西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

HP改訂しました。

2010-03-31 15:12:23 | 主張・広報と活動のお知らせ

↓この度、HPを一部改訂しました。↓
http://www1.ocn.ne.jp/~shigi/
いい感じに仕上げてくれたインターン生に感謝!

主な改訂点は、過去、新聞・テレビで取り上げられた事例をまとめて、
「メディア掲載」というコーナーを作ったこと。
他にも、いくつか手を入れた点はありますが、
そこらへんは、きわめて細かい話なので、ご愛嬌ということで。

なお「活動実績」を中心に、
「お~、そういやあ、この話、ちゃんと前に進んでるのに、
 HPに反映できてないなあ。。。」
という話が、あったりもするので、しばらくの期間をかけて、
ちょこちょこ合間を見ながら更新予定です。
乞うご期待。

というわけで、今日は簡単なお知らせのみでした。
それでは失礼いたします。


こだわるとこでもないのでしょうが。

2010-03-30 07:20:45 | 自然環境に対する意識の高いまちを実現する

降ったり止んだり、暑かったり寒かったり、と、
なんだか変な天気が続きますね。
というわけで、今日は、それに関わるような話など。

西宮市は、地球温暖化に対する市としての対処方針を示す、
「西宮市地球温暖化対策地方公共団体実行計画」を策定しています。
で3月議会において、その内容についての、
ほぼ最終段階での報告がありました。
その内容に関連しては、以前のブログでも書いたことがあるので
パスしますが、今日は、ちょっと別の観点からのお話をば。

計画の本文3ページに、
『大気中の温室効果ガスが多くなると、
 温室効果ガスの吸収する熱が増え、気温が上昇します。
 一般的に、このような現象を「地球温暖化」といいます。』
という記述がありました。
この記述の基となっているのは、いわゆるIPCCの報告ですが、
最近になって、その報告に関連して、

 ・記述に不正確な部分がある
 ・元となっているデータの数値に人為的な加工が施されている疑いがある
といった点が問題となり、メディアで話題になりました。
また、今年の冬には「北極振動による世界的大寒波の到来」
などという話もありました。

それやこれやも含めて、
○「大気中の温室効果ガスの増加=地球温暖化」
 というような、単純な問題なのだろうか?
○もちろん、それも一つの要因ではあるだろうけれども、
 他にも、要因はあるんじゃなかろうか??
と、個人的には思っています。

というような観点も踏まえまして。
色々と当局方と話をした結果、上の部分は
『IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第4次報告書では、
 人為期限の温室効果ガスの増加が、ほぼ、
 地球温暖化の原因であるとしています』
と訂正されることになりました。
要は、「西宮市が勝手に断言してるんじゃないですよ~」
という形に変えてもらったということですな。
ま、こだわるようなところでもないのでしょうが。

蛇足ではありますが。
もちろん、私も温暖化ガスの排出削減には努めるべきだと考えています。
でも、それは、「地球が温暖化するから」ではなくて、
「地球環境に与える負荷を軽減するために、
 私たち自身のライフスタイルを見直すべきだ!」と思うからです。
「地球が温暖化するから、二酸化炭素の排出量を減らそう!」
なのであれば、
「じゃあ、温暖化さえしなければ、なんぼでも、
 今の生活を続ければ、いいのか?」
という話にも、なりかねないと思うんですよね。
で、それって、ちょっと違うんじゃないかいな、と思うのです。

というわけで、今日は、このへんで。
それでは失礼いたします。

>傍観者様

>市民を代表して、主張すべきは堂々と主張してほしいものです

とのご意見、謹んで拝聴します。

この問題について、私は、
 ○地裁における、外郭団体が行う事業の公益性を厳しく問う判決
 ○本市の場合、「人件費を補助金で支給」という形は取っていないが
  「人件費の直接支給」という形で、
  外郭団体への実質的な人件費補助を行っているという事実
等も踏まえ、「法的に完全に問題がないとは言い切れない」

考えています。

今回の神戸市における一連の訴訟において、
神戸市が敗訴し、市長個人に対する多額の請求が認められた、
という事実を、私は衝撃的に受け止めています。
神戸市においても、敗訴するとも、
ましてや市長個人に対する多額の請求が認められるとも、
思ってはいなかったでしょう。
だからこそ、そのような現状が放置されてきたのだと思います。
本市においては、このような事態が起きることのないよう、
「誰がどう見ても、完全に問題がない!」と言い切れる状態に
改めるべきだと、私は考えています。

