西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

外郭団体の統合見直しについて

2009-03-31 19:02:11 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

今日で、平成20年度も終了。
日記でも、それらしいネタを書きたいなと思ったのですが、
なかなか思いつかず。。。
というわけで、季節感もなく、
ずっと気になっていながら、
日記では、ご報告できていなかったことの報告をば。

先月25日に、
『「外郭団体の見直し方針の改訂等」に係る資料』
が配布されました。
本市では、H20年度を最終年度とする「行政経営計画」が策定されており、
その一環として、外郭団体の見直しが進められています。
詳しくは、こちらの右下部分、「外郭団体の見直しについて」を
ご覧いただければ、と思うのですが。
この話に対する、私の立場は、
 ○行政運営の効率化という観点から、外郭団体の見直しには賛成
 ○だが、市が進めようとしている外郭団体見直しには、
  いろいろと問題があると考えている
というものです。

で、今回の見直しにおいて、私の主張に関連する見直しがありまして。
上のレポートの中でも取り上げた
「西宮市文化振興財団、西宮スポーツセンター、西宮市学校給食会の統合」
という当初の方針を見直し、
「西宮市学校給食会を統合の枠組みから除外し、西宮市文化振興財団、
 西宮スポーツセンターの2団体で統合」
することに改められるようです。

公式には、他の理由だけが挙げられていますが。
どうも、例の補助金流用の話
左側・「学校給食会の補助金流用問題について」参照 &
 右側・「不正流用問題・処分内容に異議があります」参照
を抱える「学校給食会」という団体と一緒になることを、
他の外郭団体が嫌がっているという面もあるようで。
ま、普通に考えて、そらそうですわな。

言うまでもないことですが。
そもそも「外郭団体の統廃合」という取り組みの目的は
「外郭団体を統廃合すること」自体にあるのではありません。
こうした見直しを通じて、
 ○行政が担うべき役割を明確にし、
 ○不要な分野への関与を縮小し、
 ○必要な分野に重点的に取り組める、
というあたりにこそ、本来の目的はあるのです。
今回の見直しは、当然のことだと言えるでしょう。
とは言うものの、個人的には、「学校給食会」という組織自体について、
「そもそも、この組織必要なのか?」
という点を、強く疑問に思っています。
この点については、引き続き、指摘を続けていくつもりです。

あ、ちなみに。
学校給食会の補助金流用に関する裁判は5月頃、結審し、
7月頃に判決が下る予定だそうです。
司法の場に問題が移った以上、現時点で、私どもが関与できる余地は
ありませんが、今後の展開には、強い関心を持って臨んでまいります。
司法判決が出た後の市の対応に対しては、
きちんと物申していかなければなりませんので。
こちらも後日、動きがあれば、ご報告いたします。
それでは、今日は、このへんで。


いいとこ取りは、いけません。②

2009-03-27 15:06:05 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

もうすぐ4月。
いろいろ込みで、つくづくと、春は出会いと別れの季節ですな。
感慨深い。

昨日、西宮市役所の春の人事異動に関する資料が公表されました。
団塊の世代の方々の多くが、ここ数年で退職されるため、
市役所の人事異動も、かなり大規模なものとなっています。
私ら、半分、外部の人間には分からんことが多いのですが、
さぞかし、悲喜こもごもなんやろうな~、と。
異動に関する個人的な感想は置くとして、なにはともあれ、
皆さん、前向きに頑張っていただきたいものです。

さて、本題。
先日の日記では、今回の人事制度の見直しについて、
「国の見直しに準じたものです!」
的なことを言っている割には、その中身に、うなずきかねる部分がある
ということを書きました。

そもそも、今回の西宮市の給与制度の見直しは、
平成17年の人事院勧告の内容に則って、行われたものです。
この時の人事院勧告では、公務員給与制度の抜本的な改革が
勧告されたのですが、その肝は、
 ①地場賃金の適正な反映
 ②年功的な給与上昇の抑制
 ③勤務実績の給与への反映
といったところにあります。

①は、常々、この日記でも取り上げている
「民間同職種に比べて、市職員の賃金水準が高すぎる」
という話。
「民間同職種の給与水準を参考に、公務員の給与水準を
 是正するべきだ!」
ということですね。
②は、「年功序列すぎる賃金体系を見直すべきだ!」という話。
③は、「頑張った職員が報われるよう、昇格・昇給や、
勤勉手当(いわゆるボーナス)に差をつけるべきだ!」という話です。
いずれも、きわめて重要な課題です。
ところが今回の見直しでは、こうした肝心の部分には、
ほとんど触れられていません。

職種や業務内容・達成実績等によって、個人の処遇が異なるのは
当然のことだと思っています。
ところが西宮市役所(他の多くの役所でも)においては、全職種の全職員が、
同じ給与表の下、同じように昇給していきます。
個人的には、これで、「やる気を保て!」という方が、
無茶だと思っておりまして。
今回の国の制度見直しの趣旨は、こうした状況を改めるため、
先に述べた①②③の考え方を核として、
給与制度全般を見直すよう求めたものなのです。

