西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

早くも看板が撤去されているような。 ~というわけで国保不正使用への対応、始まったようです。

2015-03-31 05:50:00 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

飛び飛びになってしまっている、一般質問@国民健康保険の不正使用のご報告。
早くに目が覚めたので、これまでの話を踏まえての具体的な質疑について、お知らせいたします。
それではご覧くださいませ。

★★★★★★★★★★★★

【質問①】
柔道整復師法で認められた以外の内容を看板・外壁等に掲載している事例が多く存在する。
こうした事例を確認し、是正させるべきと考えるが、どうか?

【答弁①】
柔道整復師法では、広告の制限について、何人も、文書その他いかなる方法によるを問わず、法に掲げる事項を除くほか、広告をしてはならないと規定しています。
現在、本市では保健所が担当部署となり施術所の開設時に法令について説明をし、遵守するよう指導しております。
また、市民等から広告違反等に関する情報提供をいただいた場合に、立入検査等を実施し、違反広告に対する指導を行っております。
しかしながら、市内全体の施術所の広告について、確認はできておりません。
ご指摘のとおり、広告違反事例の確認とその是正につきましては、「柔道整復師法」に規定する施術所だけではなく、「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師に関する法律」に規定する施術所につきましても同様に、医療機関の立入検査の際等に、その経路上にある施術所の状況を確認し、市内の状況把握に努めます。
また、法令を遵守するよう、市内全ての施術所に対して通知を行い、まずは自主的な改善を求めます。
それでも、改善が見られない場合は、立入検査等を実施し指導いたします。

【質問②】
柔道整復師法を著しく逸脱した広告を掲載している接骨院・整骨院について、接骨院・整骨院と、そこで施術行為を受けた被保険者の双方に対して、施術内容や施術経過、負傷原因等を照会し、両者を照合する等、重点的なチェックを行うべきと考えるが、どうか?

【答弁②】
今後、保健所と国民健康保険課の連携を密にし、広告違反があった施術所についての情報提供を受け、そこに通っている被保険者に対しては、現在の施術状況調査の条件にとらわれることなく、集中的な調査を行いたいと考えております。

【まとめて要望】
「市内全体の施術所の広告について、確認はできて」いないことを認めた上で、
---------------------------------------
●「医療機関の立入検査の際等に、その経路上にある施術所の状況を確認し、市内の状況把握に努め」ること
●「法令を遵守するよう、市内全ての施術所に対して通知を行い、まずは自主的な改善を求め」ること
●「それでも、改善が見られない場合は、立入検査等を実施し指導」すること
---------------------------------------
をご答弁頂きました。
また「柔道整復師法を著しく逸脱した広告を掲載している接骨院・整骨院と、そこで施術を受けた被保険者に対し、重点的なチェックを行うことについて」は、「広告違反があった施術所」「に通っている被保険者に対しては、現在の施術状況調査の条件にとらわれることなく、集中的な調査を行いたいと考えて」いる旨、ご答弁頂きました。
高く評価します。

↓資料⑤で示した事例のうち、左側の二つは明らかに「柔道整復師法を著しく逸脱し」ています。↓

このような看板が掲げられている施術所で施術行為を受ける方は当然、「これらの施術行為には保険が適用される!」と考えていることでしょう。
施術所・診療所も、そうなることは分かった上で、こうした看板を掲げていると考えるべきだと思います。
こうした条件を考慮すると、私は、このような施術所・診療所は不正行為の温床になっている可能性が高いと考えます。
不適切な現状を是正するため、あるいは、これが根拠のないやぶにらみであるならば、その疑いを晴らすためにも、ご答弁にあった通り、「集中的な調査を行」って頂きたい。
そして、その前提となる「市内の状況把握に努め」て頂きたい。
強く要望します。
★★★★★★★★★★★★

と、こんな感じです。
ちなみに左側二つの看板は早速、撤去された模様でして、やるな、市役所。
このスピード感なら、今後が楽しみです。

というわけで、今日のブログは、これまでで。
さあ、ぼちぼち駅立ちの準備を始めますか・・・
それでは失礼いたします。


必要なのは機能の強化。これ、とても良い話だと思うのです@夜間の小児救急

2015-03-26 13:25:45 | すべての人にやさしいまちを実現するために

予定していた前回ブログの続きは、いったんパス。
ちょっと書きたいネタが出てきたもので。

最新の市政報告の一面に、とても、よい話が出ていました。
↓詳細は、こちら。↓
4月から 深夜0時以降の小児科診療 阪神北広域こども急病センター(伊丹)で受診可能に!@市政ニュース1ページ
↑別に、これまでも利用できなかったわけではないのですが↑
---------------------------
●正式に連携し、
●(言葉は悪いですが)大手を振って利用できるようになったし
●大々的な広報もできるようになった!
---------------------------
というのが今回のポイントですね。

