増税しかないのだ!!」
では、到底多くの国民の納得を得ることなど、できません。

一方で、公務員全てを十把一絡げにすることには個人的には反対です。
自衛隊や消防・警察といった、それこそ体を張って、
国民の平和や安全を守ってくれる機能を果たしてくれている方々に対して、
高い水準の給与を払うのは、当然です。
他方、上にも挙げたような民間でも同様の機能が存在する職種に対して、
民間より、著しく高い水準の給与を払い続けることに正当性はありません。
事務職についても、
その能力や成果を、より高く認められたからこそ、
その位置にいるはずの上級管理職と、
定年間際で、なんの役職にもついていない職員との給与水準には、
もっと大きな格差があってしかるべきだと思うのです。

そういえば、民主党のマニフェストでも
「国家公務員の総人件費2割削減」って書いてたような。。。
他にも、震災後の一時期、復興財源として、
公務員給与削減法案的なものが審議されるという話もあったはずが、
結局、どうもならずでした。
でも、ここらへんに手を付けずして、
多くの国民が増税に積極的納得することなど、ありえんと思うのですよ。

そら、ここらへんに対して積極的なことを言ってる「みんなの党」が
一定の人気を得るのも、うなずける話やわな~、と思いつつ。
それでは失礼いたします。


他人事ではありません。

2011-08-04 15:23:20 | 国政・県政と地方自治に関連すること

昨日は門戸厄神駅にて329枚、今日は西宮北口駅にて396枚と、
暑さに関わらず、多くの方に、市政報告を受け取って頂くことができました。
本当にありがたい限りです。
まだまだ続けていきますので、駅前にてお見かけの節は、
どうぞ、よろしくお願いします。

で、本来なら、一般質問のご報告の続きをするべきなのですが、
ちょっと、別のはなしをば。
以前のブログでも少し触れた、「米国債がデフォルトしかけた!」という話と、
それに関して、思ったことなど。

以下、まずは、
「ダイヤモンド・オンライン」に連載されている「山崎 元のマルチスコープ」

からの引用文を、ご覧下さい。

『今回起こるかも知れないデフォルトは、
 米政府に必要な支払いを裏付ける資金調達能力が無くなって
 起こるデフォルトではない
。債務を膨らませたあげくに、
 これ以上の資金調達が不可能になる「支払い能力」が問題なのではなく、
 資金を調達する上での「手続きの停滞」がその本質だ。
 かつてデフォルトを起こした新興国や
 現在のギリシアのような状況ではない。』
『手続き上の障害を取り除いてしまえば
 米政府は資金調達能力が十分あるし、
 米国の長期金利は十分に低い水準にある。』

結局のところ、デフォルトは避けられた今になって、
改めて考えてみても、やっぱり、この部分、とても重要だと思うのですよ。
デフォルトは避けられたものの、
「主要格付け会社による米国債の格付けが、下げられるかも???」
という局面は続いています。
ところが、このような状況においてさえ、米国債に対する市場の需要は、
むしろ強まっているようです。
これ、なんとも、不思議な状態だと思うのですよ。
でも、これ、
「米国が、債務を膨らませたあげくに、
 これ以上の資金調達が不可能になるとは、誰も思っていない」
ということを証明しているのだと思えば、とても、分かりやすい話なわけで。

ひるがえって、わが日本のことを考えますと。
国・地方をあわせた借金は約1100兆円。
国家の財政規模との比較(=いわゆるGDP比)で考えると、
米国はおろか、ギリシャ・スペイン・イタリアといった、
最近話題の(?)国々をもぶっちぎりで引き離した、
目も当てられない、悲惨な財政状況にあることは明らかです。
で、なぜ、ここまでひどい財政状況にある日本国の国債が、
デフォルトを懸念されないのか???という点については、
○日本の消費税率は、いわゆる欧米先進国と比較して
 相対的に低い水準にあり、税率を上げることで、
 大幅な財政状況改善が可能であるとみなされている。
○日本には個人金融資産が約1400兆円あり、国債の国内消化率も
 90%を大きく超えていることから、日本では、国債のデフォルトという
 事態は起こりえない。
という大きく二つの要因が語られることが多いように思います。
で、一つ目の方は、まあ、そう言われれば、そうなのかも知れません。
もちろん、個人的には、国も地方も含めて、いわゆる天下りの根絶や、
給与水準の高さに手を付けることもなく、消費税率を上げる!
なんていうことをするべきだとは、全く思っていません、という
留保つきではありますが。
が、二つ目については、それって、ホンマかいな、と私は思っています。

