西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

低入札価格調査制度について。 ①

2011-10-27 14:13:45 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

先日、西宮北口の北東で市政報告を配っていると、
後からやってきた、さわやかな感じの外見の男性が、
「フランフランの最新号で~す」
と言いながら、ビラを配り始めました。
表紙の色使いやら、配っている男性の感じやらから、
てっきり、Francfrancの広報誌だと思い、駅立ち終了後、一部もらって、
ぱらぱらめくってみたところ、中は、ほとんどネイルの広告とかで。
あれれれ???と思って、よく見てみると、
表紙には「ブランブラン(BRAN BRAN)」と書いてありました。
なんと、まぎらわしい。。。

と、どうでもいい話は、さておいて、標題の件です。
ちょっとザクッとした説明になりますが、
行政が工事・物品購入・業務委託等を行う場合、
 ○多くの工事・物品購入・業務委託等は入札によって、相手先を選定する
 ○基本的に入札では、より安い価格を提示したところから購入する
 ○が、「とにかく安ければ安いほど良い!」というスタンスで臨むと、
   「安かろう、悪かろう」という話になってしまいかねない。
 ○というわけで、「これ以上、安くなると、一定の品質が確保できんわな~」
   と行政が考える価格を「最低制限価格」とし、
   それを下回る金額を提示した相手先は、入札対象から外す。
ということが行われています。
これ、西宮市だけではなく、行政の世界では、かなり一般的な話です。

ところで、今回のブログで取り上げる中で、重要なのは、
行政が、「これ以上安くなると、一定の品質が確保できんわな~」
と考えるラインが、「最低制限価格」になっているという点です。
ということは、この話の前提には、そもそも、
「行政は、様々な物品購入やら工事やら業務委託の相手先を
 選定するにあたって、適正な価格を算定できるだけの能力を
 持っている。」
という考えがあるということになります。
そうでなければ、「これ以上安くなると、一定の品質が確保できん」
という判断など、できるわけがないわけで。
が、実際に、オールマイティーに、
すべての価格の適正度を判断できるような能力を持っているのか???
ということになると、甚だ、怪しい面があります。
普通に考えれば、
「自分がやってもいない業務も含めて、
 全ての仕事やらものやらの適正な単価を
 完全に把握できているか?」
と問われれば、「う~ん・・・」ということになるのは、
ある意味、当たり前な話なわけで。

で、こういった問題に対処するため、西宮市では、今年の4月から、
「予定価格1億円以上の制限付一般競争入札及び
 全ての総合評価一般競争入札」で事業者が選定される工事を対象に、
「低入札価格調査制度」を試行的に導入しました。
この「低入札価格調査制度」とは、何かと言いますと、要するに、
「最低制限価格を下回っているものについては、
 なぜ、そこまで安くなったのかを調査し、
 内容に妥当性があれば、入札対象から外さない」
という制度です。

この制度を導入することには、
 ○より安くに事業を選定できる場面が増える可能性がある
 ○調査を行う過程において、行政が、事業の妥当な価格を算定する
  「積算能力」の向上につながる
等のメリットがあると、私は考えています。
というわけで、私は、この制度は、とても、よい制度だと思っています。

と、ここまで書いきたものの、どうやら、まだまだ長くなりそうなので、
今日はここまでで。
近いうちに続きを書くことを約束した上で、
本日のブログは、これにて失礼します。


地域の声が大切だと思うなら。

2011-10-24 18:06:19 | にぎわいと活気のあるまちを創造するために

昨日は、北口町自治会主催の「北口祭り」でビンゴ係をしてきました。
う~ん、毎年恒例。

それにしても、いつも、思うことなのですが、
この手の行事の運営方に参加してる市の職員さんって、
ほんま、少ないなあ、と。
でも、こういうところに参加してこそ、
ほんまの、地域の生の声が聞けるんやと思うのですが。

私、個人的に、この手の行事は、できるだけ、
運営方に参加するようにしてます。
来賓扱いで参加して、ひな壇で座って、
挨拶だけして帰っていくというのは、あまり好きではありません。
もちろん、とは言いながら、行事的に、そうせざるを得ないものも、
多々ありますが。

