西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

一回も成功したことなんてないのに、「今度こそは!」とか言われても...@卸売市場の話

2018-08-30 14:48:08 | にぎわいと活気のあるまちを創造するために

一昨日で無事、6月議会報告の駅立ちも終了!
時々、慌てて噛んでしまった時に「おはようございもす!」になるのは間違いなく、これの影響やな...
 ↓

 ↑
しかし、このペースやと絶対、西南戦争にはたどり着けんよな、このドラマ。。。
そら、西郷さんのかっこいいところを出そうとするなら維新後は厳しいわな...と思いはするわけですが。

てな話はおきまして、本題へ。
本日は、すっかり飛ばしてしまっていた6月議会での代表質問のご報告の続きです。

実は、他の質疑については随時アップしたものの、卸売市場に関する内容だけはアップできてないんですよ。
というのも、いつもなら「前振り⇒質問⇒答弁⇒意見・要望」という形で全部アップしているのですが、この質疑について、それをやると冗長になりすぎるし、どうしたもんかいな...と
とは言うものの、ここだけアップしないことで、変なサインを発してると思われたり、ミョーな勘繰りをされるのもイヤやしなあ...

というわけで今回は、最後の要望だけをアップします。
なお、そこに至る前段としての卸売市場に関わる話については以下のリンク先の左面など、ご覧頂ければと。
  ↓
【ご参考】
市政報告53号@2018年4月発行×裏面


それでは早速始めます!

■■■■■■■■■■■■■■
先程も申しあげましたが、私は、最も問題なのは市の当事者意識のなさ、反省のなさだと考えています。
市は、事業を推進するに当たっては必ず大丈夫です、といいます。
けれども失敗したところで、そのこと自体をなかなか認めようとしませんし、決して、その責任を取ったりもしません。

今回の卸売市場の整備にあたって、市は「卸売市場の再整備によって環境整備が進み、今後、市場事業者の経営努力により、更に存在感が示せるような市場となる」と答弁しています。
けれども同じような主張の下、市が開発に関与したフレンテ・アクタ西宮・リゾ鳴尾浜といった施設は、いずれも現在、極めて厳しい状況におかれています。

西宮市卸売市場に一定の取扱高があること、施設の老朽化・駅前の有効活用が問題になっているのは理解しています。
しかしながら当初、税金投入の必要性に一切触れていなかったにも関わらず、突然、10億円もの資金投入を前提に泥縄な形で事業を進めようとしたこと、今もそうしようとしていることに私共は強い不信感を持っています。
「全国平均に比べ人口減少は緩やかであると考えられ、当面、食費消費量は大きく減少することはないと推測」しているのはそうかもしれません。
しかしながら10億円もの公金を投じる以上、「当面の間」のことを考えるだけでは不十分です。

--------------------
●市場事業者・市場で商品を仕入れている事業者の事業継続可能性から見た、市場の将来性という問題

●大阪・神戸・尼崎等、近隣に複数の市場が存在する中で、野菜・果物以外ほとんど取り扱っていないにもかかわらず存続させなければならないのか、という市場自体の必要性の問題
●容積率を大幅に下げ、土地の価値を著しく毀損させたうえで、ごく少数の事業者から成る開設者法人にさらに賃料を大幅に減免してまで、貸し出すことの妥当性という問題
--------------------
今回の市場再整備は、こうした面から目を背けて、市と市場関係者の論理だけで進んでいる事業だという見方もできます。


これまで一度もうまくいったことがないにもかかわらず、今度こそはうまくいくというような主張には、私どもは賛同しかねます。
過去の事例を謙虚に振り返ること、そうした実績を踏まえて今後の事業推進の方向性を決めることの必要性を、強く指摘しておきます。
■■■■■■■■■■■■■■

今議会でも、この内容に関わる議題が上がってくる模様。
十分考えて、責任ある態度を示さねばなりませんね。
しかし、ほんま課題山積みですわ、今の西宮市政...

というわけで今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。


約2年ぶりの一般質問は9/11(火)の午前10時から!気合い入れて頑張ります!!

