西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

二元代表制について考える。 ②

2010-11-29 18:50:22 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

本日のメインは、12月議会で提案される議案の内容についての説明を
会派メンバーが揃って受ける「議案勉強会」。
議案自体は数も少なく、さほど目新しい&重要な話もなく思えたのですが、
毎度のことながら、西宮市立中央病院の収支が、
予算策定時の計画数値を大幅に下回っていることが、
気になる、気になる。
補正前、収入46.7億、支出53.7億、計7.0億の赤字予想が、
補正後、収入45.2億、支出53.4億、計8.1億の赤字に修正。
ところで、この手の数字を見て、いつも思うのは、
「収入額の減少に比べて、支出の減少が大幅に少ない」
というところ。
どこからどう見ても、中央病院が単独で経営を成り立たせるのは、
今のままでは無理なんやろうなあ、と。

ちなみに、第2回目から非公開で行われることになった、
「西宮市立中央病院移転整備等検討委員会」。
結論が出るのは、来年3月予定という話だったので、
今日の説明にまぎれて、
「まさか、来年3月に移転・整備という結論が出ました。
 なので、それを踏まえて、そのために必要な予算を、エイヤ!で
 出してきました!!
 なんてことは、ないですよね?」
と聞いてみたところ、
「それは、ないと思います。
 仮に、委員会での議論の結果、そうした結論に至ったとしても、
 予算化されるのは、平成24年度か25年度でしょうね。」
という趣旨の答えがあり、一安心。
ほんま、くれぐれも、拙速な結論だけは出さないようにしてくれ!!!
と心の底から願っているのですよ。

----------------------------------------------

と、それはさておき、先日の日記の続きをば。
今の地方自治体における、議会自身・あるいは議会と行政との関係のことを、
多くの地方議会が
「『二元代表制』で運営されている地方議会とは全く異なる、
 『議院内閣制』の下にある国会を、地方議会(&地方自治体)が、
 あるべき姿(もしくは、普通の姿)と、捉えている」
点こそが、最大の問題であると、個人的には考えています。

先日の日記の繰り返しチックになりますが。
議院内閣制の下では、執行部と与党の協議の下で、
議案を決めることになります。
しかしながら、地方議会には、これに符合する意味での「与党」は、
存在しません。
「多数党から、互選で首長を選んでいる」わけでは、全然ないので。
なので、当然、「執行部と与党の協議の下で、議案を決める」などと
いうことは、本来なら、起こりえません。

ところが現実には、地方自治体において、
 ○執行部と与党の協議の下で議案(に限りませんが)は
   決めるべきである
 ○よって、首長が提案する前に議案等に議員の意見を反映させようとする
 ○「それができるのが有力議員である!」と考える
という議員は多数存在しますし、それに則った流れも、存在します。
だからこそ、逆に言うと、
「市長が議会になんの相談もなく、突然、議会に議案(等)を提案した!
 これは明らかな議会軽視だ!!!」
というような批判が、普通に起こったりもするわけで。
でも、この意見、議院内閣制の下であれば、「ごもっとも!」ですが、
正しい(?)意味での「与党」が存在しない地方議会においては、
「???」な部分が、かなり強いように、個人的には感じるのですよ。

二元代表制である以上、議会は、行政とは別の立場から、
「市民の意志」を体現し、市政に反映していかなければなりません。
そして、そのためには、地方議会において一般的に言われる
「与党」「野党」という立場を越えていかなければなりません。
(ちなみに地方議会では、大まかには
 「予算に賛成する」=与党、「予算に反対する」=野党
 とくくられることが多いようです。
 ただ、もっと現実的には、
 「行政方が提出してきた議案に、与党が反対するというのは、
  よほどのことであり、早々起こりうることではない」
 という暗黙の了解が存在することも多いようです。)

「与党やから、意見は言うけど、最後には賛成する」という考え方でも、
「いろんなものが右肩上がりで成長し、最後には帳尻が合っていた!」
という時代には良かったのかもしれません。
でも、今は、そんな時代ではありません。
限られた、ヒトモノカネの中で、
「どの課題に優先的に取り組むのか?」
「どのような方法で取り組むのか?」
「どうすれば、もっと効率的に課題を解決・改善できるのか?」
そんなことを考え、実行していかざるを得ない時代です。
そして、そうした意志を体現できないのであれば、
どこまでいっても、地方議会の存在意義に多くの市民が納得し、
存在自体に賛同してくれることは、望みがたいと思うのですよ。