上のリンク先にも書いてある通り、本市の深夜時間帯の小児救急機能は、極めて脆弱です。
この機能の強化が必要なことは議会でも、さんざん指摘してきましたが、具体的な対応策が示されることはありませんでした。
そういう意味で、これ明らかに大きな一歩前進であり、市長のグッジョブだと思うのです。
もちろん、これで完璧!というわけではありませんが。
【ご参考:伊丹にある「阪神北広域こども急病センター」に視察@市長の昨年8月のブログ

にしても最近の市政ニュース、なんだか随分、以前と感じが変わったような。
上の記事なんかでも、わかりやすく市内全図の地図を入れて、各地からの所要時間を入れてるなんてのは、あんまりなかった気がするんですよ。
こういうの、利用者目線で見ると、とても好ましい変化だと思うのです。

というわけで、今日のブログは、これまでで。
それでは、ぼちぼち、選挙書類の事前審査に行ってきます。
無事、滞りなく、終わりますように!


「耳つぼジュエリー」「ダイエット」「ふくらはぎオイルケア」等に、保険が使えるわけないでしょ!

2015-03-25 12:47:57 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

前回ブログで書いた通り、3月議会も終了。
早いこと、3月議会での本会議質疑のご報告も進めていかねば!ですね。
というわけで、「市は国民健康保険の不正適用に本腰を入れて、対処するべき!」という話の続きをば。
それでは、早速始めます。


国民健康保険の不正適用については、もう一点、問題と思われる事案が存在します。
↓資料⑤をご覧下さい。↓


まずは左端の写真。

こちらでは一番目立つところに大きく「耳つぼジュエリー」という記載があった上で、「ダイエット・頭痛・肩こり・腰痛・美肌・リフトアップ・不眠など」と列挙し、一番下に「健康保険が使えるので安い!」と大書しています。
次は、その右の写真です。
こちらでは「全身もみほぐし・背骨矯正・骨盤矯正・耳つぼジュエリー・ふくらはぎオイルケア」という施術行為を列挙した上で「保険証使えます!」と大書しています。
右端の写真は、左の二例に比べると大人しい、いわば一般的と言える表示ですが、「首・肩・腰・膝の痛みなど」と表示した上で、「健康保険取扱」と記載しています。
先程も述べた通り、接骨院・整骨院における施術のうち、保険適用の対象となるのは、ねんざ・打撲・肉離れなどの挫傷・骨折・脱臼のみであり、これらの施術行為は保険対象外です。
しかしながら、この看板をご覧になった方の多くは、そうは思わないでしょう。


柔道整復師法等では、こうした事例を想定して、施術所の名前・住所・電話番号、営業日時等、一定の事例以外は看板・外壁等に掲載してはいけないとしていますが、実際には違法広告が蔓延しています。
まずは、こうした違法広告に対する指導を行うべきです。
また、こうした違法看板を掲出している接骨院・整骨院等からの療養費支給申請書は重点的にチェックするべきです。

このような違法広告を使用している接骨院・整骨院においては、
------------------------------------
看板によって保険対象外の施術行為を保険対象と思わせる

施術行為を行う

保険者(=市)に対して、保険対象外の施術行為も含めた請求を行う
------------------------------------
という行為が蔓延している可能性も想定するべきと考えます。
それでは以上の内容を踏まえて質問します。



質問の中でも書いていますが、どう考えても「耳つぼジュエリー」「ダイエット」「ふくらはぎオイルケア」なんかが保険対象の行為であるはずがないわけで。
こんなん、ちゃんと規制せなあきませんで。
そして、そこから一歩踏み込んだ対応も。

というわけで次回以降、具体的な質疑の内容についてなど。
こちら、かなり踏み込んだ答弁(&対応)になっているので、乞う・ご期待。
それでは失礼いたします。

PS
私事ですが、先々週に第三子が生まれてきてくれました。
これで我が家は、男→男→男の三兄弟。
将来はファブリーズのCM的な世界が繰り広げられることになるんやろうなあ。。。
というわけで、横のプロフィール欄も四人家族から五人家族に訂正しました。


3月議会も無事(?)終了。というわけで、恒例の駅立ちやります!