法的な結論については、他の訴訟も含め、
今後の経過を待つ他にない、と考えています。
(今回の訴訟結果を受けて、全国的に類似の訴訟が多発することも
 予想されます。
 また関連訴訟で、まだ決着のついていないものもあります。)
結果、法的に、なんら問題ありません、という話になるかもしれませんが、
そうなったとしても、補助金の不適切な支出という問題は残ります。
いずれにしましても、この問題については、
市は現状を厳しく受け止め、改善に取り組むべきだと考えています。

頂いたご意見は、今後の参考とさせていただきます。
また、ご期待にお応えできるよう、しっかりと頑張ってまいります。

なお、余談ではありますが、西宮市消防団では、
随時、団員を募集しています。
もし興味をお持ちいただけるようであれば、
是非、入団も、ご検討いただければ、と思います。

コメントいただき、ありがとうございました。


事の顛末など ③

2010-03-24 12:36:36 | 市政全般に関連すること

お蔭様をもちまして、日曜日の消防団操法大会に
優勝することができました。
めでたい。
というわけで、記念&証拠の写真を下にアップしておきます。
よろしければ、一緒に、こちら浜脇分団のHPもどうぞ。
いや~、しかし、勝利の美酒の美味いこと。

100321_11300001

と、ご報告はさておいて、早速、先日の日記の続きをば。

------------------------------------------------------

〇一審判決は
 「市の仕事以外の仕事もしている派遣職員に対して、
 市で勤務している場合と同じ水準の給与を支給することは
 地方公務員法に照らして違法」と理解できる
〇例えば、環境局の所管事業に関連する都市整備公社は
 いくつかの自主事業を行っている。
 とりわけ、甲子園浜海浜公園事業においては
 自主事業と受託事業が混在している。
〇また、都市整備公社の総務課職員の半数は
 市派遣職員である。
〇こうした現状にも関わらず、現在の市派遣職員は
 派遣法六条二項に定められた業務以外は
 一切行っていないと断言できるのか?

〇事業内容の説明だけ。
 質問に対する答弁はなし。


〇もう一度聞くが、都市整備公社の市派遣職員は
 一切、全く、自主事業に従事しておらず、
 派遣法六条二項に定められた業務以外にも、
 従事していないと断言できるのか?

〇ざわつく場内。
 誰からも返事なし。


〇もし、そう断言するのであれば、
 「市からの受託事務がなくなれば、
  市からの派遣職員は全員一斉に引き上げても、
  外郭団体の運営には全く支障がない」ということになる。
〇これは、
 「外郭団体を円滑に運営するためには、
  ノウハウ・スキルを持つ市職員の派遣が必要」
 という市の従来の主張とは異なる考え方である。
 この答弁を是とするなら、全庁的な大問題として
 捉えざるを得ないが、そういう理解でいいのか?

〇ざわつきつづける場内。
 こちらも返事なし。


〇繰り返しになるが、質疑に当たっては、
 この件の本来の所管である人事部にも確認している。
 人事部からは
 「公益性についても、100%問題ないとは考えていない。
  今後、色々な面で見直しを進めていかなければならない
  と考えている。」
 という説明をもらっている。
〇先日の健康福祉局の予算に関する質疑の中でも、
 同様の趣旨の答弁を受けた。
〇なぜ、環境局の認識だけが、ここまで異なるのか?

(ここで、ここまで答弁していた課長は降板。
 以降、ここには書いていない内容も含めて、
 答弁は基本的に部局長&副市長。)

〇ご指摘の通り、公益性の面からも100%、
 問題がないとは思っていない。
 市全体として対処する必要があると考えている。


〇本会議での木村議員の質問に対しても
 「派遣職員のあり方についても見直しを行ってきた。
  今後も更なる見直しを継続することにより、
  職員の派遣については必要最小限にとどめるよう
  努めていく」
 という答弁が、なされている。
事業の公益性・外郭団体への人員派遣の妥当性は勿論、
 そもそも外郭団体が、こうした事業の多くを担うことの
 妥当性を十分考えるべき

〇今回の一連の判決は、
 「行政が考えているよりも遥かに、
  公益性の定義は厳しくなっている。
  そして、これからも厳しくなっていく。」
 ということを示す端的な例である。
 もっと危機感を持って考えていただきたい。

