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西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

議員定数を1削減する条例案が提出されます。もちろん、我が会派は賛成です!

2025-02-28 20:02:17 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

さすが直木賞候補作、思わず一気読みしちゃいました。
好き嫌いは分かれそうですが、黒川博行さん的な作品が好きな方には、自信を持ってお勧めできる内容かと。
 ↓


さて本題。
本日の議会運営委員会で、日本維新の会・西宮市会議員団の渡辺けんじろう議員から現在41名の議員定数を1削減する議案を、今議会で提出する意思が示されました。
提出にあたって示された内容は以下の通り。

■■■■■

このたび議員提出議案として、「西宮市議会議員定数条例の一部を改正する条例(案)」を提出させていただきます。
提案理由は「議員定数を1人減じ、40人とするため」です。

今年度、議会運営委員会においても協議事項として提案させていただきましたが、意見の一致に至りませんでした。
現在、実施されている西宮市財政構造改善の取組には、歳出削減の取組として
-----
・事業の見直しによる市民サービスの削減
・職員数の削減や手当等の見直しによる人件費削減
-----
がすすめられています。

先日実施されたパブリックコメントでは、市に対してだけでなく議会に対しても厳しい意見をいただきました。
やはり議会としても市民がはっきりとわかる、議員定数削減というかたちで二元代表制の一翼としての姿勢を示すべきと考えております。

1人減じるとした理由ですが、
-----
・これまで48人から現在の41人へと7人削減してきたこと
・過去一定の期間40人で議会が運営されてきたこと
-----
を考慮しました。

こちらは3/21日の本会議での提出となります。
ぜひ御賛同くださいますようお願いいたします。
また、提出者として御賛同いただける場合はお申しつけください。

■■■■■

7年前、渡辺議員とは同じ会派に所属しており、同様の議案を提出しましたが、反対多数で否決されました。
なので我々にとっては、ある意味、7年越しのリベンジマッチ。
危機的な財政状況の下、厳しい対応を求めてきた議員の1人として当然、賛同します!
 ↓
【ご参照】
議員定数を41から40に1削減する条例案は、反対多数で否決されてしまいました... @2018年10月のブログ

賛成多数で可決されるのか、少数で否決されるのか、結果が出るのは上述の通り、3/21の3月議会×最終日。
結論が出た際には、このブログにて共有させて頂きます。
それでは本日のブログは、これにて失礼いたします。


市長公約「18歳まで医療費無償化!」の自己採点は70点だそうな。そら意見も感覚も合わんわけや...

2025-02-26 18:21:01 | 市政全般に関連すること

本日で代表質問終了。
我が会派が誇る若手エース・たかのしん議員の代表質問は、「会派を代表して、市政の大きな方向性を問う!」という本来の代表質問の位置付けに相応しい内容であり、随所で大きく頷く内容でした。
GOOD JOB!

で、代表質問。
-----
●市長に厳しく対峙する姿勢が前面に出ている会派
●むしろ市長を応援する姿勢が出ているように感じる会派
●大規模な公共事業への反対を強く訴える会派
●財政に対する危機意識が、そう高くなさそうに感じる会派
-----
等、各会派のスタンスが色濃く表れているな…と感じる内容でした。
つくづく議会の意見や感覚も多様ですね。

そんな中、質疑があった項目の中で驚いたのが「18歳まで医療費無償化!」という石井市長の筆頭公約についてのやりとりでした。
 ↓
【昨日の代表質問での坂本議員(啓誠会)の資料】


現在の西宮市の医療費助成制度は、こうなっています。
 ↓


で、これに「令和7年7月より、1歳から中学生までの所得基準額以上の世帯の子どもと高校生世代の入院医療費を無償化する」という話が加わります。
要するに「1歳から中学生までの所得基準額以上の世帯&高校生の外来は自己負担あり」となるということですね。
しかしながら、外来の医療費負担が残る方の割合はかなり大きく、決して、ごく一部の所得が高い方に限定された話ではありません。
これで「18歳まで医療費無償化!」の公約が達成されたとは到底思えないんですよね、私には。
 ↓
【ご参照】
乳幼児等医療費助成の拡充は一歩前進。でも、小さな子供を持つ世帯には一層の支援が必要では???と思うわけで。@2021年2月のブログ

