西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

今年も一年、お世話になりました。

2012-12-28 14:05:18 | 近況報告など、プライベート的話題

年の暮れに、どうでもいい話を二つほど。


今、人気沸騰中(ですよね???)の松坂桃李は、
小二の息子の中ではシバ・タケル(シンケンレッド)らしく。
なんかのテレビ番組見て、騒いでました。
よく知りませんが、そのジャンルから、
こんなに売れるようになるってのは珍しいんやろうになあ、と感心しきり。


録画したままになっていた、
WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ ノニト・ドネアVSホルヘ・アルセ 
を、ほぼ2週間遅れで、ようやく昨晩、観戦。

・・・強い、強すぎる。。。
ノニト・ドネアは今、私が一番好きなボクサーなのですよ。
3ラウンドの3分間だけでもいいので、
↓ちょっとでも「興味あるかも???」と思った方は是非、ご覧くださいませ。↓
box観戦記録@ノニト・ドネア対ホルヘ・アルセ(2012/12/15)

で、ヨタ話は終わり。

どうにかこうにか、年内に仕上げておきたかった最低限の仕事は
終わりました。
今日はここからは、事務所の大掃除やらなんやかんやをして、

○午後7時からは総務常任委員長として割り振られた、
 年末特別警戒をしている各詰め所への激励巡回。
   ↓
○午後9時頃、激励巡回終了後、消防団・浜脇分団に分団員として出動。
   ↓
○12時まで警戒のために詰めて、おしまい!

という感じで動きます。
で、今年の公務としてのお仕事は本日にて終了!
多分、年内のブログ更新もこれが最後かと。

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今年も一年、色々とお世話になりました。
なんやかんやとありましたが、こうして無事、
一年の終わりを迎えられることこそが
一番、ありがたいことやよな~、としみじみ思います。

来年が、皆様にとって、より一層素晴らしい一年となりますように。
よい年をお迎えください。
それでは来年も、どうぞ、よろしくお願いいたします。


蒼士会PRESS35号のお知らせ。

2012-12-26 16:47:21 | 主張・広報と活動のお知らせ

本当なら、もっと早くに出すはずだったのに、
衆議院議員選挙の関係で一旦、お蔵入りになってしまっていた35号

来年の1/7から市内全戸に配布します。
内容は、↓こちら。↓
蒼士会PRESS35号×表面(PDF)
蒼士会PRESS35号×裏面(PDF)

いつもと変わらず、盛りだくさんな内容ですので、
よろしければ、是非どうぞ。

単独会派で定期的に、これだけの品質の市政報告を作成・配布できるって
なかなか、ない話だと思うのですよ。
そういう意味で、私は、本当に環境に恵まれているなあ、と。
政策研究だって、一人でやっていれば、
きっと、もっと煮詰まってしまうところも、
気になりながら手が出せないところもあるだろうと思っています。
でも、うちの会派だと、そういうのを、ちゃんと分け合って、
取り組んでいける。
ほんと、ありがたいことです。

皆さん、是非ご覧ください。
それでは、今日はこれにて失礼いたします。


一般質問のご報告 ~保育所の給食について④~

2012-12-25 18:10:53 | すべての人にやさしいまちを実現するために

今夜は、クリスマスに完全に背を向けて、
会社員時代の同期の男3人でホルモン攻撃のため、三宮に出撃!
ガッツリ食べるぞ~。

と、そんなどうでもいい情報はさておき、
大分と落ち着いてきた感じの標題の件の続きをば。
では早速、はじめます。

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【質問②】

今回の事件が発生したうえ、長年に亘って放置されてきた原因について、
どう考えているのか?
また、関係者に対する処分は、どのような方針で行おうと考えているのか?

【答弁②】

今回の件は、職員が児童の給食を配食したあとの残りを食べたということ、
さらに23園中8園でこのような事実があったということについては、
誠に遺憾であり、あってはならないことと認識しております。
また、組織としての管理監督責任が果たされていなかった点について、
重く受け止めているところでございます。

(「配色したあとの残り」であって、「食事が終わったあとの残り」ではない、
 ということは改めて。
 あと、検食は配食の15~30分前に所長・副所長・調理員が
 交代で行っているそうです。
 こちらについては、両者を混同したと思われるご意見を複数頂いたので、
 念のため。)

この件が発生した原因につきましては、
調理業務に係る管理監督のあり方に問題があり、
また給食の残食に対する認識の甘さがあったためと考えております。
このことを組織全体の問題であると捉えて、
所属長及び所長が一人ひとりの職員に対する指導を徹底し、
引き続き調査を行い、処分を行うなどの厳正な対処をしてまいります。

【要望②】

ご答弁にもあった通り、このようなことは「あってはならないこと」です。
こうしたことが長年に亘って続けられてきた背景には、
様々な要因があろうと思いますが、中でも、特に指摘しておきたいのは、
保育所運営に関わる組織・体制の問題です。

保育所長は調理員のことを自分の部下だと思っておらず、
指導・管理監督する責任があるとも思っていない。
調理員も保育所長を自分の上長だと思っていない。
所属長も、その上役も、現場が自分の配下にあり、
責任を持って指導・管理監督しなければならないという認識が
きわめて薄い。
所長も含めた保育士と調理員の意見交換も充分なされていないし、
「保育所の子供達のことを最優先に考える」という
当たり前の姿勢さえ共有されていない。
こうした現状があるように思えてなりません。
答弁にあったとおり、
「組織としての管理監督責任が果たされていなかった点について、
 重く受け止めて」、こうした現状を正して頂きたい。

(今回、一番問題にしたかったのは、ここらへんです。
 役所が縦割りだというのは、一般論として、よく言われることですが、
 割れているのは、横の異なる部署との間だけではありません。
 縦の中で見ても、
  ○現場と本庁の感覚が著しく乖離していること
  ○現場に対する指導・管理監督等のノウハウが
   本庁方に著しく欠如していること
  ○それをちゃんとやっていくこと(あるいは、それが可能な組織・体制を
   整えること)が本庁方の重大な職務の一つであるという感覚が
   著しく欠如していること
 という感じになってしまっている面が、きわめて強いと考えています。
 このあたりは大きな現場を抱える組織として、
 絶対に正すべき非常に重大な問題点です。)

