西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

ものすごい勢いだった台風21号。これによる被害の全貌が明らかになったので、そのお知らせなど。

2017-10-31 13:52:16 | 主張・広報と活動のお知らせ

週末になる度、台風が来ているような気さえする今日この頃。
そんな中、22日~23日にかけて西宮市に最接近した台風21号に伴う被害の全貌が明らかになりましたので、この機会にご紹介など。
詳細は以下の通りです。
    ↓



    ↑
上に記述してある内容は、あくまで市が把握している市に関連する被害!ということ。
人命に関わるような被害はなかったことが確認されたという意味ではほっと一息。
とはいうものの、これだけ見ても明らかなとおり、相当な被害ですね、これ。。。


ごく個人的な感想ではありますが。
最近、「超大型で強い勢力の台風!」的な表現を聞くことは多いものの、西宮市内に限定すると、それを実感する機会は、そこまで多くない気もしています。
来るのが深夜時間帯だったり、西宮市には直撃しなかったり等、色々な要因もあるとは思うのですが。
そういう意味で、今回の台風は怖かった。
我が家も、えらいミシミシ音たててましたし。。。

環境が許すなら、という前提付きではありますが、しみじみと、こういう時には不要不急の外出は控えて、家で過ごすのが一番ですね。
今年も、まだ台風はやってくるかもしれませんし、今後も気を付けていきましょう!

というわけで、今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。


先日、示された来年度の予算編成方針。なんですが、こういう表現って気になるんですよね。。。

2017-10-26 11:46:05 | 市政全般に関連すること

昨日、二泊三日での関東方面への視察から帰ってきました。
しかし三日も来ないと、決裁文書があふれかえってるな。。。
  ↓


さて本題、今日は少し前に示された平成30年度の予算編成方針についての話など。
ちなみに、これ読んで字のごとく、
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●市が、来年度の予算を編成するにあたって
●市長が、その方針を示したもの
------------------
ですね。
自治体にとって、ある意味、最も重要な職務が予算に沿って業務を粛々と執行していくこと。
なので、それを編成する「予算編成方針」はとても重要なものです。
内容はこちら。
  ↓
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平成30年度予算編成方針について

1 .社会経済情勢と国の動向
わが国の経済は、内閣府がまとめた月例経済報告( 平成2 9 年9 月)によると、政府の各種政策による効果もあり、雇用や所得環境の改善が続くなかで、景気は緩やかな回復基調で推移している。ただし、個人消費の伸びは弱く、海外経済の不確実性や金融資本市場の変動の影響に留意する必要があるなど、先行き不透明感が根強く残っている。
このようななか、今年6 月に閣議決定した「経済財政運営と改革の基本方針2 0 1 7」( いわゆる「骨太の方針」)では、地方行財政の構造改革の推進や、財政資金の効率的な配分を図ることとしており、地方交付税をはじめとした地方の財政に係る制度の改革、広域化・共同化や業務改革等の推進などが重点的な取り組みとしてあげられている。
また、国・地方を通じた経済再生・財政健全化に引き続き取り組むとしていることから、歳出抑制の圧力がさらに強まるおそれもあり、地方財政を取り巻く環境は厳しいものになると見込まれる。

2 .本市の財政状況
本市の財政状況については、平成2 8年度決算において、前年度に引き続き実質単年度収支は黒字を確保したところであるが、近年、改善傾向で推移していた経常収支比率が7 年ぶりに悪化しており、硬直化している財政構造の体質改善への取り組みが必要となっている。
今後の財政収支の見通しについては、扶助費などの社会保障関係経費の伸びに加え、投資的経費においても老朽化が進んでいる公共施設の改修や更新に要する経費の増大が見込まれている。また、これまで減少傾向で推移してきた公債費については、投資的経費の増大に伴って増加に転じることも想定しているところである。さらに国が引き続き財政健全化を掲げるなか、地方交付税等の確保が厳しくなることも懸念されており、引き続き厳しい財政運営を強いられることになると予測している。
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  ↑
黒太字で示した部分を中心に、現状認識については仰る通りと思います。
要は、今後も厳しい状況が続く!という読みですね
で、ここからが具体的な方針。
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3 . 予算編成に当たっての基本方針
平成3 0 年度は「第4 次西宮市総合計画」の最終年度となることから、これまでの取り組みを総括するとともに、「持続可能な文教住宅都市」の実現を目指して各施策の実施を引き続き進めることとし、下記の基本方針に沿って、別途指示する「平成3 0 年度予算編成要領」に基づき行うこととする。
なお、来年4 月に市長選挙が実施されることから、政策的な判断が必要となる新規事業等については、原則として当初予算での計上は控えるものとする。