で、この件に対する質疑。
昨日の啓誠会×坂本龍佑議員からの「公約の趣旨からして、評価は達成したか、できなかったかのいずれかしかない。市長はどちらと考えているのか?」という質問に対する、市長の答弁は「一定達成できたと考えている」という内容に終始しました。
そして、本日は日本維新の会 西宮市会議員団×渡辺けんじろう議員から「公約への自己採点は?」との質問があったわけですが、市長からは「70点」との答弁がありまして。
すげーな、本人的にはフツーに合格なんや…
こういうスタンスですもの、そら、我々とは感覚が合うわけないよな...と思います。
以下、そんな流れの中で感じるところのあった、たかの議員の代表質問の一節を引用。
 ↓
-----
財政構造改善が必要な状況を招いたことに対する認識と、責任について伺ったんですけど、ご自身の責任だとはおっしゃらないんですね。
政治家として、人として、大先輩である石井市長にこのようなことを申し上げるのは僭越ですけれども、リーダーに求められるのは、全ての結果に対して責任を負う姿勢だと思いますよ。
なぜ一言、「このような事態を招いたのは私の責任だ、申し訳ない」と言えないんでしょうか。
何よりもその点を残念に思います。

赤字体質の要因を作ったのは、市長ご就任前の行政運営かもしれません。
新型コロナへの対応に手を取られたことも理解しています。
でも、就任当初から、本格的に財政改革に取り組んでいれば、ここまで危機的な状況を招くことはありませんでした。
そのための具体策も提案し続けていた会派として、市長の認識の甘さ、危機感の低さが、市民や職員に多大な負担を強いることとなった最大の要因であると、改めて、申し上げておきます。
-----
 ↑
強く同意します。

代表質問は終わったので、明日からは一般質問。
引き続き、各議員が行う質疑の内容を注視していこうと思います。
それでは本日は、これにて失礼いたします。


重要なのは、改善の意思を持たない部署の仕事をどうチェックして、どう是正させるかという視点を持つこと。監査や予算査定時に重点チェックする等、具体的な対策が必要です!

2025-02-25 14:11:53 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

4人の日本人チャンピオンが、主要4団体のベルトを巻いているという夢のような状況にあるボクシング×バンタム級戦線。
その中でも、やっぱり頭一つか二つ、抜け出てるよな...と感じたのが、昨日の中谷選手の試合。
堤選手と比嘉選手の試合にも燃えましたが、こりゃ、すげーわ。
 ↓
中谷潤人30連勝!強烈左攻撃でバンタム級V3 統一戦呼びかけ「西田選手やりましょう」


さて本題。
本日から3月議会×代表質問が始まっていますが、今日は前回ブログを承けて、12月議会で行った一般質問のご報告の続きですよ。
それでは、どうぞ。

■■■■■

【再質問】
-----
●必要性が小さいもの、費用対効果が低いものは「取止めも含めた見直しを検討」
●効果を最大化するための掲示場所や方法等の検証や見直しについては、「市民ニーズに沿った、効果の高い広報を展開するためには、絶えず手法を見直すことや効果を検証することが重要」
-----
との答弁でした。
考えの方向は共有できたと思います。

しかしながら、この件は思いの共有だけでは不十分です。
答弁にあった「所管課自らが情報発信を行う上でのポイントをチェックできる機能など、職員全体の広報力のアップを図れるような広報マネジメントの仕組みの構築に向けて取り組むとともに、好事例を全庁で共有する」のも重要なのでしょう。
しかしながら、より重要なのは、そうした意識を持とうとしない事例や所管に対して、どのように対応するかです。