〇外郭団体の見直しは必要だと考えている。
 しっかり取り組んでいきたい。

------------------------------------------------------

ホンマは、まだまだ言いたかったこともあるんですよ。
また、ブログに書いた内容も書き足りないこと、
手元のメモに基づいているので、
やや正確さを欠くところもあるかもしれません。
そこらへんは、大目に見ていただければ、と。
ともあれ、当初から、ずーっと言い続けている通り、
今回の質疑も、揉めることが目的ではありません。
つくづく言いたいのは、上の太字部分だということを、
先方には、しっかりご認識いただきたいものだと思います。

>傍観者様

ご指摘の「大阪高裁」「派遣法」の部分、仰る通りです。
いつも、推敲してからアップしてはいるのですが、
正誤混在しており、恥ずかしい限り。
ご指摘内容、訂正しておきます。
ありがとうございました。

>無理やり、一審うんぬんなんて言わずに、
>しぶやさんの主張だと言えば、拍手喝采なのでは。

ただ、上で太字で書いた主張自体は、これまでも、
度重ねて言ってる内容なんですよね。
にも関わらず、こちら側の感覚で言うと、
大きな進展は何もないと。
というわけで、これまでとは違う切り口から、
こういう主張になったということを、
ご理解いただければ幸いです。
私個人の主張ではなく、裁判での判例を踏まえての
主張である以上、当然、一層の重みが加わるはず!
とも考えていますので。

>聞いてないんで何とも言えませんが、
>結局は時間のムダ、論点がズレてるだけですね。

先方の主張は
「二審判決には公益性のことは何も触れられていない。
 よって本市の場合、二審判決に鑑みて、全く問題ない。」
であり、こちらの主張は
「一審判決で示された公益性の面から考えると、
 本市の場合も問題がないとは言い切れない。
 かつ二審判決で、公益性について判断が
 示されていない以上、一審判決で示された判例は、
 当然、一定の拘束力を持つ。
 本市の現状についても、問題意識を持って
 改善に取り組むべき。」
なので、論点がズレているといえば、そうかもしれませんね。
もっとも、こちらにしてみると、
そこらへんの見解がずれていること自体が
大問題では、ありまして。

一審判決が二審判決で否定されていない以上、
当然、判例として残るものだと私は理解しています。
なので、二審判決だけを根拠に、
「本市の場合、全く問題がない」
と言い切る、先方の主張は無理があると思っています。
この質疑を行うにあたっては、専門家にも確認しましたが、
先方が法律論的には正しいんでしょうか?
ここらへんになると、私、専門外ですので、
正直なところ、よく分かりません。
すいません。

いずれにしましても、私としては、最終的に、先方から
「ご指摘の通り、公益性の面からも100%、
 問題がないとは思っていない。
 市全体として対処する必要があると考えている。」
という答弁を引き出せたこと、
この問題について、これだけギャンギャンにやったことで、

多少なりとも先方にプレッシャーを与えることは
できたと思っているので、意味はあったと思っています。
なので、「時間のムダ」ではなかったと信じたいところですね。
先方がどう考えているかは分かりませんが。

頂いたコメントは、自分自身の主張した内容について、
改めて精査する、よい機会となりました。
コメントいただいたことに、御礼申し上げます。


事の顛末など ②

2010-03-19 16:16:17 | 市政全般に関連すること

いよいよ日曜日は、消防団の操法大会
私も浜脇分団から、選手として出場します。
日頃の訓練の成果を見せるべく、体調整えて、頑張ってきます。
家庭内で風邪が蔓延していますが、
そんなもんにかかってる場合じゃないんですよ、わたしゃ。。。
と自らを奮い立たせつつ。

さて本題。
というわけで、昨日の続きです。
ここからは委員会での審議内容を、ある程度、整理する形でご報告。
で、そのご報告に当たって、まずは前提となる条件を最初にまとめます。
こちら、特に法律の条文は非常にややこしいので、
さらっとながしていただいても、よろしいかと思います。
とは言え、必要な内容かと思いますので、一応、掲載しておきますね。

----------------------------------------------------------

【前提】

神戸市の外郭団体に関する人件費補助における訴訟は、
一審・二審とも神戸市が敗訴。
最高裁が上告を棄却したため、
二審・大阪高裁における判決内容が確定した。
なお、一連の訴訟において問われたのは、

一審・神戸地裁で、主に、
「普通地方公共団体は、その公益上必要がある場合においては、
 寄付又は補助をすることができる」と定めた
地方自治法232条の2が示す公益性を、
当該外郭団体が満たしているか?
 という点

