西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

職員の処分について

2009-05-28 14:02:08 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

フレンテ話はパスして、↓昨日、報告を受けた話↓について。

職員の処分について

見出しの件について、下記のとおり処分しましたので、
ご報告します。

(1)事件の概要

 総務局自動車運転手である当該職員は、
3月11日の勤務時間中に、コープこうべ西宮北店内の
スポーツ用品コーナーにおいて窃盗をし、
店外に出たところを呼び止められたため店内へ逃走、
取り押さえようとした店員に対して暴行し、
傷害を負わせ、逮捕されたものである。

(2)対象職員及び処分内容

所 属    職 種 等    処分日   処分内容
総務局  技能職(46歳)  H21.5.27  懲戒免職

(3)管理監督責任

 上記職員の非違行為は勤務時間中に犯したものであり、
当該職員の上司として指導監督すべき立場にありながら、
その職務を怠ったものといわざるを得ないため、
管理監督責任として、事件当時の直属の課長などに対し、
下記のとおり処分を行った。

所 属    職 種 等    処分日   処分内容
総務局     課長     H21.5.27    戒告
総務局  局長・部長・    H21.5.27   文書訓告
      課長補佐・係長

処分内容等は妥当なものだと思いますが、
ここまで処分が遅くなったのは、なんでやねん???と。
当該職員が事件を起こしたのが3月11日で、
処分が行われたのが、5月27日。
当然、この間、給料は支給されつづけています。
というわけで、
担当部局に説明を求めたところ、
 ○懲戒免職という重い処分なので、本人に接見し、
   事実関係を確認する必要があった。
 ○事件から1ヶ月以上たった、4/17に初めて本人に接見できた。
 ○その後、4/24に分限委員会を開催。
   ここで、懲戒免職とすることが決定した。
 ○ただし、懲戒免職とするにあたっては、労働基準法に則り、
   「30日以上前の解雇予告」もしくは「期間分に該当する手当の支給」
   が必要。
 ○「30日以上前の解雇予告が必要」ルールを外すには、
   労働基準監督所長の除外認定が必要。
 ○よって、除外申請を行った。
   ところが、申請から認定まで約1ヶ月かかった。
   このため、ここまで処分が遅れた。
とのこと。
個別の話については、納得できるところもありますが。
でも、やっぱり、この対応、色々と問題があると思うんですよね。

一つ目は、事件発生から事実関係の確認・分限委員会の開催まで
一月以上かかっていること。
「一日の接見人数には制限があり、なかなか、本人に会えなかった」
という話もあるそうなのですが。
これだけの重大事案であり、現行犯逮捕までされている以上、
もっと早い時期に会うべく努力するべきです。
どうしても、それが無理なら、接見制限の対象外である弁護士に依頼して、
事実確認を行うことだって、可能だったはずです。

二つ目は、「30日以上前の解雇予告」が、
このような悪質な事案にも適用されるのか?
という点です。
労働基準監督所の除外認定は、あくまで解雇予告手当を
支給しなくてもいいようにするためのものでしかありません。
「このような悪質な事案についても、解雇予告手当が必要か?」
という点については、過去の判例の積み重ね等もあります。
もっと違った対応が可能だったはずです。

今回の事案についての、私の問題意識は、とにかく、
「対応が遅すぎる」という一点につきます。
だからこそ、
今後、もっと迅速な対応を可能にするためにも、
今回の事例を踏まえた、徹底的な調査と新しい指針の明確化が
必要だと思うのです。


「産業振興」できますか?

2009-05-26 18:35:11 | にぎわいと活気のあるまちを創造するために

縁あって、今日、尼崎の立花商店街に行ってきました。
驚いたのは、商店街に、すごく活気があること。
私が歩いたのは、お昼過ぎの一時間くらいだったのですが、
結構な数の人が歩き、買い物をしておりまして。
ところが、
某・尼崎市議によると、
 ○今日は、まだ少ない方
 ○他に、もっと比較にならないくらい人通りの多い商店街がある
のだそうで。