しみじみと、議会も、もっと変わらなければならない。
そう思うのです。


二元代表制について考える。 ①

2010-11-25 16:05:42 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

河村・名古屋市長が掲げた、
市民税の10%減税や議員報酬の半減をめぐる議会に端を発した、
名古屋市議会のリコール騒動。
どうやら、現時点では、
「有効署名数に達しないため、住民投票は行われない」
という結論に達しつつあるようです。

いろいろと、ことの発端なり、その後、たどっている経過なりは異なりますが、
他にも、大阪府や鹿児島県阿久根市など、
地方議会のあり方自体を問うかのような動きが、
最近、いろんなところで見られます。

先刻ご承知の方も多いかと思いますが。
地方自治体は「首長」と「議会」という二元代表制を取っています。
首長と議員は、それぞれが異なる選挙で選ばれています。
当然、それぞれが異なる立場から、市民に直接責任を持ち、
自らの責任を果たしていくことが求められています。
これ、国とは全く異なる仕組みです。
そして、これがきちんと有効に稼動するなら、
この制度が素晴らしいものであることに、
異論の余地はないはずです。

国では、
 ○国会で多数を占める与党(もしくは、その友党)が総理大臣を出し、
  内閣をつくる
 ○内閣は与党と十分に協議をして法案を作る
 ○よって、国会では 政府・与党VS野党という形で論戦する
という形で、基本的には進んでいきます。

一方、自治体の首長は、市民の選挙によって、直接選ばれます。
「議会の多数党が首長を出す」という形にはならないことが、
国と自治体の大きな違いなのです。
というわけで、自治体議会には、少なくとも、国会でいうような意味での
「与党」「野党」は本来、存在しません。

こうした点を踏まえて、考えますと。
 ○首長が、役所内・市民の意見を踏まえて、
  議案を作成し、議会に提出する。
 ○議会は、こうした議案に対して、是々非々の立場で討議する。
 ○その際、重視されるのは、
  「与党・野党という立場!」ではなく、
  「提出された議案は、市民の利益につながるものなのか?」
  「よりよい地域づくりにつながるものなのか?」
  といった点である。
 ○そして、それぞれの議案について、
  改善するべき点は改善させることを前提に、
  議案の採否を決定する。
というのが、本来の意味での二元代表性に求められていることだと
思うのです。

一方で、西宮市議会も含めて、
「現状の多くの地方議会が、こうした立場から、
 真摯な姿勢で首長に対峙できているか?」
と問われたなら、私は、自信を持って、首を縦に振ることはできません。
そして、そもそも、このように多くの方々から見えてしまう面があることが、
冒頭に挙げたような、「議会不要論」にも、つながりかねない動きが
でてくる背景にあると思っています。

長くなりそうなので、続きは後日。
それでは失礼いたします。


「公立幼稚園の値上げ」は、ありえません。 ②

2010-11-22 15:29:14 | すべての人にやさしいまちを実現するために

ひっさびさに、風邪でぶっ倒れました。。。
ここしばらく、ずーっと咳がひかなかったものの、
「まあ、そのうち、治るやろ!」
くらいのつもりでいたら、金曜日の午後から本格的にしんどくなり、
土曜日の昼以降、今朝まで、ほぼ寝て過ごしてました。
お蔭様で、大分マシにはなったものの、
やっぱり、しんどいわ、これ。
19時からの審議会も気にはなるけど、
今日は、もう、早めに切り上げて、寝ることにしよう。。

と、そんな話はさておき、先日の日記の続きです。先日は、
「公立幼稚園の保育料を値上げするくらいなら、
 他にやるべきことは山ほどある!」
ということを書きました。
というわけで、その具体的な中身を、3つほど。

①職員の給与水準が高い!

西宮市が毎年発行している
「西宮市職員給与・定員管理等について」の平成21年度版によると、
本市の↓幼稚園教諭の給与水準は、こんな感じです↓。

          平均年齢  平均給料月額  平均給与月額
西  宮  市   42.4歳     374,966円    448,580円

一方で、文部科学省発行の「学校教員統計調査」・平成19年度版によると
私立幼稚園の平均給料月額は200,600円、
公立幼稚園の平均給料月額は308,800円。
本市の公立幼稚園教諭の給料は、
私立幼稚園の平均給料月額からは倍近く高い水準にありますし、
公立幼稚園の平均給料月額に比べても、20%程度、高い水準にあります。
(ただし、私は、ここに示された私立幼稚園の教諭の給料水準は、
 あまりにも低すぎると思っています。
 こちらは公立幼稚園とは逆に、
 もっと高い水準にあげていくべきだと思っています。)

②非常に贅沢な職員配置になっている!

