西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

西宮市公式LINEが大幅に見直されました。この機会に是非、登録をご検討下さい!

2023-02-27 16:24:15 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

毎月第4日曜日は伏原公園→北口公園という公園清掃のはしご。
その際、「滑り台の下や周辺の土がえぐれてしまっている。市に言って、土を入れてもらえないか?」というお話を頂いたんですよね。
でも市に言っても時間かかるし、そこまで酷い状況とも言い切れないし、市に手間を掛けるのも気がひけるしで悩ましい...
そこでよくよく聞いてみると「土があれば自分達で入れたいときに入れられるし、それでもいいんだけど...」という感じだったので、車とばしてホームセンターで多めに買ってきました。
地域の方が手を掛けて下さっているからこそキレイで安全に保たれている公園が多いこと、多くの方に知って頂ければ...と思います。
 ↓


さて本題、今日は西宮市公式LINEについてのお話です。
登録者は9万人と多いものの、どうにも活用できていない感が強いことから継続してツッコんできていることは既報の通り。
 ↓
これから、情報発信頻度がグッと上がるはず。今後の西宮市公式LINEにご注目下さい!@2,022年10月のブログ

その後、担当部署でも問題意識を共有してくれ、アンケートの実施や情報発信方法の見直しなどを進めてくれました。
なおアンケート結果によると、登録者の3割が男性で7割が女性。
年代別では40代と50代で5割を占めています。
また希望される情報発信頻度は「週1回(46.9%)」と「週1回未満(33.3%」で80%超。
メッセージの配信方法は「定期的な配信」を希望する方が54.8%で「希望するジャンルのみ(33.8%)」「災害時のみ(11.2%)」を大きく上回りました。
そもそも、市はLINEを災害時等、緊急時の情報発信ツールと位置付けていたわけですが、そういう形は望まれていなかったということですね。

こうした結果を踏まえて、西宮市公式LINEの運用とイメージが大きく改められました。
その内容をザックリ述べると
-----
●メッセージ配信は週1回程度とする
●これまでと比べて配信頻度が低くなるため、1回で8つの情報を配信できる「pickup NEWS](←タップするとリンク先に移動)を導入する
 ↓

●毎月17日の防災情報の発信は継続
●長い文章は敬遠される傾向が強いためテキストと画像でメッセージ配信する「リッチメッセージ」(←タップするとリンク先に移動)を導入
 ↓

●今後は「pickup NEWS」と「リッチメッセージ」を中心に運用する
-----
というもの。
既に新しい形での運用は始まっていますが、以前と比べると、発信内容と見やすさという点で格段に良くなったと思います。
いかがでしょうか?

こういう形で前向きに対応して頂けると、こちらとしても指摘のしがいがありますね。
今回の所管部署の対応を前向きに評価しつつ、今後の推移を見守っていきたいと思います。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


「増加する共働きの子育て世帯の支援や働く場の創出」についての具体策はあんまりないようで。わざわざ施政方針で取り上げるくらいだから、もっと具体性があって良さそうなものですが...

2023-02-24 19:44:43 | すべての人にやさしいまちを実現するために

お陰様で無事、今任期最後の代表質問を終えることができました。
ちなみに、こちらが直前まであーでもない、こーでもないと考えていた読み原稿ですよ。
 ↓


というわけで今日から順次、内容についてご紹介していきたいと思います。
ちなみに「 」内は
-----
●市長による施政方針
●市から得た答弁
-----
からの引用ですよ。
それでは、どうぞ!

◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【質問】
<三つの都市宣言と市制施行100周年>についてです。
「増加する共働きの子育て世帯の支援や働く場の創出、地域コミュニティの強化など、時代の変化に合わせた、市政のバージョンアップを図っていく必要があります。」とのことでした。
示された考えに異論はありませんが、「増加する共働きの子育て世帯の支援や働く場の創出」のために、具体的にどのような対策が講じられるのかが分かりません。
お示しください。
 ↓
【答弁】
「増加する共働きの子育て世帯の支援や働く場の創出」についてですが、文教住宅都市宣言をした60年前と比べて女性の社会進出が進んでいます。
本市はこれまで、共働きの家庭の割合は全国平均と比べて低かったのですが、年々増加し、全国平均に近づいてきている状況です。
核家族化の進展などによって、家庭の状況は大きく変化しており、このような時代背景を踏まえた取組を推進してまいります。

増加する共働きの子育て世帯の支援については、これまでも進めてきた保育所や育成センターの待機児童対策をはじめとした様々な子育て支援と合わせ、ワークライフバランスの実現に向けた取組をしっかりと進めてまいります。