いろいろと違いがありすぎて、一概には言えませんが、
現状の商店街そのものを比較した場合。
尼崎と西宮の大きな違いとして、
 ○尼崎の商店街に行けば、必要なものは、一式揃う
 ○西宮の商店街にいっても、多くの場合、肉じゃがをつくるのに
  必要な材料さえ揃わない
  (例えば、商店街に肉屋さんがない)
という点があげられるのではないでしょうか。

私は、商店街活性化のためには、
『コンビニやスーパーマーケットや百貨店やドラッグストアと同様に、
 「商店街も一つの商業施設orショッピングセンターである」』
という視点を持つことが、不可欠だと考えています。
市内の多くの商店街は、
「商店街だけでは、晩ご飯に必要な材料を買い揃えることも出来ない。。。」
という状況にあります。
こうした状況を改善するためには、
「どうすれば、商店街を魅力的な商業施設にできるか?」

という考え方に立った、具体的な取り組みが必要です。
こうした考えに立ち、過去、いろいろな提案もしてきましたが
残念ながら、行政方が行う取り組みは、
 ○商店街の道路の舗装
 ○商店街の街灯の設置
など、ハード的な部分の整備ばかり。
正直なところ、私には、現在の西宮市役所が
「産業振興」「商業振興」「商店街活性化」
といった難題に、まともに取り組み、一定の成果を上げることができるとは
到底、思えません。

そんな中、西宮市では、定額給付金の支給にあわせて、今月11日から
市内商店街等で使用できる商品券を発行しています。
1セット5000円で、6000円分の商品券がついているそうなので、
商店街で、よく買い物等をされる方にとっては、
なかなか魅力的なのかな~???とも思います。
一方で、巷の意見として、
 ○
施策実施の決定⇒発表が遅い!
 ○もっと、ちゃんと広報してくれ!
 ○商店街に行っても買うものがない。。。
といった声を、よく耳にします。
個人的には、いちいち、ごもっともだと思いますが、こうした意見が
 ○市の担当の耳に届いているのか?
 ○届いていたとして、なんらかの問題意識につながるのか?
 ○今後の政策形成に、なんらかの形で反映されるのか?
という点について、心もとなく思わずに、いられません。
繰り返しになりますが、こんな現状で、

「産業振興」「商業振興」「商店街活性化」
といった重要課題に対して、効果的な対応を
行うことができるとは、
到底思えないのですが。。。

ところが、こんな西宮市が、「フレンテの活性化」という、
高いハードルに、挑もうとしています。
しかも、こちらから見ていると、
ムチャクチャとしか言いようがない手順・手段で。
この話に関連しては、どうにも賛成しかねる話が多すぎるので、
次回以降、何度かに分けて、詳しく報告しようと思います。

というわけで、今日は、このへんで。
それでは失礼いたします。


やってるところはやっている。

2009-05-22 16:55:05 | 市政全般に関連すること

一昨日から昨日にかけて、
「千葉県・市川市  1%支援制度&補助金制度改革
   ⇒東京都・八王子市  施設マネジメント
     ⇒愛知県・豊田市  議会活性化&市街地活性化」

という行程で、会派有志で、視察に行ってきました。

で、その中で、
 ○公共施設の整備状況を把握し
 ○そのあり方について不断に検討・点検を行っていく
ことを目的とする「施設マネジメント」について、
八王子市の担当職員さんが仰っていた、
「夕張市の財政破綻が、
施設マネジメントをはじめとした取り組みの
 必要性を端的に訴える象徴的な事例だと思っている。
 将来経費を考えずに公の施設を作っていくリスクは甚大。
 自治体としては、最低限、このことを考えていなければ、
 将来的に財政の破綻を招くことになる。
 少子高齢化が進む中、税収が減少する一方で、
 扶助費が拡大していくのは確実であり、
 自治体財政が厳しくなっていくことは避けられない。
 具体的な計画があるかどうかはともかく、
 どこの市でもこうした考えはあって当たり前だし、
 当然、持っているものだと思う。

という趣旨の発言と、実際に八王子市で行っている、
これまでの取り組み、今後、必要な対応への認識といったところが、
実に印象的でして。
 ○具体的な計画はなく
 ○財政的裏づけも準備もなく
 ○そもそも、こうした問題への取り組みの必要性・緊急性に対する
  認識自体が、ほとんどないとしか思えない
自治体で議員をやっている身としては、なんとも恥ずかしいばかりです。