例えば、定期監査の対象に加えて、定期的に必要性や費用対効果を検証する。
例えば、予算編成時に財政が個別査定してチェックする。
例えば、定期的に対象部署を変更しながら、政策局が確認と指導に入る。
そして、いずれの場合も問題がある事例を部署名も含めて公表して全庁で共有する。
いい加減にやっていると取り上げられ、庁内全体に広報される可能性さえある。
そういう危機感を全庁的に持つことが重要だと思いますが、いかがでしょうか?
 ↓
【答弁】
議員ご指摘のとおり、広報啓発につきましては、広報効果をいかに高めるかという視点だけでなく、効果検証やフィードバックが重要であると考えます。
そのうえで、効果検証により、広報効果が低いと判断されるものについては別の手法を検討することや、事例によっては、そもそも広報啓発自体が必要であるのかといった視点からの検討も必要となってくると考えます。
今後、効果的で実効性のある広報啓発が行われるためのチェック機能をどのように構築していくかにつきましては、議員から例示いただいたように、監査や予算査定の視点からがよいのか、広報部局から各部署へ関与していくべきか等、実現性も含めて検討してまいります。
 ↓
【最終意見】
今回は広報啓発物だけを取り上げましたが、青パト等も含めて、広報啓発事業全体に抜本的なメスを入れて頂きたい。
そうすることで、我が会派のたかの議員の指摘を受けて進められている計画の見直しと同様、歳出面で大きな成果を挙げられるはずです。

■■■■■

ちなみに最後に取り上げている計画の見直しについては以下、ご参照。
 ↓
計画策定業務の見直し、進行中! | 西宮市議会議員・たかのしん公式ブログ

この話については当時「後輩議員ながら、あっぱれ...」と思ったのは以下のブログに記載の通り。
 ↓
【ご参照】
つくづく信用ならんことが多いよな... 計画作成にかかる手間を考え、なくても困らない計画は極力つくらないようにするべきです!@2023年9月のブログ
 ↑
今回、広報啓発についてきちんと取り上げようと思ったのも、たかの議員からの計画策定に関する話があったからこそといって過言ではありません。
改めて、同じ会派のメンバーから良い刺激をもらえるのはありがたいことですね。
引き続き、切磋琢磨しながら頑張ってまいります!
そして、明日13時からの鷹野議員の代表質問にもご注目下さい!

それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


必要性や費用対効果が低い広報啓発の見直しや、効果の最大化に取り組む考えを示した西宮市。でも、まだまだ課題があるんですよね...

2025-02-21 08:50:38 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

数ヶ月前には140円前後までいっていたことを考えると、150円割れなんて円高のうちにも入らないはず。
でも、なんとなくソワソワするのは160円近い水準にやや慣れてしまってるからですかね。
ここからどっちに動くのか、興味深い。
 ↓


さて本題、飛ばしに飛ばしまくってしまっている12月議会×一般質問のご報告の続きです。
ネタは「広報・啓発物を山ほど発行してるけど、効果検証さえしてないってのは大問題では???」という話で、詳細は以下の通りですよ。
本日は、ここまでの前段を受けて、具体的な質疑にと移ります。
それでは、どうぞ!
 ↓
【ご参照】
市が発行する広報啓発物は298種類、年間発行費用は約1億8800万円。なのに90%近くは発行しているだけ・効果検証さえしていないとはこれ如何に!?@2025年1月のブログ

■■■■■

【質問①】
市が行う広報啓発業務を精査し、必要性が小さいもの、費用対効果が低いものは取りやめるべきと考えるが、市の見解はどうか?
 ↓
【答弁①】
近年、行政に対する市民ニーズが複雑化かつ多様化していることに加え、SNSの普及が進むなど情報発信等を取り巻く環境が大きく変化していることから、市が行う広報については、発信する情報の正確性や信頼性を確保するだけでなく、より効果的な発信となるよう、情報発信の手段やタイミング、発信する情報の形式を意識し、工夫することが求められています。
このことから、市では、より戦略的かつ計画的な情報発信を行うための方針を示した「西宮市広報戦略」(以下、広報戦略といいます)を9月に策定しました。

広報戦略では、市の広報は、市からの必要な情報だけでなく市民が求める情報を発信することで、市民の安全・安心を確保することや、市民満足度の向上、市政運営の効率化を図ること、地域への愛着を高めることを目的としており、そのための具体的な取組みについても示しています。
この取組みの中では、「最適な広報媒体の選択」として「利用率が低いなど十分な広報効果が期待できない媒体については、代替となる情報発信手段も含めてあり方を検討する」ことを示していますが、この方向性は、ご質問の「必要性が薄いもの、費用対効果が低いものは取りやめるべき」と同じ視点にあると考えており、財政構造改善の観点からも、そのような対象については、取止めも含めた見直しを検討していきたいと考えます。

