西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

【続報3】育成センターは開所されることが決まったようです。

2020-02-29 08:11:37 | 主張・広報と活動のお知らせ

昨日、留守過程児童育成センターについて
-----
●学校の休校期間中も開所すること
●午前中についても各学校のランチルーム・図書室等で預かること
-----
が示されていました。
以下、西宮市HPよりコピペ。
 ↓


「育成は基本、開所!」とはいうものの、午前中はどうなるんやろ???と心配していたので、よかったと思います。
ということで、取り急ぎの情報提供でした。

なお、この問題にかかわる市の最新情報は今後、以下のリンク先でご覧いただけるものと思われますので、再度、共有しておきます。
  ↓
最新の緊急情報@西宮市HP


引き続き、情報収集とともに、速やかな情報提供に努めてまいります。
それでは今回のブログは、これにて失礼いたします。


【続報2】通知表の受け渡しは始業式当日(ただし卒業する生徒は卒業式当日)に決まりました。他もろもろ。

2020-02-28 13:09:23 | 主張・広報と活動のお知らせ

先程、教育長名で各校に通達された文書の内容が議員にも報告されました。
というわけで、そのまま以下にあげておきます。
タイトル以外にも、卒業式についての考え方など、多くの方にお知り頂きたい情報が掲載されていますので、よろしければどうぞ。
なお各校の児童・生徒にもこれとは別のお知らせが配布されるようです。
 ↓


というわけで続いてのご報告でした。

さあボチボチ、午後の議会スタート。
それでは行ってまいります。


【続報】学校はお休みになりますが、幼稚園・保育園は通常通り開くのだそうです。

2020-02-28 12:24:13 | 主張・広報と活動のお知らせ

新型肺炎に関する本市の対応について議会運営委員会で報告がありましたので、以下、情報共有。
市からの報告文書の内容は以下の通りです。



記載されていない内容も含め、気になった情報は
-----
●市立の幼稚園、保育所は休園しない
●育成センターも開所する(ただし人の手配等の問題もあり、受入時間は現時点で未定)
●市立以外の学校、園等については県を通じて、市と同じ対応となるよう要請する
●卒業式は出席者を限定するなど配慮の上、実施する(現時点で詳細は未定)
●現時点で市内での感染は確認されていないことも踏まえ、現場対応も考慮し、国の要請より1日遅い3/3からの休校とした
-----
といったあたりですかね。

取り急ぎの情報共有でした。
また続報等あれば、お知らせします。
それでは失礼いたします。


【情報提供】市立学校は3/3(火)から臨時休校することになりました。

2020-02-28 07:12:21 | 主張・広報と活動のお知らせ

おはようございます。
賛否両論あろうかとは思いますが、なにはともあれ情報提供。
市立学校は3/3(火)から臨時休校することが決まりました。
以下、HPからコピペ。
 ↓
-----
新型コロナウイルスの感染防止のため、西宮市立小学校、中学校、高等学校、西宮養護学校を3月3日(火)より春休みまで臨時休校とします。3月2日(月)は、通常通りです。ただし、通学に際しては、予防に細心の注意を払い、体調がすぐれない場合は、無理せず自宅で休養するようにしてください。
-----

現時点で保育所・育成センターに関わる正確な情報は持っておりません。
こちらも分かり次第、広報させていただきます。
なお、この問題にかかわる市の最新情報は今後、以下のリンク先でご覧いただけるものと思われますので共有しておきます。
  ↓
最新の緊急情報@西宮市HP


取り急ぎの情報提供でした。
それでは失礼いたします。


令和8年では遅すぎる。もっと早くに、ごみ収集の効率化に取り組むべきです!

