西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

養育費を確保しやすくするのは初めの一歩。貧困の連鎖を防ぐためにも更なる取組が必要です!

2017-01-30 10:08:12 | すべての人にやさしいまちを実現するために

もうすぐ節分。
で、節分といえば鬼な訳ですが、鬼のパンツが虎縞なのには、ちゃんと理由があるそうで。
これはしらんかったなあ。
  ↓
そうだったのか!鬼のパンツが虎縞の理由とは


と、そんな与太話はさておいての本題、一回飛ばしてしまった一般質問の質疑のご報告の続き。
ひとり親家庭の世帯主が養育費を確保しやすくなるような取組を推進するべき!という話ですね。
それでは早速どうぞ。

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【質問】
ひとり親家庭の経済的苦境を救うため、養育費について広く周知に努めるとともに、取得を積極的に促すための取組を推進するべきと考えるが、どうか?
  ↓
【答弁】
ひとり親家庭にとって養育費の取得は、経済的な問題のみならず、親としての責任を果たすという意味においても、重要なことと考えております。
養育費に関する周知については、現在、離婚届用紙の交付時に、国が作成したパンフレットの配布を実施しております。また、市の窓口において、母子・父子自立支援員が離婚前相談やひとり親家庭相談を行う場合においても、ひとり親家庭支援の制度全般をまとめた「ひとり親家庭福祉のしおり」等を活用し、周知に努めております。
今後は、児童扶養手当の手続きのため、窓口へ来庁された際にも、養育費の相談窓口機関のリーフレット等を用いて紹介し、養育費に関する制度の周知を徹底してまいります。
また、「ひとり親家庭福祉のしおり」をより分かりやすい内容に見直すことで、さらなる制度の周知を図るとともに、関係各課、子育てコンシェルジュとの連携をより一層進めて、市民への積極的支援に努めてまいります。
  ↓
【意見・要望】
養育費について、相談があった場合を除いては「現在、離婚届用紙の交付時に」「パンフレットの配布を実施して」いるだけであることが確認できました。
離婚される方の多くは、いろいろな意味で大変な状況にあるはずです。
そうした状況にある方々に対して、「ただパンフレットを渡すだけ!」という対応は不親切過ぎます。
答弁にあったとおり今後は、全ての方に面談できる機会である「児童扶養手当の手続きの」「際にも、養育費の相談窓口機関のリーフレット等を用いて紹介し、養育費に関する制度の周知を徹底して」頂きたい。
また、こちらもご答弁頂いた通り、「ひとり親家庭福祉のしおり」を「より分かりやすい内容に見直す」と共に「関係各課、子育てコンシェルジュとの連携をより一層進めて、市民への積極的支援に努めて」頂きたい。
ひとり親家庭には経済的な問題はもちろん、教育支援など多くの課題があることを念頭に、様々な課題に積極的に取り組んで頂くよう要望しておきます。

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今現在の話も、勿論そうなんですが。
「親世代から子供世代へと貧困状態が引き継がれ、それが固定化してしまう!」という、いわゆる「貧困の連鎖」を断ち切るという観点からも、ひとり親家庭に対する支援とても大切だと思うんですよね。
前々回のブログでも触れたとおり、大人が1人の世帯における子供の貧困率は、実に54.6%にもなるわけで。
というわけで、ここらへん、しっかり勉強も提案もしていきたいと思います。
単独自治体で出来ることは、どこまでいっても限界があるとは思うのですが。

それでは今日のブログは、このへんで失礼いたします。


ええ、もちろん縁故採用なんてないでしょう。だからこそ、それを信じてもらうために採用過程の透明性を高めるべきだと思うのです。

2017-01-25 11:12:14 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

告知していた一般質問×具体的な質疑のご報告は一旦パス。
ちょっと、アップしておきたい内容がありまして。

今村氏の市長就任後、西宮市職員の採用は一次試験から全員面接を行うことになっています。
これ全国的にも珍しい取組であり、一定評価できる内容だと考えています。
  ↓
【ご参考】
人物重視にも、公務員試験の勉強してなくても受験できることにも賛成です。けど、ちょっとだけ。@2015年6月のブログ