( 1 ) 持続可能性を強く意識した堅実な財政運営
将来にわたって安定的な財政運営が行えるよう、民間活力の活用など合理的で効率的な行政経営への取り組みを推進し、行政需要の増大への対応や、将来負担の軽減を意識した予算編成を行う。

( 2 ) 合理性と公正さの追求
行政に求められている市民ニーズを的確に把握し、前例にとらわれることなく、自らが西宮全体の利益を背負っているという矜持に基づいて、合理的な判断材料によって事業を実施する。また、内部事務経費については事務の効率化を図り、経費の削減に努める。

( 3 ) 政策目標達成のために最少の経費で最大の効果を上げる手段の再検討
それぞれの事業・施策が、どのような政策目標達成のために企図されたものであるか、目標達成のために最少の経費で最大の効果を上げる手段であるかを常に検証していかなければならない。
また、部署を越えた周辺の事業との関係性や類似性を意識し、無駄や重複を廃し、より効果を高められるよう工夫する。それぞれの事業手法についても、無駄な作業や手間を省いて効率的で簡潔なものに改める。
さらに、資産の有効活用や処分についても全庁的な観点から積極的に推進していく。

以上
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(1)~(3)で示された基本方針、ちゃんと進められるなら、とても良い内容だと思っています。
ただ実際には、これを前に進めていくための具体的な施策がなさすぎるんですよね。
予算編成方針に示すだけでは前に進まないことは、3年半の今村市政を見ていれば明らかだと思うのですが。
  ↓
【ご参考】
ゴミ収集車の乗員体制は委託地域では2人以下、直営地域は3人。合理的・効率的とかいうなら、まずは、ここをこそ正すべきでしょ???@2017年3月のブログ

あと個人的に気になったのは、「来年4 月に市長選挙が実施されることから、政策的な判断が必要となる新規事業等については、原則として当初予算での計上は控えるものとする」
という一文。
4年前、河野前市長が市長選挙に臨む前に示した予算編成方針にはなかった文章ですね、これ。
もちろん考えられる理由は色々あるのでしょうが、なにかと勘ぐりたくなりますね。

というわけで、今日のブログは、これまで。
文書やらメールやらもしこたま溜まっていることですし、しっかり職務に邁進します。
それでは失礼いたします。


衆議院議員選挙の結果もでましたね。というわけで恒例の広報活動、始めます!

2017-10-22 21:08:09 | 主張・広報と活動のお知らせ

先日、今津高校の二年生17名が西宮市議会にやってきて
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●市議会の概要説明を受ける
●高校生が議員の立場に立って質問をし、議員が役所側の立場で答弁するという模擬議会を経験する
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という校外学習「西宮市議会訪問体験から学ぶ」というイベント(?)が行われたときの一コマ。
  ↓


これを機に、少しでも政治・市政に興味を持ってくれたなら、これに勝る喜びなしですね。
ちなみに、この時来ていた高校生たちによると、私、今津高校で一番怖い先生にそっくりだそうな。
う~ん、気になる。。。

てな話はさておき、本題へ。
9月議会が終わり、与党の圧勝!という感じで衆議院議員選挙も終わりましたね。
というわけで
恒例の駅立ち、始めます
予定日程は以下の通り。
なお駅立ち日程は天候の都合等により、予告なく変更する場合がありますので、あしからず。

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10/26(木) 阪急・西宮北口×北西(三角公園付近)
10/27(金) 阪急・門戸厄神×東改札前
10/30(月) 阪急・西宮北口×北東アクタ連絡通路
10/31(火) 阪神・香櫨園×改札前(南側)
11/1(水) 阪神・西宮×えべっさん口南側
11/2(木) 阪急・甲東園駅×東側階段下
11/6(月) 阪神・香櫨園×改札前(北側)
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配布する市政報告・最新号は以下でご覧いただけます。
  ↓
●市政報告51号×表面 http://y-shibuya.sakura.ne.jp/report/51a.JPG
●市政報告51号×裏面 http://y-shibuya.sakura.ne.jp/report/51b.JPG

暑くもなく、寒くもなく、駅立ちするにはちょうど良い時期ですね。
しっかり頑張ってまいりますので、お見かけの節は、よろしくお願いします。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。


今後15年で20億円の修繕費が必要となるリゾ鳴尾浜。今こそ今後の方向性を明らかにするべきです!