2020-02-27 17:55:54 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

「議会内での市民及び議員、職員の感染予防はもとより、議会からの感染拡大を防止し、もって、議会の正常な運営を確保するため」とのことで、本日、各議員に10枚のマスクが配布されたのですよ。
んで「本日午後以降、本会議・委員会ではマスクを着用するように!」とのお達しもありまして。
もちろん異論はないのですが「質問者が本会議場で、マスクをしたまま話すかどうかは本人の自由意思に任せる!」ってのは、なんかビミョーやな、と。
今のところ「飛沫感染はするけど空気感染はしない!」と言われているわけで、だったら発言者が着けないと、あまり意味がないのでは???と思ったりも。
 ↓


てな話はさておき、お陰様で昨日、代表質問終わりました。
わざわざ議場までお越しいただいた方、インターネット中継をご覧頂いた方、ラジオをお聞き頂いた方、気にかけてくださった方、全ての方に心から感謝申し上げます。
で、その上で、早速その内容のご報告など。
暫くの間、代表質問のご報告が多くなろうかと思いますが、おつきあいよろしくお願いします。
それでは早速始めます。

■■■■■

【質問】

ごみ収集について「分別区分などのごみ処理体制を見直し」と言及されています。
2018年9月議会において、私はごみ収集ルートの見直し・ゴミ収集に従事する職員の勤務時間見直しによってごみ収集を大幅に効率化することが可能である旨、指摘しました。
当局も、その旨を認め、現状の是正に取り組むことを約束しました。
 ↓
(ご参照)
市政報告55号×B面右側【効率的なごみ収取のあり方について】@2018年10月発行
 ↑
こうした経緯を踏まえ、ごみ収集ルートと、ゴミ収集に従事する職員の勤務時間を見直すべきと考えますが、市の見解は如何でしょうか?

【答弁】

2018年9月議会において答弁しましたとおり、美化第1課と美化第2課の収集担当エリアの一部を入れ替えることにより、搬送距離および搬送時間の短縮が可能であると認識しているところであります。
また始業時間を早め、午前中の勤務時間を延ばすことによって午前中の搬送回数を1搬送多くすることができれば、最も業務量の多いもやすごみの収集に要する車両台数の削減に繋がると考えております。

しかしながら収集担当エリアを変更するためには、大幅な収集曜日の変更が不可欠であり、住民にとっては長年慣れている収集曜日の変更は1週間の生活リズムに影響が及び、ごみステーションの当番の調整等の問題が生じるため、慎重に検討を進める必要があります。
また勤務時間の変更につきましては職員の勤務条件の変更にあたることから、関係職員団体等との交渉を重ね、労使間での合意形成を図ることが必要不可欠であります。

なお、現在、令和8年度からの新破砕選別施設の稼働開始に向けて分別区分や収集回数等の見直し作業を行っておりますが、分別区分の見直しに伴い、収集曜日につきましても大幅に変更する必要があります。
議員が提案された内容につきましては、令和8年度の分別区分の見直し等に合わせて慎重に議論・検討を重ね、今後も引き続き、さらなる収集業務の効率化を目指してまいります。

【意見・要望】

-----
●「ごみ収集ルートおよびごみ収集に従事する職員の勤務時間の見直しにつきましては」「美化第1課と美化第2課の収集担当エリアの一部を入れ替えることにより、搬送距離および搬送時間の短縮が可能」
●「始業時間を早め、午前中の勤務時間を延ばすことによって午前中の搬送回数を1搬送多くすることができれば、最も業務量の多いもやすごみの収集に要する車両台数の削減に繋がる」
-----
とする一方で、様々な要因を挙げ「令和8年度の分別区分の見直し等に合わせて慎重に議論・検討を重ね」ていくとのご答弁でした。
しかしながら、この答弁には納得しかねます。

先般、環境局職員2名が勤務時間中に無断で職場を抜け出し、公用車を私的目的のために利用していたことが明らかになりました。
当局は今後の対応として「収集作業報告手法の見直し、組織内のヒアリング調査、職員の再教育徹底」を実施するという対応を示しました。
 ↓
(ご参考)
市兵庫・西宮市職員 ゴミ収集車を私的使用@2020.2.21付 読売テレビニュース 

勿論、そうした対応は行うべきだと思います。
しかしながら、真っ先に是正すべきは、
-----
●午前の勤務時間帯と比べて午後の勤務時間に余裕がある
●だから中抜けしようと思えばできる時間がある
-----
という、現在の勤務時間が抱える根本的な問題であるはずです。
「勤務時間の変更につきましては、職員の勤務条件の変更にあたることから、関係職員団体等との交渉を重ね、労使間での合意形成を図ることが必要不可欠」とのことでしたが、このような問題を二度と起こさないため、早急に現状を見直すべきです。