2018-08-27 12:54:42 | 主張・広報と活動のお知らせ

本日、9月議会×一般質問の日程が決まりました。
  ↓

  ↑
私の出番は一番最後、9/11(火)の午前10時からです!
内容は
--------------------
①効率的かつ効果的に職務を遂行する市役所を実現するために
 ・組織的な課題という観点から
 ・業務的な課題という観点から
②西宮市が実施すべき保育所待機児童対策について
--------------------
を予定しています。
乞う・ご期待!

ちなみに市政の個別・具体的な課題について、自由にツッコめる一般質問をするのは実に約2年ぶり。
というのも、
----------
2017年3月議会⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒前市長の施政方針に対する代表質問
2017年6月~2018年3月議会⇒⇒⇒⇒副議長就任のため、慣例により一般質問は出来ず...
2018年6月議会⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒新市長の所信表明に対する代表質問
----------
という形になっており、最後に一般質問をしたのは2016年12月議会なんですよね。

代表質問は趣旨からして、個別の課題には、あまりツッコめないという面があります。

ほんで副議長に就任したため、慣例により、一般質問は出来なかった、と...
これ、ほんま、つらかったんですよね。
この間、色々と言いたいことも確認したいこともツッコみたいこともありましたし。
なもので今回はいつもにも増して、気合が入っています。

いい感じに準備も進んでいますし、充実した内容にできるよう頑張ります!

という広報でした。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。

PS
先週金曜日に予定していた阪神西宮駅での駅立ちは、台風の影響により急遽延期し、本日実施しました。
これで残るは明日の阪急甲東園駅のみ!
こちらも、しっかり頑張ります!!


なんだか上の方で止まっている雰囲気がプンプンする指定管理者の選定方法見直し。方針ぐらい、サッサと示そうぜ...

2018-08-24 13:45:44 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

最近読んで、いろいろ考えさせられた本。
  ↓

  ↑
内容は、元官僚な著者が社会保障・安全保障についての課題と、その背景について述べていくというもの。
個人的にいろいろ興味深かったのですが、本題とは別のところで考えさせられたのが
-----------------
●国会では提出する議案について、審議の前に政府と与党が協議を行い、内容をガチガチに固める
 ⇒そのため国会論戦を経て、野党の意見を取り入れ、議案が修正されるようなことはない
  (つまり、野党議員は政策決定の過程から排除されてしまっている)
-----------------
といったあたり。
西宮市の場合は、役所と議会の協議さえなく、役所の中でガチガチに固められた内容が出てくることも多々あるわけで、ここらへん、も少しなんとかできるといいのにな~...
ま、昔に比べれば事前の所管事務報告が行われるものが増えるなど、ずいぶん意見を反映するための機会が増えてはいるんですけどね。

さて本題、本日のブログは、公の施設の管理を民間事業者・NPO法人等に委託する指定管理者制度についての話です。
昨年12月議会において、
-----------------
●当時、指定管理者制度の対象となっている施設の多くが、2017年度末で指定期間満了となる
 ⇒これを受けて、2018年度からの新しい指定管理者が選定されたので、その事業者等が報告された
-----------------
という話がありました。
が、その選定基準には「評価点全体の中で見た時に、本来重視されるべき価格の比率が低い!」という問題があると感じたんですよね。

指定管理者制度が目的とするところの一つに「民間のノウハウを活用し、施設管理費用を低減する」ことがあります。
ここを重視する私どもとしては、
評価点全体に占める価格点の比率を見直すべきだと考えています。
というわけで、その点を指摘し、市側からも前向きな回答を受け取りました。
ここらへん、以下のブログに記載の通りです。
  ↓
【ご参照】
「民間のノウハウを活かすため、機能を重視します!」というのも分かるんですよ、もちろん。でも場合によっては価格こそが、より以上に重要だと思うわけで。@2018年1月のブログ

ところが、この話、どうも全然、前に進んでいないようなんですよね。
一体どこで話が止まってるんや...