次に、働く場の創出についてですが、これまで西宮市は大阪、神戸のベッドタウンという面が強く、現在も大阪や神戸で働いている方が多い状況です。
しかしながら、ライフスタイルや働き方に対する価値観が多様化し、近年は、新型コロナの影響もあって、大きく変わってきています。
ライフスタイルやライフステージに合わせた多様な働き方の実現を目指し、子育て中の方や介護をされている方などが市内で無理なく働けるような場や機会の創出に向けた取組について検討してきたいと考えています。
 ↓
【意見要望】
「増加する共働き世帯の支援や働く場の創出のために」については、あまり具体的な施策はないようで残念です。
なお「子育て中の方や介護をされている方などが市内で無理なく働けるような場や機会の創出に向けた取組について検討していきたい」旨、答弁がありましたが、西宮には「働ける場」はあるように思います。
行政が、より力を入れて取り組むべきは場の創出ではなく、事業者がそうした人を雇いやすくなる、そうした人が働きやすくなる環境や支援策の整備だと思いますので、この点、指摘しておきます。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇

てな感じです。
しかし、わざわざ画いてきたから聞いてみたのに、この具体性のなさってなんですかね...

ま、ここらへんは思いっきりジャブな感じ。
次回以降も、暫く代表質問のご報告を続けていく予定です。
それでは今日のブログは、これにて失礼します。


地域型保育所を新設する場合、補助金が出る。だったら移転せざるを得なくなった施設の移転費や、著しく老朽化した施設の改修費にも補助金を出すべきでは?

2023-02-22 16:29:35 | すべての人にやさしいまちを実現するために

明後日は、会派を代表しての質問(=代表質問)で16時頃、登壇予定。
なので勿論そちらが業務の中心なわけですが、4月に選挙が近づいていることもあり、その準備も進めなければ...なんですよね。
というわけで今日、西宮市議会議員選挙に出馬するために必要な30万円を納めてきました。
色々とやらなきゃならないことが多いなあ...
 ↓


てなボヤキはさておき、昨年12月議会で行った一般質問のご報告のラストです。
なんとか代表質問前に終わらせることができて、個人的にはほっと一息ですね。
それでは、どうぞ。

◇◇◇◇◇◇◇◇
【質問③】
市は、地域型保育施設の「新規」開設者には、建物の改修費の一部を補助している。
移設や改修に対しても、こういった支援を行うべきと考えるが、どうか?
 ↓
【答弁③】
現在、待機児童対策として、保育需要の高い地域に限定して民間施設の整備を行っております。
地域型保育施設は、卒園児の受入先の確保が課題であり、公募の条件は、保育所の新設と合わせて地域型保育施設を整備する、もしくは、市内の既存施設が地域型保育施設を整備する、いずれの場合も卒園児を自園で受け入れることとしております。
現時点におきましては、限られた予算の中で、待機児童対策としての施設整備に取組んでおりますが、今後、地域型保育施設の老朽化等に伴い、移転や改修に必要な経費が発生する可能性があることは認識しており、補助のあり方について、今後、検討してまいります。
 ↓
【意見要望③】
地域型保育施設の移設や改修に対する補助については、「今後、地域型保育施設の老朽化等に伴い、移転や改修に必要な経費が発生する可能性があることは認識しており、補助のあり方について、検討してまいります。」とのご答弁でした。
過去に実績があり、続けたいと思っている。
実際に通っていたり、施設の存続を希望する家庭も多数存在する。
にもかかわらず、移転・修繕のために必要な資金や場所の問題で続けることができない。
そんな施設が出てきて、そのために地域で行き場を失う家庭や子供が現れ、待機児童が増える。
このような事態が起きるのを、見逃すわけにはいきません。

繰り返しになりますが、市自身が、答弁で「引き続き、対策を講じなければ待機児童数は増加に転じると考えている」「本市の待機児童数のピークが来るのは、令和7年度より、まだ先」という認識を示しています。
であれば、現存する地域型保育施設がなくなってしまっては困る場面があるはずです。
答弁の内容を踏まえ、早急に「補助のあり方について検討」を進め、現在、補助対象となっている新設だけでなく、移転についても速やかに補助対象に加えるべきです。
この点、強く指摘すると共に、今後の推移を見守ってまいります。
◇◇◇◇◇◇◇◇

やり取り自体は上に書いたとおりですが、この過程で、改めてつくづく感じたのが「役所って、お金を使う側の立場に対して、甚だ鈍感...」ということでした。
施設を経営する側からすると、必要となるお金を全額自己負担しなければならないのか?一部でも補助が出るのか?で大違い。
それによって、自分が負担しなければならない金額が大きく変わるわけですし、当然ですよね。
でも「必要なお金は、全て役所から出るのが当たり前!」という環境に長くいると、そういうのが分からなくなりがちなんやろなあ、と。