でも、自分が参加できるものは、できるだけ参加して、汗かいて、
やりたいと思っています。
だから、毎年、神輿も担ぐし、地域の運動会で入場門係もするし、
ビンゴ係もするし、祭りの景品の買出しにも行くし、
朝からずっと焼き鳥やらフランクフルトやらを焼いたりもします。
お蔭さまで、テント張りも、得意ですよ。

で、こういうのがあるからこそ、地域で熱心に活動されている方々の
生の声を聞かせていただけるのだと思っています。
それは、各種行事に、ちょろっと顔出ししてるだけでは、
得ることが出来ないものだと、私は信じています。
で、そんなところで得ることができる人間関係は、私だけではなく、
家族にとっても、本当に、大きな財産だと思っています。
嫁さんが長男or次男と一緒に近所のスーパーに行ったら、
近所の奥様に「あら~、旦那さんにそっくりね~」とか
「んま~、大きくなって」って言われた、みたいな話は、しょっちゅうあって。
なんか、個人的に、こういうのって、すごくいいなあ、ありがたいなあ、
と思うのですよ。
ま、うかつな行動ができんというデメリットもありますが。

昨日、そこに来られてた市の職員さんはお一人。
この方、ほぼ確実に、毎年、このお祭りで見ます。
で、そのことは、地域の方も、本当に、喜んでおられるわけで。
こういう方、もっと、増えるといいのになあ、と思うんですよ。
参画とか協働とか言うのなら。

と、雑駁な思いを書いてみました。
ここ、見てる市の職員さんも、結構、多いことかと思いますし。
というわけで、それでは失礼致します。


駅立ち日程のお知らせ。

2011-10-21 16:22:18 | 主張・広報と活動のお知らせ

たった今、事務所に市政報告が納品されました。
う~ん、いつものことながら、なかなかのボリュームだ。。。
Siseihoukoku27gou20111021
ちなみに最上段の一列が駅立ち用の約3000部、
二段目と三段目が、ポスティング用の約20000部です。
最下段には、ポスティング専用のデイバックが複数と、
ポスティング時に使用する地図なんかも見えますな。

というわけで、来週から恒例の駅立ちを始めます。
予定日程は、↓こちら↓。

10/25(火) 阪急・西宮北口×北東
10/26(水) 阪急・門戸厄神×東改札前
10/27(木) 阪急・西宮北口×北西
10/28(金) 阪神・香枦園×改札前
10/31(月) 阪神・西宮×えべっさん口南
11/1(火)  阪急・甲東園×東階段下
11/2(水)  予備日
11/4(金)  予備日

多くの方に手にとって読んでいただけるよう、祈りつつ。
あと、お天気にも恵まれますように!

この地道な活動を手伝ってくれている新旧インターン生達に、
心から感謝しつつ。
それでは失礼いたします。


頂いたメールから。

2011-10-20 19:24:46 | 国政・県政と地方自治に関連すること

東日本大震災後、放射能によって汚染された可能性がある瓦礫等の、
膨大な廃棄物が発生しています。
で、これの処理について、国は、
「各地方自治体に分散して、それぞれの地方自治体で処理してもらうのだ!」
という風に考えているようです。
というわけで、国から県を通じて、西宮市にも、
「災害廃棄物の受け入れ検討状況調査」というものが来ています。
その趣旨を示した文書が、↓こちら↓。

Syuisyo20111019

で、その記入に関わる留意点等を示しているのが、↓こちら↓。

Kennhearing20111019

はっきり言って、とんでもない話だと思っています。

趣旨を示した文書の
「今後、広域処理を加速するため、 ~中略~ 
 広域処理のマッチングを進めることとしています」
という文章や、留意点等を示した調査要領の
「4.記入上の留意点」の「①検討状況」には、
 A.既に受入を実施している
 B.被災地への職員派遣や検討会議の設置等の
   具体的な検討を行っている
 C.被災地への職員派遣や検討会議の設置等は行っていないが、
   受け入れに向けた検討を行っている
という、「前向きに検討しています」という趣旨の
3つの選択肢以外、設けていないことからも、
「とにかく、今回出てきた、放射性物質で汚染され、
 安全性を確認できない廃棄物であっても、
 日本中に分散して、処理するのだ!」
という考えがプンプンと漂ってくるように思います。
いや、でもね、ほんまに、そんなことしてええんかい???と。

