昨夜は甲東園のザ・ビール党で晩ご飯。
ビールもさることながら、お食事がうまいうまい。
特に、ジャーマンポテトは、絶品!
ご一緒した呑み友達×二人に、前から
「いいお店やから、いっぺん行きましょうよ!」
と誘ってもらっていたのですが、たしかに、こりゃ、いいわ。
で、昨日ご一緒したお二人は、その近辺にお住まいなこともあってなのか、
呑んでいるうちに、話は中央病院のことに。
あ、ちなみに、ご一緒した方はお二人とも、市の関係者ではありません。
念のため。
お二人からは
「100億も200億もかけて、今後も多額の赤字を出しつづけるに決まってる
病院を、わざわざ建て直す必要なんかないでしょう!
そんなもん、誰に聞いても反対するに決まってますよ!!
澁谷さんも、そういう大事な話を多くの市民に伝えるために、
もっと頑張ってもらわないと!!!」
的な話で、えらい説教くらいました。
いや、ほんと、基本的な方向性については、仰る通り。
ただ、ちょっとビミョーなところもあると思うんですよね。
今、西宮市では「西宮市立中央病院移転整備等検討委員会」という
組織を立ち上げて、今後の中央病院の方向性についての
検討を進めています。
今年2月に開催された三回目の委員会までの議事録を読めば読むほど、
○公立病院としての中央病院を存続させたい
○その場合、現在地からどこかに移転したい
という市の思いが、ぷんぷん伝わってくるように感じています。
一方で、議事録の中では委員・市長から、
「病院の存続のためには、病院の黒字化が大前提!!!」
という趣旨の発言が重ねて、なされています。
なるほど、毎年、概ね10億円以上の赤字をたたき出している
中央病院の経営体質に大きな問題があるのは、言うまでもありません。
けれども、病院が黒字化するかどうかということと、
病院を公立で存続させる必要があるかどうかというのは、
また別の話だと思うのですよ。
乱暴な言い方かもしれませんが、
「そもそも黒字化できる医療分野だけを中心とした病院」
ならば、別に公立病院でなくてもできまっせ~!!という
考え方もあるわけで。
市が病院の話をするときに、とにかく、しきりと出てくるのが
「公的医療としての責任・役割」的な話です。
でも、本当に、そのことを大事に思っているのならば、
○そもそも、なぜ、市内や近辺にこれだけの病院がある中で、
西宮市が公立病院を持つ必要があるのか?
○その公立病院には、どのような医療機能が必要なのか?
○それは公立でないとできないものなのか?
といった点に対する、強い思いがまずあるべきだと思っています。
そして、当然、そういった点についての、
きちんとした説明がなければなりません。
でもね、私、この問題については随分関心を持って、ずうっと経緯を
注視してきていますけど、正直、この点についての明確な話を
聞いたことがないのですよ。
これって、随分とけったいな話やなあ、と。
一方で、今、なされている話は
○とにかく公立病院が必要だ
○その病院は黒字の病院でなければならない
○だから採算の取れる医療分野を中心に、中央病院の持つ医療機能を
どのようなものにするかを考えていきましょう
という流れであるように受け止めています。
これ、なんとも本末転倒な話やなあ・・・と思わずにはいられないわけで。
○その事業は、そもそも必要なのか?
○必要であったとして、それは、どうしても公が行わなければならない
ものなのか?
○そもそもの目的に照らし合わせて、もっと効率的な手段はないのか?
(といいながら、中央病院については、この「そもそもの目的」さえも
明らかにされていないところに、私は一番不満を持っています。)
こうした点について、もっと真剣に考えるべきだと思うのですよ。
なんだか、市が批判的な「事業仕分け」チックな話ですが。
今のような議論が、このまま続くなら、
私は、中央病院の移転・整備には到底、賛同できません。