【質問②】
続けるものでも効果を最大化できるよう、掲示場所や方法等を検証し、必要に応じて見直すべきと考えるが、市の見解はどうか?
 ↓
【答弁②】
広報戦略では、市の広報について、「伝える」広報から「伝わる」広報へ展開していくことを目標としています。
そのためには、市民が知りたいと思う情報を認識したうえで、情報を伝えたい、伝えるべき対象を明確にすること、また、発信する内容や発信手段について十分に検討することが必要です。
このことから、市民ニーズに沿った、効果の高い広報を展開するためには、絶えず手法を見直すことや効果を検証することが重要であると考えます。

【質問③】
広報啓発のあり方について全庁的な見直し方針を示すと共に、進捗状況を管理するべきと考えるが、市の見解はどうか?
 ↓
【答弁③】
市が行う広報については、市政ニュースや市公式LINEなどの広報課による情報発信だけでなく、あらゆる部署でそれぞれの事業についての広報啓発が行われています。
このことから、全庁的な方針としては、職員一人ひとりの広報に対する意識を高めていくことが重要であり、そのための取組みとして、昨年6月から11月の期間に登用した広報アドバイザーを講師とした「企画力向上ワークショップ」や「デザイン研修」を今年度中に実施する予定です。

また、こうした取組みに加えて、それぞれの部署が実施した広報活動が実効性のあるものとなっているか、手法や時期、内容が適切だったかどうか等の効果検証やフィードバックを実施することも重要であると考えます。
そのためには、広報啓発を行う上で意識する点等を示し、所管課自らが情報発信を行う上でのポイントをチェックできる機能など、職員全体の広報力のアップを図れるような広報マネジメントの仕組みの構築に取り組むとともに、好事例を全庁で共有するなどの取組みについても検討してまいります。

■■■■■

というのが一回目のやりとり。
大きな方向性について、共有できている感覚は多少なりともあります。
が、それだけで終わらせるわけにはいかないとも思っているんですよね、この話。
というわけで、ここからも少し続く話を次回以降のブログにて紹介させて頂きます。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。

(追記)
市からの答弁で出てきた「広報戦略」についても、過去のブログで取り上げています。
よろしければ、ご覧下さい!
 ↓
【ご参照】
市が「広報戦略」なるものを策定するそうです。市長の俳句なんかよか、もっと広報するべきことがあるよな…と思いつつ。@2024年9月のブログ


新年度予算についての想いを述べる「施政方針」が昨日、示されました。これを受けての代表質問が来週、行われます!

2025-02-19 10:18:37 | 市政全般に関連すること

昨日から3月議会スタート。
財政危機下での2025年度予算(案)。
策定にあたっての市長の考えや方針、主な政策等を示す施政方針演説が行われました。
その内容は、こちらでご確認いただけます。
(ほんとは昨日アップしようと思ってたのですが、施政方針が市HPにアップされたのが、つい先程なもので、すみません。)
 ↓
令和7年度 西宮市施政方針@西宮市HP

なお新年度予算の内容は、以下でご確認いただけます。
 ↓
令和7年度予算案の概要@西宮市HP

また新年度に実施予定の主な事業は、以下でご確認いただけます。
 ↓
令和7年度 主要な事業等の概要@西宮市HP


本日、施政方針が示されたことを受けて、各会派の代表による代表質問が2/25・26の両日で行われることになります。
ちなみに今年の会派・ぜんしんの代表質問は、我が会派の誇る若手エース、たかのしん議員が行うことになりました。
例年、正副議長就任のため会派を離れていた時期を除いては私が行ってきましたが、ちゃんと世代交代を進めていかなければ...と。
なお、彼の出番は2/26(水)13:00からです。
是非ご注目ください!
 ↓


私は、こちらを譲ったことで出来た若干の余裕を別の超重要問題にぶつけるつもりです。
そちらについても報告できる段階に至ったら、きちんとご報告させていただきます。
なかなかに大きな話ですので、頑張ります♪
それでは、今日のブログはこのへんで失礼します。


DXといいながら、業務量を増やす方向で見直そうとするのがよく分からん。なんで、こんなにセンスがないんやろうか...