ところが西宮市の見直しを見てみると、
この核に当たる部分については、ほとんど触れようとしていません。
率直に言って、私には、付随する部分だけを手当して、
お茶を濁そうとしているように見えるのです。
これでは見直しの意味がありません。

本気で人事制度を見直そうとするのであれば。
国が、そもそも、制度を見直そうとした本来の趣旨をこそ、
重要視するべきだと思うのです。
(とは言うものの、その国自体が、地方自治体のことを偉そうに言えるような
 立派なもんかいな???という話もありますが。)

本市だけの問題ではありませんが。
公務員の人事制度には、過去の負の遺産とも言うべき、
多くの縛りが存在しています。
一朝一夕で、抜本的に改めることは難しいのかもしれません。
しかしながら中長期的に考えますと。
公務員の世界においても、適正な人事考課を行い、
達成実績や職責と給与を連動させることが重要になるのは確実です。
そして、
当然、そうならなければなりません。
そのためには、給与表の大幅な見直しや、
「査定昇給の実施」「勤勉手当への成績率の反映」といった、
頑張った職員・結果を出した職員が報われる仕組みづくりの推進、
技能労務職独自の給与表」の作成といった、
人事制度の根幹の見直しこそが必要なのです。
それはすなわち、やる気のある職員を後押しし、
庁内全体を前向きな姿勢にすることにつながり、
ひいては市民サービスの向上という形で、実を結ぶはずです。
人事は、組織の要です。
そうした視点に立った取り組みこそが必要だと思うのです。

総務常任委員会において、こうした意見を、るる述べてきたのですが、
まだまだ言い足りませんし、納得できるような返事を得ることも、
できていません。
というわけで現在、絶賛調査中の車両課の話と合わせて、
6月議会で詳しく取り上げようと思っています。
こちらも、ずいぶん、ムムム・・・な実態が見えてきていますので。
詳細については、また別途。
それでは失礼いたします。


いいとこ取りは、いけません。①

2009-03-23 18:16:55 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

昨日は消防団の操法大会。
来年は多分、浜脇分団から選手として出ることになりそうです。
そういうのがあるので、例年と比べて、見るほうにも気合が入ります。
で、夜は、ぐっすり寝ていたところ、
午前3時頃に、消防から火事の呼び出しが。
幸い、たいした火事ではなかったので良かったのですが、
思わぬ消防ずくめの一日になりました。
なんか、眠いぜ。

さてさて、お仕事の話です。
少し古い話なのですが、先々週木曜日の総務常任委員会で、
「西宮市職員の給与・手当の見直し」
に関連して提出された、複数の議案についての審議が行われました。
給与制度は人事制度の要です。
当然、今回の見直しは、非常に重要なものだと考えていました。

で市側の説明では、これらの条例案について、
「国の給与構造改革に準じ」
「国家公務員の取扱いに準じ」
「国の取扱いに準じ」
といった言葉が多用されました。
要は、市は、今回の説明に当たって
「この見直しは、国がやろうとしているのと同じ見直しです。
 地方自治体としても、当然、やるべきことです。」
という姿勢を前面に押し出してきた、ということになります。
が、この話、市の説明通りには受け取りかねる部分が、
いろいろとありまして。

例えば、↓これ↓が、提出された条例案の一つなのですが。

「55歳(医師は57歳)に達した翌年度以降の昇給について、
 他の一般職員の昇給の基本となる4号給の半分にあたる
 2号給を基本として抑制して昇給するよう改正を行なう。
 ☆ 現行:58歳(医師は60歳)に達した翌年度以降の昇給停止。」

言い回しは難しいのですが、要するに、
「55歳以降(医師は57歳以降)、毎年の昇給幅が、
 これまでの半分になります!」
ということですな。
で、これを説明するために、↓こちらの資料↓も配布されました。
              「20090316.pdf」をダウンロード

なるほど、この資料を見ると、現在と比べて、
55歳以降、昇給ペースが遅くなり、給与総額も減るようです。
「高すぎる公務員の人件費を抑制するべきだ!」
という立場に立つのであれば、「じゃあ、まあ、いいか~。」
と思ってしまいそうです。
が、実は、この説明、「正確な説明」とは言いかねるものでして。

最大のポイントは、
 ○国は、これまで55歳以降の昇給を停止していた
 ○一方、西宮市が昇給を停止していたのは58歳以降

という点にあります。
そんなに、国が国がと言うのであれば、もっと早くに西宮市も、
55歳以降の昇給を停止しておくべきだったと思うのですが。

西宮市の独自ルールと、国に準じて行う見直しの結果を
比べるのは適切ではありません。
比較するのであれば、当然、
 ○これまでも国のルールに則っていた場合
 ○今回の国の見直しに準じて、見直した場合
の両者も比べるべきであり。そう考えると、
 ○国と同様に、55歳以降は昇給停止していた場合
 ○今回の見直しによって実現しようとしている、
  55歳以降は昇給を抑制した場合
の両者も比べられてしかるべきだと、私は、思うのです。
議会で配布された資料は、こうした判断を妨げかねません。
そういう意味で、あまり誠実な説明とはいえないように
感じています。