ただ、この方式について、ちょっと気になる内容もあるんですよね。
その具体的な内容を、昨年10月に会派として作成&当局に提出した予算要望から抜粋。
  ↓
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1-9 職員採用試験についての十分な情報公開【政策提案】

市は平成27年度実施の大学卒程度の事務職員採用試験から、新しい試みとして一次試験で受験生全員に対する面接試験を導入し、筆記試験については従来の「教養・専門試験」に加えて、「SPI試験」でも受験できる「選択制」を設け、28年度もこの方式を継続した。
「全員面接」の導入については市民と接する機会が多い地方公務員に不可欠なコミュニケーション能力の高い人材の採用を重視して導入したということであり、民間企業との併願ができる環境を整え、多くの受験生を集めた点は評価できる。
しかし、1次から最終の3次まで一貫して担当者の主観が入る面接試験が行われることによって、試験の客観性や公平さを確保できているかどうかについて不安視する声もある。
市によると、受験生には面接試験と筆記試験の配点や各自の得点、合格最低点などを通知しているが、一般には配点などについても公表していないという。

今後の業務に支障がなくて公表できる部分については公表し、試験のシステムについて市民に安心してもらう必要がある。
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もう少し砕いて言うと、要は
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●全ての段階の試験に面接が入ることになった
●これによって、ペーパーテストがダメでもコミュ力が高いからOK!というポーズを取ることが可能になった
●結果、理論上、縁故採用がやりやすくなった&特定個人を通しやすくなったという面があるのでは?
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と、我々は懸念しています!ということですね。

この点については一昨年の6月議会で、同じ会派のかんの議員がつっこんでいます。
で、その際、人事課は「これまでも情実採用は一切、行っていないし、今回、面接を導入する1次でも筆記もあるので、システムとしても情実採用が入り込む余地はない」と答弁しています。
そら、市としてはそう答えますよね。
でも、そこ、「だから大丈夫!」と言い切られると、ちょっと眉唾やな、と。
というのも予算要望に書いてある通り、「市によると、受験生には面接試験と筆記試験の配点や各自の得点、合格最低点などを通知しているが、一般には配点などについても公表していないという」という現実があるんですよ。
となると、うがった見方をすると「面接の配点を高くして、筆記が低かった場合の足切りもなくしたから、筆記が無茶苦茶低くてもOK!」てなことも起こりうるわけで。

で、なんで、つらつら、こういう話を書いているかと言うと、こういうことが最近あったからなんです。
  ↓
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採用試験の点数など不開示とした西宮市が敗訴

西宮市の採用試験をめぐる情報公開請求で、同市の村上博市議が市の不開示処分の取り消しを求めた訴訟の判決が19日、神戸地裁であり、山口浩司裁判長は請求を認めた。
判決によると、同市議は2016年3月までに16年度の市職員採用試験など2件の試験について受験生の点数などの開示を請求。市は情報公開条例に基づき「特定の個人が識別されうる」などとして一部を除き、不開示とした。
山口裁判長は判決で、受験生の点数を他に入手できる情報と関連づけても個人を特定できないと指摘。「非公開に該当するとはいえず、違法」とした。
西宮市は「判決を見ていないのでコメントできない」としている。

以上、1/20付・神戸新聞より引用
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その後、この件について、市から配付された説明資料によると『非公開とした箇所のうち、「小論文」、「面接」、「合計」の点数を非公開とした部分の取消しが命じられました。』とのこと。
請求があった場合に、ここらへんを明らかにすることは試験の採用過程の透明性を高めることにつながるはず。
また配点についても明らかにしておかないと、上に書いたような疑惑を免れることは出来ないでしょう。
というわけで、これを機に、このあたり改めるべきだと思うのですよ。