2015-03-23 16:36:00 | 主張・広報と活動のお知らせ

既報の通り、今任期中最後の議会も先週、終了しました。
ブログにも書いたとおり、荒れに荒れましたが、とにかく終わり。

というわけで、議会が終われば毎度恒例・市政報告を持っての駅立ち開始です。
ちなみに配布用の市政報告は、↓こちら↓。
【市政報告41号×表面】http://y-shibuya.sakura.ne.jp/report/41a.pdf
【市政報告41号×裏面】http://y-shibuya.sakura.ne.jp/report/41b.pdf

で、現時点で予定している駅立ち日程は、こちら。

3/30(月) 阪神西宮駅×えべっさん口
3/31(火) 阪急甲東園駅×東側階段下
4/1(水)  阪急西宮北口駅×北西
-----------------------------------------
4/13(月) 阪急門戸厄神駅×東改札外
4/14(火) 阪急西宮北口駅×アクタ連絡通路
4/15(水) 阪神香櫨園駅×改札前

任期中最後の市政報告やし、内容どうしよう???と、色々と考えたのですよ。
●総集編的なものもいいかな???とか
●選挙に行きましょう!!!的なのもありかな、とか
●荒れた3月議会の内容を中心に書いてもいいかな、とか、
思うことは色々ありましたし。
でも結局は、3月議会での一般質問をまとめた内容で仕上げました。
だって、知って頂きたいんですもの、この内容。

ちなみに駅立ちするのも、いつもと同じ駅の、いつもと同じ場所。
こういう風に、同じことを、きちんと変わらず続けていくのが、私にとって大切なことなんですよね。
う~ん、農耕民族。

・・・しかし、今となっては、ここらへんの話をしてたのって、すごく前のような気がするな。。。
詳しい内容、早よブログにアップせねば。。。

随分、暖かくなってきて、駅立ちもやりやすそうで、とっても良い感じ。
選挙を目前に控えて、他の議員さんや候補者さんも、がっつり駅立ちを行っている模様ですし、くれぐれもバッティングすることのないよう願うばかりです。
出来る限りの調整はしてるんですけどね。

というわけで、今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。


ビデオ撮影自体の是非よりも、ここまでややこしい話になっていることが問題だと思うわけで。

2015-03-20 12:02:11 | 市政全般に関連すること

本日は小学校の卒業式に参列してきました。
例年、議会日程の関係上、卒業式には参列できないのですよ。
なので、すごく新鮮だったのですが、今は羽織袴で参列する子も多いんですね。
我が子のことを思い浮かべて感情移入してしまい、思わずウルッときたりもしつつ。
改めて、子供達の将来に幸多からんことを!

さて本題、昨日にて3月議会終了しました。

これで今任期中、最後の議会が終わったことになります。
これを最後に、ご自分の意思で議場を去る方もいらっしゃることを考えると、感慨深い。。。
もちろん、こちらは自分の意思と関係なく強制的に去らされることのないよう頑張らねば!なわけですが。


で、その3月議会の最終日、例年になく荒れました。
議員にならせていただいてから10年以上が経ちますが、ここまで荒れた議会を経験したことはありません。
というわけで、私共の会派も関係する内容を中心に、かいつまんでご報告など。

まずは、第四次総合計画に関して、
---------------------------------------------------
●「防災啓発機能の向上を図ります」としていた市提出の原案を
●「防災啓発機能を合わせ持つ(仮称)総合防災センターを整備します」に改めるべき!とした議会側の修正案
---------------------------------------------------
のお話。

(↑【ご参考】必要なのは「大規模災害時に対応可能な機能」で、「防災センター」ではないはず!だけど。。。
私共は「市提出の原案に賛成!議会提出の修正案には反対!!」という立場だったのですが、こちら賛成多数で可決されました。

(なお私共の会派以外にも、修正案の採決に際して、一部退場者がありました。)

次に「落札後、計1億円以上も工事金額が上がるとか、おかしいでしょ!」という話。
(↑【ご参考①】契約締結後に価格変更できるなら、入札する意味なんてないわけで。
  【ご参考②】「積算根拠は示せない」「給与に反映されたかも確認できない」では、金額の妥当性が担保できんでしょ???
こちら私共の会派は、もちろん反対。
他にも一部反対者と退場者がありましたが、賛成多数で可決されました。

で、こうした話とは別に、メディア的にはメインイベントとなっていたようなのが、
---------------------------------------------------
①市政ニュース等本市広報を適正に行うよう市長に求める決議
②テレビ取材に対する本市のビデオ撮影を止めるよう市長に求める決議
---------------------------------------------------
という、二つの決議案。
こちら私共の会派も含めて全会一致で可決されました。
なお両決議案の全文は、↓こちら↓でご覧いただけます(クリックで拡大)。