この項、もう少し続けます。


どうなることやら。

2009-03-19 18:37:51 | 市政全般に関連すること

本日で、予算特別委員会・分科会は終了。
主観的には、これで3月議会のメインは終わりました。

毎年3月議会のメインは、次年度の予算案が議会に提出されることを受けて、
その内容を審議することにあります。
年によっても異なりますが、西宮市の年間予算は、概ね2500~3000億円。
事業範囲も非常に幅広いものであり、全議員が、全ての予算内容を
審議するのは困難です。
というわけで、予算審議は、
 ○所属する常任委員会が担当する各部局の予算を審議する
  (これを「予算等別委員会・分科会」と言います)
 ○↑これ↑を終えた後、後日、本会議場にて予算案全体に対する賛否を問う
  (これを「予算特別委員会・全体会」と言います)
という流れで進みます。
このうちの「予算特別委員会・分科会」が本日で終了したというわけで。

毎年思うことなのですが。
たとえば、福祉分野を中心とした法律に基づいて行われる仕事なんかは
総じて、きちんと無駄なく実施されている面が強いと感じます。
ところが一方で、
「よくもまあ、こんな、どうでもいい仕事を。。。」
と思うようなことをやっているところというのもあります。
(個人的には、市民局と総合企画局に、こういった業務が
 非常に多いと感じています。)

今の厳しい財政状況を踏まえるなら。
そして、「格差と貧困」のような、
これこそが本来、行政が取り組むべきであるはずの課題に対する、
現在の行政の、あまりの無策ぶりを直視するなら。
今、必要なことは、
「社会が成熟する中で人々の価値観が大きく変化、多様化し、
 市民ニーズが増加し続けております。しかし、財源に限りがあるため、
 全てのニーズを充足させることは、大変困難になっています。
  このようなことから、限られた経営資源を有効に活用し、
 最小の経費で最大の効果を生み出せるよう、事業の取捨選択や
 資源の最適配分につながる行政マネジメントシステムの構築に、
 引き続き取り組み、市民満足度の高い行政運営を行ってまいります。
  @市長・行政方針」
という、まさに、この言葉に集約されているわけで。
こうした考えを、本当にもっているのであれば、それこそ、
予算のあり方自体(それは、すなわち、行政の行う仕事自体)を
抜本的に見直すことで、形として示すべきだと思うのですが。。。

議会として、できることはなんなのか。
自分自身の力不足を恨みながら、日々、模索を続けています。


今の証明書自動交付機は高すぎます。③

2009-03-16 20:07:41 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

早起きしてテレビを見てみたら、日本代表が3-0で勝っていてビックリ。
おまけに完封リレーでの勝利で、二度ビックリ。
「164キロのストレート!!」という、漫画みたいな
あおりを聞いていたので、正直打てる!とも、勝てる!とも、
あんまり思っていなかったのですが、たいしたもんですな~。
しかし、また次は韓国か。。。
ほんま、どこまで行ってもぶち当たりますな。
がんばれ、日本。

さてさて、再び、証明書自動交付機話の続きです。
もう少しだけ、お付き合いくださいね。

先日までの話では、要するに、「現在の交付機は高すぎる」ということを
書いてきました。
ところが実は、西宮市が現在使用している自動交付機には、もう一つ、
非常に重要な問題があるのです。

総務省は、自分が住んでいる自治体以外でも各種証明書等を取得できる
「広域交付」を進めようとしています。
これ、早ければ、平成22年度には導入され始める、ということらしいのです。
ところが、本市が現在使用している自動交付機は、今のままでは、
この広域交付には対応できません。
ということは、今後も変わらず、自動交付機の導入を進めるという立場に
立つのであれば、
 ①システムを改変して、広域交付に対応できるようにする
   (ただし、改変しても本当に対応できるようになるかどうかは
    今のところ、分かりません)
 ②現在の自動交付機を廃棄し、広域交付に対応した
   新しい自動交付機の導入を進める
という二つの方法のうち、どちらを選ばなければなりません。
今現在、すでにある自動交付機について、こうした対応が必要になるのは
ある程度、やむをえないことだと思っています。
しかしながら、近い将来、使えなくなる可能性が極めて高い機械を、
なにも、このタイミングで購入する必要はないと思うのです。
(そもそも、総務省が主唱している「広域交付」には、
 「コンビニでこれら書類を発行できるようにしよう!」
 という話があります。
 ということは、これが実現されれば、
 自動交付機自体が不要になるのでは???という話もあります。)

というわけで、これまで述べてきたような内容を、
先日、担当局長にお伝えしました。
内容については、よくよくご理解いただくことができたように思います。
もちろん、どこまで行っても、実際の導入に当たっては
政治判断になる部分があるので、なんとも言えませんが。