この文章で、もう一つ気に食わないのは、
趣旨を示した文書の下のほうで、
「本調査の結果について、
 個別の地方公共団体名は公表しないこととしています」
という部分。
いや、こんな大事なこと、公表もせえへんって、
どういうことやねん???
できるだけ、国民には知らせないまま、こっそり処理を進めるのだ!
っていうことかい!と。

ここらへんについて、市に確認したところ、
 ①現状、西宮市として、これらの廃棄物を受け入れる意思はない
 ②検討状況に対する調査には、空欄で返答する
という答えをもらいました。
当たり前の対応ですわな。

あくまで個人的見解ですが。
私は、福島第一原発の事故で発生した、
放射性物質で汚染され、安全性を確認できない廃棄物は、
京都大学助教授の小出氏も著書で述べている通り、
福島第一原発周辺で処理する以外、ないのではないかと思っています。
元々、そちらにお住まいだった方には、
ほんとうに、ほんとうに、申し上げにくい話ですが。
どう考えても、日本全国にばら撒くという選択肢は、
本来、あってはならないものだと思うのですよ。

引き続き、重大な関心を持って、市の対応を見ていきたいと思います。
しかし、なんちゅう。。。


できました@市政報告27号。

2011-10-19 16:25:32 | 市政全般に関連すること

主に、WOWOWでやってるジャッキー・チェン大特集のため、
眠い眠い。
でも、こんだけ連続して見てると、ええ加減、飽きてくるなと。
とりわけ、初期カンフーものは、結局、ほとんど、筋おんなじですし。
そろそろ、厳選していかんと、あきませんな。
でも、やっぱ、ジャッキー、すごいわ。

さて、本題。
9月議会報告ということで、恒例の市政報告27号を作成しました。
内容は、↓こちら↓。
【表面】http://www1.ocn.ne.jp/~shigi/report/27a.pdf
【裏面】http://www1.ocn.ne.jp/~shigi/report/27b.pdf

今号のメインは、
「気合を入れて、2010年度決算を分析してみました!」
というもの。
最終校正に協力してもらった新旧インターン生たちからも、
「分かりやすい!」という観点からを中心に、
非常に前向きな感想が多かった、自信作です。
毎度の通り、来週以降、駅立ち&ポスティングも実施する予定ですので、
そちらについては、また日程確定次第、広報します。

あ、あと、今議会の決算審査の過程で、これまで言ってきたことで、
具体的な進捗があったことが分かったものも色々あったので、
↓こちら↓に加筆・修正しておきました。
http://www1.ocn.ne.jp/~shigi/result.html
↑こちら↑も、よろしければ、是非、どうぞ。
自分で言うのもなんですが、なかなか、きちんと結果出してきてるやん、
と思うのですよ。
議員としての自分にかかってる費用より、
遥かに多くの成果を出せていると、胸を張って言えます。
これ、私にとっては、とても重要なことなわけで。

これからも、しっかり、頑張りますよ~、と宣言しつつ。
それでは、失礼いたします。


先んじての対応が必要です。

2011-10-14 18:58:48 | すべての人にやさしいまちを実現するために

それにしても、よう降りますな。
珍しく、外を回らねばならん用事が、いくつか、あるときに限って、
こういう天気になるとは、これ、いかに。

さて、本題。
今週火曜日に市教育委員会から、下の内容を報告するFAXが届きました。

○浜甲子園幼稚園の4歳児学級の平成24年度の園児募集において、
  応募者が15名(定員の半数)に満たない13名であることが判明した。
○「西宮市立幼稚園の休級・休園等に関する規程」は、 
  「幼稚園の翌年度分の園児募集締切時において、
   翌年度の小学校就学前1年又は小学校就学前2年の学級の応募者
   (小学校就学前1年の学級にあっては、現に当該幼稚園に入園している
    小学校就学前2年の幼児を含む。)
   が15人に満たないときは、他の幼稚園への入園調整を行なった上で、
  当該学級を休級するものとする。」
 としている。
○よって、規定に基づき、応募者に対して他園へ出願変更をお願いしている。