あまり言いたくないことですが、敢えて。
私、仕事・職責上、市が行う業務について、多くの市民の方々が、ことさら縁故的なものが強く効くんちゃうの~?と疑う目を持っていることを痛感しています。
「〇〇議員に頼んだら、保育所・市営住宅に入れた!市に雇ってもらえた!澁谷さんも、なんとかできへんの???」的なことを言われたのも一度や二度ではありません。
市の担当はもちろん、上層部なら、尚更のことではないかいな、と。
もちろん全部、丁重にお断りしていますし、私個人は、そもそも一議員にそんなことは出来ないと思っていますよ。
なにせ、うちの長男も公立幼稚園の抽選に外れて幼稚園難民になったぐらいですし。
  ↓
【ご参考】
「アレオレ詐欺」とか、「都合の悪いことには頬被り」とか、そういうのも色々あるわけで。@2015年4月のブログ

市が、こういう目で見られるのを心外だと感じるのは分かります。
でも現実に、そう見られている面があるということは強く意識するべきだと思うのですよ。
そして、そうである以上、そうした疑惑をしっかり晴らす制度を持つことこそが重要だと思うのです。
というわけで、この話、引き続き、強い関心を持って見守っていきたいと思います。

それでは今日のブログは、このへんで失礼します。


ひとり親世帯における子供の貧困率は、実に54.6%!だからこそ、こうした世帯への支援に取り組むべきだと思うのです。

2017-01-23 14:03:29 | すべての人にやさしいまちを実現するために

ここ最近、立て続けで過去のインターン卒業生達が訪ねてきてくれて、ありがたや。
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  ↑
こちら、頂いたお土産。
「お酒のお供にもあう」というあたり、なんかキャラクターがばれてるな。。。
関西圏から離れている子達が出張やら研修やらでこっちに来るから!ということで、わざわざ訪ねてきてくれるなんてのは、ほんま嬉しすぎますね
しかし10ン年前には、うちでインターン生としてエッチラオッチラ頑張ってた大学生が、今や某・中央官庁の係長!なんてのは、感慨しきり。
こりゃ、こちらも負けてられませんね。


さて本題、12月議会での質疑のご報告の続きです。
それでは早速ご覧下さい。

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「ひとり親家庭に対する支援について」です。
2012年度に実施された厚生労働省の国民生活基礎調査によると子供の貧困率は16.3%。
子供の6人に1人が生活困難な環境にあることが明らかにされています。
また世帯別に見た子供の貧困率は15.1%。
その中で、母子家庭など大人が1人の世帯における子供の貧困率は、実に54.6%にもなります。
これらの数値から改めて、子供の貧困問題が、きわめて身近で深刻な問題であることを実感せずにいられません。

さて、このように、ひとり親家庭の貧困率が高くなる要因の一つとして養育費を受け取っていない家庭の多さがあげられます。
2011年度に厚生労働省が実施した全国母子世帯等調査によると、母子家庭のうち養育費を受け取っていない家庭は80%にのぼります。
こうした状況を踏まえ、本年10月1日から法務省の指示の下、全国の自治体窓口において、離婚する人に養育費や面会交流について離婚時に合意するよう促す「子どもの養育に関する合意書作成の手引きとQ&A」の配布が開始されました。
本市でも、同冊子を離婚届用紙の配布時に、あわせて配布しています。
  ↓
【ご参考】
いいことやけど、先を越されちまったなあ...@離婚する方を対象とした「養育手引書」の配布が始まりました!というお話。×2016年10月のブログ

もちろん冊子の配布が開始されたことは一歩前進です。
一方で、これで終わりではなく、市が主体性を持って、より確実にひとり親家庭が養育費の存在を認識し、獲得する意識を持つよう、制度を活用するよう働きかけるべきです。

この問題について先進市として知られる明石市では、市が主体となって『実効性のある取り決めがなされるよう、あるいは取り決められた内容が遂行されるように公益社団法人と連携しての「こども養育専門相談」を毎月実施』等、様々な取組を進めています。
一方、西宮市の担当課における養育費対応の現状は「相談がなければ情報も提供しない」というものであり、積極的に養育費の存在を周知し、取得を促す姿勢に欠けています。
それでは以上の内容を踏まえて質問します。

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この問題、調べれば調べる程、色々と考えさせられることが多いんですよね。
来月には新しいインターン生達もやって来ることですし、しっかり掘って調べて、よい提案を持っていくところまでつなげることができればなあ、と。