この話を前に進めるためにやらなければならないことは、結局のところ
-------------------
①評価点数全体に占める価格点の比率が適切なものとなるよう、市全体の方針を議論し、決定すること
 ⇒大阪市では原則、50%以上となるようにしていた時期があったと聞いています
②その上で、市全体として定めた「標準となる価格点比率」を基に、各施設についての具体的な価格点比率を定めていくこと
-------------------
という二点のみ。
至ってシンプルな話だと思うのですが、なんで、こんな話が何か月も経ってるのに、全然、前に進まないんやろうか...
請求してる資料も、いつまでたっても出てこーへんし。
どこかで、
話が止められてる気がして仕方ないぞ...

それにしても、つくづく追いかけていかんと前に進まない話ってあるもんやなあ...と。
そして往々にして、そういう話程、しっかり追いかけると成果も大きいわけで。
というわけで、この話、引き続き、追いかけてまいります。

というわけで今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。

PS.
昨日来の台風ですが、市内では人命にかかわる被害はなかったようです。
とは言え、以下のような事例が発生するなど、市内での被害もかなり大きなものであった模様。
市長以下、市職員の皆様をはじめ対応を余儀なくされた皆様、本当にお疲れさまでした。
  ↓
台風でマンションの屋上はがれ落下 兵庫、車数台壊れる@朝日新聞DIGITAL


大阪北部地震で被害者が発生した危険ブロック塀。これの撤去を対象とした補助金が新設されます。

2018-08-21 17:18:34 | 安心して暮らせる安全なまちを実現するため

ちょっと前まで、木曜日の予報は「曇り一時雨」的な感じやったのになあ...
これやと駅立ち&ポスティングの日程を見直さな、どうにもなりません...
やれやれ。。。
  ↓


さて本題、本日開催された建設常任委員会での内容について、ご報告をば。

本年6月18日に発生した大阪北部地震において、ブロック塀の東海による死亡事故が発生しました。
これを受けて「通学路を含む不特定多数の方々が通行する道路などに面したブロック塀等の撤去費に対して、補助金を支給します!」というのが今回の報告の骨子ですね。
なお補助割合は工事費の3/2(=3/1は本人負担)で、補助の上限金額は10万円。
市の試算によると、これで高さ1.6m、長さ8mのブロック塀ぐらいなら十分、対応可能だそうな。
また「景観や環境面にも配慮し、緑豊かで潤いのある街並みを形成するため、ブロック塀等を撤去された方々を対象に、既存の緑化助成制度である生垣設置助成の拡充を合わせて行う」という趣旨から、ブロック塀撤去後の新たな塀として生垣を設置する場合、こちらについても補助率2/3、補助の上限金額10万円を補助するそうです。
ちなみに拡充となっているのは、従来の生垣設置助成の補助率が1/2、上限が5万円だったからですね。
なお補助の受付は10月を予定しています。

近隣で、既に同様の制度が実施されているのは尼崎市のみ。
----------------
●神戸市・伊丹市・芦屋市は今年度中に創設予定
●宝塚市は未定
----------------
ということで一定早い対応だと言えるでしょう。
なおほかの事業でもよくある話ですが、基本、工事前に補助申請をしていないと、補助金は出ないルールになっています。
検討される方は、ここら辺、十分ご注意くださいませ。

というご報告でした。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。


お盆休み期間も終わりですね。というわけで恒例の駅立ち、始めます!

2018-08-17 09:17:38 | 主張・広報と活動のお知らせ

毎度おなじみ市政報告×54号、納品されました!
  ↓

  ↑
う~ん、いつものことながら、なかなかの圧迫感...