その第一歩として、これも答弁にあったとおり、
「厳正な対処を」して頂きたい。
また答弁では「23園中8園でこのような事実があった」
「配食した後の残りを食べた」と仰いましたが、
今回の調査は、あくまで自己申告に基づくものであり、
実際には、他の園でも同様のことが起きていた可能性があります。
また内容も私が聞いているものより、ずいぶん優しい表現になっています。
答弁にあったとおり、
「引き続き調査を行い、処分を行うなどの厳正な対処をして」頂きたい。
強く要望します。

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というわけで、今日はここまで。
それでは失礼いたします。


説明会に行ってきました@高木地区の新設小学校の件。

2012-12-21 17:04:19 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

というわけで行ってきました、
高木小学校区内への新設校設置についての説明会。
どうでもいい話ですが、
「30分程度の説明と60分程度の質疑応答の予定」と最初に言っておきながら
説明終わった時点で、既に50分ぐらい経過してるってのはいただけんなあ、
と、まずは思いつつ。
では早速、ばっくりとした質疑応答の内容報告をば。

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【質問】
今回新設される学校の位置づけは分校的なものか?新設校か?

【回答】
新設校である。

【質問】
現時点で、市が考える校区案はあるのか?

【回答】
新設校周辺が対象と考えているが、現時点での具体案はない。
今後、地域と十分協議して検討していく。

【質問】
現在の高木小学校区の校区を二分割する考えなのか?
近隣小学校も含めて考えるのか?

【回答】
色々考えるが、校区変更も視野に入れた対応が必要。
ただし、多くの方の理解を得る努力が前提。
今後、近隣小学校の関係者とも協議していく考えはあるが、
まずは現在の高木小学校区の中で考えたい。

【質問】
在学中に新小学校が完成する子供達はどうなるのか?

【回答】
学年・兄弟等、様々な要素を含めて、今後、具体的な対応策を検討する。
(↑個人的には、大社小学校の校区が変更された時の経過措置的な
 運用がなされるのではないかと予想しています。
 あくまで、個人的予想ですが。)

【質問】
学校の新設に伴い、現在の準受入困難地区としての規制は外れるのか?

【回答】
状況によるが、当然、見直しの対象となる。

【質問】
校区内には、まだまだ空き地がある。
具体的な学校規模等を示しているが、
これで今後、予想される人口増に対応できるのか?

【回答】
今後の人口推移予測等も踏まえて、
バランスのよい校区設定とすることで対応したい。

【質問】
中学校での受入はどうなる?
対応は考えているのか?

【回答】
地域からの入学率が小学校は約98%なのに対して、
中学校では約80%と低く、今のところ、対応可能という認識。
ただし今後の状況によっては、対応の検討が必要になってくる場合も
あるとは思う。

【質問】
瓦木中に与える影響や、近隣小学校の現状を考えると、
もっと長期的な視野を持って、こうした問題に取り組むべきだと感じるが?

【回答】
校区変更は地域に与える影響が大きい。
まずは現状の校区を前提に、やれることをやる。

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で、しみじみと、やっぱり、皆さん気になるところは、そこですよね~、と。

校区については、今後、色々と検討していく的な考えを示してはいますが、
 ○高木地区には現状でも、今後、大規模マンションに変わりうる土地が
  たくさん存在する
 ○加えて、市自身が地区内にある市立中央病院を移転する計画を
  もっており、実現した場合、跡地は売却される可能性が、きわめて高い
 ○小学校が新設されれば、現在の建物規制ははずされるため、
  大規模マンションも建ちやすくなる
等の要因があり、よっぽどちゃんと考えないと、
「学校を作ったはいいけど、またパンクかよ。。。」
という事態が起こる可能性も十分考えられます。

一方で、隣接する小学校でも
 ○実質パンク状態な学校が存在する
 ○そうでない学校でも、今後、児童数は増加傾向と予測されている
 ○市が、阪急の武庫川新駅を作りたい的な意向を示しており、
  実現した場合、その周辺に位置する小学校では
  大規模な人口増が起こりうる
等の問題が考えられます。
60億円もの巨費を投じて学校を新設した結果、
現高木小学校区内の学校環境だけは改善されました。
でも、その周辺に関しては、ただ指をくわえて、
環境が悪化するのを見ていました。
というのって、通らんのちゃうの???と思ったりもするのですが、
そこらへん、どうなんですかね?

また、こうした状況を踏まえて考えるなら、
瓦木中学校の教育環境も悪化していく可能性が、きわめて高いでしょう。
現・高木小学校区だけで見ても、
新設校設置後は現在の建物規制が解除されるであろうことから、
地区全体の人口は今より増加する可能性が高いと私は考えています。
他の小学校区も、色々と厳しい状況にあるというのも、
上に書いた通りですし。
にも関わらず、こうした現状を
「今のところは問題ないから、とりあえず様子見。
 にっちもさっちもいかんようになった時には、対応考えるかもやけど。」
的な態度でいこうとすんのはあかんやろ、と。

ちなみに今日配布された資料に書かれている児童数推移予測は、
「事業者から相談が寄せられている住宅開発計画を加味した」もので、
現在計画がなくても、今後、大規模マンションに変わりうる土地は
予測には含まれていません。

そういう意味では、予測以上に児童数が増えていく可能性は、
きわめて高いのです。
ここらへん、注意が必要な部分だと思うので念のため。

ほんま、この問題、長期的な視点で取り組まんといかんと思うんですよ。
高木だけではなく、他にも、色々、やばい学校ありまっせ、と。
ちゃんと、推移見ていかんとあかんなあ、と改めて、しみじみ。