と、ここらへんも踏まえまして。
ここで述べてきた内容が、将来の政治判断に
多少なりとも影響を及ぼすよう、この問題を議論する
市民文教常任委員会に所属する先輩議員に、
予算特別委員会でご発言いただくことになっています。
議会で発言して、議事録に残ると残らんとでは、実際に、
この問題を議論する際の話の展開が変わってくるはずなので。

ここらへんの話を調べていく過程で、システム全体に関する問題点も
いろいろと見えてきています。
ちなみに西宮市のシステム全体にかかる費用は、年間約20億円。
金額が大きいだけに、見直す余地も非常に多いはず。
しっかり調べて、追求していかねば!と強く思っています。
しかし、どこまでいっても、勉強せにゃならんことが、
いくらでもでてくるな~、と。
ま、ありがたいことですが。
頑張っていきます。
それでは失礼。

(自動交付機に関する調査を進めるきっかけになったのは、
 元・佐賀市長の木下敏之氏が書いた
 「日本を二流IT国家にしないための十四ヵ条
 でした。
 この本、ここには書いていない内容も含めて、色々と勉強になりました。
 感謝!ですな。
 しかし、本って素晴らしい。)


今の証明書自動交付機は高すぎます。②

2009-03-12 20:32:07 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

今日は、総務常任委員会。
人事制度関係を中心に、いろいろと意見を言ってきました。
中身については、言いたいことが山ほどあるのですが、
それを書いていると、書きかけの日記の続きが、
わけわからん状態になってしまいかねませんな。。。
というわけで、今日は、先日の証明書自動交付機(以下、自動交付機)に
ついての日記の続きをば。

先日の日記では、自動交付機に関連して
 ○発行にかかる費用が窓口に比べて大幅に高いこと
 ○発行件数が非常に少ないこと
を指摘した上で、「あえて、この時期にやる必要あるんやろうか?」という
疑問を持っているということを書きました。

私が、自動交付機の導入に対して、強い疑問を持っている理由の一つが、
西宮市が導入しようとしている交付機の価格の高さにあります。
西宮市の場合、リースで契約しているため、単純な比較は困難ですが、
現在使用している自動交付機を購入するには、
大体、1台あたり1000~2000万円必要とされています。
ところが、世の中には、同じ機能を持っているにも関わらず、
1台あたり300万円程度の自動交付機が存在します。

両者の違いは、
 ○1000~
2000万円する方は銀行ATMをベースに作られている
 ○300万円の方は自動販売機をベースに作られている
という点にあります。
つまり、「多額の現金を扱うということを前提にした頑丈さが必要か?」
という点が、両者の価格の大幅な差につながってくるのです。

ところが、自動交付機は
 ○1枚数百円程度の証明書を発行する
 ○証明書の発行枚数は、それほど多くはない
という機械です。
当然、機械内で保管される現金は、それほど多いものではありません。
つまり、「現金を守る!」という観点からは、
銀行ATMほどの頑丈さは必要ありません。
「なら、個人情報の保護はどうなの?」と、ご心配される方も
いらっしゃるかもしれませんが、そこにも問題はありません。
証明書発行に必要な情報は、市役所にあるシステムが保持しており、
自動交付機は、そこにあるデータを取っているだけだからです。
つまり、この大幅に安いほうの自動交付機は、「求められる機能」
という意味では、今、使われているものと、何の差もないのです。
(この点は、担当部局も明確に認めています。)

ところが、市の説明によりますと、
「今、既に使用している証明書発行システムと、
 安いほうの自動交付機は連携がうまくいかない。
 きちんと連携するようにさせようとすれば、結局、今より高い費用が
 かかる可能性が高い。」
ということでして。
でも、それ、ほんまか?と。

確認してみると、
「きちんと連携するようにさせようとすれば、結局、今より高い費用が
 かかる可能性が高い。」
と言って、より安いほうの自動交付機の導入に反対している
システム担当部局の方では、現在の自動交付機の価格を
実際より、かなり安いものと考えていることが分かりました。
しかも、安いほうの自動交付機を販売しているメーカーに見積もりを
依頼してもいませんでして。
それじゃあ、「結局、今より高い費用がかかる」かどうかなんて、
分かるわけないでしょ、と。
というわけで、少し前に、詳しい見積もりを取ってもらうよう、
依頼したのですが、今のところ、まだ見積もりは出てきていないようで。
まずは、詳しい見積もりを取って、両者を比較することで、
「で、どっちのほうが安いの?」
という単純な疑問を解決するのが先かな~、と思っています。

ただ、
「じゃあ結局、そっちのほうが高かったら、今の自動交付機と同じものを
 追加購入すればよいのか?」
というと、実は、これまた、ちと違うのです。
と、このまま続けようかと思ったのですが、この話、まだまだ長くなるので、
後日、改めて続きをば。
というわけで、あとはコメントへのお返事です。

香枦園のケアマネ様

>西宮市職員が2人も逮捕されたとのこと、悲しくて情けないばかりです・・・

ご指摘の内容は、こちらですね。⇒  
まったくもって、同感です。
しかも
、非常に問題なのは、①の事件を起こしたのが、
飲食店内で包丁を所持し、銃刀法違反で現行犯逮捕された
のと同じ職員だという点です。
これ、なんで、新聞各紙で報道されへんねやろ?