そんなこんなも考えつつ次回は具体的な質疑の内容について、ご報告いたします。
それでは失礼いたします。


「サービス利用者は高齢者が多い。だから電話対応可能な企業でないと無理!」というのも分からんではないけども。

2017-01-20 13:14:13 | すべての人にやさしいまちを実現するために

「政治と選挙のプラットフォーム」を標榜するHP「政治山」さんから依頼をいただいて、書いた高木北小学校の雨漏りに関する記事が掲載されました。
  ↓
https://seijiyama.jp/article/news/nws20170117.html

  ↑
奇しくも、掲載日は阪神淡路大震災が起きた1月17日。
記事中にも書きましたが、大規模災害発生時の緊急避難場所にも指定されている学校ですもの。
十分な安全管理に努めるべきですし、そのための対策が必要だと考えているということは改めて記載しておきたいと思います。

さて本題は、全く別の話。
西宮市は「徘徊高齢者介護支援サービス」を行っています。
その内容は、「認知症などにより徘徊行動のある高齢者を介護している家族に、受付センターへ問合せていただくだけで徘徊高齢者の居場所をすばやく特定できる位置探索システム専用端末機をお貸しします」というもの。

詳しくは以下、ご参照ください。
  ↓
http://www.nishi.or.jp/print/0001963500030001700351.html


  ↑
で、このサービスで気になるのが、
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●インターネット検索の場合、月2回を超えると1回あたり100円
●電話検索の場合は、1回当たり200円
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の検索料金がかかるというところです。
一回一回の金額はそれほど高くなくても、検索回数が重なってくると、利用者にとって負担になる場合もあるのではないかいな、と。

ちなみに、このサービス、
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●徘徊高齢者を介護している家族は高齢者であることも多く、インターネットでの検索ができない場合がある
 →よって電話対応してくれることが必須
●電話対応をしているのは、現在、契約を結んでいる企業のみ
-----------
といった理由から、某・大手警備会社さんとの随意契約となっています。
でも平成27年度1年間を通じて、電話検索が利用された回数は全部で8回のみとあまり多くないんですよね。
これに対して、検索料金が発生したインターネット検索回数は118回となっています。

で、調べていくと、電話対応をしていない企業さんであれば他にも複数存在するようですし、そうした企業の中には検索料金を取っていない企業さんも存在するんですよね。
そういうことも踏まえて、京都府長岡京市さんのように、
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●基本料金は安め。ただし検索回数に応じて検索料金がかかる。電話対応も可能。(=西宮市と同じ仕組み)
●基本料金はやや高い。ただし検索料金は不要。電話対応は不可。
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という二つから選択可能にしている自治体も存在します。
こういうの参考にするべきだと思うんですが、どないでしょ?
  ↓


高齢化の進行に伴い、こういった分野に対する需要は、ますます高くなっていくはず。
こういったところでも、利用者目線に立ったサービス提供のあり方を考えていくべきだと思うんですよね。
選択肢は多い方が、ありがたいわけで。
というわけで、この話、きちんと提案していきたいと思います。


それでは今日のブログは、このへんで失礼します。


「十億円規模の費用がかかる!」と予想される新駅開発事業。だからこそ精度の高い予測に基づいて、進める・進めないを検討するべきです。

2017-01-16 11:35:22 | 豊かな自然と都市環境に調和した美しいまち

毎月第三日曜日は恒例の公園清掃!
今日も余韻は続いてますが、なんせ寒かったこと。。。
池(?)なんか凍っちゃってましたし。

んで新たな発見は、凍ってくれてる方がゴミが取りやすい!ってことですね。
後半には、足先以外はすっかりポカポカ。
毎度のことですが、しっかり頑張って、か~な~り綺麗にできましたよ!
  ↓



さて本題。
今日は12月議会で行った質疑のご報告からはちょっと離れて、阪急・(仮称)武庫川新駅についてのお話です。

ちなみに、阪急・武庫川新駅の話が、やや前に進みつつあるのかな???というのは以前ブログに書いた通り。
  ↓
阪急・武庫川新駅の話が少しずつ前に進んでいるそうな。@2014年3月のブログ