こうしたことが続けば、市に対する信頼は地に落ちます。
いくら「大規模災害発生時を想定して、市の直営部隊が必要!」と言ったところで説得力はありませんし、「いっそ、すべて外部に委託してしまえばいい!」という話にもなるでしょう。
そうした自覚を持って、早急に「さらなる収集業務の効率化」に努めて頂きたい。

■■■■■

てな感じです。
ちょっとスピード感が遅すぎると思うんですよね、この話。
で、せっかく環境局の取組についても高く評価していた面があったのに、なんだかなあ...と。
 ↓
【ご参考】
新年のご挨拶×自覚を持って、職務に励んでまいります!@2020年1月のブログ

というわけで、もっと早期に見直されるよう、引き続き、この問題追及していきます。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。


また出た、得意のギリギリまで隠しての既成事実化攻撃... ほんと産業文化局って。。。

2020-02-25 15:46:35 | にぎわいと活気のあるまちを創造するために

昨日は、同級生が経営する串カツ屋さんの15周年記念イベントで三宮へ。
言うのは簡単やけど、15年って長いよな~。
それだけの期間しっかり続いているのも、こんなイベントができるのもホンマすごいなあ...と感心しきり。
 ↓

 ↑
新型肺炎の影響もあり、イベント開催自体についても悩んでいたそうですが、個人的には友人が目一杯楽しんでいる姿を見ることができてよかったな、と。
なお「新型コロナウイルス感染症について」の西宮市×HP情報は以下でご覧いただけます。
 ↓
新型コロナウイルス感染症について@西宮市HP

さて本題、今日は大谷記念美術館について。
この施設、公益財団法人として運営されており、経営上は、あくまで西宮市とは別個の存在。
とはいえ、土地・建物・美術品は西宮市に寄贈されていることもあり、市は財団に対して、
-----
●運営補助金として、毎年1億4000万円程度
●施設改修補助金として、毎年2,000~5,000万円程度
-----
を投入しています。

ところが、この大谷記念美術館について、今月の頭に突然
-----
●近年、毎年の赤字額が多額に上っている
 ⇒結果、今年度末には、資金がほぼ底を尽く...
 ⇒市が援助しなければ、来年度には経営が破綻する
 ⇒なので、来年度「市としては」「拡大している赤字に対する支援を検討している」
-----
との報告があったんですよね。
いや、せめて資金が底をつくような状況になる前に、ちゃんと報告しましょうよ...

上で書いた通り、そもそも大谷記念美術館は、市とは別個の経営体であるため、通常、議会に経営状況が報告されることはありません。
が今回の事態を踏まえ、議会に示された資料によると、ここ数年の経営は
-----
●毎年2億円前後の収入のうち、事業収入(=展覧会への来場者からの入館料収入)は約3,000万円程度
 ⇒残りの収入の大部分が、市からの補助金
●固定的な支出が年間2億円程度
 ⇒現在の運営体制のままでの大幅な費用削減は事実上、不可能
-----
という、かなり悲惨な状況にあることが明らかになりました。

市は「令和2年度中に外部の知見も活用し、館のあり方を検討すると共に、一層の経営改善を図るため、経営改善計画を策定する」としています。
しかしながら、
-----
●事業収入は3,000万円程度
●固定的な支出が2億円程度
-----
という収支状況である以上、抜本的に経営状況を改善することは不可能でしょう。
そもそも、市にそんな能力があるとは到底思えませんし。
であれば、まずは同規模他市の状況を調査すること(←これまでされていなかったこと自体が驚きではありますが...)。
その上で、人口50万程度の中核市が、単独で常設の美術館を持つことの妥当性・適切性まで含めて「館のあり方を検討する」べきだと思うんですよね。
う~ん、しかし、また産業文化局得意のギリギリまでひた隠し&ヤバくなったら既成事実化攻撃か...
 ↓
【ご参照】
市政報告60号×B面右側【商工会館の建替えについて】
「ええ、店の売上金がなくなったことは事実です。でも、それと店を閉めたことは関係ありません!」←・・・そんなもん、誰が信じるかい!!!@2017年12月のブログ

市とは別個の経営体とは言いながら、これだけ多額の補助金を毎年投入している財団に対して、ここまで状況が悪化するまで気付くことができなかったことについては、私自身も責任を感じています。
だからこそ今後の展開を見守ると共に、厳しい姿勢で、この問題に取り組んでまいります。

というわけで、今日のブログはこのへんで終わりにして、
明日10時からに迫った代表質問の準備へと戻らねば!
それでは失礼いたします。


もう一度、情報化分野で最先端の取組みを進めるために! ~パッケージシステムの積極導入・システムのクラウド化推進を!