二審・大阪高裁で、主に、
「派遣職員には、その職員の派遣期間中、給与を支給しない。」
「派遣職員が派遣先団体において従事する業務が
 地方公共団体の委託を受けて行う業務、
 地方公共団体と共同して行う業務 若しくは
 地方公共団体の事務若しくは事業を補完し 若しくは
 支援すると認められる業務であって
 その実施により地方公共団体の事務若しくは事業の効率性
 若しくは効果的な実施が図られると認められるものである場合 又は
 これらの業務が派遣先団体の主たる業務である場合には、
 地方公共団体は、前項の規定に関わらず、派遣職員に対して
 その職員派遣の期間中、条例で定めるところにより、
 給与を支給することができる。」と定めた
「公益的法人等への一般職の地方公務員の派遣等に関する法律」
(以下、ややこしいので「派遣法」と略します。) 
第6条が示す要素を十分満たしているかを
補助金支給に当たって精査する手続きが十分か?という点
(え~い、なんちゅう、ややこしい。。。)

私のつたない理解を元に、エイヤ!でまとめると、↑ということ↑に、
なります。

----------------------------------------------------------

という前提を書いた上で、ここからが具体的な質疑の内容です。
黒字が私からの質問など、
青字が先方の答弁など
赤字が、その場ではぐっとこらえた私のつぶやきなどです。

それでは早速、始めます。
----------------------------------------------------------

・本市では外郭団体への派遣職員の人件費は、神戸市とは異なり、
 直接支給している
・従って、そうした意味での問題はないと考えている
・ 一方で、一審判決で問題になった地方自治法232条2項、及び、
 一審・二審判決で示された公益性との関係で考えると、
 問題がないとは言いきれない
・こうした見解については、全庁的立場からこの問題に取り組む
 人事部も同意している

・ ところが、事前に環境局の担当課長に確認したところ、
 「公益性については、全く問題ないと考えている」という答えであった
・ まず、そう考える根拠を示していただきたい

・確定した二審判決は、派遣法六条が示す内容を満たしているか?
 という手続き面を重視した判決であった
・西宮市は補助金支給ではなく直接人件費を支給している
 また、人件費の支給に当たっては、法の求める通り、条例に定めている
・よって 派遣法六条との関係から見て、問題ないと考えている


・地方自治法232条2項には
 「地方公共団体は公益上の必要があれば、寄付や補助をできる」
 という規定がある
・これを根拠に、神戸市は外郭団体派遣職員に対する
 人件費の補助を行ってきたと主張した
・ が、一審判決では、こうした神戸市の主張は退けられ、
 神戸市敗訴となった
・ その判決では、外郭団体が行っている業務の「公益性」について、
 従来の行政方の常識で考えると、非常に厳しいとおもわれる
 内容が示されている
・ 二審判決は、一審で問題となった
 「外郭団体において派遣職員が行う業務と
  地方自治法232条に示された公益性」
 の問題には、ほとんど触れることなく、
 「人件費を補助金支給する場合の手続きの妥当性」
 についての判断を行い、一審に続いて神戸市が敗訴した
・ 繰り返しになるが、二審では一審とは異なる視点からの法的判断が
 下されており、一審判決に関連する言及は多くないように思われる
・よって私は、一審で示された判断は生きていると理解しているが
 そちらの考えはどうか?

・ 二審判決は、一審判決とは異なる視点から判断を下したものであり、
 一審判決を肯定したものでも否定したものでもないと考えている


・二審判決が、一審判決を肯定も否定もしていないのであれば、
 一審の判決は判例として積み上げられると考えるべき
・しかも、一審に続いて二審も神戸市敗訴となっている
 当然、一審判決の趣旨はいきていると、私は理解している
 この理解について、どう考えるか?

・ 一審判決がいきているという理解も、可能だと考えている
↑ここ↑がポイントですな。
 「理解も可能」じゃ、ないやろう!!!と。
 当然、そう理解するべきですよ、ここ。)


・「一審判決がいきているという理解も可能」だとするなら、
 そちらが仰っていた「公益性には全く問題ない」という主張は
 おかしくないか?
・一審判決がいきているとすると、公益性を議論するにあたっては
 手続き論に終始した二審判決ではなく、
 一審判決に則って判断するべきだと考えるが、どうか?
・繰り返しになるが、こうした考え方については、
 直接の担当部署である人事部からも同意を得ている
が、
 そちらはどう考えるか?