ということで、今日はここまで。
またもやの二度更新にお付き合い頂き、有難うございました。
それでは失礼いたします。


一般質問のご報告 ~保育所の給食について③~

2012-12-21 12:55:32 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

昨日で12月議会も終了しました。
なんか、完全に年末モードやな。
とは言うものの、読まなきゃならない資料も、たまってる宿題も、
沢山あるなあ。。。
仕事はずれても、年賀状もつくらなあかんし、大掃除もせなあかんし、
年末の消防団のパトロールにもでにゃならんし、etcetc。
しっかり片付けていかんと。

さてさて、一般質問のご報告の続きです。
ここからは、具体的な質疑のご報告にお付き合いください。
ちなみに黒字は私からの質問&意見要望で、
青字は市側の答弁
赤字は議会での質疑ではなかったものの、今回のブログ掲載にあたって、
注釈的な感じで加えた内容
です。
それでは、早速はじめます。

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【質問①】

今後、嘱託調理員を積極的に外部から採用するべきと考えるがどうか?

【答弁①】

保育所の給食調理は1園あたり60人から140人程度の
大量の給食を短時間に作る必要があり、
0歳児には発達段階に応じた離乳食を、
さらに近年増加しているアレルギー児への対応のため、
食材の除去や代替食の調理など、きめ細かい作業が伴う、
速度と確実性が要求される仕事でございます。

1点目のご質問の嘱託調理員の採用試験につきましては、
このような業務を担える人材を厳正な審査の上、
外部内部に関わらず嘱託調理員として
適性や能力を有する者を採用しております。
今回の嘱託調理員試験につきまして、
外部からの受験者のうち調理師資格を有する調理経験者は24名中5名で
5名中の合格者は2名でございました。

(↑これ、事実関係に誤りがあります。
 合格者2名のうち1名は栄養士資格は持っていますが、
 調理師資格は持っていません。
 意図したのか、単なる誤認なのか知りませんが、
 わざと合格率を高く見せようとしたのでは???と不信感。
 質疑後、本人から私に指摘があって初めて、
 このことが分かりました。)

嘱託調理員の採用に当りましては、
今後とも民間のノウハウを持ち、
能力や意欲の高い調理経験者の活用なども視野に入れながら、
調理技術のみならず、
「保育所の子ども達のことを最優先に考える」人材を
確保してまいりたいと考えております。




【要望①】

今回、取り上げた問題は、
外部から採用された方の視点が入ったからこそ明らかになりました。
それがなければ、この問題は、
今後も放置されていたであろうことを強くご認識頂きたい。

質問で取り上げた内容は、
私がお聞きしている問題の一部でしかありません。
細かくなりすぎるので取り上げませんでしたが、
他にも多くの問題が存在します。

このような現状を内部だけで変えていくことには限界があります。
(↑繰り返しになりますが、私が以前にブログに掲示したFAXは、
 質問前に担当部長に見せています。
 そもそも、ここらへんを正したいというのが私の目的ですし。
 あと取材に来た記者さんにも、こういう色んな問題があるということは
 伝えたんやけどなあ。
 かえすがえすも残念。。。)

「今後、嘱託調理員を積極的に外部から採用するべきと考えるがどうか?」
という質問に対して、
「民間のノウハウを持ち、能力や意欲の高い調理経験者の活用なども
 視野に入れながら、調理技術のみならず
 『保育所の子供達のことを最優先に考える』人材を採用してまいりたい」
というご答弁でした。
基本的には、その通りだと思いますが、
今回の事例が発覚した経緯を、よくよく認識し、
外部からの採用の重要性を改めて考えて頂きたい。
これまで必ずしも、そうした採用が行われていなかったという事実を
厳しく受け止めて頂きたい。
要望します。 

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と、今日はここまで。
再掲的な話が多くなってしまい、すいません。

さあ、それでは、どこかで昼ごはん食べてから、
高木の新設小学校についての保護者向け説明会を聞きに行きますか!
色んなリアルな声を聞くことが出来る、よい機会ですもんね、これ。

ということで、それでは失礼いたします。


高木地区の新設小学校に関連して。

2012-12-20 14:58:56 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

例の保育所給食の話について、役所に優に100を超える
「市民の声」が届いているそうです。
大半は、「余った給食を捨てるなんて、勿体無い!」という趣旨からの
声だそうで、改めて、メディアの力をまざまざと感じます。
こういう声に逐一回答するのも、ずいぶん大変なことだと思いますし、
色んなところに、ご迷惑をおかけすることになってしまったことについては、
本当に申し訳ないなあ、と。

ただね、繰り返しになりますが、
この問題、そんな単純な問題ではないのですよ。
なので、私は私なりに、この問題、これからも追及していきますし、
何よりも、今回の議会質問についても、きちんとした広報を行います。
議会が終了する毎に市政報告を作って、配って、ブログもまめに更新して、
という地道な活動を継続することは、私の大切な約束ですから。

さて、と前振りしておきながら、今日は一般質問の続きのご報告はパスです。
高木小学校区内への新小学校設立に関連して、
ご報告しておきたい話があるもので。

本日の本会議で、市が提出した補正予算案が可決されました。
内容は色々ありますが、その中の一つとして、新小学校設立に向けて、
三井住友銀行が保有する社宅跡地の価格を精査するための
土地鑑定料があがってきました。
他所さんが所有している土地を購入して
小学校を新設したいという話ですから、
こうした予算が上がってくること自体は当然です。
ただ、そこで気になるのが、
 ○元々、三井住友銀行は今回、小学校が新設される土地に
  周辺の社宅を集約したいという考えを持っていた
 ○市の事業にはもちろん協力したいが、
  三井住友銀行としては、周辺の社宅を集約したいという方針を
  変わらず持っている
 ○よって、市の持っている西宮北口駅周辺の土地と、
  今回の土地を交換したうえで、差額を清算するという形をとってほしい
という話が、三井住友銀行側から出てきたという話なのです。
これ、特別な資料配布とかはなかったものの、
市民文教常任委員会で口頭で説明があったそうで。
(ちなみに、三井住友銀行が希望している周辺の土地というのは、
 阪急西宮北口駅・南西に位置する兵庫県立芸術文化センターの
 第二駐車場
なのだそうです。)