ここらへん
早急な取り組みが必要だと思うのですが。。。
ちゃんとやってるところはやってるのになあ。。。

今回の視察は、非常に勉強になりました。
また、おいおい、内容に関連して、
ブログでご報告していきたいと思います。

>海風様

コメントいただき、ありがとうございます。

>学童は再開するような動きなんでしょうか?(と聞きました)

来週月曜日から、学童・学校・幼稚園・保育所等の
休校及び休所措置が解除されることが正式に決定しました。
また、通所の高齢・障害者施設に対しても、
休業措置の要請は解除されます。
それにしても、いろいろと含めて、はやく、状況が落ち着き、
平穏な日常生活が戻ることを祈るばかりです。

>通常のインフルエンザも下手をすると命取りになりますし、
>今回は弱毒性とはいえ未知のウィルスですから、
>この度の措置は良かったのではないかと思います。

対応が後手後手になって大きな被害がでるよりはいいかとも思いますが、
やや神経質になりすぎている面もあるように感じています。
むずかしいところですね。

あ、ところで。
この話に関連して、学童・保育所等において、連絡網が完備していないため、
休所(?)のことを伝えるのに、ずいぶん苦労したという話も聞きました。
ここらへん、週明け以降、調査の上、必要であれば対応を求めていこうと
思っています。

というわけで、今日は、このへんで。
それでは失礼いたします。


冷静に対処しましょう。

2009-05-18 18:53:36 | にぎわいと活気のあるまちを創造するために

しかし、マスクをつけてる人が、えらい多いですな。

市内での新型インフルエンザ患者発生を受けて、市は、
 ○今週一週間、市立の幼稚園、保育所、小・中・高校等は
  休校・休所・休園。
 ○市内の県立学校、私立保育所、私立学校、大学に対しても
  休校・休所を要請。
等の対策をとるそうです。
(詳しい内容は、
こちら。)
しかし、やむをえない対応ではあるのでしょうが、
保育所に子供を預けている親御さんとかって、どないしはったんやろか?
ほんま、大変やろうなあ。。。

タミフルやリレンザ等の治療薬も有効だそうですし、
症状自体は、通常のインフルエンザと変わるものではありません。
市内で確認された患者さんも、皆さん、投薬後(中には投薬しなくても)には
回復されているようです。

とにかく、手洗い・うがいに励み、栄養つけて、よく寝るのが一番ですな。
皆さん、健康には、十分、ご注意くださいませ。
それでは失礼。


地域力を活かすために②

2009-05-14 10:26:08 | にぎわいと活気のあるまちを創造するために

ここ数日、えらいブログへの来訪者数が跳ね上がっているのは、
なんでやろう???
多くの方にお越しいただけるのはありがたいことですが、
理由が全く分からんというのは、なんだか不安なもんですな。

さてさて、先日の日記の続きです。
役所に所属する人たちの多くは、
「地域・地域団体の活性化が重要だ!」
「地域と協力し合っていくことが重要だ!」
的なことを思っているようですし、その手の発言も、よく耳にします。
例えば、人事研修の一環として、
市の若手職員グループが作成した資料によりますと、
「自治会・NPO法人等のコミュニティは必要だと思いますか?」
という問いかけに対する答えは、
  必要⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒251名(79.9%)
  どちらかというと必要⇒⇒⇒⇒⇒⇒9名(2.9%)
  不必要⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒54名(17.2%)
となっています。
8割を超える人が、「必要」もしくは「どちらかといえば必要」と
答えている、ということです。
(一方で、2割近くもの人が「不要」と考えているというのも
 個人的には衝撃的でして。
 できることなら、どうして、そう思うのかを、じっくり聞いてみたいものです。)

ところが、これに対して、参加状況はと言うと、
 いつも⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒22名(7.0%)
 時々⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒129名(41.1%)
 参加していない⇒⇒⇒⇒⇒⇒163名(51.9%)
と、なかなか微妙な数字を示します。
「時々」という答えの中には、きっと、「クリーン作戦に行ったことがある」
的な分も含まれていることでしょう。
となると、実質的には、ほぼ参加していない人たちが
多数派を占める、ということになろうかと思うのです。
必要やと思うのであれば、参加すればいいのに。。。