勿論、なんでもかんでも補助金を出せばいいとは全く思っていません。
とはいえ、こういういろんなところに垣間見える「お金は天から降ってくる」的な感覚、なおしていければなあ...と思います。
とぼやいておいて、今日のブログはこれにて失礼します。


保育所の利用希望者数がピークを迎えるのは令和7年度以降。少なくとも、それまでは待機児童対策を進める必要がある!という考えが示されました。

2023-02-20 10:27:27 | すべての人にやさしいまちを実現するために

受験シーズンもたけなわな今日この頃。
そんな中、たまたま読んだこの本、とても好きなテイストでした。
 ↓

 ↑
内容は大学受験を前提に、勉強に取り組む姿勢と、それに向く参考書・問題集を教えてくれるというもの。
方向性としては参考書・問題集を使って自ら学ぶことの重要性を説くもので、とてもおすすめだと感じました。
中学生向きの姉妹書もあるようなので、興味おありの向きには是非どうぞ♪

という話はさておき、前々回ブログの内容を踏まえての具体的な質疑。
「全国的には保育所待機児童は解消の方向という話もあるけど、西宮はどうなの???」という話ですね。
それではどうぞ!

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【質問①】
市は、今後の保育需要と待機児童数の推移を、どのように予測しているか?
 ↓
【答弁①】
本市における保育需要率(=就学前児童に占める保育所等を希望される方の割合)につきましては、共働き家庭の増加などに伴い、増加し続けております。
令和4年4月における保育需要率は37.57%で、10年前と比較すると約2倍に増加しておりますが、政令市・中核市平均では既に約50%となっており、他市の状況を踏まえますと、本市の保育需要率は、今後も増加し続けるものと考えております。
そのため、本市の令和4年4月における厚生労働省の定義に基づく保育所等待機児童数は、新たな保育所の開設などにより、令和3年度同時期の182人から大幅に減少し、 52人となりましたが、引き続き、対策を講じなければ待機児童数は増加に転じるものと考えております。

【質問②】
児童数の減少等の要因により、長期的には、保育需要が大幅に減少する可能性が高いと思われる。
こうした事態が現実となった時、市はどのように対応する考えか?
 ↓
【答弁②】
令和3年5月に厚生労働省が示した推計では、全国的な保育所等の利用児童数のピークは令和7年を見込んでおります。
本市の保育需要の状況を踏まえますと、本市のピークは全国の状況から少し遅れて到来すると見込んでおりますが、就学前児童数は減少し続けているため、待機児童対策を進める一方でピークアウト後の取組や将来の幼児教育・保育施設のあり方を検討していく必要がございます。
ピークアウト後の具体的な取組といたしまして、就学前児童数や保育需要の状況など地域の状況を考慮して取組を進めていく必要があります。
現在、待機児童対策といたしまして、公立及び私立の保育所等、各園で定員を超えた受入を行っており、その数は、令和4年4月の入所児童8,546人のうち、592人となっております。
こうした状況の中、まずは定員を超えた受入を解消し、本来の望ましい受入体制に緩やかに戻していきたいと考えております。
また、定員を超えた受入の解消と併せまして、公立保育所の規模等について、見直しを図っていく必要もございます。
公立及び私立の保育所だけでなく、幼稚園も含め、本市における将来の幼児教育・保育のあり方につきましては、現在、「西宮市幼児教育・保育のあり方」として、関係者の声もお聴きしながら、庁内で検討を進めており、今後、方向性を示していきたいと考えております。

 ↓
【意見要望①②】
今後の待機児童数の推移について、本市の保育需要率は政令市・中核市平均に比べて低いことから、今後も需要率は増加すると考えている。
そのため「引き続き、対策を講じなければ待機児童数は増加に転じる」と考えている、とのことでした。
また、「全国的な保育所等の利用児童数のピークは令和7年」とされているが、「本市のピークは全国の状況から少し遅れて到来すると見込んでいる」。
ピークを越えた後の「具体的な取組みとしては」「地域ごとの状況を考慮して」「まずは定員を超えた受入の縮小に取組む」。
それ「と併せて、公立保育所の規模等について見直しを図っていく必要がある。」「公立幼稚園も含め、庁内で検討を進めており、今後、方向性を示していきたいと考えている」とのご答弁でした。
中長期的な就学前児童数の減少が確実視される以上、定員を超えた受入、いわゆる弾力運用をなくしていくのは当然です。
そして答弁にあった通り、公立保育所・幼稚園の数や体制も見直さざるを得ません。
非常に難しい問題だとは思いますが、答弁にあった通り「公立および私立の保育所だけでなく、公立幼稚園も含め、庁内で検討を進め」「今後、方向性を示して」頂きたい。
私自身、示される内容に、しっかり向き合っていきたいと思っています。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

もう一つ、質問した内容はありますが、そちらについては長くなりすぎるので、また別途。
それでは今日のブログは、これにて失礼して、金曜日に頂いている代表質問の準備に移ります。
頑張ります!