上で言う個人金融資産のほとんどが、
65歳以上の世帯に集中しているというのは、よく言われる話です。
となると。
今後、更に高齢化が進行する過程において、使うにせよ、相続するにせよ、
個々の世帯の金融資産は、ほぼ確実に目減りしていきます。
となると、大きい流れでは、日本国に存在する個人金融資産は
徐々に減少していくはずなのです。
こうしたことを考えると、
「今後も、国内で安定的に、日本国債を消化し続けることができるのか?」
という設問に対して、私個人は、きわめて悲観的にならずにはいられません。

上に加えて、日本国の借金は、毎年数十兆円ずつ増え続けています。
しかも、今後、震災および原発被害からの復興のために、
莫大な資金が必要となってきます。
個人的には、米国債よりも、日本国債の方が、近い将来、
「債務を膨らませたあげくに、これ以上の資金調達が不可能になる」
ということになる可能性は、遥かに高いのではないかと危惧しています。
でも、あんまり、そういう論調での報道って見ることがなかったように
思うんですよね。

もちろん、未来のことは、誰にも分かりません。
「でも、今回、米国で起こりかけたことより、遥かに深刻度が高い問題が

 将来、日本で起こりうる!」
というのは、十分、考えておくべきことだと思うのですよ。
それは、国はもちろん、自治体運営であっても、もっというなら、
個人の生活防衛という観点からであっても。
決して、他人事でも、自分には関係ないことでもない。
そう考えて、行動していかねばならない。
改めて、強く、そう思っています。

・・・ちなみに、わたしゃ、米国債がデフォルトして、
更なる円高がすすみ、米国株式市場も一気に厳しい状況に。。。
みたいな状況になっていれば、確実に、
様子を見つつ、ドル建て資産を買えるだけ買ってたことだろうと思いつつ。

それでは失礼いたします。


衆議院選挙の結果について、など。

2009-09-01 15:35:50 | 国政・県政と地方自治に関連すること

テレビでの放送内容は↓こちら↓。
http://www.ytv.co.jp/ten/sp/bn/0907/asx/sp090714.asx
新聞各紙での報道内容は↓こちら↓。
http://blog.goo.ne.jp/shibuya1973/d/20090701

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衆議院議員選挙が終了したのを受けて、昨日・今日と
朝の駅立ちを実施。
で、いつもと同じ場所で、いつもと同じ時間に、いつもと同じように
市政報告を配っているのですが、
昨日も今日も、配布できた枚数は、普段の約20~30%増。
ミクロな体験に基づく話ではありますが、つくづくと、
「政治に対する関心が高まってるんやな~」
ということを感じています。

今回の選挙結果に対する詳しい分析等は、
各種マスコミの皆さんにお任せするといたしまして。
つくづくと思うのは、今回の選挙で、本当の意味での
「政権交替可能な二大政党制」というものが、
始まる可能性が高いんやろうな~ということです。
それはすなわち、
重要な問題について、政権与党が期待に応える対応を出来なければ
 その勢力は容易に政権を失い、与党が入れ替わる」
という政治が現実のものになることを意味します。
それは、うまく転べば、
 ○強い緊張感をもって
 ○地に足の着いた政策論争を行う
より好ましい政治の実現につながります。
もちろん、現実の政治の姿から考えると、
これは楽観的に過ぎる見方なのかもしれません。
けれども私個人としては、希望を込めて、
そうなってほしいものだと考えています。

で、こうした話はさておきまして。
政権交代が現実のものになったことによって、
私の仕事の舞台である地方自治の現場にも
多くの影響が出てくることと思われます。
選挙戦の中でも多く触れられた通り、地方政治の役割は、
今後、より一層重要になっていくことでしょう。

だからこそ。
重責に応えるべく、倦まず、弛まず、努めてまいります。