2020-02-21 19:24:03 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

本日の阪神西宮×えべっさん口で、今タームの駅立ちは終了。
いつもなら、もっと長い行列になっているマリナパーク行バスの行列がぐっと短かったのも新型肺炎と関係あるんやろか...
早いことおさまってくれるといいんですけどね。。。
 ↓


さて本題、前回の前段を踏まえて、市が保有するシステムについての具体的な質疑のご報告ですよ。
それでは早速どうぞ。

■■■■■

【質問】
自主開発・運用されている基幹系システムについて、パッケージシステムの積極的な導入・システムのクラウド化を推進するべきと考えるが、市の見解はどうか?
 ↓
【答弁】
~前略~ 
(地方自治体の情報システムの)標準化が実現されれば、基本的に、自治体ごとのカスタマイズが不要となり、標準化された業務プロセスの中で、システムが自動的に制度改正等にも対応することから、職員の業務負荷も軽減されるため、大規模団体においてもパッケージ利用・クラウド化が加速するものと推察しております。
本市では、これまで基幹システムを中心に、職員自らが開発の中心となって、行政事務の情報化に取り組んでまいりましたが、ホストコンピュータで稼働していたシステムをサーバで稼働するシステムへと置き換える、いわゆるオープン化が、約10年間の歳月を経て、今年度、ようやく完了する予定でございます。

オープン化の完了を節目として、次の展開を検討する上でも、この間に独自開発のオープン化に要した費用および運用経費などを総括し、パッケージやクラウドとの比較を行う必要があると考えておりますことから、来年度には基幹システムの費用分析を実施したいと考えております。
その分析の中では、他市の状況調査や、職員へのヒアリングなども実施することで、費用比較に留まらず、職員の業務負荷や今後のデジタル化進展との親和性も含めた、多角的な分析を行ってまいりたいと考えています。
その分析結果を踏まえて、また国の標準化の進捗にも注視しながら、今後のパッケージ利用・クラウド化の可能性について調査研究してまいります。
 ↓
【意見・要望】
-----
●オープン化に要した費用および運用経費などを総括し、パッケージやクラウドとの比較を行う必要があると考えておりますことから、来年度には基幹システムの費用分析を実施したい
●分析結果を踏まえて、また国の標準化の進捗にも注視しながら、今後のパッケージ利用・クラウド化の可能性について調査研究してまいります
-----
とのご答弁でした。
現状に対する認識・今後の方向性に対する問題意識とも、市も私も同じ方向を向いているものと受け止めました。

その上で、敢えて一点、申し上げます。
人も組織も、自分がこれまでやってきたことに誇りと思い入れを持つものだと思います。
「基幹システムを中心に、職員自らが開発の中心となって行政事務の情報化に取り組んで」きた結果、一時は情報化分野において「西の西宮!」と称されるまでになった本市であれば、なおのことでしょう。
しかしながら時代は移り変わっています。
ここでかじ取りを誤れば、情報化分野で最先端を進んでいたこともある西宮市が、時代から取り残されてしまうことになりかねません。
くれぐれも客観的な根拠に基づいて「基幹システムの費用分析を実施」し、その「分析結果を踏まえて」ゼロベースで「今後のパッケージ利用・クラウド化の可能性について調査研究」して頂きたい。
再び「情報化分野なら、西の西宮!」と言われる、そんな時代の最先端を行く取組を進めることができるよう、強く期待して要望します。

■■■■■

てな感じです。
ちなみに「ホストコンピュータで稼働していたシステムをサーバで稼働するシステムへと置き換える、いわゆるオープン化」の過程で、明らかに過剰なホスト・サーバー構成となっていることを明らかにし、ン億円の費用削減を実現させたこともあるんですよ、私。
これ強く誇りに思っている実績の一つですので、よろしければ2016年2月に発行した市政報告44号掲載の以下の内容などご覧頂ければ、と。
 ↓