今任期最後となる、本会議場での質疑の機会を頂きました。2/24(金)午後4時頃から登壇予定です!

2023-02-17 18:49:02 | 主張・広報と活動のお知らせ

今日から3月議会スタート。
初日となる本日のメインは、市長による施政方針演説でした。

個人的に、新型コロナワクチン接種コールセンターで発覚した不正に関して、なんらかの言及があるべき!と思っていたのですよ、私。
たまたま他自治体の職員さんが発見してくれたから良かったものの、そうでなければ4億5千万円ものお金が消えていた...という大問題。
が、こういう大きな問題に一切触れないあたり、つくづく私とは違う感覚をお持ちなんやろうな、と思います。
 ↓
委託していた新型ワクチン接種コールセンターでの不正が発覚した件&いわゆる任期ズレの解消について。@前々回のブログ

一部ネット上で取り上げられている、こども食堂に関わる適切さが疑われる契約についてもそうですが、この手の話に全く言及しないあたり、ホント不思議。
「なんらかの意図はあったのか?」「具体的に当時、どのようなやり取りや働きかけがあったのか?」「そもそもあったのは忖度なのか、指示なのか、示唆なのか」といったあたりは、私には分かりません。
が、それが原因で部下である市職員が厳しい立場に立たされたり、西宮市政に対して厳しい目が注がれているのは紛れもない事実。
であれば、自分なりの説明を率先して行うべきだと思うんですよね。
先方にとっては大きなお世話なのでしょうが、つくづくと「『OPEN!』ってなんやねん???」とか「なんのためにSNSやってるんやろ???」と思ってしまうわけで。

と、そういう話はさておきまして私自身の広報です。
施政方針は、来年度予算編成の根幹となる市としての考えや姿勢を示すもの。
これが示されたので、次は各会派の代表が、その内容を中心に質疑する代表質問が行われます。
なお、私の出番は2/24(金)の午後4時頃からの予定です。
 ↓


現時点で予定している質問項目は、以下の通り。
 ↓
◇◇◇◇◇◇◇
【Ⅰ】「はじめに」について
1.増加する共働き世帯の支援や働く場の創出
2.行政経営改革の進め方

【Ⅱ】「Ⅱ 子供・教育」について
1.少子化対策の内容と考え方
2.「生きる力」を育むための具体策

【Ⅲ】「Ⅲ 福祉・健康・共生」について
1.重層的な支援体制の構築
2.こども医療費助成制度

【Ⅳ】「Ⅳ 都市の魅力・産業」について
1.市有施設の改築・改装・新設時における市民の声の反映
2.中央体育館等整備計画の変遷

【Ⅴ】「Ⅴ 環境・都市基盤、安全・安心」について
1.公用車の削減
2.ごみ排出量の削減
3.道路の維持管理

【Ⅵ】「Ⅵ 政策推進」について
1.持続可能な地域活動
2.社会資本整備
3.広報広聴
4.総合コールセンター
5.人事・給与制度
◇◇◇◇◇◇◇

4年間与えていただいた任期の中で、本会議場質問席に登壇するのは、おそらくこれが最後。
それに相応しい内容にできるよう、しっかり努めなければなりませんね。
頑張ります!

というわけで今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。


全国的には、沈静化の方向という話もある保育所待機児童問題。でも西宮市では依然として深刻な課題なわけで。

2023-02-16 17:55:48 | すべての人にやさしいまちを実現するために

昨日は4月の選挙に向けての立候補者説明会。
当選枠41名のところに64の陣営が説明を受けに来たとのことで、えらいこっちゃですね...
何回やっても、選挙ってホントやだ...
 ↓


てなボヤキは措いておいて、飛ばしまくっている12月議会での一般質問のご報告です。
明日から3月議会も始まりますし、いい加減で終わらせなければ...
というわけで早速どうぞ!