2025-02-17 14:58:14 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

昨日も元気に公園清掃♪
開始前とは見違えるように綺麗になったのはいつものことですが、いつもとちょっと違ったのが、梅が咲き始めていること。
まだまだ寒い日が続きそうですが、着実に春は近づいていますね。
 ↓


さて本題。
いろいろとご報告したい内容はありながら、なかなか追いつきにくくなっている今日この頃。
今日は、2/7の健康福祉常任委員会で報告された内容と、その続報についてですよ。

昨年11月に「西宮市財政構造改善実施計画(案)」が示され、福祉減免制度(=一定以上の障害がある方(世帯)を対象に、上下水道の使用料を減免する制度)を廃止する考えが示されました。
詳細は以下の通り。
 ↓


私は、同制度の廃止・見直し自体に100%反対!というわけではありません。
-----
●県内で、同様の補助を実施しているのは西宮市以外に3市町しかない
●全国的にも、同様の制度を実施している自治体は少数
-----
ということを踏まえると、廃止という判断にも一定の妥当性はあると考えています。
一方で、
-----
●役職に就いていない高齢職員を中心とした給与水準の高さや、外郭団体に関わるす諸問題など、市職員の待遇面に関わる問題は放置
→にも関わらず、こうした市民サービスの削減には率先して手を付ける!
-----
という姿勢には、強い違和感を持ち続けています。
要は、順番が間違ってるでしょ!?ということですね。
 ↓
【ご参照】
財政構造改善、最優先で取り組むべきは「人件費の抑制」一択、他はありえない!!@2024年11月のブログ

が今日取り上げたいのは、別の話なんですよ。
この件について、様々な意見があったことを踏まえ、市は、
-----
●福祉減免制度は廃止する
→これに変えて、あらたに「給付金制度」を創設する
-----
という姿勢を示しました。
詳細は以下の通り。
 ↓


市としては、
-----
制度は実質的に残す
→ただし支給要件が加わるので、これまで減免されていた世帯でも、受け取れない世帯が出てくる。
   ↓
これで手を打って下さいよ...
-----
ということなのでしょう。
が、この話には、違う方向で違和感があるんですよね。

というのも、減免制度なら、役所の仕事としては「料金を徴収しません!」だけで完了します。
ところが給付金になると「料金を徴収します!→給付金を支給します!」の2段階が必要になります。
・・・それって、「DXで業務改善!」とか「仕事の負担を減らします!」とか言ってることと思いっきり矛盾してるんちゃいますの???
こういうところ、甚だセンスがないと思うんですよね。

で、この指摘、さすがに市も感じるところがあった模様で、
-----
当初:令和9年度からは収入要件を付した新たな福祉給付金制度を創設する
  ↓
修正:令和9年度からは福祉給付金という形で実施するなど、収入要件を設けた新たな制度に移行する
-----
という形で、「西宮市財政構造改善実施計画」内の表現を見直すそうです。
そりゃ、そうするべきですよね。
ただ、これだと結局のところ、どういう方向で見直すのか、よく分からん。
今後の展開、しっかり見ていかなければなりませんね。
 ↓


また、そもそも、この制度を見直すこと自体に、きわめて強い違和感を持ち、抗議の声を発している議会内の声があるのも事実。
ここらへんも含めて、今後の展開を見ていこうと思っています。
ということをお伝えして、今日のブログは、これにて失礼いたします。


埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故以降、注目度が増している下水道の安全問題。西宮市の現状についてお知らせします!

2025-02-13 09:24:44 | 安心して暮らせる安全なまちを実現するため

埼玉県八潮市で発生した大規模な道路陥没事故。
下水道の破損が原因と見られていることから事故発生後、各地の下水道管の状況にも注目が集りました。
というわけで今日は、その後の動きも含めて、西宮市の状況についてご報告をば。

大規模かつ衝撃的な事故であったことから、事故発生の翌日には国土交通省から全国の自治体に対して、下水道管の緊急点検を求める通知が出されました。
なお通知で探検対象とされたのは、1日30万トン以上を処理する下水処理場に接続する口径2m以上の下水道管。
要するに「大規模な下水処理場に繋がっている、太い下水管を調査せよ!」ということですね。
通知を受けて、兵庫県が県下全域で基準に該当する下水管を調査しましたが「路面陥没の可能性が高い場所はなかった」とのことでした。
 ↓
下水道管 緊急点検結果“陥没の可能性高い場所ない” 兵庫県@2/7付・NHK WEBニュース