↓これ↓、格差是正部会の第2回作業部会で配布された資料の一部です。

「20101119.pdf」をダウンロード

ここでのポイントは、上の表の右側部分、
特に、用務員が非常に手厚く配置されているということです。
(逆に事務職員は公立の方が少ないですが、
 これは私立幼稚園の事務職員が従事している類の事務仕事は、
 公立幼稚園の場合は教育委員会本部でやっているからです。)

③にも関わらず、本来なら、幼稚園で行うべき業務が外注されている!

②の通り、数字上、各園にほぼ一人ずつ用務員が配置されている
公立幼稚園。
ところが、実は平日は毎日、専門の清掃業者が清掃しています。
そのためにかかっている費用は年間・約800万円。
ちなみに、複数の私立幼稚園の園長先生にお聞きしたところ、
「・・・清掃なんか、自分達でやってるに決まってるじゃないですか。。。」
とのこと。
延長保育をやってる私立幼稚園でできることが、
延長保育もやっていない公立幼稚園ではできない!
というのも、なんとも不思議な話です。

というわけで。
私は、ここらへんの話を置いといて、
公立幼稚園の値上げだのなんだのというのは
ありえない話だと思うわけです。
そんなこと考えるくらいやったら、ちゃんと費用を削減するための努力を
しなはれ、と。

でわでわ、今日の日記はこのへんで。


「公立幼稚園の値上げ」は、ありえません。 ①

2010-11-17 12:10:13 | すべての人にやさしいまちを実現するために

前回、雨のため途中中止となった門戸厄神駅に、
今日は8時以降限定で立ってきました。
というわけで本日をもって、ようやく今期の駅立ち終了!
で、その後、「西宮市幼児期の教育・保育審議会 格差是正部会」を
傍聴してきました。

本日の審議会は、
 ①これまでの審議内容の確認
 ②↑上↑を踏まえ、審議会の中間報告案の確認
 ③これまでは「格差是正」と銘打ちながら、
  「公私立幼稚園間における保護者負担の格差是正」
  に集中してきたため、これまでは触れられていなかった、
  保育所・認可外保育施設に通う児童や、在宅児童に対する、
  公費投入や保護者負担の現状に対する確認
という形で進みました。
本日のメインは、今月22日付で審議会から市長に提出される
「幼稚園における保護者負担について(中間答申)」
なのかな~、と思いつつ。
また③については、今回は、さわりの部分だけでしたが、
結構、興味深い話を聞くこともでき、今後が楽しみやな~、とも思いつつ。

で、それはさておき。
中間答申に含められた意見の中に、個人的に、とても強い違和感を
覚えるものがありました。それは、
「公立幼稚園の保護者負担増という
 格差是正の方法もあるのではないか」
という一文です。
私は、この考え方には断固、反対です。

その理由は大きく二つ。
まず第一に、本市の公立幼稚園の月額保育料は、現時点でも既に
近隣市と比較して、高い水準にあります。
具体的には、↓こんな感じ↓なのです。

   1位  10000円→神戸市
   2位   9600円→西宮市
   3位   9500円→芦屋市・宝塚市
   5位   9100円→尼崎市・三田市
   7位   9000円→伊丹市
   8位   8000円→川西市
   9位   7900円→明石市
     10位      6300円→姫路市

こんな中、
「本市の公立幼稚園の月額保育料を更に値上げする」
という考えが、現実的なものだとは、私には到底思えないからです。
ここらへん、どないですかね。

もちろん、「公私立幼稚園間における保護者負担の格差是正」
を実現するために、一定の財源が必要となるのは事実です。
しかしながら、その財源を捻出するなら、「保護者負担増」よりも
先にやるべきことは山ほどあると、私は思っています。
これが、「値上げは、ありえへんやろ!」と思う二番目の理由です。
とは言うものの、この続きは長くなりそうなので、また後日。
それでは失礼致します。

PS
ちなみに、いつも時間をギリギリまで使っている
審議会&作業部会なのですが、本日は10:00~11:15で終了。
いつもの調子であれば、予定時間は10:00~12:00というところだと
思われるので、なかなか、いい感じですね。
私のブログも関係してるんやろうか???と思いつつの感想でした。


時間を有意義に使いましょう。

2010-11-12 17:10:29 | すべての人にやさしいまちを実現するために

西宮市の子育て環境を向上するため、本年7月に
「西宮市幼児期の教育・保育審議会」が設置されたのは
↓こちらの左上↓に記載の通り。
http://www1.ocn.ne.jp/~shigi/report/23b.pdf