面積は第二駐車場の跡地の方が大分狭いのですが、
ここらへん、高木小校区内の社宅跡地が高さ20mまでの建物しか
建てられないのとは違って、ムッチャ大規模なマンションとかでも
建てられるんですよね。
この周辺に複数の大規模マンションが建っているのを見ても一目瞭然。
周辺住民への影響やら、ほんまに社宅が建つのかやら、
変にぼられたりとかせんやろなあ、とか、
色々、気になることが多いのですよ。
交渉事とか、あんまり上手ちゃうしなあ、と。

この話も、引き続き、展開を見守っていきたいと思います。
ということで、それでは失礼いたします。


一般質問のご報告 ~公立保育所の給食について②~

2012-12-19 14:12:33 | すべての人にやさしいまちを実現するために

↓この記事↓を見て知ったのですが、来年、宝塚市長選挙があるんですね。
http://mytown.asahi.com/hyogo/news.php?k_id=29000001212180002

来年は参議院選挙は勿論ですが、
神戸市長選挙や兵庫県知事選挙もあります。
地方自治体において、様々な制度の改革・問題点の改善等に取り組む際、
近隣自治体で、どのような取組がなされているか?というのは、
非常に重視されるところなのです。
そういう意味で、近隣市の市長さんがどういう人で、
どういう取組を進めているか?というのは、とても重要な話です。
色々、個人的に期待できそうな噂なんかも聞くし、
これから、どんな話が出てくるものやら興味津々。

と、それはさておき、一般質問のご報告の続きです。
それでは、早速始めます。

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こうした状況を是正するためには、外部からの人材登用はもちろん
調理室に対する指導・管理監督体制の強化をはじめとする
対応の強化が必要です。
そもそも今回の事案が長期間にわたって、
明るみに出てこなかった原因の一つとして、
保育所長が、その間ずっと見てみぬフリをしてきたか、
問題の存在自体に気づいていなかったという、
いずれにしても信じがたい事実を挙げることができます。
しかしながら言うまでもなく、調理員の管理監督責任は保育所長にあります。
保育所長が見て見ぬふりをしていたのであっても、
気づいていなかったのであっても、その責任は、きわめて重大です。
一方で
「保育所長は保育のプロであっても調理の専門家ではない。
 この問題に関して保育所長の責任を問うのは酷だ。」
という考え方もあるのかもしれません。
実際、現場において、保育所長からの指示や保育士からの依頼に対して
調理員が協力的でないとして問題になることも多いと聞いています。
こうした現状を改め、二度と同様の問題が起きないようにするためには、
責任の所在を明確にし、厳しい処分を行い、
組織・指示系統の確立、管理監督体制の強化等、
根本的な対応策を取ることが必要です。

また今回の告発について、市は当初、
問題の存在さえ認めようとしませんでした。
(告発状を持ってきた人物は、
 市側に様々な問題の存在を訴え、対応を求めたものの、
 市がまともに対処する姿勢を全く見せなかったため、
 私のところに来られました。
 以前のブログでアップしたFAXの内容は、
 その際、彼女が、市の担当課長に伝えたものと同じです。)
内部では問題を発見できず、自浄能力も発揮することができず、
示された問題の存在さえ隠そうとしていた。
こうした実態を踏まえるなら、直営での給食提供を見直し、
外部委託を進めることこそが、
最も有力な問題解決の方法であるとも考えられます。
(前にも書きましたが、西宮市の公立保育所の給食は全て、
 各園で調理する自園調理方式です。
 また、各保育所の調理員は直接、市が雇用しており、
 正規・嘱託A・嘱託Bの三つの雇用形態があります。
 なお、それぞれの職種の所属人数・平均年齢・平均年収は、
 こちらに記載の通り です。)

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と、ここまでが前振り部分です。
次回以降は具体的な質疑の内容など。
それでは失礼いたします。


一般質問のご報告 ~公立保育所の給食について①~

2012-12-18 16:31:42 | すべての人にやさしいまちを実現するために

選挙結果が出ましたが、当たり前のことながら、選挙に勝つのが目的ではないわけで。
だからこそ、選ばれた方々には、国民のため、国家のため、頑張っていただきたいと思います。
本当に大変だと思いますが。
日本には、様々な課題が山積しています。
これら多くの問題が、少しずつでも改善されていくことを切に願いつつ。

さて、一般質問のご報告です。
一度、まとめて全文アップしましたが、予告したとおり、いつもと同じく、もう少し小分けにしてのご報告をしていきます。
地の文章が私の質問、(  )内は補足等です。
それでは早速、始めます。

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市が作成している「調理室の作業マニュアル」にも明記されている通り、公立保育所の調理員は「昼食は各自準備」することになっています。
ところが自主申告による調査の結果、公立保育所23園中、少なくとも8園において保育所に通う幼児・児童分の給食・牛乳・おやつ等を調理員が食べていることが判明しました。
これによって、幼児・児童の給食・牛乳・おやつ等が不足するという事態さえ発生していると聞いています。
こうした実態は、今年四月に嘱託調理員として外部から採用された方から、私に情報をお寄せ頂いたことをきっかけに明らかになりました。
非常に残念なことですが、こうした状況が長年、放置されてきたと考えざるを得ません。
また今回の告発がなければ今後も同じ状態が続いていたことは確実です。
(ちなみに公立小・中学校の給食調理員のうち希望者は、自分の分の給食代を払って、子どもたちと同じ給食を食べています。
 一応、おまけ情報として。)