さあ、言ってる間に来週水曜日は代表質問。
まだまだ途中ではありますが、いい感じの内容にできそうなので、乞う・ご期待。

というわけで、今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。


システム構築・保守等、「守り」の分野は可能な限り効率化し、AIを利用した業務の効率化など「攻め」の分野に取り組むこと。大切なのは、ここだと思うのです。

2020-02-18 22:52:58 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

お気に入りの澁谷専用ポスティングリュックが、もうアカン...
 ↓

 ↑
ホームセンターで2,000円もしないで売っている品ですもの、10kgものチラシを積んで、走り回られることなんか想定していないですよね...
昨晩から今日にかけて、6時間程度で約3,000枚配布!
いい感じで進みました(^^)v

さて本題、12月議会で行った一般質問のご報告の続きです。
今日は、その中でも最もマニアックなシステムに関する話ですよ。
それでは早速始めます。

■■■■■

システムのパッケージ化・クラウド化についてです。
なお質問におけるシステムのパッケージ化とは「独自開発したシステムではなく、製品として販売されているパッケージシステムを購入・使用すること」。
クラウド化とは「役所内にコンピュータを設置して運用してきたシステムを、インターネット等を通じて外部のシステムを利用する形に改めること」を意味します。

さて時代の変化に伴い、日々の業務はもちろん、住民への行政サービス提供のためにも行政システムは必要不可欠な存在になっています。
この分野において昔、西宮市はシステムの先進都市として「東の市川、西の西宮」と呼ばれ、全国的にも高く評価されていました。
その時期、多くの自治体が業務上必要なシステムの開発を外注する中、本市では市職員がシステムを開発してきました。
その結果、行政が提供する住民サービスの中でも、とりわけ重要な役割を占める住民情報・税・国保・年金・医療・福祉など、法に基づいて行われることを前提とした、いわゆる基幹的業務に関するシステムが、本市では自前で設計・構築されたものとなっています。
過去の一時代において、こうした姿勢を西宮市が取ってきたことは高く評価されるべきだと考えています。
一方で、行政システムに対する時代の趨勢は、技術の発展に伴い、大きく変わりつつあります。

資料④をご覧ください。
 ↓


閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2019」において、国は、地方自治体等が保有する、業務上、必要なシステムについて
-----
●各自治体がバラバラにシステムを開発するのではなく、共通して利用できるパッケージソフトの利用を推進するべき!
●自治体間で共通するシステムは、各自治体が個別に保有するのではなく、クラウド上で共通保有するべき!
-----
という方針を示しました。
この背景には、
-----
●各自治体が個別に、住民サービスの質や水準に直結しないシステム投資を行うことは非効率的・非合理的
●限られた人的・財政的資源の有効活用という観点からも、システムの構築・保守管理等、「守り」の分野は可能な限り効率化した上で、AIを利用した業務の効率化など「攻め」の分野へ集中して人的・財政的資源を投資することが望ましい
-----
という考えがあります。
市民お一人お一人が負担する市職員の人件費が、類似都市の平均と比較して25%近い水準にある本市において、AIを利用した業務の効率化等、「攻め」の分野に積極的に取り組むことの重要性は明らかです。

市の独自開発システムについて、開発費と開発後5年間のシステム運用・保守費用の合計を概算したところ概ね20~30億円となりました。
これは各種調査で示されたパッケージ化・クラウド化を推進している他自治体における開発・運用・保守費用の合計と、ほぼ同じ水準です。
一方で今後、全国的にシステムのパッケージ化・クラウド化が進むと見込まれており、長期的にはパッケージ化・クラウド化したシステムの運用・保守費用は低下するものと思われます。
またパッケージ化・クラウド化を進めればシステムの開発・運用・保守に従事する人員は不要となることから、現在、自前で開発したシステムの開発・運用・保守に従事している人員を、AIを利用した業務の効率化等、攻めの分野に投入できるようになります。
こうした点を考慮すると、パッケージ化・クラウド化の推進によるメリットは、きわめて大きいものと思われます。

■■■■■

と、ここまでが前段です。
甚だマニアックな話ですみません...
こんなんなので、市政報告にものっけなかったんですよね。

とは言うものの、この内容、とても大切なものだと思っています。
というわけで次回以降で、詳細な質疑の内容をご報告させていただきます。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


採用試験だけで優秀な職員を確保できるわけがない。市に欠けているのは、採用後の育成を重視する姿勢です!