で、昨日、
○浜甲子園幼稚園への入園希望者13名のうち、
  鳴尾東幼稚園に9名・南甲子園幼稚園に2名・私立幼稚園に1名
  が入園し、1名が入園依頼を取り下げた
○その結果、鳴尾東幼稚園だけは、入園願書出願者数が
  定員を4名超えた34名となった。
○本来であれば、抽選を実施するところだが、
  今回は、近隣幼稚園の突然の休級という特殊な事情の結果であること・
  出願も押し迫ったこの時期の突然の決定であることも踏まえ、
  抽選を行わず、出願者全員を受け入れることに決まった。
  (他園への入園希望者については、問題なし。)
という結果になった、との報告がありました。
(ちなみに、休級とは、「幼稚園における学年の保育を休止すること」
 を指しています。)
結果として、ほとんどの入園希望者が、
どこかの幼稚園に入ることが出来たということには、
胸をなでおろしています。
とはいえ、ほんまに、これでいいんかいな???と。

ほとんどの保護者は、こういった規定の存在はご存知ありません。
行けるもんだと思い込んでいた幼稚園に願書を出し、
いざ抽選!と思っていたら、突然、
「規定の人数に満たなかったので、今年は受け入れません!」
と言うような対応をされたら、あせる人・困る人も多いと思うんですよね。
となると、ギリギリ段階での、バタバタとした対策を前提とした、
今の対応というのは、やっぱり見直すべきだと思うんですよね。
ある程度、児童数の推移も、事前に読めているはずですし。

で、これに加えて、もう一つ気になるのが、結果として、
他の幼稚園で、ほぼ問題なく入園希望者全員を受け入れることが
出来たという点です。
これ、いろんなことを示唆しているように思うのです。

西宮市の就園前児童数は平成18年度にピークを迎え、
その後は、漸減しています。
今回の浜甲子園幼稚園のように、
定員を大きく割る園がある一方で、
定員を大きく上回る応募者がある園もあるなど、
非常に地域格差が大きい、悩ましい問題ではありますが、
幼稚園全体で見ると、定員に余裕がある状況になってきています。
考えてみれば、
 ○児童数が減って行く中で、
 ○保育所を希望する家庭の割合が増えている
わけですから、そうなることは当然といえば、当然なわけで。

そんなこんなを考えるなら、
「今、幼稚園だから・・・」「今、保育所だから・・・」という考えを脱して、
もっと大きな視点から、西宮市の就学前児童全体のことを考えて、
施設配置を見直すべきだと思うんですよね。
ちなみに、個人的には、その場合は、私立幼稚園への補助を充実させ、
公立幼稚園に比べて、高すぎる保育料水準を見直すべきだと思っています。
ここらへんは、これまでも、散々、ブログで言ってきたことなので
割愛しますが、それがなければ、色々と不公平すぎると思うので。

切羽詰ってから、慌てて対応するだけだと、
結局、いろんなところに、本来なら必要のない負荷がかかります。
もっと、長期的な視野に立って、
先んじての対応を取っていくべきだと思うのです。

>にーの様

いつも、有り難うございます。
本当に厳しいですが、ご期待に応えることができるよう、頑張ります。
後ほど、よろしくお願いします。

それでは本日は、これにて失礼致します。


2010年度決算のご報告。

2011-10-11 17:23:51 | 市政全般に関連すること

世間が三連休の、この三日間は、敬老会とか、
祭での神輿担ぎとか、その祭の準備とか、片付けとか、打上げとか、
地域の運動会の準備とか後片付けとか、入場門係とか、もう、大変。
とりわけ、神輿の影響で、体中が痛い痛い。
にしても、こうゆうのが翌日よか、翌々日に、一層痛くなってでてくるのは、
やっぱり、歳のせいなんやろなあ、と。
悲しいですな。