-----
資料⑥をご覧ください。
 ↓


本市の就学前児童数はグラフの左端、平成18年をピークに減少傾向にあります。
一方で、赤線で示した就学前児童に占める保育所を希望する家庭の割合を示す保育需要率が大幅な増加傾向にあることから、保育所を希望する家庭は増え続けています。
実際、緑で示した保育所等入所数も増え続けていますし、保育所の待機児童問題は依然として、市政における最重要課題の一つであり続けています。

しかしながら全国的には、保育所待機児童問題は解消の方向に進んでいるとの見方もあります。
資料⑦をご覧ください。
 ↓


全国では平成29年に26,081人だった保育所待機児童数が平成30年19,895人、令和元年16,772人、令和2年12,439人、令和3年5,634人、令和4年2,944人と大幅な減少傾向にあります。
この背景には、新型コロナの影響による利用控えや在宅勤務の増加等の要因があり、一概に今後も減少傾向が進むとは言い切れない面もあります。
しかしながら昨今の予想を超える出生児童数減少もあり、本市でも中長期的には保育所を必要とする児童数は減少する可能性が高いと思われます。

こうした状況の中、0~2歳児を預かり、定員は19名迄と比較的、小規模な地域型保育施設の中に動揺が広がっています。
-----
●保護者の多くが、0~5歳児を受け入れる保育所を希望している
●地域による差はあるが、子供の人数が減っていること、自分たちの園への入園希望者数が減少傾向にあることを肌身で感じている
●将来、保育需要が減少した場合、自分たち地域型保育施設は淘汰されていくのではないか?市も、そうした方向を暗黙で了解しているのではないか?という強い不安を持っている
-----
ことを考えると、よくよく理解できるところだと思います。

平成27年の地域型保育制度開始から約8年、その前身であるグループ型小規模保育事業の開始から9年近くが経過しました。
この間、老朽化の進行・契約期間の満了等、様々な理由で今の場所から移転せざるを得ない施設が出てきています。
ところが先程、述べたような将来に対する強い不安がある上、移転整備に要する費用負担が重いことから、移転に踏み切れないという事例が存在します。
一方で、短期的には本市の待機児童問題は終息していません。
今後、新型コロナによる影響が弱まった時に、どのような状況になるかは不明ですし、こうした園が廃業せざるを得なくなった場合、地域の保育事情に大きな悪影響を及ぼすことも考えられます。
また子供たちの健やかな育ちに協力してくれた多くの園が、希望するご家庭があるにもかかわらず施設の老朽化や、その場所にいることができない等の理由から園を閉めざるを得ないという事態が起きることは避けるべきです。
-----
と、ここまでが前振りですね。
次回以降、具体的な内容を報告してまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


委託していた新型ワクチン接種コールセンターでの不正が発覚した件&いわゆる任期ズレの解消について。

2023-02-13 13:29:18 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

この件、枚方市さんが気づかなければ、西宮市で4億5千万円が泡と消えていたということですよね…
「全額国費負担の事業のため、市の財政に直接の影響はない!」とかいうのは完全にズレた話なわけで、なんとまあ。。。
 ↓
「パソナ」の再委託会社が10億8千万円過大請求 3市でコールセンター業務虚偽報告 西宮市が4億5千万円返還請求へ@2/10付・神戸新聞WEBニュース

ちなみに聞いたところによると、枚方市では
-----
●報告されているコールセンターの受付状況から、この日はこれくらい(例えば100件くらい)予約数が入るだろうなー、と思いながらチェックしていた
⇒ところが実際の予約数が予想以上に少ない状況が続いた(例えば50件だけ)
⇒さすがにおかしくない?と課長が感じ、確認作業に入った
-----
という展開から発覚したそうです。
西宮市で、こうしたチェック機能が働かなかったことは非常に残念…

この件、
-----
●とりわけ接種がスタートした時期において、保健所を中心とした現場は混乱を極めていた…
●当時、全国で同じ業務が大量発生していたことから、受託事業者や、そこで働く人を確保することが困難だった
-----
という特殊要因もあろうかと思います。
とは言うものの、委託事業者の業務遂行状況に対するチェック機能が働いていなかったのは明らか。
市は、今後の対策として「今後は返還額の確定を進めるとともに、受託業者には厳正に対処いたします」としていますが、市の業務遂行状況に問題がなかったか、きちんと調べることこそが必要だと思います。
もちろん、その上で必要な対策等を講じることも。
 ↓

 ↑
言うまでもないことですが、委託業務の遂行状況に対するチェック機能が杜撰であれば、同様の事態は他でも起こり得ます。
ヒアリングしたところによると、この件についても委託先に対して口頭での確認は行っていたとのこと。
とは言うものの、「大丈夫ですか?」と聞くだけなら「大丈夫です!」と答えられて、終わりだと思うんですよね。
そういう意味で定期的な現地確認や、抽出による出勤状況の確認等の対策が必要だったと思いますし、それを、この件だけでなく、他でも行うべきはず。
どうも全庁的に見ても、今回の事案だけが特殊なポカ事例というわけではなさそうですし。
この件、きちんと調べて、再発防止策に取り組まなければ。。。