こうした経緯からも、現状の改善には外部からの人員採用、あるいは、それも含めた外部目線の導入と管理監督体制の強化が重要であると考えます。
ところが実際の採用状況は、外部目線の導入という観点からは寂しいものとなっています。
表① に今年四月に実施された嘱託調理員採用試験の結果をまとめました。
ご覧下さい。

内部からの応募者は21名中、半分を超える12名が合格したのに対して外部からの応募者24名のうち合格者は2名にとどまっています。
もちろん、採用に当たっては様々な条件を基に判断されたのでしょうから合格率の差だけを理由に「採用が適切になされていない!」と断言するのは乱暴かと思います。
しかしながら嘱託採用試験について「これは基本的には現在働いている臨時とか代替の職員さんを通すための試験。ただし外部からも採用せんと色々うるさいから、ごく少数は通すことになっている。」と内部で囁かれていたという証言も得ています。
こうした噂が流れ、しかも噂を証明するような採用結果となったことには大きな問題があります。
このような情況を改めるためにも、今後、嘱託調理員は積極的に外部から採用するべきです。

外部目線の重要性という観点からは、もう一点、臨時調理員の離職率の高さも気になります。
表② に2009~2011年度に採用した臨時調理員49名のうち、任期満了を待たずに離職した職員の離職情況の一部を整理しました。
ご覧ください。

採用者49名中4名が採用から1ヶ月以内に、4名が2ヶ月以内に、3名が3ヶ月以内に退職しています。
合計すると、採用から3ヶ月以内に採用者全体の約22%にあたる11名もの方が退職しているのです。
このような離職状況は異常です。

一方で、この退職実績が業務内容の過酷さによるものであると考えることには無理があります。
なぜなら、正規調理員の勤務時間が16時45分までとされているにも関わらず、早々に着替えて、休憩室でくつろいでいる調理員が存在するという実態があるからです。
また一部の園だけのことだと信じたいですが、午前中の早い時間帯から、ゆっくりと一度目の休憩を取っている保育所があるとも聞いています。
これらを念頭に考えるなら、異常に高い離職率の原因は、業務内容そのものではなく人間関係等、いわば本来業務とは関係のない職場環境の劣悪さにあると考えるのが妥当でしょう。
(↑ここらへんに関連する情報の一部が、前に上げたブログ、「色々、ご意見いただいているので。」で例として出したFAX等です。)
 実際、過去に働いた経験を持つ方、あるいは現在、働いている方からも「私らが意見しても聞く耳なんか持ってない。 言ったって、雰囲気悪くなるか、いじめられるだけ。役所の担当部署かって見て見ぬフリやし、意見するのも馬鹿馬鹿しいから、その場に染まるか、無理やと思ったら辞めるしかない。」という声を聞きました。)

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と、今日はここまで。
長くなりすぎるのもあれなので、続きは、また後日ということで。
それでは失礼いたします。


疑問と誤解にお答えします。

2012-12-13 14:15:34 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

ほんま、ネットって怖いですね。
しみじみと。
ただ、そんな中にも、より多くの方にお知り頂いた方がよい疑問も
あるように感じたので、以下、お答えします。
よろしければ、どうぞ。

〇西宮市の公立保育所の給食は、
  
西宮市が直接雇用する調理員によって、
  各保育園で調理・提供される「自園調理方式」です。
〇給食の配膳は、調理員が、
   →2歳以下の幼児の分は全て給食室で配膳
   →3歳以上の児童の分は
     ※おかずは調理室で配膳
     ※ごはん・汁物等は保育室で配膳
 という形を取っています。

ところで、「余っているのか?いないのか?」を問題とする議論も
あるようですが。
本会議での市側の答弁は、「配食したあとの残りを食べた」であって、
「子供達の食事が終わったあとの残りを食べた」ではありません。

配膳している調理員が、自分達の分が残るように「配食」しようと思えば、
簡単ですし、子供達の食事が終わる前から食べている以上、
もっと食べたかったけど、食べることが出来なかった幼児・児童も
存在することでしょう。
ここらへん、役所答弁の怖くもあれば、分かりにくいところです。
で、一般の方々ならいざ知らず、
これを「残った給食」と表現する記者の感覚は、
私には、理解に苦しみます。

再三、申し上げている通り、私は、これらの問題について、
市側の調査を待つつもりでいます。
だからこそ、議場でも、ここについての細かいつっこみはしませんでした。
そんなところを、ゴシップ的につっこむのが目的ではなかったので。
それが、こうした形で取り上げられたことは、返す返すも残念です。

一方で、非常に多くの方に、どういう形であれ、
この問題の存在を知っていただいたことには
一定の意義があると思っています。
市側も、これでテキトーな調査でお茶を濁すわけには
いかなくなったはずですし、現場も、少しは危機感を持つことでしょう。
それこそが、私の望んでいたことです。
である以上、今回の一連の経緯は、
よい経験になったと前向きに受け止めるべき面もあるはず。
そう思うことにします。

引き続き、私が信じる方向と方法で、
私達が暮らす、西宮の未来のために活動を続けてまいります。
最後になりますが、
ご心配頂いた皆様、激励の言葉をいただいた皆様に、
心から御礼申し上げます。
本当に、ありがとうございました。


色々、ご意見頂いているので。 ②

2012-12-12 20:33:22 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

保育所給食の件が、ずいぶん、色々と話題になっているようです。
ブログへの来訪者数も尋常ではないですし。

再三、申し上げているとおり、私が今回、問題にしたかったことは、
現場運営の改善であり、いろんな問題を、この機会に正すことです。
そういう意味で、新聞記事等での取り上げられ方は、
正直なところ、ずいぶん不本意に感じています。
まあ、マスコミに、そういう一面があることは、
重々、承知しているつもりではいますが。

で、継続的にご覧頂いている方なら、ご承知の通り、
普段なら、一般質問のご報告は何回かに分けてやっているのですが。
今回に限り、この問題についてのみ、まとめてアップしてしまいます。
それを見て頂いた方が、色々と分かって頂けると思いますので。
ただ無茶苦茶長いし、いつもと違って、読みやすく加工もしていないので、
その点、ご容赦ください。