・ 一つの判断だと捉えることは可能

----------------------------------------------------------

あくまで個人的感想ではありますが、
う~ん、先方、どんどん苦しくなってきてますな。
ここらへんから、完全に流れはこちらのもの!って感じですね。

まだまだ続きますが、大分長くなってきたので、この続きは、また別途。
それでは失礼いたします。


事の顛末など ①

2010-03-18 18:03:21 | 市政全般に関連すること

この前のブログ、それだけでは、さっぱり意味が分かりませんよね。
というわけで、何について書いていたのか?という点と、
その後の顛末について、ちょっと書いていきたいと思います。

まずは、↓こちら↓の記事をご覧ください。
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0002573826.shtml

この記事に書かれている内容は、いくつかありますが、重要なのは、
「神戸市が ~中略~ 外郭団体に派遣した職員らの人件費に
 充てるため、補助金を支出したのは違法」という訴えが認められ
「矢田立郎市長らに」
「計約2億5千万円を返還させるよう命じた ~中略~ 判決が確定した」
ということ。

要するに、他市の事例ではありますが、
「市が、外郭団体に職員を派遣し、
 その人件費を負担することの是非を問題とする訴訟が起きた。
 その結果、こうした市の支出が違法行為と認定された。」
ということが、最近、あったということです。
これ、とても重要なことだと受け止めておりまして。

「確定した」「二審大阪高裁判決」の判決内容を仔細に見ていきますと。
要は、外郭団体派遣職員の人件費に充てるため、補助金を支出する際の
いわば手続きが問題となっている面が強いように感じています。
で、その上で、神戸市の事例を違法とした、と。
↑ここらへん↑は、あくまで、私のつたない理解ですが。

一方で、西宮市の場合、外郭団体に派遣した職員の人件費は、
補助金ではなく、市が直接、支給する形を取っています。
従って、この判例に照らして、即座に、
「西宮市も、神戸市と同様に、違法行為を行っている!」
とは言えません。
が一方で、この判決が確定するまでの間、
一審・神戸地裁では、外郭団体が行う事業の公益性が
厳しく問われています。
で、一審でも神戸市は敗訴しているわけで。
こうした経緯も含めて、私は、一連の訴訟は、
西宮市にとっても、他山の石として、
真摯に、厳しく、受け止めるべきものである、と強く感じていました。

こうした認識の下。
私は、自分が所属する厚生常任委員会の所管分野である
健康福祉局・環境局の担当部署と、
事前の打ち合わせを入念に行ったうえで、
予算委員会に臨むべきだと考えていました。
理由は、昨日のブログに書いた通り。
頂けるように持って行きたかった答えは、
「神戸市の外郭団体派遣職員に対する人件費補助に関する訴訟
 に対する判決については、真摯に受け止めている。
 本市においても、判決内容も踏まえ、
 外郭団体のあり方・事業内容・職員派遣等について、
 今後、しっかりとした検討を進めていく必要があると考えている。」
という趣旨のものでした。

で、事前のヒアリング&意見交換を進めたところ、
庁内全体の、この問題をつかさどる立場にある人事部はもちろん、
健康福祉局の担当部署とも、問題なく意思を共有できたにも関わらず、
なぜか環境局の担当部署だけは、
「西宮市の場合、神戸市とはやり方が違う。
 公益性という面からも、全く問題はないと考えている。」
という答えを持ってきた、ということから、前回のブログは始まるわけです。

という、なんやかんやがあったので、昨日の予算委員会では、
徹底的な質疑を行いました。
で結果的に、私から見て、ほぼ納得が行く、妥当だと思える
答えを引き出すことができました。

というわけで、次回以降で、その内容を
できるだけ分かりやすくまとめる形で、皆さんにご報告したいと
思っています。
前回のブログでも書いたとおり、重要な内容でもあれば、
せっかく、しっかり事前に準備した内容でもあるので、
皆さんにも、ご覧いただきたいな~、と思うので。
というわけで、少しばかり、ややこし目の話になるかと思いますが、
是非是非お付き合いくださいませ。
それでは今日は、このへんで。