一方で、基準には該当しなくても、危険な下水管はあるかもしれません。
これについての西宮市の対応は「日々の点検調査は実施しており、現時点で特段の対応は考えていない」というものでした。
これだけ聞くと「ちゃんと調査せなあかんやないか!」と、お思いになる方もいらっしゃることかと思います。
が個人的には、安全を保つための一定の対応は進められていると言えるかな...という印象を持っています。
以下、そう感じている背景について。

西宮市内の下水道管の総延長は約1500kmで、その内訳は
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・老朽化が進みやすいコンクリ管が約500km(他都市では80~115年の耐用年数の例あり)
・老朽化が進みにくい塩化ビニール管が約1,000km
-----
というもの。
市は、毎年100km程度を点検調査し、修繕・改修などの対応が必要なものについては順次、対応を進めています。
また点検調査とは別に、年間10億円程度の予算をつけて順次、老朽管の改築も進めています。
加えて、老朽管が増えて行くことを踏まえて、今後、増改築のスピードを速めていく考えも示されています。
もちろん、これで100%安全だと言うつもりなどありません。
けれども、こういった内容を踏まえ、総じて、現在の状況下で取り組まれるべき、取り組むことができる対応は進められているという印象を持ちました。

一方で、八潮市の事案からは
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●わずか5年前の調査から急速に劣化したのか?そうであれば、その原因はなにか?
●敷設後42年で劣化した原因は?
-----
等、興味深い点があり、今後の原因究明を含め、展開を注視していくとのこと。
ここは私としても気になるところですね...

もちろん、どんどん改築を進めていくことができれば、それに越したことはありません。
が、下水管に関わる工事には、きわめて巨額の費用がかかるんですよね。
その一因が、下水管は上水管等に比べても、かなり深くに設置されていることにあります。
上水管の場合、圧力をかけて水を送るため、そこまで地中深くに設置しなくても、水は送れます。
が下水管は自然の勾配を使い、引力の力で流下させるため、かなり深くを掘らなければなりません。
これも全国的に、下水の安全対策が進みにくい一因だと思います。

今回の事故によって、
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●下水の安全を保たなければ、市民生活に大きな危険が及びかねないこと
→一度、事故が起きたなら、市民生活に大きな影響が及ぶこと
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が、改めて明らかになりました。
一方で、下水道のみならず道路・橋や上水・ごみ処理施設等、多くの公共インフラにおいて、維持のために巨額の費用が必要となる一方で、その危険性は目に見えにくい。
なので、どうしても後回しになりがちなのが、その宿命だと常々、感じています。
 ↓
【ご参照】
老朽化対策が急務です。@2012年12月のブログ

また限りある財源の中、必要な対策を進めるため、費用自体を圧縮していくという考えも欠かせません。
下水の場合、最も大きな費用が必要となるのは、管と処理場です。
幸い、西宮市の場合、下水管については一定の広域化が進められています。
また下水処理場についても、現在の3箇所体制から2箇所体制への統廃合を進めて効率化を図ろうとしているとのこと。
 ↓


上水道の多くを
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●南部では阪神水道企業団
●北部では兵庫県営水道
-----
での供給を受けるという形で広域化が進んでいることも含め、一定の効率化は進んでいると言えるでしょう。
ここは阪神間という恵まれた位置にあればこその話なのかな、とも思います。

一方で、甚だ危惧される話もあります。
それは西宮市のように財政状況が厳しいと、こういう目に見えない費用を後回しにすることで、目先の財政状況を改善しようとすることが起こりがち...ということ。
でも、そういうことを積み重ねると、結局は将来に負の遺産を残すことになってしまいます。
だからこそ、こうした問題にも、しっかり取り組んでいかなければならない...という思いを新たにしています。
ますます励まなければ。。。

という、やや広報的要素強めのブログでした。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


小学校5年生が対象で、4泊5日以上での実施が実質的に義務付けられている自然学校。実施日程の見直しや、県からの補助金増額を希望する要望を提出します!