で、今更ながら、昨年度の決算のご報告です。
よくよく考えてみると、やってなかった気がするもんで。

2010年度の西宮市の歳入(=収入)は総額2303.2億円・
歳出(=支出)は総額2260.2億円でした。
で、「歳入-歳出」から、翌年度に繰り越すべき財源を控除した
実質収支は39.8億円の黒字。
一見、順調な決算に見えますが、
歳入の中には、前年度の実質収支が繰越金として含まれています。
そんなこともあり、本市の場合、いわば、過去からの積み立ての結果である、
収支の黒字要素も含まれているわけで、
これだけを見て、「バンザイ!」ということにはなりません。

というわけで、財政状況を表す指標の一つである「経常収支比率」を
見てみますと、標準値とされる70~80%を大幅に上回る、96.3%。
これは、家計に例えると
「収入の96.3%が食費、ローン返済、教育費、水道光熱費、
 通信費等の固定的な支出で消えてしまい、
自由に使えるのは残り3.7%だけ」
という状況にあたります。

1995年の阪神・淡路大震災後、本市の財政状況は大幅に悪化しました。
震災以降、経常収支比率が95%を下回ったことは一度もない!という、
きわめて硬直した財政状況が続いています。

こうした現状を受けての、市長の公約は「経常収支比率80%」の実現。
中央病院の移転・整備に、公約ということで、
あそこまで前のめりな姿勢で取り組んでおられることですから、
当然、こちらにも、全力で取り組んでいただけるものかと。

で、私は、「経常収支比率80%」を実現するためには、絶対に、
職員の給与制度の見直しが、避けて通れないと考えています。
今現在、市当局と市労働組合の協議も続いているらしいですし、
ここにこそ、強いリーダーシップを発揮してもらいたいものだと
思っています。
中央病院の話もそうですが、結局のところ、ここにメスをいれない限り、
本当の意味での「行政経営改革」なんか、
実現できるわけがないと思うのですよ。

というわけで、市政報告×2011年9月議会号は、
こうした視点をメインに作成しようと思っています。
しっかり頑張って作るぞ~。

というわけで、今日は、このへんで。
それでは失礼いたします。


決議の重みを、感じるべきです。

2011-10-05 12:11:38 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

昨日で、9月議会は終了しました。
で、最終日の昨日には、↓以下の決議↓が、賛成多数で可決されました。

「ketugi20111004.rtf」をダウンロード

最初、他会派の皆さんと調整するべく、作成した文案には、
「給与制度の見直しに一定の目途がつかない限り、
 土地の購入等、具体的な取り組みは一切、進めるな!!!」
という趣旨の一文を入れ込んでいたのですが、
この文章は調整の過程で消えてしまいました。残念。

でも、
「できるだけ多くの議員からの賛同を得て、可決したかった!」
という思いがあってのことですし、
様々な意見をお持ちの方々との調整である以上、
そこらへんは、ある程度、仕方がないことやわな~、と思っています。

で、この件。
市民の代表である市議会が、議会としての意思を示すべく、
圧倒的多数の賛同を得て(反対したのは共産党所属議員6名のみ)
この決議を可決したことの意味は、とても大きいと思うのですよ。
そんなに、病院を移転・整備したいんなら、この内容、
ちゃんと、やんなはれよ、と。
ちなみに、個人的に最大の肝は、
「年功重視の給与体系から業績スキル重視の給与体系への変更
 並びに医業収益に対する給与費比率の適正化に、
 速やかに着手することを求める。
というところ。
速やかに、ですよ、速やかに。

誤解されている筋もあるかもしれませんので、はっきり言っておきますが。
私は、病院の移転・整備自体に、「とにかく、なにがなんでも反対だ!」
と吠えているわけではありません。
まともな病院を、まともな経営体制で作り、まともに運営していけるのなら、
それに対して、あーだこーだいう筋合いはありませんし。
ただ、今の段階では、病院作りの方針自体に対して疑問を持ってもいれば、
到底、このままで、経営が健全化されるようにも思えないので、
主張を続けています。
で、この点について納得しない限り、
もちろん、今後も主張し続けるつもりです。