というわけで、こちらを持っての恒例の広報活動、来週から始めます。
予定している日程は以下の通り。

■■■■■■■■■■■■■■■■

8/20(月) 阪急・西宮北口×北東
8/21(火) 阪急・西宮北口×北西
8/22(水) 阪急・門戸厄神×東側改札前
8/23(木) 阪神・香櫨園×改札前
8/24(金) 阪神・西宮×えべっさん口
8/28(火) 阪急・甲東園×東側階段下

■■■■■■■■■■■■■■■■

なお、配布物の見本は以下でご覧いただけます。
  ↓
市政報告54号×表面:http://y-shibuya.sakura.ne.jp/report/54a.JPG
市政報告54号×裏面:http://y-shibuya.sakura.ne.jp/report/54b.JPG

暑い盛りですが、頑張ってまいります。
お見かけの節は、よろしくお願いします!
それでは今日のブログはこのへんで失礼します。


大規模修繕さえしてこなかったのに「築後80年まで大丈夫!」とか本気で言ってるんですか?その意識、徹底的に改めるべきだと思うんですけど...

2018-08-15 17:23:56 | 安心して暮らせる安全なまちを実現するため

終戦記念日の本日は、満池谷の慰霊塔前で行われた戦没者の追悼式へ。
  ↓


改めて、色々なことを考えるべき日ですね。
先の大戦で犠牲となられた全ての方々の御霊に謹んで哀悼の意を表すとともに、ご遺族の皆様、そして今なお深い傷痕に苦しむ皆様に心からお見舞いを申し上げてまいりました。

さて本題、先日のブログの続き、学校の老朽化対応を進めていかなきゃダメでしょ!という話の続きです。
本日は具体的な質疑の内容についてなど。

それでは早速、始めます。



【質問】

今後、数十年間にわたって、校舎の大量更新に取り組まなければならない期間が続く。
計画的かつ財政負担の平準化を図りつつ、学校の改築を進めるべきと考えるが、どうか?
  ↓
【答弁】
学校施設の構造部分の健全性調査を行った結果、現在、策定中の「西宮市学校施設長寿命化計画」におきましては、概ね建物を長寿命化することが可能であると判断しております。
今後は学校施設の耐用年数を原則80年とすることとし、できるだけ長い期間使用するために、老朽化した建物については、改築までの間、劣化した機能や性能を回復するための改修工事を行ってまいります。
したがいまして、学校施設の整備につきましては、第5次総合計画期間中は、長寿命化に適さない建物を除いて、改修を中心とした対応を進めてまいりますが、改修を行った後は、80年の施設寿命を意識した改築サイクルとするため、議員ご指摘のように、財政負担の平準化を図りつつ、計画的に改築を検討する必要があると考えております。
  ↓
【意見・要望】
「学校施設の構造部分の健全性調査を行った結果」「概ね建物を長寿命化することが可能であると判断」した。
そこで「今後は学校施設の耐用年数を原則80年とすることとし」た、とのことでした。
しかしながら質問の中でふれたとおり、そもそも鉄筋コンクリート造の学校の法定耐用年数は47年です。
また資料①で示した通り、過去、大部分の学校は建築後70年未満で建て替えられています。
  ↓


過去存在した建築後70年を超えた学校も複数知っていますが、一言でいうなら、どの学校もボロボロでした。
その状況を知る者として、突然「調査の結果、80年まで大丈夫なことが分かりました!」と言われても戸惑うばかりです。
先日の地震において、今津中学校の廊下天井や市立西宮高校の体育館の壁が落ちるなどの被害が報告されています。
災害発生時に、老朽化が進んでいる学校が、より危険な状況におかれがちであることは明らかです。
学校は、多くの子供が長い時間を過ごす施設であり、災害時の避難場所にも指定されています。
その重要性を鑑みて、速やかに建替えを進めるべきです。

斜に構えた見方かもしれませんが、私には、学校の老朽化対策に資金をつぎ込むと、他の大規模事業ができない。
だから「今後は学校施設の耐用年数を原則80年とすることとし」た、という構図が透けて見えるように思えてなりません。
資料④に示した要因等も含め、市の財政運営は今後ますます厳しいものになっていくことが予想されます。
  ↓


市が、やりたいこと・やるべきだと考えていることはたくさんあるでしょう。
けれども、
-------------
それができるのか?
あるいはできるとしても、その規模は適正なのか?
優先順位をどう考えるのか?
-------------
そういったことを、長期的な視点から、厳しい財政状況を把握した上で判断するべきです。
そして、その中でも、とりわけ重要視され、優先されるべきなのが、学校の建て替えだと私は考えています。

