西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

西宮都市管理㈱の責任は重大です。①

2009-06-01 19:30:27 | にぎわいと活気のあるまちを創造するために

先日、改めて、フレンテに行ってきたのですが、
商業施設としては壊滅的な状態にありますな。。。
しかし、ほんまに市の力で、ここを商業施設として、
一時的にではなく、活性化させることが出来るんやろうか???

で、いろいろ書きたいことはあるのですが、今、西宮市が
フレンテにやろうとしていることについては、正直、よう書きません。
 ○「市が商業床を購入して商業展開をするということはありえません」
   ⇒「検討の結果、市が直接購入することに改めました」
 ○「テナントに対して賃料補助します」⇒「やっぱり、あの話やめました」

みたいな感じで、ものすごく重要なはずのところが、
ころころと変わっていく、この現状。
これでは、何を書いても、すぐ状況が変わってしまいそうですし。

というわけで、ちょっと、さかのぼって考えてみようと思うのですが。
そもそも、フレンテが、ここまで悲惨な状況になる発端は、
「コープがフレンテから撤退する意思を示した」というところにありました。
で、その当時の時系列を、市が作成した資料で追っていきますと、

2008/2/13 コープこうべから西宮都市管理㈱へ
        「駐車場運営協力金の見直しとコープ所有床の譲渡」
        について協議の申し入れ
2008/2/19 市、西宮都市管理㈱及びコープこうべの三者で協議
2008/4/22 コープこうべから市および西宮都市管理㈱に
        「フレンテ全体の再生と西宮都市管理㈱の経営の見直し」
        について口頭申し入れ
        以後コープこうべは、今後のコープデイズ西宮について
        検討するとの意向

となっています。
要は、昨年の早い段階で、コープこうべと、市・西宮都市管理㈱は
協議の機会を持っているということです。
当然、この段階で、様々な具体的な話し合いがあったことでしょうし、
コープこうべからは、なんらかの意思が示されたことでしょう。
↑市の資料↑で示された「 」内の部分からも、その内容は伺われます。

で、およそ、半年後の2008年9月2日。
コープこうべは「コープデイズ西宮を2009年3月で閉店する」
意志を固めたことを西宮都市管理㈱に伝えました。
これを受けて、市&西宮都市管理㈱からは、コープこうべに対して
「唐突に通知を受け、大きな驚きを禁じえません」(2008/9/29)
「この余りにも突然の一方的な閉店通告は
 到底承服できるものではありません」(2008/9/22)
といった、いかにも「寝耳に水!」といった感じの文章を
書き連ねた文書が公式に提出されています。
でもね、それって、対応が鈍すぎやしませんか?

コープこうべ側の公式文書によりますと、
「~前略~ コープデイズ西宮は当生協の店舗の中で
 最大の赤字を計上している店舗であり、
 抜本的な不動産コストの軽減とあわせて、
 当生協の保有床の売却も視野に入れた協議をお願いしてまいりました。
  しかしながら、当生協による当店舗の営業継続はもちろん、
 後継各店舗を誘致できるようなコストの実現に向けた
 協議も整わないことが明らかになった今般、同店舗を閉店することに
 ついて検討してまいり ~後略~ 」(2008/9/12)
となっています。
ごく個人的な感想ではありますが。
市が示している経過の資料と、コープこうべが示した文書からは
「協議の場を持ち、経営改善に努めようとしたコープこうべ」
  VS「とりあえず、その場しのぎを続けようと思ってたら、
     最後にはブチキレられて、慌てふためく市&都市管理」
という構図が浮かぶ気がしてならないのです。

床を借りて営業している店舗であれば、出て行けばすむ話ですが、
フレンテの場合、コープ自身が床を保有しています。
当然、営業終了したところで、赤字がゼロになるわけではなく、
床を保有している限りは、赤字が発生し続けるのです。
しかも、現下の厳しい経済状況を考えたときに、
コープが保有している床を、無事売却できる保障など、
どこにもありませんでした。
こうした状況を考えるなら、コープは赤字を削減し、営業を継続するため
取り組みを続けてきたと考えるのが、自然だと思うのです。

フレンテ西宮の管理運営の責任は、西宮市が35%を出資している
3セクである、「西宮都市管理株式会社」にあります。
こうした責任を持つにも関わらず、西宮都市管理㈱は
コープこうべを引き留めることもできず
それに代わるテナントを引っ張ってくることも出来ていません。
しかも、元はと言えば、コープこうべが撤退を決意した大きな要因は
フレンテの「駐車場運営協力金」の法外な高さにあります。
そして、なぜ、そこが法外な価格になっているかというと、
西宮都市管理株式会社の人件費の高さ等に起因する高コスト構造も、
大きな要因として、あげられるのです。
この問題が発生し、ここまで大きなものとなってしまった過程における
西宮都市管理㈱の責任は重大です。

というわけで、次回以降の日記で、
この辺を、も少し詳しく掘っていこうと思います。
それでは失礼。