再発防止だなんだと言うのであれば、
「信賞必罰」の姿勢を、もっと明確に示すべきだと思います。
これ、今日の議会運営委員会にて、
市長をはじめとした市のお偉いさん方からの報告と謝罪があったので、
厳しく指摘しておきました。

海風様

>長期休暇期間中の児童受入開始時間について、
>どうして「一部学童」なんでしょうか?
>対象学童はどのようにして決定されるのかも知りたいです。

この件、当然ながら、私も納得していません。
厳しく追求していきます。

>今回は保護者の意見がしっかり市の担当部署に届くといいですね。
>アンケート、各世帯から直接投函するようにしたらだめなんでしょうか?

このような事態が二度と起こることのないよう、社会福祉協議会の本部には
きちんと管理・監督責任を果たしてもらわねばならないと考えています。
このようなことを、ご心配いただかなければならない状況が、
いかに情けないかということを 、よくよく理解してほしいものです。

適正な形で、施設の利用者の意見をきちんと把握し、
その内容を厳しく受け止め、前向きな対応を進めていくことこそが
最も重要だと考えています。

というわけで、今日は、この辺で。
それでは失礼いたします。


学童・続報。

2009-03-11 19:09:26 | すべての人にやさしいまちを実現するために

文句なしのいいニュース
まさか、見つかることがあろうとは。
今年こそ、!!! ですな。

さて、本題。
証明書自動交付機の話は一回パスしまして、学童の話です。
本日、関係者に対して告知され、情報も解禁されたはずなので、
ご報告をば。
学童に関連して、市が行う取り組み等の2009年度の方針が、
ほぼ固まったようです。
内容は、以下の通り。
 ○既報の通り、すでに開所時間を午後6時まで延長している学童以外は、
   開所時間延長は見送り。
 ○一部学童で、長期休暇期間中の児童受入開始時間を
   現在の「午前9時」から「午前8時30分」に変更。
    (夏休みから開始。対象学童は今後、調整。)
 ○午後7時までの開所時間延長について、需要を調査するため、
   学童に通う小学1&2年生、保育所・年長組の保護者を対象に
   アンケート実施予定。

言うまでもないことですが、↑上のアンケート結果↑は、
「学童の午後7時までの開所時間延長が実現するか?」
に大きく影響します。

私の指摘が反映されてのことだと思いますが、
保育所・年長組の保護者もアンケート対象に加わりました。
当然、この結果は重んじるべきだと考えています。
まさかとは思いますが、この結果が、
「あまりにも低いものになってしまった。。。」
などということがないよう、願うばかりです。

あ、ところで。
先日の日記にも書いた、アンケートをボイコットした学童の件ですが、
その後、市の担当に経緯を確認したところ、
「社協の本部から学童側に渡したことは確認できているんですが、
 そこから後が確認できておりません。」
などというとぼけた返事が返ってきておりまして。
「それ、社協に確認させるのが、あなた方の仕事でしょ。
 市が政策決定のため実施したアンケートが返ってこないということは、
 『保護者の方々が自分たちの意見を政策決定者である市に伝える』
 という重要な権利を不当に奪われた
ということじゃないですか!
 その点、どない考えてるんですか!?」
と聞いてみたところ、返ってきたのは沈黙のみ。
なんや、この無責任な対応。。。
市側のトホホな対応も、現場の対応の問題点も、
改めて言うまでもありませんが。
それにしても「社会福祉協議会の本部」って、ほんま、「本部」と呼ぶに
ふさわしい機能を持ってるんかいな、と。
これまた、疑問に思わずにはいられません。
引き続き、この問題、徹底的に追及していきます。

あと、言うまでもないことですが。
早速いただいたアンケートの集計結果にじっくりと目を通して、改めて、
「午後7時までの開所時間延長&長期休暇中の開所時間繰上げ」
に対する、保護者の方々の要望がきわめて強いことを実感しました。
こちらも実現に向け、強く働きかけていきます。
乞うご期待。
それでは失礼いたします。


今の証明書自動交付機は高すぎます。①

2009-03-08 11:50:09 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

予算に関連した話を少しばかり。

現在、西宮市役所は
『市民サービスの向上と窓口の混雑緩和、事務の軽減化を図るため』
『住民基本台帳カード又はにしのみやカードを使って
 「住民票の写し」や「印鑑登録証明書」等を取得できる証明書自動交付機』
の導入を進めています。
ところが、この「証明書自動交付機」、今のところ、お世辞にも、
『市民サービスの向上と窓口の混雑緩和、事務の軽減化』
に、貢献できているとは言えません。
(『  』内は、西宮市HPより引用。)

現在、市内に設置されている証明書自動交付機(以下、交付機)は3台。
これの稼動状況を、最近70日間の稼動実績で見ると、
「合計219枚の証明書を発行」ということになります。
単純計算すると、1台あたり1枚/日の証明書を発行しているだけ、ですな。
これでは、『窓口の混雑緩和、事務の軽減化』には、まず貢献できません。
また、『市民サービスの向上』に貢献しているかどうかを見るには、
なんと言っても費用対効果という面が欠かせません。

で、驚いたことに、この証明書自動交付機を一年間動かすためには、
実に、1台あたり年間660万円もの費用がかかります。
先ほどの発行実績も加味して考えると、なんと!