2020-02-13 09:44:44 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

ぬくい、ぬくい言ってたって、そらそれなりに寒いやろ...と思って実施した本日の駅立ち、ほんまに暖かかったな。。。
得意の完全防寒体制で行ってみたら、もうポッカポカくらいのレベルでした。
駅立ちも残すところ、あと二日。
来週になる予定ですが、しっかり頑張ります!



さて本題。
早いもので、来週から3月議会スタート!
初日となる2/19(水)に市長による施政方針演説が行われ、それを受けての各派幹事長級による代表質問が2/26(水)・27(木)の両日で行われることになります。
くじ引きの結果、私はトップバッターの2/26(水)午前10時からを引き当てることができ、ありがたや...
 ↓

  ↑
代表質問は、施政方針を受けた」内容になるため、順番が後になると「もはや聞きたいことがない...」的な状態になりかねないんですよね。
そう考えると、トップバッターでやれるってのは、ほんと有難い限り。
しっかり準備してまいります。

で、こうなってくると早いこと12月議会での一般質問のご報告も終わらせねば...ですよね。
というわけで職員採用についての具体的な質疑のご報告です。
それでは早速どうぞ!

■■■■■

【質問】
現在の職員採用試験は、必要な人手と手間に比べて、効果が小さい。
また試験の客観性・公平性の担保という観点からも問題がある。
試験のあり方を抜本的に見直すべきと考えるが、市の見解はどうか?
 ↓
【答弁】
職員採用に当たっては、西宮市政の将来を担うより質の高い人材の確保を図る中で、求める人材が応募するような母集団の形成や必要とする人材の採用を実現するため、より人物評価を重視した採用試験を実施することが重要であると考えているところです。
このことから、平成27年度に実施した大学卒程度の人材を対象とする事務職A区分の採用試験から、多くの民間企業で使用しているSPI試験での受験を可能としたほか、第1次試験の応募者全員に対する面接試験を導入いたしました。
結果として、採用試験の競争倍率は、平成26年度実施時に14.7倍であったものが、導入後の27年度には20.5倍、29年度には36.4倍となるなど、高い水準で推移しており、幅広い人材の応募があったことから、本市が必要としている母集団の形成に繋がるなどの一定の効果はあったものと考えておりますが、応募者全員を面接することにより、多くの職員を動員し、職員に負担をかけているとの課題も認識しているところです。

次に、職員採用における公平性の確保に関しましては、面接試験においては多人数の面接官により実施していること、また、合否判定の際には、面接官それぞれの採点のうち最も高い評価点と最も低い評価点を除くことにより、一個人の影響が反映されにくい採点方法を採るなど、公平性を担保するための仕組みを導入しているところです。
これまでも、職員採用につきましては、西宮市のために働きたいという強い意欲を持った優秀な人材の確保に向け、全員面接やSPI試験の導入などの実施方法だけではなく、平成26年度からは、市の魅力を積極的に発信する業務説明会を継続して開催しているほか、主要電鉄駅の駅張り広告を活用した職員採用ポスターの掲示、さらには、今年度、阪神7市1町合同での就職説明会を開催するなどして、多くの方に情報を発信して、受験していただけるよう取り組みを進めてまいりました。

しかしながら、議員ご指摘のとおり、採用試験といえども事務の効果的・効率的執行の観点から、常に見直していく必要があるものと考えております。
そのため、職員の業務負担の軽減と、できる限り早期に優秀な人材を確保するということを実現するため、平成30年度実施の採用試験からは、3次試験まで行っていた日程を2次試験までに短縮し実施するなど、改善を図っております。
議員ご指摘の全員面接につきましても、導入当時に比べて募集人数も減少傾向にあることから、業務負担軽減の視点も踏まえながら再検討する必要があるものと考えているところです。
一方で、ここ数年、景気の緩やかな回復基調により民間企業の採用意欲が高まるなどの影響もあり、全国的には、多くの自治体で受験者数が減少傾向となっている状況の中、本市におきましても、現状に満足することなく、危機感を持ち、対応していく必要があると考えております。
現時点で、来年度以降の職員採用試験につきましては、詳細にお答えできるものではございませんが、今後も、西宮市の求める人材確保に向けた効果的・効率的な取組みについて検討してまいります。
 ↓
【意見・要望】
現在の試験制度が「本市が必要としている母集団の形成に繋がるなどの一定の効果はあった」、平たく言えば、応募数が増え、多様化したことは否定しません。
しかしながら、ご答弁にあった通り「応募者全員を面接することにより、多くの職員を動員し、職員に負担をかけているとの課題」があることは明らかですし、「採用試験といえども事務の効果的・効率的執行の観点から、常に見直していく必要がある」ことは言うまでもありません。
そもそも応募者の数が増えたのは、全員面接より「SPI試験での受験を可能」にしたことによる面が強いのではないかとも思います。