そもそも多くの学校は建築後、何十年もの間、塗装のやり替えをしたことさえありません。
ふつう、マンションでは約10年ごとに大規模修繕が行われますが、学校ではそれさえされていないのです。
そのような建物について、突然「長寿命化すれば80年大丈夫!」と言い出すこと自体に、私は、すさまじい違和感を持っています。
改めて、学校の建替推進の重要性について認識いただくとともに、長期的な財政の安定性という観点から、市政の課題を見つめなおしていただきたい。
強く、強く要望します。



これまで、ちゃんと計画的に修繕してきた建物について言ってるんならわかるんですよ、この話も。
でも、意見要望の中で言ってるとおり、建てたら立てっぱなしで、修繕とか一切やってないんですよね、行政の建物って。
そんな建物について、こういう主張をするのって、人間に例えるなら
-------------
●生まれてこの方、節制なんか考えたこともない。
●好き放題食べて呑んでしてきて、なかなかのメタボで、結構いい歳になってしまった...
●そういう人に突然「はい、あなた、80歳まで大丈夫!」と言い出す!
-------------
ような話だと思っています。
いや、それって、どう考えても無理があるでしょうよ...

この話、きちんと追いかけていかねばならない話だと思っています。
引き続き、追及していきます。
というわけで今日のブログは、このへんで失礼します。


老朽化が進む学校校舎。必要なのは、計画的かつ早急な対応です!

2018-08-13 10:37:43 | 安心して暮らせる安全なまちを実現するため

昨日は、妻と次男&三男と一緒に堺市の大型児童施設ビッグバンへ。
  ↓


で、なにがよかったって、今こんなんやってたんですよ!
  ↓

  ↑
大概の人は子供の頃、大好きだったんじゃないですかね、あの空気でふわふわのトランポリンチックなやつ。
これが1人/50分、やりたい放題できて300円!
もう、むっちゃテンション上がってましたよ、我が家の小1&幼稚園年少(^^)v

昨日の日曜日でも、そんなに混んでなかったので、意外と穴場でよい感じかもです。
夏休みの行き場所探しで苦しんでいる方、よろしければ候補の一つとしてどうぞ!

と言いながら、諸事情により、ほぼお盆休みとは関係ない日常を過ごしている私。
なわけで早速、代表質問のご報告を始めます。
それでは、どうぞ。

■■■■■■■■■■■■■■

大きい5点目、『Ⅱ こども子育ての応援とこどもや大人の学びの支援』のうち、学校施設の整備についてです。
「老朽化に伴い、今後整備需要の増加が見込まれている学校施設については、良好な教育環境を確保するための施設整備のほか、安全性を確保しつつ財政負担の軽減と平準化を図ることを目的に、計画的な修繕、改修、改築などを実施するための長寿命化計画の策定が進んでいます。」とのことでした。
長寿命化の重要は言うまでもありませんが、私には、それだけでは不十分に思えます。
お手元・またはタブレット等に掲載の資料①に平成20年度以降、建て替えられた、もしくは計画に則って建替が推進されている11校・63校舎の建築から建替までの年数をまとめました。
ご覧下さい。
  ↓

  ↑
--------------------
●築後20年以上29年以下で建て替えられた校舎数は1で、全体の1.6%
●築後30年以上39年以下で建て替えられた校舎数は8で全体の12.7%
●築後40年以上49年以下で建て替えられた校舎数は14で全体の22.2%
●築後50年以上59年以下で建て替えられた校舎数は28で全体の44.4%
●築後60年以上69年以下で建て替えられた校舎数は8で全体の12.7%
●築後70年以上79年以下で建て替えられた校舎数は4で全体の6.3%
--------------------
となっています。
全体の2/3、66.6%が建築後、40年以上59年以下で建て替えられていることから見ても、市自身、校舎の建築から建替までの期間は、概ね60年程度までが妥当と考えていることが透けて見えてくるように思います。
鉄筋コンクリート造の学校の法定耐用年数が47年とされていることから考えると、これでも、むしろ対応が遅いくらいだとも言えるでしょう。