なお、継続してご覧頂いている方のために、後日いつもと同様、
何度かに分けて、解説も加えてアップする積もりでいます。
なので、そういった方々には、今回のブログはスルーして頂ければ
よろしいかと。

それでは、早速始めます。
なお、↓質問中に出てくる資料は、これ↓です。
議会での配付資料です。

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【私の質問】

市が作成している「調理室の作業マニュアル」にも明記されている通り、公立保育所の調理員は「昼食は各自準備」することになっています。ところが自主申告による調査の結果、公立保育所23園中、少なくとも8園において保育所に通う幼児・児童分の給食・牛乳・おやつ等を調理員が食べていることが判明しました。これによって、幼児・児童の給食・牛乳・おやつ等が不足するという事態さえ発生していると聞いています。

こうした実態は、今年四月に嘱託調理員として外部から採用された方から、私に情報をお寄せ頂いたことをきっかけに明らかになりました。非常に残念なことですが、こうした状況が長年、放置されてきたと考えざるを得ません。また今回の告発がなければ今後も同じ状態が続いていたことは確実です。こうした経緯からも、現状の改善には外部からの人員採用、あるいは、それも含めた外部目線の導入と管理監督体制の強化が重要であると考えます。ところが実際の採用状況は、外部目線の導入という観点からは寂しいものとなっています。

表①に今年四月に実施された嘱託調理員採用試験の結果をまとめました。ご覧下さい。内部からの応募者は21名中、半分を超える12名が合格したのに対して、外部からの応募者24名のうち合格者は2名にとどまっています。もちろん、採用に当たっては様々な条件を基に判断されたのでしょうから、合格率の差だけを理由に「採用が適切になされていない!」と断言するのは乱暴かと思います。しかしながら嘱託採用試験について「これは基本的には現在働いている臨時とか代替の職員さんを通すための試験。ただし外部からも採用せんと色々うるさいから、ごく少数は通すことになっている。」と内部で囁かれていたという証言も得ています。こうした噂が流れ、しかも噂を証明するような採用結果となったことには大きな問題があります。このような情況を改めるためにも、今後、嘱託調理員は積極的に外部から採用するべきです。

外部目線の重要性という観点からは、もう一点、臨時調理員の離職率の高さも気になります。表②に2009~2011年度に採用した臨時調理員49名のうち、任期満了を待たずに離職した職員の離職情況の一部を整理しました。ご覧ください。採用者49名中4名が採用から1ヶ月以内に、4名が2ヶ月以内に、3名が3ヶ月以内に退職しています。合計すると、採用から3ヶ月以内に採用者全体の約22%にあたる11名もの方が退職しているのです。このような離職状況は異常です。

一方で、この退職実績が業務内容の過酷さによるものであると考えることには無理があります。なぜなら、正規調理員の勤務時間が16時45分までとされているにも関わらず、早々に着替えて、休憩室でくつろいでいる調理員が存在するという実態があるからです。また一部の園だけのことだと信じたいですが、午前中の早い時間帯から、ゆっくりと一度目の休憩を取っている保育所があるとも聞いています。これらを念頭に考えるなら、異常に高い離職率の原因は、業務内容そのものではなく、人間関係等、いわば本来業務とは関係のない職場環境の劣悪さにあると考えるのが妥当でしょう。実際、過去に働いた経験を持つ方、あるいは現在、働いている方からも「私らが意見しても聞く耳なんか持ってない。言ったって、雰囲気悪くなるか、いじめられるだけ。役所の担当部署かって見て見ぬフリやし、意見するのも馬鹿馬鹿しいから、その場に染まるか、無理やと思ったら辞めるしかない。」という声を聞きました。こうした状況を是正するためには、外部からの人材登用はもちろん調理室に対する指導・管理監督体制の強化をはじめとする対応の強化が必要です。

そもそも今回の事案が長期間にわたって、明るみに出てこなかった原因の一つとして、保育所長が、その間ずっと見てみぬフリをしてきたか、問題の存在自体に気づいていなかったという、いずれにしても信じがたい事実を挙げることができます。しかしながら言うまでもなく、調理員の管理監督責任は保育所長にあります。保育所長が見て見ぬふりをしていたのであっても、気づいていなかったのであっても、その責任は、きわめて重大です。一方で「保育所長は保育のプロであっても調理の専門家ではない。この問題に関して保育所長の責任を問うのは酷だ。」という考え方もあるのかもしれません。実際、現場において、保育所長からの指示や保育士からの依頼に対して調理員が協力的でないとして問題になることも多いと聞いています。こうした現状を改め、二度と同様の問題が起きないようにするためには、責任の所在を明確にし、厳しい処分を行い、組織・指示系統の確立、管理監督体制の強化等、根本的な対応策を取ることが必要です。

また今回の告発について、市は当初、問題の存在さえ認めようとしませんでした。内部では問題を発見できず、自浄能力も発揮することができず、示された問題の存在さえ隠そうとしていた。こうした実態を踏まえるなら、直営での給食提供を見直し、外部委託を進めることこそが、最も有力な問題解決の方法であるとも考えられます。

それでは以上の内容を踏まえてお聞きします。一点目、今後、嘱託調理員を積極的に外部から採用するべきと考えるがどうか?二点目、今回の事件が発生したうえ、長年に亘って放置されてきた原因について、どう考えているのか?また、関係者に対する処分は、どのような方針で行おうと考えているのか?三点目、再発防止のため、今後どのような対応を取ろうと考えているのか?四点目、そもそも、このような状況で、市が保育所の給食調理業務を直営で行うことに妥当性があるのか?むしろ外部委託を進めるべきだと考えるがどうか?