交付機では、証明書1枚を発行するために17,631円もかかるのです。
ちなみに、本庁窓口で交付するのであれば、
証明書1枚を発行するために必要な費用は、たったの381円。

そもそも、交付機運用のためのお金の大元が税金である以上。
ほんの少しだけ、ごく一部の人が便利になるために、
ここまで割高な費用が発生しているようでは、とても「市民サービスの向上」
に貢献しているなどとは言えません。

で、西宮市は今年度予算にも、さらにもう一台、交付機を
設置するための予算をあげてきています。
でも、これ、ほんまに、ここまでの費用をかけて、しかも、
あえて、この時期にやる必要があるんやろうかと思っているのです。
この話、もう少し続けます。
というわけで、あとはコメントへのお返事を。

>ちび丸様

申し訳ありませんが、コープ撤退と、それに関連することに関しては、
現時点で不透明な内容が多すぎるので、コメントしかねます。
あしからず、ご了承下さい。さて、

>市は、市民と協働していこうと考えているのでしょうか???
>疑問です(ー_ー)!!

というより、私は、市は、そういう考えは、あまり持ってないんやろうな~
という考えています。(関連日記です。
「社会が成熟する中で人々の価値観が大きく変化、多様化し、
 市民ニーズが増加し続けております。しかし、財源に限りがあるため、
 全てのニーズを充足させることは、大変困難になっています。
 (@市長行政方針演説)」
という認識を本当に持つのであれば。
ちび丸様がおっしゃるとおり、市民と協働することの重要性は、
ますます増えていくことだろうと考えています。
そして、そうした面を重視するのであれば、
「どうすれば協働を進めることができるのか?」
を、もっときちんと考える必要があると思うのですが。。。

というわけで、今日はこのへんで。
それでは失礼いたします。


代表質問の感想&コメントへのお返事。

2009-03-04 19:10:15 | すべての人にやさしいまちを実現するために

本日で代表質問は終了。
概ね、各会派も「財政状況が非常に厳しいものである」という認識は
共有できているようで、一安心。
ただ、同じ人が
「市長の公約は全部実現してもらわんと困る!」的主張と
「事業の取捨選択をきちんとせな、あきませんで!」的主張とを
両方言ってるのは、ちと矛盾するんではないかいなと。
ここらへん、もっときちんと議会全体が考えていかねばならん!
ことだと思います。

で、財政に関する質疑の中で、強い違和感を持たずにはいられないのが、
「今は世界同時不況の影響で財政状況も厳しいが、
 これを抜ければ楽になります。」
的な行政側の主張でして。
名前の通り、大きな人口の塊である「団塊の世代」が今後数年の間に、
完全にリタイアし、その後は高齢化が進んでいきます。
この世代のリタイアは市税収入の減少につながりますし、
高齢化は福祉的な経費の増大につながります。
先日の日記で書いたようないろいろな話も含めて、
どう考えても、「今の経済危機さえくぐりぬければ、良くなる!」
というふうには私には思えんのですが。。。
本当にそう思っているなら、あまりにも考えがなさ過ぎるし、
「その頃には、自分達は役所にいなくなってるから関係ない。」
と思っているとしたら、あまりにも無責任だと思うのですが、
そこらへん、どうなんですかね。

とまあ、雑感は、このくらいにして、後はコメントへのお返事など。
最近、頂くコメントやページ閲覧者数が増えてる感じで、うれしい限り。
常日頃から、できるだけ多くの方の声をお聞きするよう、
心がけているつもりではいるのですが、やはり、どこまでいっても
限界はあるもので。
頂いたコメントは、普段、お会いし、お話しする方々からは、
得ることができていない情報・異なる切り口のものも多く、
いろいろと参考にさせていただいています。
ありがとうございます。
というわけで、早速始めます。

ココ母様

>夜の7時まで、保育所お世話になっていたのに、一年生からは5時!
>延長は、帰りは保護者が迎えに行き、1分でも遅れれば、
>翌月からは元に戻すと言う、超ハードルの高い約束事!
>会社に、ペコペコしながら5時ピタに帰るなんて、至極のワザです。
>まして、電車遅延などは全く関係無しで。

保育所では午後7時まで預かってもらえたのが、
小学一年生になったとたん、預かり時間は午後5時まで!という、
落差の激しさが一番の問題だと考えています。
仰るとおり、フルタイムで勤務する方が、午後5時に迎えにいくというのは
不可能に近いですよね。
これ、なんとか、改めさせなければならん!
と、強く強く思っています。