一方で実際には、建築後60年を超えている、あるいは超えつつある校舎が数多く存在します。
資料②に学校施設の建築年別の整備状況をまとめました。
ご覧下さい。
  ↓


  ↑
1968年以前に建築され、築50年以上を経過している校舎数は84棟・10.7万㎡で全体の20%を占めています。
また1958年以前に建設され、築後既に60年以上を経過している校舎が複数存在することもお分かり頂けることと思います。

そもそも学校数が64ということは1年に1校ずつ改築しても、全校舎を改築するには64年かかる。
そして、全ての改築が終わった頃には、最初に改築した学校は築後60年以上が経っているということです。
資料②で示した通り、今後、数十年間にわたって、校舎の大量更新に取り組まなければならない期間が続く以上、計画的、かつ財政負担の平準化を図りつつ、学校の改築を進めることの重要性は言うまでもありません。
そこで質問します。
この点についての、市の見解はいかがでしょうか。

■■■■■■■■■■■■■■

要するに「過去の実績から見ても、学校の建て替えを進めていかんとやばいんじゃないですか???」という趣旨ですね。
この質問に対する、ちょっと「えーーーっっっ!!!」と思った、当局の返答は次回以降に。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。


多大な事業費が必要な県市病院統合。見込まれる費用は当然、長期計画に反映しなければなりません。

2018-08-10 12:08:40 | 市政全般に関連すること

先日放映のワールドプロレスリングで知って、暫し茫然...
アメリカ時代の逸話とか、独特の解説とか、サイコーやったよなあ。。。
心からご冥福をお祈りします。
  ↓
「巌流島の闘い」マサ斎藤さんが死去@2018.7.16付・産経新聞WEBニュース

さて本題、6月議会での代表質問のご報告の続きなど。
今日の内容はタイトルの通りですよ。
それでは早速始めます。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【質問】
「県立西宮病院と市立中央病院の統合」についてです。
「事務レベルでの調整結果について議会のご意見をお聞きしたうえで市としての方針を決定し、両病院の統合再編にかかる基本方針の早期策定に取り組んでまいります」とのことでしたが、一点、強く疑問に思っていることがあります。
それは本市財政に対して、県市病院の統合計画が与える影響の大きさが無視されている、という点です。
現在、策定中の第5次総合計画には、県市統合病院の事業計画は含まれていません。
しかしながら、これが実現するなら、おそらく総額・数百億円規模の事業になるはずです。
5次総の計画期間10年間の間で活用可能な一般財源が798億円とされている中、この事業が本市財政に与える影響は甚大です。
仮に、この事業が実現した場合、5次総の期間における事業計画全てを抜本的に見直す必要がでてくることさえ考えられる、それだけのインパクトがある出来事だと私は考えています。
今回「事務レベルでの調整結果」が示された以上、5次総には、病院統合に必要な事業費も計上すべきであることは明らかです。
そこで、お聞きします。
当該事業の推進に必要な事業費を早急に算出し、5次総の収支見通しに反映すべきと考えますが、いかがでしょうか?
  ↓
【答弁】
統合病院の整備規模や時期などについては、今後、県市で基本方針や基本計画の策定に取り組む中で具体化していくものであり、現時点では定まっていないことから、正確な条件に基づく試算には、しばらくの時間が必要になると考えています。
しかしながら、議員ご指摘のとおり、統合病院の整備等に係る費用が本市の財政状況へ与える影響についてお示しすることも重要であると認識しています。
仮に、病院規模を両病院の稼働病床数を合計した600床規模と想定した場合、市の大まかな試算では、初期費用として約61.5億円と見込んでいますが、今後、事業費を精査し、本市の第5次総合計画期間中への影響をお示ししたいと考えています。
  ↓
【意見要望】
「今後、事業費を精査し、本市の第5次総合計画期間中への影響をお示ししたいと考えています」とのことでした。
一定納得できる答弁であり、こうした大規模事業が本市財政に与える影響を長期的視点から十分に考慮・検討し、政策推進を進めて頂くことの重要性を指摘しておきます。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■