事前取材等であったり、他の会派の方々とのお話の中で「(市長が議員時代に所属していた)蒼士会も賛成するのか!?」と、若干の驚きをもって受け止められていることを感じました。
が、示された内容から考えると決議案で示された内容には反対できないな、と。

まず①について。
前市長時代の話ではありますが、私共は(もちろん当時所属していた今村氏も含めて)、アサヒビール工場跡地の話について、
---------------------------------------------
●まるで既定事項のように広報するのはやめるべき!
●自分に都合の悪い話は伏せておくというのはおかしい!
---------------------------------------------
という趣旨のツッコミを再三、続けてきました。
↑【ご参考①】市当局はまるでこの事業実施が決まったかのような報道をして既成事実化しようとしています。(←こちらは市長の議員時代のマニフェストより)
 【ご参考②】勘繰らずには、いられない。(←こちらは私のブログ)
このことを踏まえるなら、市政全般を預かる身となった市長が「より一層、そのことに留意するべき!」という指摘を受けるのはやむを得ないことだと思うのです。
実際、決議中で指摘されている事項は、私共としても「そら、まあ、ごもっとも・・・」と思いますし。

で、より深刻なのは、②の方でして。
私は、いわゆる「偏向報道⇒取材拒否」の話の流れの中で、この話が出てきていることが一番の問題だと思っています。
そういう意味で、「結果として本市の報道に対する報道や本市が行う広報や情報公開に対する取り組みへの信頼性をも毀損させる可能性が高い」ことが、とてもイタい・・・と思うのですよ。
そういう意味で、私自身は、「ビデオ撮影自体の是非が問題!」というよりは「この問題に拘泥し続けることによるマイナスが大きすぎる・・・」と思っています。
また委員会での質疑を通じて感じたことですが、公文書としての取り扱いや肖像権に関する問題など、市当局としても整理しきれていない部分があるようなのも問題かな、と。

再三、ブログ等でも触れている内容ですが、私は新市長による市政運営について、とても高く評価している部分があります。
【ご参考】市長グッジョブ! ~これこそ、役所上がりの市長ではできなかったことです!!
でも、そうした面がクローズアップされることなく、(言い方は良くないかもしれないですが)
場外乱闘的な話ばかりが注目されることになるというのは、なんとも切ない話だと思うのです。
そういう意味では、この話、ゼロから見直した方がいいと思うんですよね。
でも、この決議を受けての市長からのコメントが
------------------------------------------------------
市議会の決議については重く受け止めますが、住民に正確・公正な行政情報が伝わることは、住民の「知る権利」を保障(原文ママ)するうえで重要なことであることから、このような対応は市として必要であると考えております。
------------------------------------------------------
でして。
・・・こら、ずっと、もめ続けるな。。。
かなわんなあ。。。

というわけで、今日のブログは、これまでで。
それでは失礼いたします。


一部の接骨院等における健康保険の不正利用。この問題への取組が始まります!

2015-03-17 19:09:09 | すべての人にやさしいまちを実現するために

議会準備&対応だけでもバタバタなのに、選挙準備まで絡んできて、えらいこっちゃな今日この頃。
しかし、どう考えても、年度初めの平日に潤沢な人員揃えて選挙戦!とかありえんな、うちの場合。。。
ま、いつものことですし、限られた人員でやれる限りのことをやるしかないのは分かってるんですけどね。
嘆息。。。

と、弱音を吐いていても仕方がないので、昨日のブログの続きなど。
今日の話は、昨日の前段を踏まえての具体的な質疑の内容です。
どうぞ、ご覧下さい。

★★★★★★★

【質問①】
接骨院・整骨院における、保険適用の対象行為と対象外の行為について、市民への周知・徹底に努めるべきと考えるが、どうか?

【答弁①】
柔道整復師の施術にかかる状況調査を始め、健康保険の適正な使用には被保険者の協力を欠かすことができません。
しかしながら、そもそも、接骨院・整骨院での施術で健康保険の適用対象となるものは限られている、という認識があまりなく調査の趣旨に賛同いただけない方もおられます。
このため、今後、ホームページの充実や啓発チラシを新たに作成し、被保険者に送付する施術状況の調査文書に同封するなど、より一層の広報に努めてまいります。

【要望①】
保険診療の対象行為と対象外行為の周知徹底については「そもそも、接骨院・整骨院での施術で健康保険の対象となるものは限られている、という認識があまりな」い方がおられることを述べた上で、「今後、ホームページの充実や啓発チラシを新たに作成し、被保険者に送付する施術状況の調査文書に同封するなど、より一層の広報に努め」るとのご答弁でした。
こちら地味ですが、非常に重要な取組だと思います。
積極的、かつ効果的な取組を進めて頂きたい。
要望します。