活動していない人には、どうしても活動の実態は見えてきません。
活動の実情が分からなければ、相手が本当に求めている、
効果的な支援など、できません。
市が、ともすると「参画と協働」などと言い、「市民の力を!」などと
口にする割には、「活動支援のために」と称して行う施策やなんやが、
たいがい、明後日の方向を向いているようにしか思えないのは、
こういう点も、大きく影響していると思うのです。

口先で、「市民の活力がどうこう」とか
「市民の参画と協働がなんたらかんたら」とか言うくらいなら、
市の職員個々人が、自分自身の意思で、
こういう活動に参加することが、一番効果的だと思うんですがね。
そうすれば、地域が、どういうことで困っているかが本当に分かるし、
どうすれば、そういった力を活用することができるかを、
もっと有意義な形で議論できるようにもなると思うのですが。
実際、こういった形での活動をされている方も、
市の中に大勢いらっしゃいますし、個人的には、
そういう方と、地域系の話をしていると、非常に勉強になる、と感じています。

「参画と協働」ってのは、「参画させてあげること」「協働してあげること」
ではありません。
役所自身が「地域に参画し」「協働して問題に対処していくこと」でも
あるべきだと思うのです。


地域力を活かすために①

2009-05-11 17:11:53 | にぎわいと活気のあるまちを創造するために

この時期は各種団体の総会や、イベントやと、なにかといろいろありますな。
結局、GW中、ちゃんとしたお休みが取れたのは三日だけというのは、
なんとも
切ない限り。
「どこがゴールデンウィークやねん!」
と心の中でつっこむ自分もいる一方で、
いろいろとお声掛けいただけるのはありがたいことですし、
私ら、仕事柄、「暇になったらおしまい」と思う部分もあるものですから、
なんともビミョーな感じでおりまして。
しかし、結局、遊びに行ったのは「神戸 花鳥園」と「伊丹市 昆虫館」
だけという、この華のなさ。。。
とてもじゃないけど、「定額給付金をパーッと使って、日本経済に貢献!」
てな感じではありませんな。

で、この期間中、地域団体の方々とお会いする機会が
多くあったのですが、その中で、改めて、つくづくと思うところがありまして。
地域団体を支えている方々の多くは、ご高齢であるうえ、
複数の団体で活動されているケースが非常に多いのです。
私が知っている地域の多くでは、やはり地域活動の核は自治会
(いわゆる町内会)であることが多いと感じているのですが。
その自治会で、活動に熱心に取り組んでいる方の多くは、
社会福祉協議会や防犯協会、青少年愛護協議会、民生児童委員、
PTAなどなど、他の団体でも活動に取り組んでいます。
中には、三つ・四つと掛け持ちで活動している方々も珍しくありません。
こうした方々が、これらの地域活動によって与えられている負荷は、
(もちろん人にもよりますが)、並大抵なものではありません。

ここまで各団体の高齢化が進み、各団体での兼務が進んでいる
という現状。
そして、「参画と協働」という名の下に、より多くを、こうした団体も含めた
市民に期待しようという姿勢を、市が持つのであれば。
もう少し、こうした団体が動きやすくなる形を作るべきだと思うのです。

例えば神戸市東灘区では、従来、各団体に対して、
行政の部局ごとに縦割りで交付してきた助成金を、
地域に対して
一括で交付する、という試みを行っています。
これは、各団体が共通の問題に共同で取り組む体制を整え、
 ○問題に効率的に対処することを可能にする
 ○個々人の負荷を軽減する
ことにつながる、非常に有意義な取り組みであると考えています。

ひるがえって、西宮市のことを考えますと。
なにか新しいことを思いつくたびに、「エコ・コミュニティ会議」のように
新しい団体を設け、それに対して、新たな助成金を支給するという形が
常態化しています。
これでは、せっかくの地域力はバラバラになっていってしまうだけだと
思うのです。