引き続き、今後の展開を見守っていくことを、お約束しつつ。
それでは失礼いたします。


もう一丁@西宮市立中央病院のシミュレーションについて

2011-10-03 16:49:30 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

西岡、すげ~。
本場ラスベガス・MGMグランドのリングで、
日本人ボクサーが防衛戦やるってだけでも、ムチャクチャすごいのに、
あの、ラファエル・マルケス相手に完全勝利とは!!!
かっこよすぎる。。。

と、趣味の話はおきまして、さて、本題。
今日は決算特別委員会の中央病院特別委員会を傍聴してきたことでもあり、
またまた、中央病院に関する話など。

先日も書いた中央病院に関するシミュレーションのことで、もう一丁。
シミュレーションの設定した職員数を、現状と比較すると、
↓こんな感じ↓になります。

             現状-------------新病院--------------差
医        師------------51人---------------44人-----------13人減
看  護  職-----------154人-------------193人-----------39人増
医療技術職------------53人---------------38人-----------15人減
事    務 職------------26人---------------17人-----------9人減
技能労務職------------19人---------------10人-----------9人減
そ    の 他--------------2人-----------------5人-----------3人増

個別の数字はさておいて、看護職の大幅な人員増が目を引きますが、
人件費の大幅削減同様、こちらも達成可能なのでしょうか?
以下、井関 友伸氏の著書・「まちの病院がなくなる!?」より引用。

医師不足と並んで自治体病院の運営に影響を与えているのが看護師の不足である。特に、06年の診療報酬改訂で、、「7対1の入院基本料」が創設されたことは、自治体病院における看護師不足に拍車をかける結果となった。入院基本料は、看護師1人あたりの患者の数(看護師の人数の多い方が手厚い看護を行える=重篤な患者に対応できる)と平均在院日数で決まる。 ~中略~ 従来の「患者10人に対して看護師1人」が入院基本料の最高であったが、新たに「患者7人に対して看護師1人」という基本料金が設けられた。入院基本料は1555点=1万5550円で、従来の最高額より3460円アップした。これにより、1000床規模の大病院では年間10億円近くの増収になるといわれている。このため大学病院や有力病院を中心に、新しい入院基本料の確保のために、若い看護師の争奪戦が起きている。結果として、若い看護師にとって魅力の少ない(ブランド力が弱い、若い看護師の給料が相対的に安い、地方にある、職場風土が古い、研修が充実していない)自治体病院では看護師を集めることができなくなっている。 ~中略~ 兵庫県の三田市民病院や静岡県の沼津市立病院、、名古屋市立東市民病院、緑市民病院なども看護師の不足で一部の病棟を閉鎖する自体に追い込まれている。

ところで。
そもそも、今回の中央病院の大幅な「看護師の増員」という方策自体が、
現在の「患者10人に対して看護師1人」を、より診療報酬の高い
「患者7人に対して看護師1人」に改めるためのものなわけですが。
そもそも、ホンマに、まずは近い将来、大幅な看護職員の増員を
実現したうえで、長い将来に亘っても確保していけるものなのでしょうか?
もちろん、大幅な人件費削減を前提に。

他にも、言いたいことは山盛りなのですが、
そこらへん、ちと、長くなり過ぎそうなので割愛。
で、そこに興味をお持ちいただける方には、ちょっと長いですが、
↓こちらのETV特集「病院は建てたけれど 地域医療を巡る混乱と模索」
文字版  動画版  など、ご覧いただければ、と。
ここには、私が問題だと考えていることの多くが、ちりばめられています。

何度でも言いますが。
必要なのは、中央病院を移転・整備することではありません。
西宮市の医療環境を整備・保全するために、なにが必要なのか?
そのことを明らかにすると共に、
そのための取り組みを進めること。
これ以外にはありえないと思うのです。