また「多人数の面接官により実施」「合否判定の際には、面接官それぞれの採点のうち最も高い評価点と最も低い評価点を除くことにより、一個人の影響が反映されにくい採点方法を採る」等、「公平性を担保するための仕組みを導入している」とのことでしたが、仮に特定個人の採用について強い意向と、それに対する忖度が働くことがあれば、これで「公平性を担保」できるとは言い切れないでしょう。
とは言うものの、最後に述べられた「西宮市の求める人材確保に向けた効果的・効率的な取組みについて検討してまいります」という内容に集約されているように、答弁全体のトーンは前向きなものと受け止めています。
抜本的な見直しを進めるよう要望した上で、もう一点、申し上げます。

そもそも採用だけに力を入れたところで、「西宮市政の将来を担うより質の高い人材の確保」などできません。
「より質の高い人材」を「確保」するためには、採用した職員の業務における成果・取り組む姿勢等を評価・考課し、人材を育成・選抜することが、きわめて重要です。ところが市にはこうした姿勢が著しく欠けており、結果、「評価結果が下位」と判断された職員が全体の0.1%以下に留まっていることは6月議会で指摘した通りです。
  ↓
【ご参照】
明らかに、やる気のない職員が昇給し続けていれば、他の職員のやる気だってそがれますよね。だからこそ厳格に人事・給与制度を運用するべきなのです。@2019年8月のブログ

そして、この背景にも正すべき課題があります。
人事評価に際しては、所管課で職員を5段階評価し、人事に報告。
人事はそれを基に最終評価を決定するという形が取られていますが、所管課が5や1を付けて提出した場合、人事から連絡があり「そういう極端な評価を付けるのはやめてほしい...」というプレッシャーを感じることがあると聞いています。
もちろん人事はそんなつもりはなく、純粋に確認しているだけだというでしょう。
しかしながら所管課では、そう受け止められている面もあるということは十分認識するべきです。

同じく6月議会で「下位評価者の割合が実情と乖離しているのではないか?」という質問に対して「相当程度、乖離しているものと認識している」「評価者の評価」が「より適正に行われるよう取組の強化を図る」との答弁がありました。
具体的な行動で、こうした姿勢を示すよう要望します。
改めて、採用だけを特別視することなく、評価・考課を通じて人材を育成・選抜する意識を持つことを強く意識するよう要望しておきます。

■■■■■

てな感じです。
ここを変えない限り、組織の雰囲気は絶対に変わりません。
だからこそ、どれほど強い抵抗があろうとも、ここをこそ変えていかねばならない。
そう思っています。
そのための力となれるよう、引き続き、指摘・提案等、続けてまいります。

というわけで、今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。


「明らかにコミュニケーション能力が低い人」を除くための試験の効率が悪すぎる。 ~職員採用試験の見直しを!~

2020-02-10 16:22:02 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

「昆虫&動物大好き!」な三男から出てくる、幼稚園位の年頃に特有の「どうして〇〇は××なの???」攻撃が、なかなか手ごわい...
「どうして目はあるの?」「どうして耳はあるの?」的な質問に的確に答えるためには、こちらも理論武装が必要ですね。
で、そんなときに役立つのが、この本。
 ↓

 ↑
個人的には「音波・電気・温度など目以外の器官で周囲を見ている生物も沢山いるけど、目で見るのが一番効率的!」といったあたりが面白かったです。
しかし表紙に乗ってるこれがアノマロカリスだと分かるあたり、なかなかマニアックな路線を突き進んでるな...