2025-02-12 17:39:30 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

先日、市議会議員に初当選した2004年以来、20年以上に亘って苦楽をともにした愛車とお別れしました。
カーナビは機能喪失、助手席の窓は運転席から開閉できなくなるなど付加的な機能には一部毀損があったものの、基本的機能は最後まで問題なし。
長年、尽くしてくれた本当にいい子でした。
心から感謝。
 ↓


さて本題、今日は、先日の議会運営委員会で進展があった話について。
毎年、阪神市議会議長会と県市議会議長会を通じて、国・県に要望を挙げることができる機会があるのですよ。
 ↓


とは言え、市政に直接関わる話以外には、総じて関心薄めな私。
なので、この話も例年はスルーしがちなのですが、今年は挙げたい内容がありました。
タイトルは「自然学校の期間柔軟化と補助金増額について」で、内容をざくっとまとめると
-----
●公立小学校5年生を対象とし、4泊5日以上での実施が実質的に義務付けられている自然学校について、
→実施日程に関するアンケートを取り、その結果を踏まえて日程の義務づけを緩めてほしい
→インフレ等の状況を踏まえ、補助金増額を検討してほしい
-----
というもの。
詳しい内容は以下の通りです。
 ↓
■■■■■
県下公立小学校に通う小学校5年生の児童を対象に実施されている自然学校には30年以上の歴史があり、目的とされている「生きる力」の育成という観点からも有意義な事業である。

一方で事業開始当時と比較して、児童の実態、保護者の感覚、気象条件・感染症のリスク、学校の負担感等、様々の面で差異が大きくなっている現実がある。
このような状況の中、4泊5日以上での実施を実質的に義務付ける形で事業が継続されていることに対して、保護者は勿論、学校関係者からも疑問の声があがっている。

まずは保護者と学校関係者を対象として、実施日程についてのアンケートを取ることで保護者・学校関係者の感覚を把握することを要望する。
併せて、その結果を踏まえて、実施期間の義務づけを緩めることも含めて検討するよう要望する。

また物価高騰の影響により、活動費(バス代、食費)が大幅値上げとなり、配当される事業費で賄うことが難しくなっている。
加えて、4泊5日の期間中に体調を崩す児童が複数発生した際、タクシー利用が発生する場合もあるが現在の補助金額ではカバーすることが困難な事例もある。
よって補助の算定方法見直し、補助金額の増額等の対策を取るよう要望する。
■■■■■

とてもよい行事だと思うんですよ、自然学校自体は。
とは言え長年、実施している中で、見直すべき部分がでてきているのもまた事実だと思います。
というわけで先日の議会運営委員会で提案した結果、多数の賛同を得ることができ、上の文面で内容確定しました。
他市からも要望は上がってくるはずなので、この内容が正式に県に挙げられるかは分かりませんが、なんとか前に進むことを願いたいと思います。

続報あれば、お知らせします。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


2025年度予算の概要が示されました。以下、超概要をお知らせします。

2025-02-10 15:30:57 | 市政全般に関連すること

本日の議会運営委員会にて、2025年度予算の内容が報告されました。
主な内容を、ものすごくザックリまとめると、
-----
●予算規模は過去最大級
→高齢化等に伴い、扶助費や介護保険への繰出金が大幅に増加
→ごみ処理施設の整備などで、投資的事業経費が増加
●給与収入の増等により、市税収入は大幅に増加
→地方交付税も大幅に増加
●当初予算における財政・減債基金の取り崩しは、前年度の73億円を大幅に下回る約46億円
→2025年度末の基金残高見込みは約53億円
-----
という感じになろうかと。

年間を通じて、事業を行っていく市。
途中で、お金が足りなくなっては事業が推進出来なくなることから、当初予算は現実以上に基金を取り崩す前提で、組まざるを得なくなる面があります。
が、その結果、「予算と決算で、現実に基金を取り崩す金額があまりに大きく異なるのは困る...」ということで、かなり厳しく発破がかけられていると聞いていました。
なので「当初予算における財政・減債基金の取り崩しは、前年度の73億円を大幅に下回る約46億円」となったのは、言わば、市の想定通りなんでしょうね。