で、この話に関連して「(仮)武庫川周辺阪急新駅設置による効果・影響について」の報告書が12月議会に提出されました。
こちら兵庫県・尼崎市・西宮市・阪急電鉄㈱の四者で構成される「武庫川周辺阪急新駅に関する検討会」から提出されたもの。
で、そもそも、この四者が一堂に会していること自体が画期的だというのは、上のブログに記載した通りです。

さて、この報告書では
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①駅の有無による将来人口の差
②駅の有無による税収見込みの差
③近隣鉄道駅の駐輪問題解消への効果
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の三点について検討がなされました。
そして、その結論として以下の内容が示されています。
  ↓
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おわりに
今回の検討結果から、駅設置により、①将来人口の増加(西宮市)、若しくは、減少抑制(尼崎市)、②税収の増加、③近隣鉄道駅の駐車問題緩和に対して効果が見込めることが分かった。
一方で、駅周辺の社会基盤整備の事業費・用地等の確保や周辺環境の変化への影響等の課題も多くあり、駅設置による様々な影響について慎重に検討を進める必要がある。
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はい、仰る通りだと思います。
で「慎重に検討を進める必要がある」という趣旨からは、もう少し厳密に検証するべき部分があると思っていまして。

「おわりに」に示された将来人口の増加(もしくは減少抑制)&税収の増加は、新駅ができることによって駅を中心とした周辺1平方キロメートルが活性化することを前提に試算されています。
でも、その計算の前提が、ちょっと雑すぎると思うんですよね。
以下が、その対象範囲を示した図なのですが。
  ↓


  ↑
「新駅から1km圏内にある!だからプラスの効果が見込めるはず!!」としている地域のうち、阪急神戸線以南の多くは、すでにJR甲子園口から1km圏内にあるんですよね。
ここら辺まで含めて「新駅ができることで新駅の周辺1km圏内が活性化します!」という試算には、やや無理があるんではないかいな、と。

なお念のため言っておきますが、現時点で、私は武庫川新駅の設置に賛成でも反対でもありません。
現時点での私のスタンスは、報告書の「おわりに」にある通り、「メリットもあるがデメリットもある。よって慎重に検討を進めるべき!」というものです。
なにせ実際に「やる!」となった場合、「駅周辺の社会基盤整備の事業費・用地等の確保」に、確実に巨額の費用が必要となる事業ですし。
推進する・しない、いずれの結果になるにしても、より精度・確度の高い証拠に基づいた検討を進めるべきだと考えています。

それこそが適切な判断を下すために必要なことですし。

という、簡単なご報告でした。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。


今回、私が取り上げなければ雨漏りを防ぐための対策を考えることもなかったでしょ?というわけで引き続き、この問題、追及していきます!

2017-01-12 10:50:24 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

なんと言っても、やっぱり冬は日本酒!
  ↓

  ↑
ほんで「樽酒」、杉の香りまでして、も、サイコー。
たいへん美味しゅう頂きました。
とは言うものの、年末年始で身についてしまったお肉、そろそろ絞りにかからねばなりませんな。。。

さて本題、一般質問の続きです。
前回までの流れを受けての再度の質疑を、ご覧下さい。

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【再質問】
「新たな不具合が生じた場合には迅速に対応して」いくこと、「一定期間の無償での補修について、施工会社と協議している」ことをご答弁頂きました。
また、今後の具体的な雨漏り防止策として「外壁の仕上げを防水性の高い材料とすること」「について」「調査研究してまいります」、「クラックを誘発させる目地の配置密度を高めたり、可能な限りコンクリート打設後の養生期間を長くとるなど、クラックの発生をできるだけ抑えるような方策を検討してまいりたい」という答弁でした。
これらについては、答弁に沿った対応を進めて頂きたいということを要望しておきます。