統合統合についての、県・市間の仮合意の内容は以下の通り。
もっとも、この内容自体「はい、そうですか!」というようなもんではないですけどね。
  ↓
【ご参考】
「皆さん、土地は無償で提供して下さっています。だから当然、西宮市さんも!」←だったら他の条件も揃えないと!!@2018年7月のブログ

再三、主張している内容ですが。
県市の病院統合であれ、中央体育館の整備であれ、それ単独で「OK!」とか「NO!」とかを判断するべきものではありません。
長期的な財政計画と首っ引きで、市全体として、できる・できないを判断すべきものだと思っています。
そのスタンスで、これからも山積する課題に取り組んでまいります。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。


柿の葉寿司を売ることが出来る場所で、限定されて販売できなかった商品ってなんなんやろ。つくづく、私には産業文化局の言っていることは理解できません...

2018-08-06 18:07:35 | にぎわいと活気のあるまちを創造するために

昨年8月まで、西宮北口駅構内・2階コンコース上にあった西宮市の観光案内施設「にしのみ屋」。
  ↓

  ↑
なにを判断するにも、とにかく時間がかかる市(この場合、正式には西宮観光協会ですが)が、違約金を支払ってまで、この施設を突如、閉店したのは昨年8月のこと。
閉店理由について、市が「空調設備が完備されておらず、温度、湿度、ほこりなどの労働環境や、夏場の商品取り扱いが限定されるなどの問題があり、施設管理者と協議を行いましたが、改善する見込みがない状態となっています」ということだと主張しているというのは既報の通りですね。
ほんで、その後、売上の一部が消えていたのを隠していたことが分かったことから、ほんまの理由はそっちなんちゃうの???と考えるに至ったということも、これまた既報の通り。
  ↓
【ご参考】
「ええ、店の売上金がなくなったことは事実です。でも、それと店を閉めたことは関係ありません!」←・・・そんなもん、誰が信じるかい!!!@2017年12月のブログ

で、この「にしのみ屋」があった場所ですが、今は柿の葉寿司屋さんになっています。
ということは、柿の葉寿司が販売可能なんですよね、この場所。
・・・つくづく、市が閉店理由として挙げた内容とか、信用ならんなあ...
  ↓


で「西宮市政、始まって以来、初の補正予算否決!」の原因の大きな一つとなった、この事業、どうも市は全然諦めていないらしく。
もうね、個人的には、その感覚自体に呆れるばかりですわ。。。

なおイマイチ議論が噛み合わない気がして仕方ないのですが。
私は都市型観光事業であれば、例え、どんなものであっても絶対ダメ!とまでは考えていません。
もちろん、市が行う事業全体から見て優先度が決して高くないと考えているというのは以前から述べている通り。
けれども投資額以上の効果があるのなら、闇雲に反対するつもりはありません。
そういう意味で、市が、この事業を「どうしてもやりたい!必要!」というなら
------------
●この事業を実施することによるメリット・目標はなんなのか?
●その達成度を判定するための指標を、どのように設定するのか?
●達成度を評価していく中で、達成されていないことが明らかになったときには、施設を閉鎖するのか?
------------
といったあたりを、きちんと示すべき!それが出来ないならダメでしょ??と主張し続けているつもりなのですが、どうにも伝わっている気がしないのはなんなんやろか...