こういう展開は燃えてくる。

2010-03-16 21:48:03 | 近況報告など、プライベート的話題

今日は、仕事の合間の愚痴だけです。
そういう内容でもかまわなければ、お付き合いくださいませ。

いろんなところで言ったり、ブログに書いたりしてますが。
私は、委員会であれ、本会議であれ、
重要な話とか、その場ですぐに返事をもらうのが難しいやろうな~
と思う話を議会で取り上げるときには、
事前に、当局方としっかり打ち合わせをしたうえで、
本番に臨むことにしています。
理由は簡単。
その方が、公開された本番であり、議事録も残る議会の場で、
有意義な議論を行うことができるし、
そこで残した議事録(=証拠)を、後々の意見や指摘の際に活かすこと、
ひいては私の考える政策の実現・推進を進めていくことにも
役立つと考えているからです。
それだけに、話を投げかけるに当たっては、
十分、事前の調査を行うよう心がけていますし、
下打ち合わせの段階では、
きちんと、こちらの意思を伝えようと努力しているつもりでもいます。
で、結果として、納得のいく議論が展開できる場合が多いと
感じています。
ですが、やっぱり例外はあるもので。

明日、行われる予算委員会@環境局所管事業の内容に関連する
打ち合わせは、さっぱり、うまくいきませんでした。
正直、ここまで意思が疎通できない打ち合わせというのも、珍しい。。。
ネタも主張しようとしている内容も、きわめて妥当でもあれば、
穏当でもあると、私個人は思っているのですが。。。
う~む。

色々と話はしたのですが、どうも、こちらの意図が通じた気がしないので、
久方ぶりに明日、ぶっつけ本番気味な形で、
徹底的に議論してきたいと思います。
取り上げる話は、とっても重要な内容だと思っていますし。
それにしても、こうゆう場合には、いつもにも増して、
綿密な準備が必要だと感じます。
で、因果なことに、こんな展開って、意外と燃えるんですよね。

話の内容と、事の顛末については、また別途。
というわけで、もう少し頑張って、明日の準備を進めることにします。
それでは失礼。


ちゃんと配らなきゃ、ダメですよ。

2010-03-12 20:03:56 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

不毛地帯、ついに完結。
そもそも普段、テレビ自体、あまり見ないだけに、
連続ドラマを第一回から最終回まで欠かさず見たなんてのは、
おそらく10数年ぶり。
それにしても、凛々しかりし頃の大門社長、最高です。
あんな社長が欲しいな~。
ほんま、うらやましい。

さて本題。
先日、配布された本年度分の包括外部監査の報告書を、
興味深く、読み終えました。
(「包括外部監査って、なに?」という方は、↓こちら↓をどうぞ。

 http://www.pref.ehime.jp/gyou-tihou/kansa/index.htm
(読み終えた、包括外部監査の報告書は、↓こちら↓。
 さすが!のプロのお仕事です。
 http://www.nishi.or.jp/media/2009/gaibukansa21.pdf

包括外部監査制度の肝は、上のHPで言うところの
「外部からの目による監査を導入することにより監査機能を更に強化する」
という部分に集約されていると考えています。
本市では昨年度から導入された、この制度。
趣旨はしっかりと活かされており、監査結果に記された内容には、
昨年・今年とも、たいへん興味深く感じる内容が、多くありました。

個別の内容については、また色々と書く機会があると思うので、
今日は一点だけ。
新たに「外部からの目による監査を導入する」以前から、
市は監査委員による定期監査を行っています。
こちらについては、
 ○監査の結果、各部署に対して指摘された事項
 ○それに対する各部署の対応(いわゆる措置状況)
も、きちんと冊子にして配られています。
ところが、昨年から始まった包括外部監査に関しては、
措置状況をまとめた冊子は配られず。
これって、どういうことなんかいな、と。

担当部署に確認したところ、
 ○関係部署間での連携ミスによる発行&配布ミスでした
 ○指摘を受け、今年度分からは、きちんと配布するようにします
とのことでした。
ま、次からきちんと配ってくれさえすれば、それでいいんですけどね。
なかなか厳しい指摘が多かっただけに、こういうことがあると、
「わざと配らんかったんではないかいな?」
と勘繰ってしまったりもするわけです。

指摘された内容を、しっかりと正すことで、
せっかくの制度を活用するのは当然です。
そのためにも、私も、必要と感じる部分については、もっと詳しく研究し、
しっかりとした指摘を行っていこうと思います。
ということで、この内容も参考に、
も少し、予算委員会用の準備を続けますか!
それでは失礼いたします。


