明日・明後日は、どうやら完全に、お休み。
実は、土日の両方ともなんにも入ってない週末って、
結構珍しいので、うれしい限り。
どうして過ごそうか、楽しみ楽しみ。
というわけで(?)、一般質問の続きです。
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次に、
「西宮市の技能労務職の給与水準が、民間の同職種従事者に比べて、
著しく高い」という点についてです。
まず本市の給料制度について簡単に確認しておきます。
【表③・西宮市職員の給料推移】「20090723.pdf」をダウンロード
をご覧下さい。
本市では1級・主事級から8級・局長級まで級に応じて役職が決まり、
各級の中で基本給が定められます。
例えば3級・主事級の場合、給料は約35万円まで上がりますが、
4級・係長級に昇格しない限り、それ以上には上がりません。
これが4級に上がると、約45万円までの枠の中で、
再び、給料が上がります。要は、
級があがると役職が昇進し、給料も上がる。
ただし級が上がらなくても、級の枠の中で一定の金額までは
給料が増える仕組みになっている、ということです。
さて、本市の給料テーブルは全職員一律です。
そもそも市の技能労務職の給与水準が、民間同職種と比べて
著しく高い最大の原因は「全職員の給料テーブルが同一」という点にあり、
まずは、これを改めるべきです。
しかしながら本市の給与制度の問題点は、これだけではありません。
現在、国は地方自治体職員の給与制度の見直しを進めようとしています。
その内容は
●技能労務職独自の給与テーブルの設定
●給与カーブのフラット化
●級構成の再編
●査定昇給の実施
●勤勉手当への成績率の反映拡大
等、多岐にわたります。
「給与カーブのフラット化」という観点からは、
「昇格に伴い給与が大きく増えるよう、給料テーブルを改める」
ことが必要です。
そのためには各級における号の幅を狭め、
「昇格しなくても給料が上がりつづける」現在の形を改めるべきです。
また号は上に行くほど昇給幅を小さくするなど、
「級が上がらない限り、給料は上がらない!」傾向を強めるべきです。
「級構成の再編」という点では、職務的に明確な差がない
4級・係長級と5級・課長補佐級を統一し、
給料テーブル全体を見直すべきです。
また「査定昇給の実施」「勤勉手当への成績率の反映拡大」
によって、努力した職員・結果を出した職員に報いるべきです。
現状は「懲戒対象になった場合」
「休職/停職などにより勤務期間が満たない場合」等、
ごく稀なケースを除いては、全職員が一律に年4号ずつ上がっており、
実質的には、人事査定は行われていません。
【表④・国による査定昇給の実施状況】「200907232.pdf」をダウンロード
をご覧下さい。
国においては平成18年度から、昇給の区分をABCDEの五段階設け、
勤務成績を反映した査定昇給を行っています。
しかも、勤務成績が良好とされるAB評価の職員に
一定の分布率を定めています。
そもそも地方公務員法第40条において、
「各任命権者は、定期的な勤務成績の評定と
評定結果に応じた措置を講じること」が義務付けられており、
現状は違法状態にあります。
「査定昇給の実施」「勤勉手当への成績率の反映拡大」を
早急に実施するべきです。
最後に「職務給の原則」という観点から、
管理職手当を給料月額に対する比率ではなく、絶対額に改めるべきです。
若くして評価され昇進した役職者の手当が相対的に低いようでは
本末転倒です。現在、
「課長の給与が課長補佐・係長より安い」状況が頻繁に発生している
と聞きますが、このような現状は、頑張った職員・成果を出した職員の
士気を損ないます。
本年四月に実施した給料テーブルの改定など、
市のこれまでの取り組みについては一定評価しますが、
取り組むべき課題は、まだまだ山積みです。
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と今日は、ここまで。
次回は具体的な質問と、それに対する答弁のご報告をば。
かなり前向きな、次につながる答弁がもらえたと思っていますので、
お楽しみに。
それでは失礼いたします。