2017-10-20 13:25:59 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

所属する民生常任委員会の視察で、来週月曜日~水曜日の三日間、関東方面に視察に行くことになっているのですが、これ大丈夫かいな。。。
  ↓

  ↑
なにせ、大きな被害が出ないことを祈るばかりです。。。

さて本題、今日のブログは「自然豊かな鳴尾浜臨海公園に位置する複合スパリゾート」が売り文句のリゾ鳴尾浜についてです。

  ↓


こちらの施設について、先般、
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●売上高は4億4963万円
●経常損益は742万円の黒字
-----------------
という報告がありました。
これだけ見ると、経営状況は良好なように見えますよね。
でも、これって実態とは大きく異なっておりまして。


というのも、実は、このリゾ鳴尾浜
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●建物の賃借料を全額免除
●東西の駐車場の土地賃借料を全額免除
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等等で毎年、1億円以上の資金が市から投入されています。
また建設から20年以上が経過して施設の老朽化が進んでいることから、今後、15年間で20億円以上の修繕費が必要となるとされています。
これ、見方を変えると「年間の売り上げは4.5億円で1億円の赤字。しかもこれから多額の修繕費がかかることになる!」ということですよね。
いや、どう考えても経営順調なんかじゃないんですけど。。。
  ↓
【ご参考@リゾ鳴尾浜に関わる過去記事】

㈱鳴尾ウォーターワールドへの支援について。 ①@2013年10月のブログ
鳴尾ウォーターワールドへの支援について。 ②@2013年10月のブログ

しみじみ、行政が出してくる数字の見かけに騙されてたらあかんなあ、と思いますね。
きちんと中身を見ていくことが出来るよう、情報の収集と自己の研鑽に努めていくことが大切だと痛切に感じます。
でないと、きちんと職責を果たすことなんて出来ませんよね。

というわけで引き続き、地道にコツコツ頑張ってまいります。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。


私が言いたいことは、たった一つ。卸売市場の再生に多額の公金をつぎ込むなら、一つの案だけを決めうちするのではなく、他の案とも比較検討するべきだ!ということです。

2017-10-17 12:13:29 | にぎわいと活気のあるまちを創造するために

一昨日のお祭りでの晴れ姿。
  ↓

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ご近所のマダムから、いい写真を頂き、大感謝。
ええ感じに張り切ってますね、私。

お陰様で、声はしゃがれてるし、身体はボロボロやしやけど、気持ち的にはすこぶる元気。
ヘロヘロではありますが、この調子で頑張ります!


さて本題、長々続けてきた卸売市場についてのブログも、本日で一旦、終了です。
これまで様々な観点から、市が示した卸売市場の現地再整備案について、疑問に思うこと・意見等を綴ってきました。
  ↓
「卸売市場の整備に必要な費用は12億円、そのうち10億円を市が負担します!」って民設民営と呼べるのか???しかも気になることが多すぎるのですが。。。
「万一のことがあっても、土地が市のものになるから大丈夫!」←でも、その土地って、ほんまに使えるの???
市場で商品を仕入れている事業者のうち60%は後継者のメドがたっていないんですよね?それで本当に、市場の賑わいは続きますか??
西宮卸売市場がなくなれば、市内の商品流通に甚大な影響が出るのか?そこをきっちり検証するべきです!
賃料を減免する以上、それだけの公益性があることが大前提。そこについてのもっと踏み込んだ議論が必要だと思うのです。
  ↑
タイトルをご覧頂ければ、私の主張は概ね、ご理解頂ける感じかと。
ただね、この案が、どの程度のレベルのものであり、どう評価すべきかと言ったあたりは、正直、これだけでは判断できないと思ってもおりまして。


私は、今回の話の一番の問題点は「公金投入を前提とした、現地再整備案!」しか提示されていないことだと思っています。
他の考え方としては過去、複数回にわたって検討された移転案もあるでしょう。
また、
-----------
●事業継続を希望する事業者には他の市場を斡旋・紹介する
●その上で、卸売市場を廃止する
-----------
といった案も考えられます。
こうした案についても検討し、それぞれのメリット・デメリット等を示した上で、「今回提示された案が、よりベターであり、現実的!」という話になるのであれば、十分、一考の余地はあるとも思っています。
でも、それがないまま、諸々多くの疑問が残る中で、この話だけを進めていこうとする姿勢には、ものすごく強い疑問を感じるのです。

厳しい財政状況の中、行政が関与する事業のあり方について、市はしっかり考えていかねばならないはずです。
大盤振る舞いできるような余裕など、どこにもないということが、はっきり示されつつありますし。
  ↓
【ご参考】
貯金を使い果たす計画なんて、立てたらあかんに決まってるでしょ!?というわけで第5次総合計画に、要注目です。@前々回のブログ