それにしても発覚していないだけで、同様の問題が、全国的に起きていた可能性があるのでは?と思うんですよね。
とりわけ当初の時期においては西宮市に限らず、いろんなところでコールセンターにつながらない・つながりにくいことが問題になっていました。
また、全国で同時に同じ業務が大量発生した中、必要な人員確保を進めるためには相当な困難があっただろうことは、容易に予測できます。
・・・なんにしても枚方市の担当課長には、どれほど感謝しても感謝したりないですね…

と、この話だけでもお腹いっぱいなのですが、今日は最新の市議会だよりで広報された話について、ちょいとこぼれ話など。
 ↓
 
 ↑
阪神淡路大震災の時、「選挙どころじゃない…」的な状況を鑑み、西宮市議会議員の任期は従来の4/30までだったのが6/10までに延長されました。
ただ、この状況だと
-----
●4/末の選挙で、新たに当選した方が、6/11の任期開始まで活動できない
●逆に4/末の選挙で、落選した現職議員が6/10まで議員としての活動を行うことになる(←が、モチベーションの低下は明らか…)
-----
等の問題がありました。
一方で、この状況を是正するためには、一度、現職議員の任期を短くしなければなりません。
そのため原因となった阪神淡路大震災から長い時間が経つにもかかわらず、なかなか是正されなかったんですよね。
この一点からだけでも、つくづくと議員の身分や待遇に関わることを変えていくのは非常に難しいことだと痛感します。

と言いながら、今回、ようやく任期ズレが解消され、長年の懸案の一つが片付いたことを前向きに受け止めています。
なお、この見直しに関しては、ささやかながら私も貢献していると思っています。
というわけで当時のブログ、貼り付けておきます!
 ↓
【ご参照】
議会運営委員会×委員長としての会議は本日で終了。いい勉強をさせていただきました!@2016年6月のブログ

ほんと、色々な問題が起こりますね…
メゲそうになる場面も多いですが、職責を全うするべく様々な課題に取り組んでまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。

-----
新型コロナウイルスの新規患者発生状況が一定落ち着いてきたことから、これまで最下段に設けていた発生状況確認へのリンク掲載を取りやめます。
悪しからず、ご了解ください。


公立保育所全園への保育支援システム導入&おむつの持ち帰り廃止(=園での廃棄)が決定しました!

2023-02-10 11:28:47 | すべての人にやさしいまちを実現するために

直木賞受賞作の「炎環」を初めて読んだのは、たしか高校生の頃。
私にとって「教科書に載っている歴史だけが歴史ではない」ことを知るきっかけをつくってくださった作家さんのお一人でした。
心からご冥福をお祈りします。
 ↓
作家の永井路子さん死去、97歳…「歴史をさわがせた女たち」や「一豊の妻」(読売新聞オンライン)

さて本題、保育所業務のICT化推進についての一般質問のご報告の続きですよ。
ちなみに最後に、タイトルに関する詳細も掲載していますので最後までお付き合い下さいませ。
それでは、どうぞ!

◇◇◇◇◇◇◇
【質問】
アンケート結果を踏まえた、ICT化推進に対する市の見解はどうか?
 ↓
【答弁】
現在、市では、公立保育所の業務効率化を図るため、令和4年7月より瓦木北保育所と北夙川保育所において保育所向け支援システムの実証実験を行っております。
9月、10月に実施した中間評価では、2園で平均400時間の業務時間縮減効果が出ており、削減した時間のうち、新たに保育の質向上に直接充てることができた時間は数値化できなかったものの、「子供たちとゆっくり遊べるようになった」「手作り玩具や環境の見直しに時間を使うことに繋がった」など、システムの導入が保育の質向上に繋がる結果となっています。
また、保護者アンケートの結果では、「園での児童の様子が分かりやすくなった」、「家庭内においても保育所での遊びの様子などを話す機会が増えている」など、利用者満足度の向上を確認しており、保育士、保護者ともに非常に良好な結果となっております。
その他、育児や家庭状況に関する相談など、送迎時の会話や書面だけでは十分なコミュニケーションを図ることが難しかったケースでは、システムでのやりとりをきっかけに意思疎通の機会が増え、保護者の状況に配慮した個別支援の充実にも繋がっております。
このようなことから、保育所におけるICT化の推進については、保育士及び保護者の利便性向上もさることながら、保育業務のICT化を通して、保育士の負担を軽減するだけでなく、保育士の魅力向上や人材確保、人材育成にも繋がるものと考えております。