この項、もう少し続けます。


人口減少を踏まえた長期的視点が必要です

2009-05-07 12:47:17 | 豊かな自然と都市環境に調和した美しいまち

ちょうど一週間前、都市計画審議会で報告されたお話。

兵庫県は、塩瀬中学校の北側・約240.6ヘクタールの区画を
「名塩新住宅市街地開発事業」と銘打って、開発を進めてきています。
計画によると、この地区は、
「本地区は、西宮市の北部地域に位置し、複合機能を有する
 良好で健全な新住宅市街地の形成を図るため、
 阪神都市計画新住宅市街地開発事業として
 昭和52年に都市計画決定し、昭和53年に事業着手して
 整備が進められている地区です。」
とのこと。

つまり、都市計画決定後、30年が経つ今でも、
都市整備が進められているわけで。

で、今回の都市計画審議会では、
「近年、少子高齢化、住宅ニーズの多様化、産業構造の変化等による
 社会情勢の変化は著しい状況です。こうした社会の変化に
 適切に対応するため、土地利用計画を変更する必要があります。」
という理由で、兵庫県が都市計画の変更を決定。
その内容を報告するため行われた、というわけです。

この計画には、色々問題がありますが、個人的には最大の問題は
人口想定が甘すぎることだと考えています。
過去30年間に及ぶ開発の結果、平成20年12月末時点で、
この地区には2,277世帯、6,683人の方々が住んでいらっしゃいます。
市の説明によると、
「今後10年間位、平均年間100戸程度のペースで入居が進むと想定」
しているらしいのですが、それほんまかいなと。

市の説明では、過去のこの地区の分譲実績から見ると、
「今後10年間位、平均年間100戸程度」は妥当な数字だというのですが、
過去の実績だけで判断するのが妥当だとは思えません。
私がそう考える理由は二つ。
一つは、過去分譲されてきた区画と、今後分譲される区画では、
土地自体の利便性がまるで違うこと。
もう一つは、少子高齢化が進む中、長期的には
 ○「土地を購入し、家を建てよう」と考える方の減少
 ○中心市街地での土地供給の増大を踏まえた、
   中心市街地への回帰傾向の強化
といった傾向が鮮明になるだろうと考えているからです。

過去の区画は駅から概ね1km内と比較的便利な場所にありました。
一方で、
今後、対象となる区画は駅から離れた、利便性の低い地区であり、
購入希望者が少なくなることは確実です。
(しかも、この地区は土地のアップダウンが極めて厳しく、
 南部地区で考える1kmとはわけが違います。)
また、中心市街地への回帰傾向が強まる中、名塩地区で新たな開発を
進めるという考えが現実的なものだとは思えません。
一度、過去の成果について徹底的に検証し、過去の経緯に左右されない
根本的な見直しを行うべきだと思うのですが。

とは言うものの、この計画自体は県が決定するものであり。
私たちから市に対してできることは、
 ○市としての意見をきちんと持った上で、
 ○市から、県への意見を十分述べるよう、求めること
しかありません。
はがゆいことです。

まちを開発するということは、道路・上下水道・公園をはじめとした
都市基盤の整備が必要になるということであり。
一度作られた、こうした施設は半永久的に維持・修繕のための
費用を必要とします。
こうした都市基盤を維持するための費用の多くは、
市が負担することになります。
社会全体としての人口の減少が確実視される中、
新たなまちの開発を進めることには、十分慎重であるべきだと思うのですが
市には、いまいち、こうした認識は薄いようで。
ほんま、難儀な話やなと。

言うべきことだけは言ってきたつもりでいますので、
今日は、そのご報告をば。
それでは失礼致します。


不思議不思議。

2009-05-03 19:59:57 | 国政・県政と地方自治に関連すること

よっしゃー、これで、やっと明日から三連休や。

しかし、ほんまか嘘か知りませんが、16連休とかいうニュースを聞くと、
なえますな。
もちろん、状況が状況だけに、ご本人にとっては、
喜べるような話ではないのでしょう。
とは言うものの、正直なところ、わが身に照らし合わせて、
うらやましくて仕方ない。