その上で意見を申し上げたいこと、お伺いしたいことがあります。
事前の協議を何度も経て、ようやく今回の答弁にたどり着きましたが、私には未だに営繕部が「雨漏りなど、起きて当たり前。起きてもなんの支障もない。」という考えを持っているように思えてなりません。
しかしながら質問でも申し上げたとおり、仮に購入したマンションや戸建て住宅において、竣工後わずか半年程度のうちに複数のクラックが発生し、雨漏りまで発生したなら大問題です。
雨漏りというのは、それだけ重要な問題だという認識を持つべきです。

答弁の中で、「構造上の安全性には問題はなく」とありましたが、地域では、今でも多くの方が「本当に安全なのか?」と不安に思っています。
「大半が壁の内側に雨水が少しにじみ出る程度のものであり、大きなトラブルは発生しておらず」という答弁もありましたが、学校のステージ上に巨大な水たまりができ、議会で取り上げられ、記者さんがやってきて新聞記事になり、学校に複数の問い合わせが寄せられ、説明文書を配布せざるを得なくなり、しかもなお多くの保護者・地域関係者が強く不安に思っているのが現状です。
改めて、土木局長にお伺いします。
これほど多くの雨漏りが学校施設において発生していることについて、どのようにお考えでしょうか?
  ↓
【答弁】
●過去の雨漏りも含め、構造上の安全性に問題はない
●とは言え、雨漏り・クラックの発生はできるだけ避けるべき
●今後、必要な調査・研究を実施していきたい
  ↓
【意見・要望】
「大きなトラブルは発生しておらず」という答弁がありましたが、そもそも既に大きなトラブルが発生しているんですよ。
そのことに、営繕部は、もう少し思いをはせるべきです。
今回、私が取り上げ問題にしたからこそ今後の対応を提示してきましたが、それがなければ「安全性になんの問題もないし大丈夫!」という姿勢をとり続け、今後の対策を考えることもなかったでしょう。
雨漏りはあってはならないことであるという当たり前の意識を持ち、生徒・保護者・学校・周辺住民のこともよくよく考えて、今後の雨漏りの防止・建物性能の向上に取り組んで頂きたい。
また高木北小学校については特段の注意を払って、学校の様子を見守って頂きたい。
要望します。

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てな感じです。

自治体には、保有する公共施設について施工過程の管理・監督、引き渡し物件の確認等を行い、安全・快適な施設を供用する責任があります。
また、その責任を引き受けるに相応しい意識・能力を持つ必要があることは言うまでもありません。
一方で、今回の件においては、、そのような意識・能力自体が欠如しているように感じる場面も多々ありました。
ここらへん大問題であり、今後も色々な角度から追及していこうと思います。

それでは今日のブログは、このへんで失礼いたします。


構造上の安全性に問題がないことには一定同意してるんですよ。じゃなくて、こんなにしょっちゅう雨漏り起きててかまわんのかい!と指摘しているのですが、どうにも噛み合わんな。。。

2017-01-10 11:15:10 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

一昨日の日曜日は毎年恒例の消防出初め式。
  ↓

  ↑
こちらの出初め式の写真は、来賓として出席されていた同じ会派の草加議員から拝借。
私は消防団員として、どこかに並んでいるんですけど、どう探しても見つかりませんね、こりゃ。。。

さて本題、一般質問のご報告の続きです。
今回ブログは、新設間もない高木北小学校で頻発した雨漏りを受けての具体的な質疑のご報告の第一弾です。
それでは早速どうぞ。

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【質問①】
高木北小学校・校舎の安全を確保するため、学校施設の様子を見守るとともに万一、不具合が発生した場合は早急に対応するべきと考えるがどうか?
また瑕疵担保期間を過ぎても、一定の期間内は施工業者の責任で不具合を修繕させるべきと考えるが、どうか?
  ↓
【答弁①】
高木北小学校の校舎については、本年4月の開校後、体育館の壁面等に一部クラックが発生し、その箇所から雨水が染み出すという事案が発生いたしましたが、構造上の安全性には問題はなく、これまで、雨漏り箇所の補修等を行うことにより、学校施設の管理上支障が生じないよう適切に対応してまいりました。
今後も、新たな不具合が生じた場合には迅速に対応してまいります。
次に、瑕疵担保期間を過ぎても、一定の期間内は施工会社の責任で不具合を修繕させるべきとのご質問でございますが、 これまでも建築工事については、瑕疵担保期間の1年間を過ぎた後であっても、不具合の内容によっては、施工会社と協議のうえで、経過観察の期間を設けたり、無償で補修工事等を実施してまいりました。
今回の件につきましても同様に、一定期間の無償での補修について、施工会社と協議しているところでございます。