また、私立保育所等に対する支援に関しては、既に国においてICT化推進のための補助制度が整備されており、市もその一部を負担する仕組みとなっているところですが、費用面の支援のみならず、具体的な実践を通じて得られた気づきやノウハウをお伝えしていくことも、 市の役割であると認識しております。
保育所向け支援システムの導入には一定の費用がかかりますが、超過勤務の縮減効果や 事務補助員削減の可能性も踏まえた上で、公立保育所全園への拡充を検討してまいります。
 ↓
【意見・要望】
保育所向け支援システムの導入によって大幅な業務時間縮減効果があったこと、それが保育の質向上に繋がる結果となったことが示されました。
答弁から引用すると「保育士及び保護者の利便性向上もさることながら、」「保育士の負担」「軽減」「だけでなく、保育士の魅力向上や人材確保、人材育成にも繋がる」とのことで、非常に良い結果だと思います。
また市で導入することで、私立保育所等に対して「費用面の支援のみならず、具体的な実践を通じて得られた気づきやノウハウをお伝えしていくこともできる」との答弁もありました。
これほど様々な意味で、確実な効果が期待できるデジタル・トランスフォーメーション、いわゆるDX事業は、そうはないと思います。
市長は、今年春の選挙時に「ICTの活用でスマートな自治体の実現」「行政内部のICT化を加速度的に進め」る等の公約を掲げています。
答弁の内容を踏まえ、是非とも、早期に保育所向け支援システムを全園に展開して頂きたい。また公約と今回の結果を踏まえ、多くの部署において、より一層、積極的にDXに取り組んでいただきたい。

◇◇◇◇◇◇◇

事前の入念な意見・情報交換もあり、本会議場でのやり取りとしては、ほぼ100点満点でした、この内容。
そして、この質疑の結果を踏まえ、新年度から公立保育所全園で保育業務支援システムが導入されることが決まりました。
あわせて、こちらも継続して取り組んできた「公立保育所全園で、おむつの持ち帰りをなくし、園で廃棄するよう改めるべき!」という話も実現することになりました。
本日の議会運営委員会で、以下の内容が発表されましたので、合わせて広報しておきます!
 ↓


きちんとした根拠を持って適切な改善策を提案するなら、必ず、現状をもっとよくできる。
私はそう信じています。
愚直に誠実に、課題の解決・改善にこれからも取り組んでまいります。
それでは本日のブログは、これにて失礼いたします。

■■■■■■■■■■
市内で確認された新型コロナウイルス感染症の患者数は以下でご確認いただけます。
 ↓
市内の感染状況@西宮市HP

市立学校・幼稚園・保育所や市立病院等での新型コロナ感染者確認状況、市内でのクラスター発生等、最新の情報は以下でご確認頂けます。
 ↓
記者発表資料・市長記者会見@西宮市HP
■■■■■■■■■■


格差の連鎖を断ち切るために必要な学力向上支援策。学校・教育委員会も大きな役割を担うべきです!

2023-02-07 12:53:58 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

一般質問のご報告はいったんパスして、午前中にあった社会福祉審議会×児童福祉専門部会のご報告をば。
つらつらと思うところがあったもので。

本日の審議会では「西宮市子ども子育て支援プラン」に位置付けられた重点施策8つのうち
-----
●子供の貧困対策及びひとり親家庭支援の充実
●児童虐待防止対策の充実
-----
の2つの項目について審議してきました。
いろいろと意見が飛び交っていましたが、その中で、私がとりわけ強く問題意識を持っているのが「ひとり親家庭・生活困窮世帯を対象とした学習支援事業」でして。
 ↓


これは従来、中学3年生の生活困窮世帯の子供を対象に学習支援を行ってきたもの。
私の主張もあって今年度から、対象が中学1年生まで拡充されたのは既報の通りです。
 ↓
【ご参照】
小学校で7割、中学校で5割、高校で3割の生徒しか学校の授業を理解できていない、学校の七五三問題。この改善に向けた取組が必要です!@2022年3月のブログ
 ↑
なお昨年12月末時点での登録者数は中3が67人、中2が41人、中1が36人。
中1・中2の出席率も70%を上回っており、担当部局の予想を上回る状況だそうです。
ここらへん、とても良い話ですね。

一方で、「子供たちの学習支援のための取組を推進するべき!」という観点からは、
-----
●この事業しか行われていないこと
●担当部署として出てくるのが(ほぼ)子育て関連の部局のみであること
-----
に、強い違和感を持っています。
私は子供たちの学力向上という分野において本来、最も大きい役割を果たすべきなのは学校だと思っているので。
そういう意味で、
-----
●教師がより授業に集中できるような環境整備
●教師の授業力向上
●習熟度別学習の推進
●オンライン授業やネット・タブレットの活用
-----
といった取組を進めて、教育委員会・学校がこの分野においても主導的な役割を果たすべきでは???と思うんですよね。