引き続き、この問題の推移を、しっかり見守っていきたいと思います。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。


賃料を減免する以上、それだけの公益性があることが大前提。そこについてのもっと踏み込んだ議論が必要だと思うのです。

2017-10-11 16:44:20 | にぎわいと活気のあるまちを創造するために

先日、所属する民生常任委員会の視察で西宮市卸売市場に行き、市場関係者のお話を頂く機会があったのですが。
卸売市場って、午前8時30分頃には「ほとんどのお店が売買を終えて、各店舗では片付けや事務作業が始まる」という感じだそうな。
(「  」内は下のパンフレットから引用。)
  ↓

  ↑
これだけ過激(と関係者の皆さんはお感じであろう)なブログを書いておきながら、現地を見たこともないってのもあれですよね。
というわけで視察の際に、市場の関係者さんに確認した上で、日を改めて午前4時頃に市場を見に、行ってきました。

お仕事の邪魔になってもあれですし、写真は撮らずにおいたのですが、確かに昼間見るのとでは全然様子が違いますね。
あらためて現場を見て感じるのって大切やなあ、と。

とは言うものの主張すべきは主張するつもりでいますので、本題へ。
今回の話は、卸売市場の賃借条件についてのお話です。

以前のブログで、市が、この土地の取得に当たって
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●最低限必要な容積率だけを残し、残りの容積率は隣で開発する再開発ビルに移転する
●これによって土地の価格を安くし、市が購入する卸売市場の土地代を安くする
●土地の購入費が安くなるので、卸売市場で営業する業者の賃料も安くなる
-----------------

という手法をとっていることを書きました。
  ↓
【ご参考】
「万一のことがあっても、土地が市のものになるから大丈夫!」←でも、その土地って、ほんまに使えるの???@2017年9月のブログ
  ↑
つまり、かなり強力な手法を駆使して本来の土地価格を低減し、家賃も安く抑えるようにした!という話ですね。

が、この話、これで終わりではありません。
市は、こうして本来価格より大幅に安くした賃料を、更に安くして事業者に貸し出そうとしています。

市が土地・建物等を貸し出す場合の条件は「公有財産規則」に定められています。
この場合、本来の貸出条件は固定資産評価額の4.8%。

ところが今回の貸出に当たって、市は賃料を2%程度まで減免するとしています。
これで賃料は本来価格の半額以下。

ちなみに減免理由は、市場の経営者が「継続的に安定した経営が行える貸付料とする必要がある」からとのこと。
う~ん。。。

私は「市が保有する土地・建物等について、一切の減免はまかりならん!」とまで言うつもりはありません。
が賃料を減免する以上、それ相応の理由が必要だと思っています。
この場合であれば、市場自体に強い公益性があることが条件となるでしょう。
でも、市内の総流通量に占める西宮卸売市場を経由した商品の割合は概ね一割程度であることなどを考えると、そこまでの公益性があるのか???
という点について、甚だ疑問に感じざるを得ないんですよね。。。

  ↓
【ご参考】
西宮卸売市場がなくなれば、市内の商品流通に甚大な影響が出るのか?そこをきっちり検証するべきです!@2017年10月のブログ

それやこれやを考えますと。
やっぱり、私には「現地で再整備!そのために10億必要やし、公金投入!!それでは足りんから賃料も大幅減免!!!」という、市の提示している案が唯一の解決法とは思えないのですよ。
そもそも、市は「この援助が最後!」と言っていますが、本当にそうなるか怪しいですし、賃料の減免自体が実質的な補助金でもあるわけで。

というわけで、この項、更に続けます。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。


貯金を使い果たす計画なんて、立てたらあかんに決まってるでしょ!?というわけで第5次総合計画に、要注目です。

2017-10-06 18:24:59 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

一昨日で9月議会が終了し、スケジュール的にも、やや一段落。
とはいえ、ここからは秋のお祭りシーズンに突入やし、なかなか余裕のある時間はできませんな。。。
しっかり頑張っていかんとあきませんね。

さて本題、9月議会で取り上げられた話のうち第5次総合計画についてです。
現在、西宮市は第5次総合計画(以下、5次総)の策定に取り組んでいます。
ちなみに総合計画とは、地方自治体が策定する全ての計画の基本となる最重要計画です。

5次総の計画期間は、2019年度から2028年度までの10年間。
計画の中で
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●本市の目標とする都市像
●本市が抱える課題
●課題解決のための施策
------------
等、きわめて重要な内容が包括的に示されます。
で、この内容に関連して、市が計画の基礎となる財政予測を示したのですよ。
が、その内容がはなはだきびしいものとなっていまして。
  ↓