【質問②】
頻回受診の定義を、より厳しいものに改めるべきと考えるが、どうか?
また頻回受診が疑われる事例に対しては従来の文書による問い合わせではなく、電話で施術内容や施術経過・負傷原因等を照会し、両者を照合する等、不要な受診を防止するための継続的取組を進めるべきと考えるが、どうか?↓

【答弁②】
接骨院・整骨院といった柔道整復師の施術に係る療養費の支給の適正化について、平成22年10月に会計検査院が厚生労働大臣に対し、意見を表示し、これを受け、平成24年3月に厚生労働省は、保険者等に対し、被保険者等に対する施術の状況等の調査対象の参考事例として、3部位以上の負傷、3か月を超える施術、または施術回数が月に10回から15回以上が継続するもののいずれか、または全てに該当するものを示しています。
本市でも平成24年度以降、被保険者に対し施術状況調査を実施していますが、ご指摘のとおり、抽出条件の範囲を限定し、年間100件ほど調査しております。
ただ、月の施術が15回以上のものだけでも年間4,000件ほどになることを考慮しますと、十分な調査を行っているとは言い難い状況です。
このため、抽出条件の変更による調査対象の拡大、及び被保険者への電話による調査の導入などを検討する必要があると認識しております。
しかしながら、これらの実施については、事務体制の確保、職員のノウハウ不足などの課題がございます。
こういった課題を解決するため、専門知識のある事業者への委託などの事例を研究するなどし、より効果的な施術状況の調査の実施に取り組んでまいります。

【要望②】
頻回受診への対応については「十分な調査を行っているとは言い難い状況で」あることを認めた上で、
-----------------------------------------
●「抽出条件の変更による調査対象の拡大、及び被保険者への電話による調査の導入などを検討する必要があると認識して」いること
●「事務体制の確保、職員のノウハウ不足などの課題」「を解決するため、専門知識のある事業者への委託などの事例を研究するなどし、より効果的な施術状況の調査の実施に取り組」むこと
-----------------------------------------
をご答弁頂きました。
高く評価します。
呉市・大阪市等、不要・不適切な頻回受診に対処するための先進的な取組を進めている事例は多数存在します。
こうした事例を参考に積極的な取組を進めて頂きたい。
要望します。
★★★★★★★

終わった質疑を文章で書くと、たった、これだけの分量。
でも、ここまで持ってくるために、それはもう舞台裏で沢山のやり取りがあったわけで。
でも、それだけの時間と労力をかけた結果、すごく納得のいく質疑にできたと思っています。
満足。

というわけで、今後も議員であり続けることができるなら。
この話が、これからどうなっていくかも、しっかり追いかけねばなりません。
頑張りますよ~。

というわけで、今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。


肩こり・筋肉疲労・関節痛・神経痛等の治療には健康保険が適用されないこと、ご存知ですか?

2015-03-16 17:49:11 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

飛ばしまくっていた3月議会での一般質問のご報告。
今日は、「燃える3月議会シリーズ」に書くべき内容もなかったので、その続きなど。
それでは、早速始めます。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
柔道整復師の施術にかかる療養費支給の適正化について、お聞きします。
なお柔道整復師とは国家資格であり、一般的には接骨院・整骨院を営む方々や、そこで働く方々を指しており、その施術行為は医療法に定める医療行為ではありません。
そのため質問で取り上げる内容には
---------------------------------------------
●厳密には「医療費」ではなく「医療費等」とするべき部分もありますし、
●「受診」という用語もふさわしくない面が
---------------------------------------------
あります。
しかしながら一般的に使用されている表現・用語であり、あまり厳密性にこだわって質問・答弁の内容を分かりにくくしてしまうのは本意ではないので、質問中でも使用することとします。
この点、ご容赦下さい。

さて西宮市の国民健康保険による医療費は平成23年度・約351億円、平成24年度・約355億円、平成25年度・約362億円と年々増加傾向にあります。
私は高齢化が進む中、医療費が増加傾向にあること自体はやむを得ない面が強いと考えています。
しかしながら保険料・医療費負担の増大等、被保険者・自治体にとっての負担贈を避けるためには、可能な範囲で医療費の削減に取り組むべきとも考えています。
そこで今回の質問では、そのための具体策として医療費のうち、柔道整復師の施術にかかる療養費支給の適正化について、すなわち、接骨院・整骨院における不要な頻回受診・不適切な保険適用を防止するための対応策についてお聞きしたいと思います。