【質問②】
雨漏りを防止し、市の公共施設の建物性能を上げるためにも徹底した原因究明を行うと共に、具体的な雨漏り防止策を検討するべきと考えるが、どうか?
  ↓
【答弁②】
今回の高木北小学校の雨漏りについては、施工会社からの報告等を基に、市職員が現場を確認し、設計会社も交えて原因を調査してまいりました。
その結果、雨漏りの原因となったクラックは、材料の強度不足などによるものではなく、コンクリートの乾燥収縮によるものであり、施設の安全性については問題がないと判断しております。
具体的な雨漏り防止策につきましては、たとえば外壁の仕上げを防水性の高い材料とすることが考えられますが、施工時期や費用対効果などの課題があることから、その使用については、今後、調査研究してまいります。

【質問③】
鉄筋コンクリート造の建物において、クラックが入るのは当たり前、雨漏りするのも珍しくもないという説明を受けているが、過去10年間だけでも何度も市の施設がクラックによる雨漏りを繰り返していることについての市の見解は、どうか?
  ↓
【答弁】
最近10年間に建設した16箇所の鉄筋コンクリート造の施設について調査したところ、複数の建築物の壁面でクラックに起因する雨漏りの発生が確認されましたが、いずれも軽微なクラックで、雨漏りについては、大半が壁の内側に雨水が少しにじみ出る程度のものであり、大きなトラブルは発生しておらず、安全性や耐久性の面から、直ちに補修が必要となるレベルのものではないと判断しております。
一般に、鉄筋コンクリート造の建築物につきましては、材料であるコンクリートの性質上、クラックの発生を完全になくすことは非常に困難でございますが、長期的な施設の維持管理の観点から、クラックからの雨水の浸入等による内部鉄筋の腐食などを防止するため、今後は、クラックを誘発させる目地の配置密度を高めたり、可能な限りコンクリート打設後の養生期間を長くとるなど、クラックの発生をできるだけ抑えるような方策を検討してまいりたいと考えております。

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・・・なんか色々それらしいことを言ってはるんですけど、
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●学校のステージ上に巨大な水たまりができ
●そのことを学校関係者や状況を知っている一部の保護者も不安に思い
●それを聞いた議員が議会で取り上げ、
●その話を聞きつけた記者さんが学校にやってきて新聞記事になり
●学校に複数の問い合わせが寄せられ、説明文書を配布せざるを得なくなり
●しかもなお多くの保護者・地域関係者が強く不安に思っている
□□□□□□□□□□□□□□
という状況にありながら、「こんなん大した問題ちゃいますわ!」と言わんばかりの、この姿勢にものすごい違和感を感じるんですよね。
というわけで、この話、もう少し続けます。


さて、出初め式が終わった昨日から明日までは、これまた毎年恒例・十日戎。
我が浜脇消防分団員は、十日戎の期間中はできるだけ詰め所に集合することになっているのですよ。
というわけで、役所でないとやりにくいお仕事も一段落ついたことですし、ボチボチそちらに向かいます。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。


「役所の常識は世間の非常識!」という面、あると思っています。とは言え「クラックが発生するのは当たり前!雨漏りなど珍しくもありません!」とは。。。

2017-01-05 10:49:08 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます!
元旦の朝まではなんやかんやとバタバタしていたのですが、その後の正月休みは↓こんな感じ↓で超・休養モード。

  ↑
よくある、寝かしつけようとして寝かしつけられてしまった...の図。
お陰様で、エネルギーもフル充填ですね、こりゃ。

貯めたパワーで今年も元気に頑張ってまいります!