>要は、アンケートを上手く過大解釈して
>保護者に納得させる材料を作ったって、感じでしょうか

今回の経緯を仔細に見るほど、そう思います。
この問題に直接関係する方々の落胆は、
どれほど大きいことかと思います。ただ、

>指定管理自体、納得いきません。
>外部公募で運営って、納得いきません。
>私達も、指定管理の勉強会を保護者会しておます。
>市が全面的に、運営してほいしものです。

私は、このご意見には賛同しかねます。
指定管理者制度は、きちんと運用できるなら、
「より低いコストで、より質の高い運営ができる制度」
であると考えていますので。
実際、外部公募の結果、社会福祉協議会以外の団体が運営する、
用海の学童に対する保護者の方々の評価は、総じて好意的なものと
なっています。

市が運営しなくても、市が責任を持って管理監督することは可能であり、
行政は、そうした方向を目指すべきだと、私は、考えています。
なお、先日の車両運転手のところで書いたような問題もあり、
市が直営でやると、なんであれ、きわめて割高になる傾向がある!
という点は見逃せません。

>保護者の一員として、ジッと見させて頂きます。
>我が校の保護者会としても。

「ジッと見させていただく」とのこと、よくよく肝に銘じます。
とは言うものの、ご意見や、情報等はいただけると、ありがたいです。
現場での問題、現場の声を一番ご理解なのは、
実際に、サービスをご利用されているココ母様のような方々です。
私は、そうした方々の声を受け止め、実際の施策に反映されるよう、
働きかけていくのが、私ども議員の重要な役割の一つだと考えております。

香枦園のケアマネ様

>しかし、あの給与額はいったいどんな過酷な労働したら
>貰えるんでしょうか??
>そんなに貰えるなら私が運転手したいですよ!!
>退職金もたっぷり貰えるんでしょうねぇ・・・

いや、ほんま。。。
この話については、詳しく調査の上、ブログ・活動レポート等で
ご報告していきます。
仕事のやり方自体の問題ももちろんではありますが、
公務員の給与問題については、やはり賃金体系や給与テーブルを
見直していかなればならないと思いますね。
しっかり取り組んでまいります。

>私のやってる仕事なんて、来年度3%報酬UPなんていってますが、
>あれもカラクリがあって、実質給与がUPする事業所なんて
>殆どないんじゃないでしょうか。

この話は、私の職分を超える話ではありますが、個人的には、
この話をきちんとしていかないと、将来、
「介護の人材が不足⇒介護難民が大量に発生」
ということになるのではないかと危惧しています。
医師不足の問題もそうですが、削っていいものといかんものがあると
思うのですが。。。
 ○雇用環境の悪化という問題がある一方で、
 ○人材不足に悩んでいる業種がある
なら、当然、そうした業種への人材誘導を進めるべきだと思います。
国にも、もう少し、きちんとした考えを持ってもらいたいものです。

>身を切らずして財政立て直しなんてできるんですかね・・・

本当に、そう思います。
先日の日記でも書きましたが、このままでは、西宮の財政は、
どうなっていくことやら。。。
もちろん、財政立て直し自体が目的なわけではありません。
しかしながら、財政が、ある程度余裕のあるものになっていなければ、
結局は、いろいろな形で市民の皆様にご迷惑をおかけすることに
なってしまいます。
もっと厳しい認識に立つべきだと強く思います。

>また、香枦園でお会いしましょう^^

ですね。
また、よろしくお願いします。

みやっこの母様

>自動車運転手、と言えば本日の夕刊(日経)で
>「臨時バス83本 勝手に運行」の記事が目につきました。
>やはり、こういうところは、どんどん突っ込んで欲しいですね。

これ、ほんま、ムチャクチャな話ですね。
他市の話ではありますが、笑えない話だと思います。
しっかり突っ込んでいきます。
いろいろと、ご意見等いただき、ありがとうございます。

というわけで、今日は、この辺にて失礼いたします。
ご愛読、感謝です。


こんな見通し、ありですか。。。

2009-03-02 15:17:34 | 市政全般に関連すること

本日の門戸厄神で、ようやく今タームの朝立ちも終了。
しかし、こんなに時間がかかるのも、珍しい。。。
とはいえ、一部、やり残していた地域のポスティングも
昨日、無事完了しました。
こちらも含めて、ようやく一段落です。

さて明日からは、各会派の代表による代表質問が行われます。
この代表質問は、
 ○市長&教育委員長によって演説された「平成21年度・行政方針」
  の内容を踏まえて、
 ○各会派を代表する立場から、各会派の(たいていは)幹事長が、
  市政全般について、意見を述べたり、市の見解を質したりする
というものです。
例年、硬軟取り混ぜ、様々な立場から多様な意見が述べられる、
この代表質問ですが、個人的には、全会派が市(市長)の見解を
質すべき、重要な問題が一つ、あると考えています。
それは西宮の現在&未来における財政見通しについての話です。

例年2月に「西宮市財政の現状 ~西宮市の財政を考える~」
という資料が作成・配布されます。
これを見ると、今後の本市の財政推移予測が理解できるのですが、
本年度版で示された今後の予測は、とんでもないことになっています。