さて本題、ちょいと飛ばしてしまっている、12月議会で行った一般質問のご報告の続きですよ。
今日は、西宮市の職員採用試験についての質疑です。
それでは早速どうぞ。

■■■■■

2015年度以降、本市の職員採用試験は1次から最終まで全ての段階で面接が入っています。
資料①をご覧ください。
 ↓

 ↑
2017年度の職員採用試験の場合、1次試験が筆記80点・面接80点の計160点、2次試験が集団面接で300点満点、3次試験が小論文100点、面接500点の計600点で行われました。
しかしながら、現在の採用方法には大きく2つの点で問題があります。

一点目は、人手と手間がかかる割に効果が小さいという点です。
まず人手と手間がかかるという点について。
本市においては1次試験の受験者が1000人を超える年度も多く、1次試験で全員面接を実施するために2017年度は職員23人が3日間、2018年度は職員24人が2日間、動員されました。
これに要した費用は2017年度・約120万円、2018年度・約70万円。
本来、残業時間を減らすべく、庁内全体に対して見本を示すべき立場にあるにも関わらず、実際には最も残業時間が多い人事部職員が毎年、この業務に動員されている点も問題です。

次に、効果が小さいという点について。
これだけの職員を動員しても、1次試験での一人当たりの面接時間は数分程度。
これで適切に人となりを見極めることができるのか、極めて疑問です。
資料②をご覧下さい。
 ↓


2017年度の結果によると受験者1057名中、面接80点満点で80点だったのが32名で全体の3.0%。
60点が743名で全体の70.3%。
60点以上を取った受験者は1057名中775名に上り、全体の73.3%を占めています。
一方で、40点は207名で19.6%、20点は75名で7.1%でしかありません。
市は「1次試験の段階で明らかにコミュニケーション能力が低い受験者を除くことが出来、全体として受験者の質を担保できる」と主張していますが、「明らかにコミュニケーション能力が低い」と判定された20点の受験者は1057名中75名でしかありません。

二点目は、全段階に面接試験が入ることで試験の客観性・公平性が担保しにくくなるという点です。
まず最初に指摘しておきたいのは、世の中には公務員の採用に対して縁故を疑う厳しい視線が存在すること。
実際、他自治体において縁故採用が発覚し、大きな問題となった事例も存在すること。
だからこそ採用試験においては客観性・公平性が担保される形をとることが、きわめて重要だということです。


もう一度、資料②をご覧ください。
 ↓


2017年度の職員採用試験において、1次試験受験者1057名中、筆記で80点満点を取ったのは7名と全体の0.7%のみ。
60点以上80点未満も140名で、全体の13.2%にとどまります。
筆記試験で60点以上を取った受験者の割合は全体の13.9%に過ぎません。
一方、面接では80点が32名(3.0%)、60点が743名(70.3%)と73.3%もの受験者が60点以上を取っています。
資料①で示したとおり、2次試験以降でも面接の配点が大きな割合を占めており、本市の職員採用試験においては面接の占める割合が極めて大きくなっているのです。
面接試験は、試験官の主観による部分が、きわめて大きい試験です。
その面接試験が、職員採用試験の全ての段階に入ることで、理論上、筆記試験がダメでもコミュニケーション能力が高いとして合格させることが可能になります。
これは縁故採用や、特定個人を合格させやすくすることにつながる怖れがあります。

■■■■■

本市の職員採用試験のあり方については以前から、ずっと問題視していました。
が、試験別の採点状況など具体的な情報について「個人情報なので!」という理由で開示されなかったため、攻めあぐねていたんですよね...
そんな中、
-----
●市民が、職員採用試験に関わる情報を情報公開請求
 ↓
●市は、個人情報に関わるとして実質拒否
 ↓
●これを受けて行われた訴訟で市が全面敗訴
-----
という流れがあり、今回の質疑につなげることができました。
 ↑
【ご参考】
職員採用試験に関する情報公開について、市の敗訴が確定しました。というわけで、追及始めます!@2018年12月のブログ
 ↑
しかし、こういう結果を見ると、やっぱり「都合の悪い話が含まれている→これは隠しておくべき!」と考えたのでは???という感想を持たずにはいられない...

さて、これにて前振りは終了。
次回以降のブログで、ここまでの内容を踏まえての具体的な質疑について、ご報告します。
それでは本日のブログは、これにて失礼いたします。