↓資料④をご覧下さい。↓


頻回受診防止のため、市が行っている業務は
------------------------------------
●同一月に20日以上施術を受けている被保険者
●3カ所以上を負傷しているとして、3ヶ月以上継続して毎月15日以上施術を受けている被保険者
------------------------------------
に対して、施術期間・通院日数・負傷箇所・負傷原因等を問う内容のお尋ね文書を送付することのみです。
しかしながら、この対応には二つの意味で大きな問題があります。


一点目は頻回の定義が甘すぎるという問題です。
そもそも接骨院・整骨院における施術のうち、保険適用の対象となるのは、ねんざ・打撲・肉離れなどの挫傷・骨折・脱臼のみです。
しかも骨折・脱臼は応急手当を除き医師の同意が必要とされています。
肩こり・筋肉疲労・関節痛・神経痛やリューマチからくる痛み等は保険適用外なのですが、こうした事実自体、ご存知ではない方が多いと思われます。


 さて、保険適用の対象が、ねんざ・打撲・肉離れなどの挫傷・骨折・脱臼といった急性的な症状のみである以上、「同一月に20日以上施術を受けている事例」もしくは「3カ所以上を負傷しているとして3ヶ月以上継続して毎月15日以上施術を受けている事例」は、それほど多くないはずです。
同一月に20日以上と言うことは、実質的には「平日は毎日、接骨院・整骨院に通っている状態」ということになります。
これは頻回の定義とするには、明らかに多すぎます。
このような事例と「3カ所以上を負傷しているとして3ヶ月以上継続して毎月15日以上施術を受けている事例」のみを頻回受診とし、お尋ね文書の送付対象としている現状には強い違和感を覚えます。


二点目は、こうした事例が存在した場合の対応が被保険者にお尋ね文書を送付することだけであること、お尋ね文書が返信されてこない場合には一切対応していないことです。
一部の接骨院・整骨院等について「本来、保険適用外の施術行為に対しても保険を適用している事例が存在するのでは?」という話を耳にすることがあります。
ひどい事例になってくると「接骨院・整骨院側に印鑑を預けている事例が存在する」という噂も耳にします。
こうした事例が存在する場合、仮にお尋ね文書が届いたとしても、受け取った側は、かかりつけの接骨院・整骨院に「こんな文書が届いたんやけど・・・」と持っていくと考えるべきです。
そのような場合は当然、お尋ね文書に対する回答は接骨院・整骨院が作成することでしょう。
こうしたケースを念頭に置くならば、施術内容や施術経過・負傷原因等の照会は文書ではなく電話等、被保険者に直接確認できる形を取り、継続的な調査を行うべきです。
また、お尋ね文書が返ってこない場合も、きちんとフォローするべきです。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

と、こんな感じです。
次回は、この内容に関連する部分についての具体的な質疑の内容をお送りする予定です。
といいながら、燃える3月議会シリーズに逆戻りかもしれんけど。

というわけで、今日のブログはこれまでで。
それでは失礼いたします。


「積算根拠は示せない」「給与に反映されたかも確認できない」では、金額の妥当性が担保できんでしょ???

2015-03-13 19:52:37 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

すっかり連載化してしまった観のある、燃える3月議会シリーズ第四弾。
というわけで今回は、昨日のブログの続きです。
ちなみに昨日の話は、ざっくり言うと、
-------------------
①市は工事を行う際、実施事業者を決定するため複数事業者による入札を行っている

②市は、この入札によって価格面も含めた選考を行い、工事業者を決定している

③で当然、落札結果に従い、工事業者と契約を締結することになる

④にも関わらず、契約後に工事価格を変更している事例が存在する

⑤・・・って、どう考えても、おかしいでしょ?
-------------------
という話でした。
で、この内容について確認・追及しようとした本日の予算特別委委員会での、私の質疑の大まかな内容は以下の通り。
-------------------
【質問&答弁①】
これでは価格の妥当性が担保できない。
値上げした金額の積算根拠を示すべきでは?

積算根拠を示すことは事業者側のノウハウを示すことであり、ひいては事業者に不利益が発生することになる。
よって開示できない。

【質問&答弁②】
国の参考通知は、通知の目的を「技能労務者の適切な賃金水準の確保」が目的としている。
また今回の議案で示された値上げも、労務費の上昇が大きな原因としている。
ならば実際に、契約金額の上昇分が労務者の賃金上昇に結びついているのかを確認する必要があるのでは?

市が、事業者から労働者への賃金支給状況を確認する術はない

【質問&答弁③】
①&②のような状況であれば、上昇分の金額が妥当であると納得できる根拠が、なにもないということになる。
一体、なにをもって適切な金額と判断しているのか?