  ↑
市が示した財政予測によると計画期間中に活用可能な財源は798億円。
これだけ見ると、かなり余裕があるようにも聞こえますよね。
ところが、現実は大きく異なります。

一つ目の問題点は、この798億円に学校・市民集会施設・市営住宅等、市が保有する施設の維持・修繕・改修等に必要な費用は含まれていないという点です。
市は2011年に発行した「公共施設白書」において、市が保有する施設の維持・修繕・建替等のために今後50年間、毎年49~95億円が必要としています。
間を取って、毎年70億円が必要とすると、10年間で700億円。
なんと「市が活用可能!」としている財源は、公共施設の維持・保全・改修等だけで枯渇することさえありえるのです。。。

二つ目の問題点は、2016年度末時点で256億円ある基金(=市の貯金にあたる)を全額、使い果たすことを前提に算出されている点です。
仮に地震による甚大な被害を受けるなど、予期せぬ事態が発生した場合に基金がなければ、市が対応できません。
そうなった場合には、市民生活に重大な影響を及ぼすことが危惧されます。
こういった点を踏まえ、市は過去の議会質疑においても、一定の基金を保持することの重要性を再三主張しています。
どう考えても、基金を使い果たすことを前提に、活用可能な金額とやらを算出してはいかんと思うんですが。。。

市は今後、5次総の期間中における、具体的な事業計画を策定するとしています。
当然、その内容は財政予測の中で余裕を持って実現可能な範囲のものでなければなりません。
つうか、その枠を超えてくると、それこそ学校がボロボロやのに、どうにも対応できません...てな話にさえなりかねんわけで。
というわけで、今後示される具体的な事業計画の中味に注目していきたいと思います。

それでは今日のブログは、このへんで失礼します。


西宮卸売市場がなくなれば、市内の商品流通に甚大な影響が出るのか?そこをきっちり検証するべきです!

2017-10-02 17:04:42 | にぎわいと活気のあるまちを創造するために

今朝は7時半から9時にかけて、市内各駅の駅前等で実施されていた「赤い羽根共同募金」の激励へ。
阪急甲東園駅→阪急門戸厄神駅→阪急西宮北口駅→阪神西宮駅の順で、副議長の公務として回ってきました。
雨の降る中、多くの方々が朝早くから熱心に活動されていることに、つくづくと頭が下がります。
  ↓

  ↑
で激励に回っているとか言う以上、できれば募金ぐらいしたいところなのですが、我々議員は公職選挙法の絡みで、できないんですよね。
ほんと申し訳ないやら、居心地悪いやら。。。
一方で今回、激励に回らせていただく中で、貴重なご意見もいただきました。
頂いたご意見にお応えするなど、募金以外の形で頑張らねば!ですね。

さて本題、とばしとばしになりつつも続けている卸売市場の話です。
今回は、前々回のブログで取り上げた②市および近隣地域の商品流通機能の確保という観点から、市場の再整備は絶対必要なのか?」という内容について。
  ↓
【ご参考】
市場で商品を仕入れている事業者のうち60%は後継者のメドがたっていないんですよね?それで本当に、市場の賑わいは続きますか??@2017年9月のブログ

過去に市が示した資料等によると、
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●西宮卸売市場でしか商品を仕入れていない買受人は全体の一割程度
 ⇒つまり大多数の事業者は、他の市場殻も商品を仕入れている
●市内の総流通量に占める西宮卸売市場を経由した商品の割合は概ね一割程度
 ⇒つまり市場を流通している商品の大部分は、西宮卸売市場がなくても何の影響も受けない
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とのこと。
う~ん、これまたビミョーな話やな。。。
ここらへんを見る限り、西宮卸売市場がなくなっても市内の商品流通に大きな影響はないように思えます。

市場の今後について議論・検討するにあたって、
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●西宮卸売市場が果たしている機能・役割は、どの程度のものなのか?
●それは他の市場で代替することは出来ないのか?
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という視点は、とても重要であるはず。
だから、ここについての議論と検証はとても重要だと思うのですよ。
でも、市が示している案では、そうゆう要素が検討された様子はないんですよね。
私は、そこに強い疑問を持っています。

再三ブログでも取り上げている通り、市が卸売市場について出している案は「とにかく、西宮卸売市場は現地で再整備するの!」というものです。
でもね、やっぱり、それ以外の案も検討するべきだと思うのですよ。
そもそも大阪・尼崎・神戸等、近隣にも卸売市場が存在する中、西宮卸売市場を是が非でも存続させなければならないのか?という疑問もあるわけで。

というわけで、この話、もう少し続けます。
それでは失礼いたします。