さて本題、12月議会での一般質問のご報告の続きです。
こちら、地域的に興味・関心が強いと思われる高木北小学校の雨漏りに関する話についてです。
それでは早速どうぞ。

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「高木北小学校・校舎の安全性の確認と、今後の対応について」です。
今年2月に竣工・引き渡しされた高木北小学校校舎において、大量のひび割れ(以下、クラックと呼びます)が発生し、6カ所で雨漏りが起きる等、様々な問題が発生しています。
これに対して当初、担当の営繕部からは鉄筋コンクリート造の建物においてクラックが発生するのは当たり前であり、雨漏りなど珍しくもないという驚くべき説明を受けました。
しかしながら仮に購入したマンションや戸建て住宅で、竣工後わずか半年程度のうちに複数のクラックが発生し、雨漏りまで発生したなら、私たちはどうするでしょうか。
まず原因の究明を設計者や施工業者に依頼し、場合によっては損害賠償請求や建物取り壊しを要求することも考えるでしょう。
大量のクラックが発生し、雨漏りが起きるということは、それほど重大な問題です。
それが市の公共施設では当たり前のように、珍しくもないこととして処理されてしまう。
私は、そういう市の認識と姿勢に非常に強い違和感を感じており、そうした認識を改めるべきだと考えています。


さて私は、この話を聞いてから高木北小学校に安全上の問題があり、それがクラックという形で現れている可能性もあると考え、いくつかの要因について調べました。
資料①をご覧下さい。
  ↓


仮に、高木北小学校に安全上の問題がある場合、
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①構造計算上の不備による建物の荷重集中・荷重強度の不足
②鉄筋強度・鉄筋本数の不足
③コンクリート強度の不足
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のいずれかに問題がある可能性が高いと考えられます。
そこで、この三点について調査したところ、
■■■■■■■■■■■■■■■
①については「構造計算は第三者機関である構造計算適合性判定機関の確認を受けており、問題がない」こと
②については「鉄筋の強度はJIS基準に適合しており、安全上、明確な問題はないこと。
また鉄筋の設置情況についても職員が立ち会い、確認していること」が確認できました。
③についても「試験場で破壊試験を行いコンクリート強度を確認していること。
また私からの指摘を受けてシュミットハンマーによる物理的なコンクリート強度試験を実施し、こちらでも問題がないことを確認できたこと」
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が分かりました。

こうした経過を踏まえ、私は「施設の安全性については全く問題がないと判断しております」という当局の主張は一定理解するに至りました。
しかしながら竣工後わずか半年程度のうちに、これほど多くのクラックが発生し、複数の箇所で雨漏りが発生するのは、一般的な常識から考えれば、やはり異常です。
本当に建物に欠陥がないのか、今後の推移を見守る必要があることは言うまでもありませんし、これだけ不具合が多数発生しているにも関わらず、施工業者の責任で不具合を修繕する瑕疵担保期間が1年間だけということにも違和感を感じます。

また、こうした問題に加え、当局とのやりとりの中で、民間の建物ではあってはならない、起きれば大問題になるであろう雨漏りを誘発するクラックがなぜ発生したのか?
その原因を究明しようとする態度や、学校での雨漏りをあってはならないものと考える姿勢が、著しく弱い、あるいは全くないことに、私は強い憤りを感じています。
資料②をご覧下さい。
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こちらに過去10年間に建設された市保有施設のうち、床面積が500㎡以上で、鉄筋コンクリート造のものの雨漏りの状況をまとめました。
資料に示した通り、なんと過去10年間に市が建設した10の学校施設のうち7施設で雨漏りが発生しています。
これを常識的に考えて、あり得ない割合だと感じるのは私だけでしょうか。

それでは以上の内容を踏まえて質問します。

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「役所の常識は、世間の非常識!」的なことを言う方、少なからずいらっしゃいますし、そういう面はなきにしもあらずやよな~とも思っています、私。
とは言え、今回の話はちょっとえぐすぎるよな...と。
正直なところ、びびりました。。。

というわけで次回のブログでは、ここらへんの話を踏まえての具体的な質疑内容&それに対する答弁についてのご報告など。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。