昨年2月に示された予想と、今年2月の予想を比較すると、
 ○市税収入は、7年間で合計・約180億円減少
 ○人件費負担は
7年間で合計・約70億円増加
、大幅な見込み違いが発生しており、その結果、
昨年版⇒「平成25年度に9億円の黒字。その後は好転。」が、
本年版⇒「平成25年度に138億円の財源不足。その後も悪化の一方。」
という予想に変わってしまっているのです。

一年前と比べて、なんと、実に147億円分、財政が悪化するという予測!!
なんじゃ、こりゃ。

資料によりますと、昨年版では、
「平成22年度以降、一時的に財源不足が生じる見通し」だが、
「その後は、公債費や人件費の減等により、単年度収支が
 黒字になるものと見込んでおります」と、
「一時的には苦しいですが、その後、きちんと改善していきますよ~。」
という立場に立っていたのが、本年度版では、
「22年度以降は財源不足が続く見通しです」
 (=貯金も使い果たしたうえ、毎年の収入を支出が上回るため、
   首が回らない赤字自治体になってしまう、ということを意味します。)
となってしまっています。
これ、も少し、分かりやすく、かつ刺激的に書くと、
「このままでは赤字が増え続けていく一方ですよ~。
 将来的には、財政破綻まっしぐらですよ~。」
ということになります。

で、その理由なのですが。
本年版を見ると、この大幅な悪化に関連して
「景気の急速な悪化により、
 21年度以降は市税の増収が見込み難いことなどから」
と、まるでサブプライム問題に端を発する世界大不況の影響で、
本市の財政予想も去年から一転、厳しくなったようなことを
書いているのですが、いやいや違うでしょ、と。

昨年の予想内容を見ますと、例えば、
 ○毎年市税収入が約2%ずつ伸びる
 ○人件費は、毎年大幅に削減されていく
という予想になっています。
けれども昨年の時点でも、「税収が毎年2%ずつ伸びていく」というのは
楽観的過ぎる予想でした。
人件費の削減は、ほっておけば、勝手に達成されるようなものでは
ありません。
毎年大幅に削減するという予測を立てるのであれば、
それに向けた取り組みが必要ですが、結局、
そんな考えはなかったことは、今回の予測からも明らかです。

率直に言って、私は、去年の楽観的過ぎる予測は、
現市長が昨秋の市長選において「財政基盤は確立した」と
主張したいがために、無理につじつまを合わせたものだと考えています。
そして選挙を終えてみますと。
ある程度現実を踏まえ、市長選挙での公約も反映した財政予測は
このような悲惨なものになってしまいました。
繰り返しになりますが。
僅か一年前の予測と比べての、この異様な見通しの悪化は
経済危機によるものではありません。
むしろ、昨年の予測があまりにも楽観的なものであったことに起因すると
私は、考えています。
この構図は、総合計画の策定において、犯した過ちと、
根を同じくするものです。
(なお私は、本市の財政状況は、本当は、この予測で示されたものより
 はるかに悲惨なものだと考えています。
 いろいろと理由はありますが、とりわけ、公共施設の維持・補修、
 フレンテからのコープ撤退問題に関連して発生が予測される大規模支出
 中央病院が抱える諸問題に対応するために必要な費用等、
 将来、ほぼ確実に発生すると見込まれる費用が、
 なんら、想定されていないことが、大きな理由の一つです。)

市長の行政方針演説では、
「事業・施策の平準化や優先度付けを行うなど、堅実な行財政運営に
 努めてまいります」
「社会が成熟する中で人々の価値観が大きく変化、多様化し、
 市民ニーズが増加し続けております。しかし、財源に限りがあるため、
 全てのニーズを充足させることは、大変困難になっています。
  このようなことから、限られた経営資源を有効に活用し、
 最小の経費で最大の効果を生み出せるよう、事業の取捨選択や
 資源の最適配分につながる行政マネジメントシステムの構築に、
 引き続き取り組み、市民満足度の高い行政運営を行ってまいります。」
などと、ごもっともなことが述べられています。
でもね、実際の予算案のどこに、こうした理念があるのかと。
私には、総花的で、バラマキ的な、いつもと同じような予算にしか
見えないのです。
だいたい、この厳しいご時勢の中、就職支援活動などの分野で
重要な役割を果たすべき勤労福祉課がやっていることが、
『「ボールペン習字体験講習会」を開催します』
って。。。
こんな状態で、よくもまあ、
『「限られた経営資源を有効に活用し、最小の経費で最大の効果を
 生み出せるよう、事業の取捨選択や資源の最適配分」に努めていく」
なんちゅうことを口にできるなあと。

このままでは近い将来、西宮市は、
本当に財政破綻してしまいかねません。
それは、すなわち、市民の皆さんに対して、きちんとしたサービスを、
適正な価格で提供するという、行政が果たすべき、当たり前の役割が
果たせなくなることを意味するのです。
果たして議会は、他の会派は、そうした認識に立っているのか?
この点を、明日からの代表質問で確認したいと考えています。