【市の答弁】

1番目の公立保育所の給食に関するご質問にお答えいたします。

保育所の給食調理は、1園あたり60人から140人程度の大量の給食を短時間に作る必要があり、0歳児には発達段階に応じた離乳食を、さらに近年増加しているアレルギー児への対応のため、食材の除去や代替食の調理など、きめ細かい作業が伴う、速度と確実性が要求される仕事でございます。

1点目のご質問の嘱託調理員の採用試験につきましては、このような業務を担える人材を厳正な審査の上、外部内部に関わらず嘱託調理員として適性や能力を有する者を採用しております。今回の嘱託調理員試験につきまして、外部からの受験者のうち調理師資格を有する調理経験者は24名中5名で、5名中の合格者は2名でございました(←これ、ウソです。2名のうち1名は受験時点で調理師資格は持っていませんでした。ここだけ追記しておきます。)。嘱託調理員の採用に当りましては、今後とも民間のノウハウを持ち、能力や意欲の高い調理経験者の活用なども視野に入れながら、調理技術のみならず、「保育所の子ども達のことを最優先に考える」人材を確保してまいりたいと考えております。 

次に2点目の今回の件が発生した原因と関係者の処分についてどのように考えるのか、についてお答えいたします。今回の件は、職員が児童の給食を配食したあとの残りを食べたということ、さらに23園中8園でこのような事実があったということについては、誠に遺憾であり、あってはならないことと認識しております。また、組織としての管理監督責任が果たされていなかった点について、重く受け止めているところでございます。この件が発生した原因につきましては、調理業務に係る管理監督のあり方に問題があり、また給食の残食に対する認識の甘さがあったためと考えております。このことを組織全体の問題であると捉えて、所属長及び所長が一人ひとりの職員に対する指導を徹底し、引き続き調査を行い、処分を行うなどの厳正な対処をしてまいります。 

3点目の再発防止のための今後の対応策につきましては、適切な調理業務が執行出来るように、保育所事業課、保育所長、管理栄養士、調理員により、現在の給食業務マニュアルの抜本的な見直しを行い、二度とこのような事態が起こらないよう、所属長・保育所長による厳格なチェック体制を盛り込んだマニュアルの遵守を徹底してまいります。また、管理職による現場監査や職員による抜き打ちの現場確認を適宜実施するなど、調理業務の適正化を図るとともに子ども中心の保育所運営が行えるよう職員の意識改革を図ってまいります。この意識改革につきましては、まず、アンケートを行うなど現状を把握するとともに、職員間で問題点の共有化を図り、全職員が一丸となって改革に取り組むという意識付けから取り組んでまいります。こうした取り組みを続ける中で、非正規を含むすべての職員の声を吸い上げるしくみを検討するなど、開かれた職場風土作りに努めてまいります。 
これまで、給食問題については、保育所長・栄養士・調理員をメンバーとする献立検討委員会や、業務改善や食育推進などの検討会を設け、給食の質の向上に努めてまいりました。また、調理員に対する、公務員倫理や保育所におけるアレルギー対応の研修を行い、調理員の資質の向上に努めているところでございますが、さらに、第三者を交えた給食問題の改善を検討する場を設け、給食調理業務全般の点検と見直しを行い、今年度中に結果をとりまとめたいと考えています。 

4点目の保育所の給食調理業務を外部委託してはどうか、という点でございますが、食育の推進を含め、質の高い給食の提供をめざしていくためには、市の直営が必要であると考えております。 運営コストの軽減を図ることも検討に入れながら、保護者から信頼され、子ども達から愛される保育所給食が提供できるように、組織をあげて、しっかりと取り組んでまいります。

【意見・要望&再質問】

丁重なご答弁ありがとうございました。それでは、質問の順に沿って意見・要望を申し上げた後、再質問します。

今回、取り上げた問題は、外部から採用された方の視点が入ったからこそ明らかになりました。それがなければ、この問題は、今後も放置されていたであろうことを強くご認識頂きたい。質問で取り上げた内容は、私がお聞きしている問題の一部でしかありません。細かくなりすぎるので取り上げませんでしたが、他にも多くの問題が存在します。このような現状を内部だけで変えていくことには限界があります。「今後、嘱託調理員を積極的に外部から採用するべきと考えるがどうか?」という質問に対して、「民間のノウハウを持ち、能力や意欲の高い調理経験者の活用なども視野に入れながら、調理技術のみならず『保育所の子供達のことを最優先に考える』人材を採用してまいりたい」というご答弁でした。基本的には、その通りだと思いますが、今回の事例が発覚した経緯を、よくよく認識し、外部からの採用の重要性を改めて考えて頂きたい。これまで必ずしも、そうした採用が行われていなかったという事実を厳しく受け止めて頂きたい。要望します。

二点目、今回の事件の原因と、関係者への処分についてです。ご答弁にもあった通り、このようなことは「あってはならないこと」です。こうしたことが長年に亘って続けられてきた背景には、様々な要因があろうと思いますが、中でも、特に指摘しておきたいのは、保育所運営に関わる組織・体制の問題です。保育所長は調理員のことを自分の部下だと思っておらず、指導・管理監督する責任があるとも思っていない。調理員も保育所長を自分の上長だと思っていない。所属長も、その上役も、現場が自分の配下にあり、責任を持って指導・管理監督しなければならないという認識がきわめて薄い。所長も含めた保育士と調理員の意見交換も充分なされていないし、「保育所の子供達のことを最優先に考える」という当たり前の姿勢さえ共有されていない。こうした現状があるように思えてなりません。答弁にあったとおり、「組織としての管理監督責任が果たされていなかった点について、重く受け止めて」、こうした現状を正して頂きたい。その第一歩として、これも答弁にあったとおり、「厳正な対処を」して頂きたい。

また答弁では「23園中8園でこのような事実があった」「配食した後の残りを食べた」と仰いましたが、今回の調査は、あくまで自己申告に基づくものであり、実際には、他の園でも同様のことが起きていた可能性があります。また内容も私が聞いているものより、ずいぶん、優しい表現になっています。答弁にあったとおり、「引き続き調査を行い、処分を行うなどの厳正な対処をして」頂きたい。強く要望します。