「参画と協働」が重要だと、お思いなら。

2010-03-08 19:38:53 | 市政全般に関連すること

本日で一般質問も終了。
というわけで、明後日の厚生常任委員会での審議に備えて、
えっちらおっちら資料を読み進めているのですが、
その中で、「素晴らしい!」と思うことがあったもので、ちょっとばかり。

少し前から、市が「○○計画」とか、「○○プラン」とかといった類のものを
作るときの流れは、大体、↓こんな感じ↓になっています。
 ①「○○計画(案)」を作成
 ②議会で審議&市民に対するパブリックコメントの募集
 ③市曰く「②の内容を踏まえた」、最終案が完成
 ④この内容を議会に報告して、正式に「○○計画」が完成

ですが正直なところ、①と④で変わる部分って、ほとんどないんですよね~。
修正される部分はというと、多くの場合、
「読みやすいように、『てにをは』を直しました」とか、
「数字に誤りがあったので、直しました」とか言ったところばかり。
中身が大きく修正されることなど、ほとんど、ありません。
「そんな扱いしかしないなら、パブコメなんか、しなけりゃいいのに。。。」
と思ったりもするわけで。

率直に言って、現状のパブコメは、
「ちゃんと、市民の声を聞いてますよ~」
というポーズを取るためのものにしか、なっていません。
先日の「西宮市立幼稚園振興プラン」のように、
「1万件以上もの意見が集まりました!!!」
ということになると、さすがに行政方の対応も変わるのでしょうが。
そうでなければ、通常は、せっかく、色々と考えて送った意見に対して、
(言い方は悪いかもしれませんが)木で鼻をくくったような返事が
返ってくるばかり。
当然、計画に反映されることなどありません。
これじゃ、わざわざ、意見を送る気も失せるわなあ、と。

そんな中、今議会で審議されることとなる
西宮市次世代育成支援行動計画(案)
は、①②③の過程を経て、前回、議会で説明を受けた内容から
大きく変わることになるようです。
このブログでも繰り返し触れている、
 ○「あり方検討委員会」のことはもちろん、
 ○行政の視点からは抜け落ちがちな
  「在宅児童(含む認可外施設に通う児童)に対する支援の必要性」
  に対する言及
 ○従来、「管轄外!」ということで、おろそかにされがちだった
  私立幼稚園の活動内容の明記
 ○市民アンケートの結果、非常に大きな要望があった
  「子供が安心して遊べる場の必要性」への言及
等、議会での意見や、パブリックコメントの内容が、大きく反映される形で。
これ、非常に素晴らしいことだと思います。
この場を借りて、担当者のご尽力に敬意を表します。

言うまでもないことですが、パブリックコメントは、
実施することが目的ではありません。
それを通じて集めた市民の声を行政運営はもちろん、
その基礎となる、様々な計画等に反映することこそが重要なのです。
参画とか協働とかいうのなら、こうした視点をこそ、
大切にしてもらいたいものだ、と切に思います。

今回のような、よい事例が、もっと広がることを強く願いつつ。
それでは失礼いたします。


検証しなけりゃ、ダメでしょう???

2010-03-04 18:42:32 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

3月議会も着々と進み、現在、各議員による一般質問が進行中。
今回は私、出番がありませんので、ちょっと気分が楽なのです。

さて本題。
今日のお題は、来年度予算に関連して配布された
「平成22年度 主要な事業等の概要」に関連して。

これ、題名の通り、市が来年度行う主な事業について、
 〇施策・事業名
 〇新規or拡充or継続という事業の方向性
 〇今年度と来年度、それぞれの予算額
 〇事業の概要
が記されている資料です。
見れば見るほど、
つっこみたいことは山ほどあるのですが、
今日は、そのうちの一つ、
「英語力アップ・アクションプラン」について。

この事業、前年度から継続して行われている事業です。
予算額は平成21年度が約6960万円、
平成22年度が約5830万円。
教育委員会管轄の主な事業の中では、
最も、お金がかかっている事業の一つです。
(ただし、学校の耐震化・児童急増対策等、
 ハード面に関わる事業は除きます。)

資料によると、事業の内容は、
『「英語の使える西宮の中学生(中学卒業者平均英検3級程度)
 を育成するため、ALT活用の充実を推進するとともに
 外国人地域人材を活用して授業の活性化を図る。
 また、小学校外国語活動の充実を図るため、
 年間指導計画・授業プランを作成し、各校の実態に応じた
 カリキュラム整備の推進を図る。』
というもの。
この通りに進んでいれば、結構なことだと思うのですが、
残念ながら、そうなってはいないようで。

説明を求めたところ、先方からは、
「英語を話すネイティブな外国の方に、
 週一回程度、学校に来てもらっています。
 これによって、西宮の中学生達は
  〇ネイティブの英語に触れる機会を持つ
  〇その背後にある、異なる文化に触れる機会を持つ
 といったことができています。」
といった感じの説明を受けました。
もちろん、それはそれで結構なことだと思うのですが、肝心の
「目標を達成できているのか?」
という問いに対しては、
「正直なところ、きちんとした検証は行えていない」
という答えが返ってきまして。
それって、どうなんですかね???