私には、どう考えても西宮市に商売的なセンスがあるとは思えないんですよね。
こういう事業には、とことん向いてないし、手を出すべきじゃないと思うねんけどなあ。。
それでも、どうしてもやりたいというのなら、上に示した内容に対してくらい、きちんと答えられるようにするのが当たり前だと思うんですけどねえ。。。
つくづく、伝わらんもんですね。。。。

というわけで今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。


大事なのは、財政の健全性を保った上で事業を進めること。中央体育館の整備にあたっても、この観点がきわめて重要です。

2018-08-03 13:59:44 | 市政全般に関連すること

ちょっと前にピーナッツを食べていたら歯の被せがとれてしまい、なにを食べても飲んでも、まあしみること。
すると、それを見ていた、三男@ストライダーで壁に激突し、前歯が折れてもうた...から、「パパは、なんの乗り物に乗って、歯が折れちゃったの?」と聞かれてしまい。
くっそー、同じレベルの生き物やと思われてるな...
にしても、いろいろ考えてるもんですね、幼稚園児。

さて、そんな話はおきまして代表質問のご報告の続きをば。
今日の内容は市立中央体育館&中央運動公園の整備についての内容ですよ。
それでは早速始めます。

■■■■■■■■■■■■■■■■

【質問】
中央体育館と陸上競技場の再整備についてです。
「各施設の機能についての検討を行い、市のスポーツ環境全体を考慮した上で、様々なご意見を踏まえて進めてまいります」とのことでした。
当該事業の推進に当たって「市のスポーツ環境全体を考慮」することは、もちろん重要でしょう。
しかしながら市の財政状況全体を考慮することも、これに劣らず重要だと私は考えます。
資料③をご覧下さい。
  ↓


当該事業の実施に必要な事業費は約147億円で、そのうち市負担分は交付金を除いた約110億円。
一方で、この事業に必要な事業費の80%以上が現在策定中の、市の最重要計画である第5次総合計画(以下、5次総と呼びます)の対象期間が終わった後に発生することになります。
敢えて悪い言葉を使えば、負担を先延ばししているようにも見えます。

今後、本市財政を取り巻く状況は
---------------
●少子高齢化の進行等の要因による、労働人口の減少に伴う税収減
●雇用形態の多様化等の要因による、一人当たり収入の減少に伴う税収減
●高齢化の進行に伴う、医療・福祉・介護等、社会保障関係費用の増大
●公共施設・道路・橋・上下水道管等の更新・補修等、老朽化対策に必要な費用の増大
---------------
等の要因から、ますます厳しいものになることが予想されます。
このような状況の中、約40年後まで巨額の財政負担が発生し続ける事業を推進する以上、5次総期間中に留まることなく、更に長期的な視点から財政を見ていくことが必要です。
そこで質問します。
中央体育館と陸上競技場の再整備について5次総後のことも含め、長期的な財政見通しの中で計画の規模・時期等を再検討するべきだと考えますが、いかがでしょうか。
  ↓
【答弁】
中央体育館・陸上競技場は本市のスポーツ施設の中核となること、また大規模な災害発生時には周辺住民のための避難所や地域防災拠点として活用することから、市の重要な施設と位置付けており、再整備を行う必要があるものと考えております。
また、将来的に持続可能な財政運営に関する検証も必要であることから、学校施設の長寿命化計画や本庁舎周辺整備構想などの分野別の中長期計画を積み上げることにより、今後20年程度の将来負担額を試算することとしております。
このような長期的な見通しも踏まえ、健全な財政運営に留意しながら事業を進めてまいります。
  ↓
【意見・要望】
「将来的に持続可能な財政運営に関する検証も必要であることから、学校施設の長寿命化計画や本庁舎周辺整備構想などの分野別の中長期計画を積み上げることにより、今後20年程度の将来負担額を試算する」
「長期的な見通しも踏まえ、健全な財政運営に留意しながら事業を進めてまいります」
とのご答弁でした。
一定納得できる答弁であり、こうした大規模事業が本市財政に与える影響を長期的視点から十分に考慮・検討し、政策推進を進めて頂くことの重要性を指摘しておきます。

■■■■■■■■■■■■■■■■

今後ますます厳しくなる財政状況の中、長期的視点を持って市政運営に臨むことは、きわめて重要です。
この点、いくら指摘してもし足りないくらい重要なポイントですね。
というわけで、今後もしっかり指摘・追及等、行ってまいります。
それでは本日のブログは、このへんで失礼します。