三点目、再発防止のための対応策についてです。とりわけ重要なのは答弁にあった通り、「子ども中心の保育所運営が行えるよう職員の意識改革を図って」いくことです。現状を把握し、課題を抽出し、問題解決のため、あるいは現状改善のための対策を積み重ねていく。こうした取組みを地道に繰り返していく以外に、現状を正す方策はありません。答弁で、複数の対応策を示して頂きました。徹底して実施して頂きたい。併せて、新たな問題が明らかになった場合には、その問題にも積極的に取り組んで頂きたい。

言うまでもないことですが、「保育所の子供達のことを最優先に考えて」日々の業務に励んでいる方もいらっしゃることと思います。そうした方々にとって、やりがいがある仕事環境とすることが重要です。皆が、そうした気持ちで働くことができる職場へと改めて頂きたい。要望します。

その上で一点、指摘しておきます。「これまで、給食問題については、保育所長・栄養士・調理員をメンバーとする献立検討委員会や、業務改善や食育推進などの検討会を設け、給食の質の向上に務めてまいりました。また、調理員に対する、公務員倫理や保育所におけるアレルギー対応の研修を行い、調理員の資質の向上に務めているところでございます」という答弁がありました。色々やって頂いているのは結構なことだと思います。が、これは逆に言うと、これまでの通り一遍の対応では何も改善できなかったし、問題を吸い上げることもできなかったということの証明でもあります。その点を肝に銘じ、うわべや格好だけでない、中身を伴った改善策を実施して頂きたい。重ねて、要望しておきます。

四点目、給食調理業務の外部委託については後程、再質問しますが、一点、教育委員会事務局ではなく、教育委員さんにお願いしておきます。調理員と教師の距離が遠いのは学校も同じことだと思います。学校の給食調理員は給食費を支払っているので、子供達の分を調理員が食べていると言うことは起こらないと思いますが、いろいろな問題が起きていることは充分、考えられると思います。今回の保育所担当部署の対応も踏まえ、まずは現状の調査に取り組んで頂きたいと言うことを強く要望しておきます。

それでは公立保育所の給食について一点、一問一答にて再質問します。児童・幼児のための給食を複数の園で調理員が食べることが常態化していた。にも関わらず、こうした状態を認識することさえできていなかった。このような状況にありながら、「質の高い給食の提供を目指していくためには、市の直営が必要であると考えております」という答弁が返ってくることには、強い違和感を感じます。このような情況が長年に亘って放置されてきた保育所において、答弁で示された「質の高い給食の提供」が行われていたとは思えません。そもそも、仰るところの「質の高い給食」というのが、どのような給食のことを指しているのかも分かりません。「質の高い給食の提供を目指していくためには、市の直営が必要」というご答弁にも納得しかねます。市内には多くの民間保育所がありますが、こちらでは「質の高い給食の提供」はできていないというご認識なのでしょうか? 具体的にお聞きします。市が考える「質の高い給食」とは、どのような給食のことを指しているのか?また、調理業務を直営で行うことが必要と考える根拠はなにか?このような劣悪な現状を、どのように改善していこうと考えているのか?ご答弁をお願いします。

【市側の答弁】

再質問についてお答えいたします。

本市の保育所給食は、子ども達に栄養バランスの摂れた食事を提供するばかりでなく、子ども達が成長して成人に達したときに、健康的な食生活ができるように「給食を食べる」という体験を通して、望ましい食習慣が身に付くことを目的に実施しています。「質の高い給食」とは、このような目的が達成できるような、子ども達一人ひとりの成長を願い、愛情のこもった「おいしく、楽しく、食べる楽しみを味わえる給食」であると考えています。公立保育所では、配膳時に調理員が子ども達に野菜の名前や旬の話、身体の力になる栄養素の話などを伝えながら、子ども達のおなかも心も満たされる取り組みを進めています。また、子ども達とコンポストを使った野菜作りや園庭で収穫した野菜を使ったクッキングなど保育士と調理員が一体となり、食育に取り組んでいます。調理業務の直営につきましては、調理員が子どもの成長過程を理解し、保育と一貫した食育の実施が行えること、また、子どもを育てる保育所の仲間として、一体感を持った保育・食育が実施できる点に意義がございます。今回の件は、保育所全体として反省すべき、あってはならないことと重く受け止めています。改めて、しっかりとした現状把握を行い、問題点については、組織をあげて改善に努めてまいります。何より、個々の職員が保育所で働く意義を十分認識し、それぞれの職責を果たしてまいりたいと考えています。

【私の意見・要望】

ご答弁頂きました。

「こうした取り組みを行っている」ということを色々ご紹介頂きましたが、そもそも本当に、そのような取り組みが行われているのかということ自体に私は強い疑問を持っています。また正直なところ、市が直営で給食を提供していることによって「質の高い給食」が実現できているとも思えません。しかしながら、これらの点について、これ以上、議論したところで納得のいく答えが返ってくるとも思えませんので、以下、要望にとどめます。

「今回の件は、保育所全体として反省すべき、あってはならないことと重く受け止めています。改めて、しっかりとした現状把握を行い、問題点については、組織をあげて改善に努めてまいります。」というご答弁でした。ご答弁にあったとおり、「組織をあげて改善に努めて」いただきたい。こんな情況を正すこともできないまま、「質の高い給食の提供をめざしていくためには、市の直営が必要」等と主張したところで、市民の納得は到底、得られません。本当に、そう思うのなら、覚悟を持って、職場環境・業務の改善に取り組んで頂きたい。そんな当然のことさえできないのであれば、直営での給食提供を続けることなど、許されるはずもないということを強く指摘しておきます。

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とまあ、こんな感じです。
あまりにも長すぎるから、読んで頂ける方は、
相当少なかろうとは思いますが。

というわけで、これが、私が今回、取り上げた内容の全容でした。
それでは失礼いたします。