今回の審議会でよかったのは、前回審議会で出された意見に対する当局の回答が示されたこと。
なので教育委員会の担当者がいない中でしたが「この分野に教育委員会・学校が強くかかわるべき!」という意見を強く述べてきました。
得意の縦割りでなく、市全体として強い問題意識を持って、この分野に取り組んでほしい。
学校・教育委員会が持つ力を向上し、最大限発揮できるようにしてほしいと思っています。
なによりも子供たちの学力向上のため、格差の連鎖を断ち切るため、できることをしっかり考え、進めていくべきと考えています。
私自身、こうした観点から、この問題に取り組んでまいります。

ということを述べて、今日のブログはこのへんで。
それでは失礼いたします。

■■■■■■■■■■
市内で確認された新型コロナウイルス感染症の患者数は以下でご確認いただけます。
 ↓
市内の感染状況@西宮市HP

市立学校・幼稚園・保育所や市立病院等での新型コロナ感染者確認状況、市内でのクラスター発生等、最新の情報は以下でご確認頂けます。
 ↓
記者発表資料・市長記者会見@西宮市HP
■■■■■■■■■■


残業時間は大幅縮減、保育士・保護者からの評判も上々の保育業務×ICT化。早いこと、全園で導入するべきでしょ!?

2023-02-02 18:04:33 | すべての人にやさしいまちを実現するために

1月は行く、2月は逃げる…とはよく言ったものですね。
早くも2月に入ったかと思うと、早すぎる…
ほんと、4月の選挙なんてアッという間にやってきそうですね。。。

さて本題、本日は前回に引き続き、12月議会での一般質問のご報告の続きですよ。
それでは早速どうぞ!

◇◇◇◇◇◇◇◇
保育士が行う業務は多岐にわたりますが、中でも事務作業による負担感が強いと言われています。
事務作業を減らすことで、保育士が園児と直接向き合う時間を増やすことができます。
これは保育の質を向上し、子供たちの健やかな育ちを支援すると共に、保育士にとっての職場の魅力向上・負担軽減にもつながります。

こうした考えの下、私は昨年12月議会において、保育所業務のICT化を推進するよう求めました。
その結果、本年度、瓦木北保育所と北夙川保育所の2園で保育所支援システムを試験的に導入。
現在、両園において実証実験が行われていますが、この度、両園の保育士と保護者を対象としたアンケートが実施されました。

資料⑤をご覧ください。
 ↓


今回、導入されたシステムは瓦木北と北夙川で異なりますが、アンケート結果では、何れの園でも
-----
●2ヶ月間で数百時間の業務時間縮減効果が出ている
→とりわけ普段から残業の多い所長・副所長の業務時間縮減効果が顕著
→現時点では、多大な時間を要する指導計画・日誌作成機能を利用していないことや、今はまだ不慣れな保育士も多いことから、より一層の業務時間縮減が期待できる可能性が高い
●保育士・保護者とも「今後も、こういったシステムを利用したい」という声が圧倒的多数を占めている
→とりわけ保護者の大多数が「保育所への連絡の負担が軽減された」「園からのお知らせが受け取りやすくなった」「電子化された連絡表が使いやすくなった」「園での児童の様子が分かりやすくなった」と感じている
-----
といった、きわめて良好な結果が示されています。

当局の説明によると、公立保育所全23園への当該システム導入に必要な費用はiPad代も含めて、年間1,500万~2,000万円程度。
1園あたり概ね年間100万円弱となります。
確かに一定の金額ではありますが、この程度の費用なら残業代の縮減や事務補助員の見直しといった費用削減効果は勿論のこと、保護者・児童に対する保育の質やサービスの向上、保育士にとっての魅力の向上といった点から、十分以上に元が取れると考えます。

市が先行してこうした取組を実施することでノウハウを蓄積する。
そして私立園にもこうした情報を提供し、西宮市の保育所全体が保護者・児童・保育士、全ての関係者にとって魅力的な保育を作る。
それこそが喫緊の課題である保育士の負担軽減・保育士不足への有効な対策ともなる。
こうした観点からも、早急にICT化を進めるべきです。
それでは以上の内容を踏まえて、質問します。
◇◇◇◇◇◇◇◇

と、ここまでが前振り。
次回以降のブログにて、具体的な質疑のやり取りについてご報告します。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。

■■■■■■■■■■
市内で確認された新型コロナウイルス感染症の患者数は以下でご確認いただけます。
 ↓
市内の感染状況@西宮市HP

市立学校・幼稚園・保育所や市立病院等での新型コロナ感染者確認状況、市内でのクラスター発生等、最新の情報は以下でご確認頂けます。
 ↓
記者発表資料・市長記者会見@西宮市HP
■■■■■■■■■■