一方で、市税収入と国からの地方交付税収入が大幅に増加するならば、それは、かなりよい話。
市の感覚的には、これって、神風じゃないですかね。
この内容が信用できるものなら、令和8年度予算を組めない...という最悪の事態は回避できる可能性が高いように思います。

とは言え、しっかり内容を精査しなければ、正確なことは言えません。
また、そもそも神風が吹いただけでしかなく、財政構造が改善したわけでは全くありません。
何年か前にも、特殊条件で巨額の黒字を計上しただけなのに、ウハウハ状態(?)になっていたことがありました。
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このことを考えると、これでみょーに楽観モードに入りかねないことが心配になったりもするわけですよ、私は。
つか、あれだけ厳しい指摘を数多く受けてきたにもかかわらず、市民サービスの削減には切り込んでも、人件費の削減に積極的に取り組むつもりはないんですね。
そこの意識が、心の底から分からん...

ともあれ、しっかり中身を精査し、厳しい姿勢で予算審議に臨みたいと思います。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


「修学旅行で、中国行きが奨励されるの?」との不安の声。現時点での状況をお知らせします。

2025-02-07 11:57:29 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

昨年オススメされて、軽い気持ちで見始めたNHKの人形劇版「平家物語」。
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【ご参照】
遠い将来のインフレや児童・生徒数の減少を予想したところで当たりゃしない。重要なのは、予想される大きな方向性への備えを持つことです!@2024年10月のブログ

すっかり魅了されて、終わったときには軽いロスになっただけに、こりゃ原作読まなアカンでしょ、と。
数十年前の著作だけに、平家の頭領が貧乏等、???な設定もありますが、さすがは吉川英治さん読ませますね。
これは続きも読んでいかなければ!
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てな話から、グッと変わって本題へ。
昨年末、
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日本の岩屋毅外務大臣と中国の王毅外交部長が、両国の青少年交流を積極的に推進することで合意
→特に、日本の小中学生が中国を修学旅行で訪問する取り組みを奨励・支援する方針が示された
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との報道がありました。
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岩屋外務大臣が 中国の王毅外相と日本の小中学生を中国に修学旅行で訪問させることを促進する事で合意

このことについて複数、心配の声などお預かりしています。
そして、その感覚、一人の親として、とてもよく分かります…
というわけで西宮市教育委員会に問い合わせた結果について、ご報告をば。

そもそも修学旅行については、各校が、学校長をトップとした検討委員会をもち、行き先等を決定するとのこと。
その際、様々な観点から協議するものの、主な論点は以下の3点だそうです。
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①安全性
→最優先。治安・災害リスク・交通事情等を検討。
②教育的効果
→修学旅行の目的・主旨となるもの。きわめて重要な要素。
 中学校では「文化」「歴史」「自然」の3つのうちの複数、あるいは全てを学ぶことのできる場所、
 小学校では、これに「仲間づくり」の観点を加えて検討することが多い。
③財政面
→保護者負担を鑑み、交通費、宿泊費、食事費、施設入場料等、予算の範囲内で行き先を検討
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2点目については、ホンマにそうなってるか???と思う近年の事例もホワっと浮かんだりするわけですが、そこはコロナの影響で、様々、制約があったから…という面が強いようですね。

でヒアリングしたところによりますと、報道は把握しているが
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●現在、西宮市内の学校で中国への修学旅行を実施している学校はない
→検討しているという話も入ってきていない
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とのこと。
そもそも上3点のうち「財政面」や「安全性」を考えるなら「中国へ!」というのは現実的ではないわな、と。
また学校側の負担という観点からも、基本的に過去の行き先を踏襲する場合が多いですし、現時点で「国の方針を受けて、修学旅行先が中国に変わった!」という事例が出てくる可能性は極めて低いと考えています。

一方で、国が「日本の小中学生が中国を修学旅行で訪問する取り組みを奨励・支援する方針」を具現化すべく、費用面も含めて何らかの方向づけを行ってきたなら、その時には議論の方向性が変わってくる可能性も否定できません。
そこには十分、アンテナはっておかなければなりませんね。

という、現時点でのご報告ブログでした。
それでは本日は、これにて失礼いたします。