この機会に改めて、考えるべきなのは、今回ウクライナに侵攻したロシアと日本は国境を接しているということ。
そして、それ以外にも中国や北朝鮮という国とも国境を接していることだと思います。
「憲法9条を守れ!」「戦争反対!!」も一つの理念なのでしょうが、それだけではどうにもならない国際政治の現実を目の前に突き付けられているという事実に背筋の凍りつく思いでいます。
今回の事の推移を、台湾とのことを念頭に、隣の大国は格別の興味を持って見守っているであろうことを考えると、余計のこと…
という話は措きまして、まずは情報共有を一件。
新型コロナウイルスの感染者に対する通知、
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●一昨日までは、すべての患者に「就業制限等通知書」を発行し、送付していた
→昨日からは、希望者に対して「療養期間確認通知書」を発行するという形に運用を変更した
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のだそうです。
国も含めて、現場負担を軽くするための取組が遅まきながら進められているということでしょうね。
市からの説明書類は、こちら。
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そして、ここからが本題、代表質問のご報告の続きです。
今日は昨日のブログでご紹介した、市とのやり取りを踏まえての私からの意見ですよ。
それでは、どうぞ。
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「できていない学校・学級があったことは事実。ただ少しずつだが前に進んでいるし、今後もそのために努力する。それは『個別最適な学びと、社会につながる協働的な学びの充実』についても同じ」という趣旨と受け止めました。
コロナ禍の中、学校の負担が大変なものであったことは想像に余りあります。
多くの先生方が、なんとか少しでもよい形で子供たちの教育環境を守ろうとしてくださっていたことも私なりに理解しています。
問題なのは、市の現在の姿勢では、
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●やる気のある学校・学級はどんどん前に進む。
→でも、じっと首をすくめて嵐が過ぎるのを待っている学校・学級はそのまま。
→そして、それが問題になることもない
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ことだと私は考えています。
オンライン学活では不十分です。
そしてオンラインを利用した授業は、やらなければ出来るようにはなりません。
実施に当たってのハードルは市が学校と協力して責任をもって解消する。
それを前提に、必要な場合、あるいは希望する家庭には授業風景を撮影して動画を配信する。
これを最低限、全ての学校で実施する。
そうした姿勢を、市として明確に示すべきです。
私は、市の教育行政に最も欠けている視点は「学校の自主性尊重」という美名のもとに、頑張る学校・学級は頑張る。
でも頑張らない学校・学級は頑張らないし、それで何の問題もない、という現状を放置していることだと思っています。
市は、多くの市民の希望に応えられる内容を最低ラインと定め、各学校がそれを提供するよう責任をもって進めるべきです。
これができなければ「個別最適な学びと協働的な学び」もやる気のある所は積極的に取り組むが、そうでないところでは何もない。
そして学校・学年・学級間での格差がどんどん拡大していく。
昨今、はやりの言い方で言うと学校ガチャ・担任ガチャが頻発する。
そうした事態が起きるはずです。
私と教育委員会が目標・理想としているところは大きくは違わないと思っています。
学校任せではなく、市として明確な方針を示すこと、責任をもって、その実現に向けた取組を推進するよう要望します。
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と、ここまでが議場で述べた内容です。
なお教育委員会事務局と学校の関係は、会社における本社と支社(もしくは営業所)のような上下の形ではありません。
むしろ、どちらも対等(場合によっては、学校の方が上)というのが制度上の考えでもあり「全校・全市で統一的に!」というのが、そう簡単ではないであろうことも私なりに理解しています。
とはいえ、同じ制度の建付けの下、実際にしっかり前に進めている自治体も存在します。
私には、西宮市の学校・教員の質が、そうした先進的な自治体と比べて低いとは思えませんし、西宮にはできない固有の理由があるとも思えません。
だからこそ「市として統一的な対応を取るべき!取らなければならない!!」という意思が、現在の市政に根本的に欠けていることこそが最大の問題だと思えてならないんですよね。
だからこそ、この問題、今後も継続して取り組んでまいります。
コロナが収まれば、それで終わりというような話ではないですよ!
あと、時間の関係で取り上げることができなかったものの、気になったのが
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本市におきましては『主体的・対話的で深い学び』のためには、教員と子供との言葉によるキャッチボールを大切にした対面指導を重視しており、国も同様の考え方を示しております。
現在、学校では各家庭の協力のもと、教職員による感染防止対策を徹底したうえで、『学校に持ち込まない、学校内に広げない』を基本に教育活動を継続しており、子供たちの学びの保障に努めているところです。
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というあたり。
学校・教育委員会が、そういった思いを持つのは、もちろん自由です。
でも、いわゆる不登校児童の数が激増し、少なからぬ家庭が自主休校という選択肢を取ってさえいます。
少なくとも現在の状況において、必ずしも対面指導を望む家庭ばかりではないというのは紛れのない事実だと思うんですよね。
ならば多様性やらなんやら言っている教育委員会・学校は、それを自らが姿勢で示すべきであるはず。
にも拘らず、こういった姿勢から一歩も出ようとしない辺り、より根深い問題だと感じています。
教育に唯一絶対の正解などない。
だからこそ、現状を向上させるため普段の取組が必要。
この根本を忘れず、引き続き、様々な課題に取り組んでまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。
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市内で確認された新型コロナウイルス感染症の患者数は以下でご確認いただけます。
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市内の感染状況@西宮市HP
市立学校・幼稚園・保育所や市立病院等での新型コロナ感染者確認状況、市内でのクラスター発生等、最新の情報は以下でご確認頂けます。
↓
記者発表資料・市長記者会見@西宮市HP
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