事業者側の積算根拠を基に、市と事業者が協議して判断している。
よって金額は妥当だと考えている。

【質問&答弁④】
③が正しいとするなら、全ての公共工事は入札する必要などなく事業者との協議で金額を確定すればいいという理屈になる。
こうした対応がまかり通るなら、『入札では安い価格を入れて仕事をGET⇒その後「インフレなので・・・」という理屈で値上げをすればOK!』ということにもなりかねない。
今後も、こんなことを続けるのか?
そもそも県はこんなことやってないし、近隣市でも半数以上がインフレスライドは導入していないが?

市としては、今後も続けていくつもり。
-------------------
・・・いや、もうね、どうなってるんや、その理屈。。。

百歩譲って、「インフレで労務費や資材が著しく値上がりして、契約金額を上に見直さなければどうしようもないんです!!!」という状況があるとして。
だったら、その根拠を示さんかったら納得できるわけなんかないでしょうよ。。。

この話、到底納得できるような筋のものではありません。
が、今の段階で、どうこうできる具体的な対応策はありません。
非常に残念なのですが。。。
とりあえず、できることは
-------------------
●インフレスライド条項導入後の工事の洗い出し
●その中で、条項が適用されている工事と適用されていない工事との仕分け
●適用されている工事と適用されていない工事との違いの精査
●適用されている工事の中での、値上げ状況の精査
-------------------
的なことを進めて、客観的な数値指標を持って、改めて、市側に撤回orせめて納得のいく説明を求めていくしかないのかな、と。
ただ、さすがに議会だ選挙だで追いまくられている今の自分に、これができるのかは正直、心許ないところではあるのですが。。。

この問題、自分が議員であり続けることができるなら、必ず続けて追及していくことをお約束します。
というわけで、不本意ながら、今日のブログはこれまでで。
それでは失礼いたします。


契約締結後に価格変更できるなら、入札する意味なんてないわけで。

2015-03-12 18:49:14 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

今日も今日とて、燃える3月議会シリーズ第三弾!
いや、ほんまは、せっかく機会を頂いた一般質問のご報告も、したいんですけどね。。。

では、本題。
3月議会に、いったん入札を済ませ、契約も締結した
-------------------
①南甲子園小学校校舎等改築工事
②西宮市児童発達支援センター等の施設建築物新設工事
-------------------
の契約金額を、それぞれ
-------------------
①2,592,000,000円から2,632,583,901円へ40,583,901円増額する(約1.5%UP)
②1,220,604,000円から1,287,023,890円へ66,419,890円増額する(約5.4%UP)
-------------------
という内容の議案が提出されてきました。
具体的な内容は、↓こちら↓。


で、こういう話になったのは、元をたどると
-------------------
●東日本大震災後、技能労働者の労務単価が上昇している

●よって、国としても技能労務者の給与を確保する必要がある
 (↑ここらへんの理屈の展開がいまいち、よく分からんのですが、国からの通達には、こういう趣旨のことが書いてあります)

●よって契約締結後の工事であっても、インフレが進んでいる場合には、それを契約金額に反映することも検討するべき
-------------------
という通達が、国から地方自治体に出されたことにあるのです。
が、この内容、いろいろと疑問に思うところがありまして。

細かいことを言い出すとキリがないのですが、一番納得いきかねるのは、「だったら、入札している意味ないやんけ!」というところ。
市が工事を発注する場合には、
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①複数事業者による入札を行う

②その中から価格面も含めた選考を行い、工事業者を決定

-------------------
という手順が踏まれます。
だからこそ、落札された価格の公平性は一定担保されていると考えることができるのです。
でも、それが落札後に「インフレなので・・・」みたいな理由で値上げできるのなら、入札する意味って、どこにあるんや???と。
実際、上の事例の場合、二つの工事を合計すると、当初の落札金額から1億円以上もアップしています。
となると、そもそも、この事業者が落札したのが本当に適切だったのか?ということ自体、分からんようになってくるわけで。

上の話を我が身に置き換えて、考えますと。
-------------------
●念願のマイホームを建てようとして、住宅会社さんと4,000万円で契約結びました

●ところが世の中、インフレが進みました(と先方が言ってきました)

●というわけで、「いったん契約はしたけど200万円ほど値上げさせてもらいまっさ~」みたいな話をされました

で、皆さん、納得できますか???
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という話だと思うのですよ。
いや、こんな話、個人的には絶対納得できませんぜ。

ちなみに、この国からの通達、強制力もなければ補助金等、財政的な裏付けもありません。
なので、国からの通達を受けて、この通達を西宮市に送ってきた兵庫県自体が、こうした対応は行っていません。
そんなこんなも含めて、これって、どうなん???と思うのです。
というわけで上の議案には会派として反対する予定なのですが、こちらは圧倒的多数で可決されてしまいそうな感じなのです。
むう。。。

でも議案が通ってしまう分は、もはや、どうしようもないとしても、今後の話は、また別なわけで。

というわけで、明日の委員会審議では、ちょっくら頑張ってみようと思います。
ここは絶対、見直すべきだと思うのですよ。

というわけで、今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。


市長グッジョブ! ~これこそ、役所上がりの市長ではできなかったことです!!