事業の主目的を
『「英語の使える西宮の中学生(中学卒業者平均英検3級程度)
 を育成する』
こととしている以上、
その目標を達成できているのか?いないのか?
の検証こそ、真っ先になされてしかるべきです。
それ以外の効果も、もちろん結構だとは思うのですが、
それ自体が事業の目的・効果として語られるのは、
本末転倒ではないかいな、と。

別に、「英検3級程度」に、特にこだわるつもりもありませんが。
せっかく、これだけの大金を投じて事業を行っている以上、
この事業を開始する前と、開始した後を比べて、
どの位、中学生の英語力が上がったか?
ぐらいは検証しないと、この事業自体の意味が
問われやしませんかね。

こうした趣旨を、ご担当の方にお話ししたところ、
先方にも、十分、意は汲んでいただけた様子。
今後は、もう少し検証の方法とか、
それを現場の運営改善に向けるための方策を検討していく
という趣旨の答えをもらいました。
しっかり頑張ってもらいたいもんだと思います。

とはいえ、
 〇手段が目的化する
  (例えば、ALTの導入は英語力向上のための手段であり、
   当然、それ自体が目的ではありません)
 〇事業を行うこと自体が目的化し、
   効果・有効性等の検証が行われることは、非常に稀
というのは、教育委員会はもちろんのこと、
西宮市役所にも通ずる、極めて悪しき慣習の一つです。
今回も、分かってくれた感じがするとは言え、
今後の展開には要注意ですね。
それにしても、ほんま、ここらへんに、もっと力を入れるだけで、
行政運営全般が随分変わるんではないかと思うのですが。。。

「主要な事業」については、も少し書きたいことがあるので、
また別途。
それでは、そろそろ仕事を切り上げて、
消防団の「春の火災予防運動」の啓発・広報に行きますか!


ヒブワクチンへの助成が実現しそうです。

2010-03-01 14:25:12 | すべての人にやさしいまちを実現するために

昨日は朝8時から、3/21の操法大会本番に向けて、分団で訓練。
その後、用事があったので、11時に抜けさせてもらい、
なんやかんやと一段落終えようとしている頃、
「津波の危険がある」とのことで、再び、団への出動命令が。
予期せぬ、消防DAYとなってしまいましたが、
なにせ、大事なくて、よかったな、と。

さて本題。
どうやら今年4月1日から、
小児細菌性髄膜炎に対するワクチン(通称、ヒブワクチン)
の接種への助成が開始されることになりそうです。
大まかな内容は、
「現在、1回の接種に8千円程度が必要となるが、
 そのうち4千円(県2千円、市2千円)が助成されます」
というもの。ちなみに、
○小児細菌性髄膜炎、及び、ヒブワクチンについては、↓こちら↓。
 http://medical.itp.ne.jp/special/06.htmltarget="_blank"
○これに関連して、市当局から説明を受けた資料は、↓こちら↓。
 20100301
 (↑クリックで拡大します。↑
  書き込みありでスイマセン。)
という感じです。

議会での審議を経て確定することになる話ですので、
今の段階では、未定ではありますが。
この内容に関連しては、昨年9月議会において全会一致で、
「細菌性髄膜炎ワクチン(ヒブワクチン)への助成を求める請願」
が採択されてもいます。
まあ、まず問題なく実現することであろうかと。

詳細含めて、いろいろと未定な内容が多くはありますが。
個人的に、こういった情報は、少しでも早く広報すること
が、
関係する方々にとっては好ましいことであろうと思っています。
当局方からは
 ○議会での審議を経るまでは決定事項ではない
 ○そのことを踏まえたうえであれば、3/1以降なら情報解禁OK
という話を頂いているので、この場を借りて、ご報告します。

という広報でした。
と書いたところで、そろそろ休憩時間修了の模様。
それでは引き続き、代表質問初日の続きを聞いてまいります。