というわけで、やや、すねモードにある気分に任せて、
ちょっと不思議に思っていることなど。

景気浮揚策の一環として実施された
「ETC搭載車の高速料金は千円」
という話を踏まえて、
「早いことETC付けんともったいない!」
的な話を、よく耳にしました。
費用対効果の話はさておいて、
「いろんなところに観光客が増えて、地域経済への波及効果が
 期待されている」
的な話も、メディアでは取り上げられていますし、この施策自体は、
全く、無意味なものではなかったということなのでしょう。
(繰り返しになりますが、
 あくまで費用対効果の話は無視しての話です。)

とは言うものの、民主党が政権とったら、
高速料金を「タダ」にするという話じゃなかったんかいな、と。
ほんまに、そうなったら、ETCなんか、不要なわけで。
でも、あんまり、そうゆう話も聞かないんですよね。
そこらへん、どうなんかいなと。

ちなみに、わたしゃ、ETCはつけてませんし、
今のところ、つける予定もありません。
そもそも、あんまり車に乗って、遠出することもないし、
「地球温暖化防止のため、二酸化炭素の排出量削減が必要!」
といっている折に、わざわざ車に積極的に乗ろうとも思いません。
元電鉄会社社員としては、遠出するなら、
できるだけ公共交通機関を利用しようと思ってもいますし、
本当に地球環境云々というなら、むしろ、
ガソリン税を、もっと高くするべきだ!
と思っているくらいなので。

なんか、いろいろモヤモヤしますな。
と言いながら、明日はようやくGW期間に入って、初の休日。
子供と一緒に
ロックガーデンも行って、スカッとしてきますか。
と思ってたら、帰ってみると、息子は熱出して寝込んでるし。
どうしたもんだか。。。

GWにかこつけての、ぼやーっとした日記でした。
それでは失礼。


「体罰」について。

2009-05-01 18:12:03 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

考えさせられるニュース
ちなみに、そのときの具体的な行為の内容等は、↓こちら↓。
『判決によると、02年11月の休み時間、少年は、
 しゃがんで別の児童をなだめていた講師におおいかぶさるなどし、
 通り掛かった女子児童をけるという悪ふざけをした。
 講師が注意し職員室に向かおうとしたところ、
 少年は尻を2回けって逃げた。
 講師が捕まえ、胸元を右手でつかみ、壁に押し当て大声で
 「もう、すんなよ」としかった。』
(以上、東京新聞より引用)
で、この判決の意味・意義については、↓こちら↓。
『文部科学省の調査では、近年、児童・生徒や教師に暴力を振るう
 子供たちが増えている。
 判決は、体罰批判を過度に恐れ、遠慮がちに子供と接している教師に、
 毅然(きぜん)とした対応をちゅうちょする必要はないことを示した
 と言える。』
(以上、読売新聞より抜粋)

「体罰批判を過度に恐れ、遠慮がちに子供と接している教師」が、
好ましい存在であるわけがありません。
そうした教師の多くは、困難な問題に対して、
事なかれ主義になったり、逃げ腰・弱腰になる可能性が高いことでしょう。
現に、そうした教師が多く存在している。
そして、存在せざるを得ない「過度な体罰批判」という環境がある。
今回の判決は、こうした現状に対して
一石を投じた面があると思うのです。

一方で、判決は、今回の指導内容について
「教員が児童に行うことが許される教育的指導の範囲を
 逸脱するものではなく、体罰に該当するものではない。」
としています。つまり、
「今回の教師の行為は体罰に当たるものではない」
と判断したということであり、
「体罰自体を容認したものではない」
ということです。
ある程度の基準を示した上で、こうした判断を下したことは、
これまた、とても重要なことだと思うのです。

個人的には、今回の判決は、きわめて妥当なものだと感じています。
また、最高裁判所で、こうした判例が示されたことの意味は、
非常に大きいものだと思っています。

「様々な面において、教師に対する、より一層の努力を求めた上で」
という前提があった上での話ではありますが。
教員が、きちんとした指導を行いやすい環境を整えること。
これは、学校教育の質を高める上で、きわめて重要なことだと思うのです。
雑務に取られる時間を減らし、不要な会議をなくすこと。
そうした取り組みを通じて、教師が子供と向き合う時間を増やすこと。
教師が、誇りを持って、子供と向き合える環境を整えること。
西宮市が、「文教都市」を名乗る以上。
こうした取り組みを進めることこそが重要だと思うのです。