2015-03-11 13:21:31 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

東日本大震災から四年。
↓こういった取り組みもなされているようです。↓
3.11検索は応援になる。
よろしければ、ご参考に。

さて本題、前回のブログでも書いたとおり、いろんな意味で、やたらと温度の高い3月議会。
その中で、個人的に盛り上がった話の一つが『市の外郭団体である「西宮市都市整備公社」を今後、廃止も含めて抜本的に見直す!』という方針が示されたこと。

というわけで、やや難しめの話ではあるのですが、出来るだけ噛み砕いて、ご報告など。

西宮市都市整備公社(以下、公社)は、
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●西宮浜産業交流会館等の管理
 ⇒西宮市情報センター、テニスコート、会議室が付随
● 特定優良賃貸住宅の供給
●公共駐車場・公共施設の管理等
●公営住宅の管理
●公園の管理等
 ⇒北山緑化植物園、甲子園浜海浜公園、植物生産研究センター、花工房
●草花や園芸資材の直営売店
 ⇒市民ガーデンセンター
●葬儀・斎場・墓地・納骨堂の管理運営
------------------------------------------
といった
、かなり幅広い事業を行う、市の外郭団体です。
で、この団体が行う事業に関しては、いろいろと問題がありまして。

例えば、市営住宅の管理。
市中部地区にある市営住宅等(市営住宅989戸、改良住宅2020戸)の維持管理&施設保全は、公募されることなく(=つまり競争にさらされることなく)公社が請け負っています。
これ、他の地区の市営住宅の維持管理&施設保全が公募され、競争下に置かれているのと比べると、状況が大きく異なります。
で、公募もせず外郭団体に丸投げ!となると「むっちゃ割高で受けてるのでは???」という疑問を持たずにはいられないわけで。


公共駐車場の管理なんかは、もっとあからさまです。
平成24年度の包括外部監査によると、
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●公社は駐車場事業から約2億6千万円の収入を得ている
●公社は、この元となる駐車場を市から借りるにあたって、年額1億5,534万円もの賃借料を減免してもらっている

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ということになっています。
つまり、公社は市から無料(もしくは格安)で多くの駐車場を借りたうえで、駐車場から上がってくる賃料収入は自分たちの収益としているということになります。

・・・これ、笑いが止まらん収益構造やな。。。

他にも、色々と細かく指摘していくときりがないのですが、公社の経営において、もっとも不透明な収益部分は、上にあげた二つだと思っています、私。
なので、ここについては、これまでも、いろんな形で指摘等を行ってきました。
けれども、この部分が是正されることはなかったのですよ。

が今回、示された方針では、この部分も含めて、大きなメスを入れる考えが明らかにされました。

具体的には、
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市営住宅等管理事業
 ⇒平成30年度から全市営住宅の指定管理者を公募。
  公社は、この公募に応募しない。
駐車場事業
 ⇒一部を除いて、平成28年度から民間委託。
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といった感じです。
これ、むちゃくちゃ大きな方向転換でして。


他の事業についても、無条件に公社に委託されていたものを、ほぼすべて取り上げる!or事業縮小する!という感じで、今までの感覚では、ちょっと考えられない抜本的な改革案となっています。
こういう風に、具体的に各事業の方向性を示したうえで「公社の廃止も視野に入れ議論を行い、遅くとも平成28年度末までに結論を得る」と言い切るのは、
間違いなく、これまでの役所上がりの市長ではできなかったこと!です。

そもそも民間でもできる市営住宅・駐車場の管理等を公が行う必要などありません。
が、この部分、これまでは、いくら指摘しても正される気配さえありませんでした。
それを考えると、今回の公社見直しは、まぎれもない現市長のグッジョブ!であり、すばらしい成果だと思うのですよ。
もちろん最後の最後まで、「外側だけ取り換えたけど、中身は一緒!」みたいなことにならないよう、しっかり見ていかねばなりませんが。
にしても、こういう成果が出てくるのは、やっぱり素晴らしいことだと思うのです。
実に、いい感じやし、やりがいあるわ、これ。
ますます、いろんな形で生産的な指摘・提案等行えるよう頑張っていかねば!ですね。

というわけで、今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。