まず最初に言っておきますと。
そもそも、過去においては
「私立幼稚園の管轄は兵庫県であり、西宮市には関係ない。
 よって、西宮市としては、私立幼稚園を担当する部署も必要ない。」
というスタンスを取っていた西宮市が、こうした審議会を設置し、
私立幼稚園も巻き込んで、市の子育て環境を向上しようとしていることは、
素晴らしいことだと思っています。
なので、この取り組み自体は、素直に前向きに捉えています。

一方で、ほぼ欠かさず、この審議会&部会を傍聴している身としては
なんとも???に感じる部分もあります。
この審議会では、審議会本体とは別に、
 ○待機児童問題解消を今年度の主要議題とする「適正配置部会」
 ○公私立幼稚園間の保護者負担の格差解消を
  今年度の主要議題とする「格差是正部会」
の二つの部会を設置しています。
この二つの部会では、詳細な資料を元に、各委員によって、
 ○問題点の洗い出し
 ○問題に対する論点の集約
 ○部会としての意見の取りまとめ
が行われています。
これは、そもそも、
「非常に複雑であり、多岐にわたる問題を審議会委員全員で
 討議していくことは審議会の運営上、望ましくない。
 よって、詳細な検討を行うための部会を別に設置し、
 部会で集約された内容を踏まえて、審議会の答申をまとめる。」
という共通認識に基づき、こういう形が取られているものだと
私は理解しています。
実際、一番最初の段階で、そうした趣旨の説明が
されていたとも記憶しています。
なので、審議会の流れとしては当然、
 ○部会で審議された内容を確認
 ○疑義が残る点について質疑・意見交換
 ○理解・納得の上、部会から提出された内容を承認
という形で、進めるべきだと思っています。
ところが、実際の姿は、これとは全く異なります。

とりわけ前回の審議会がひどかったのですが。
せっかく、各部会で委員が意見を出し合い、その結果を集約した内容を
審議会に提示しているにも関わらず。
わざわざ、その内容に関する議論を、審議会委員長の仕切りにより、
一からやり始める始末。
で、当初、予定されていた2時間の会議時間が終わるころになって、
さしたる議論の進展も無いまま、突然、あわてて、無理やり、
審議会の委員長が、締めにかかる始末。
これでは、せっかく精力的に行っている部会での議論自体が
無駄になってしまいます。

ほとんどの各委員さんは、自らの仕事を持っている、
その分野の専門の方々です。
その人達が、忙しい時間の合間を縫って、わざわざ時間をこしらえて
やってきてくださっているのです。
西宮市の子育て環境を向上するために。
ですから、そのことを、ちゃんと認識して、審議会を進行するのは
当然です。
「予定時間さえ過ごせばいい!」というものではないですし、
「予定時間は目いっぱい、使わにゃならん!」
というものでもありません。

もう少し、有意義に時間を使い、
議論を有効に前に進めてもらうよう、切に願う次第です。


正規職員が必要ですか?

2010-11-10 12:48:08 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

本日付け発行の市政ニュースによると、
現在、西宮市教育委員会では、給食調理員の正規職員を募集している
とのこと。
ふ~む。。。

私は、そもそも、
「給食調理委員を正規職員(=正社員)で雇ってまで、
 学校給食を直営で提供する必要があるのか?」
という点について、ずっと疑問を持ちつづけています。
(もちろん、公式非公式含めて、そうした指摘もしてきています。)

そんな私が、「いや、全く、その通り!」と思った↓TV放送がこちら。↓
「20070207voice.pdf」をダウンロード

例に出てくるのは大阪市と宝塚市ですが、
「1日1食調理するだけなので、午後はどうしても時間が余ってしまう」
「夏休みなどがあるため、
 年間で給食を調理する日は”180日前後"しかない」
という構造的な問題点は、当然、本市においても同じです。

私は、最後に出てくる足立区の校長先生のご意見に
全面的に賛同します。
西宮市も、いいかげん、
ちゃんと、こういうことを考えるべきだと思うのです。


重要な個人情報を扱っている自覚を持つべきです。

2010-11-09 15:43:29 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

尖閣諸島に関する映像流出問題が、
いろんなところで話題になっています。
映像流出自体は
勿論のこと。
そこに至る様々な経緯も含めて、
この一連の問題について、色々と思うところはありますが、
それは、私自身の職責とは大きく関係しません。
なので、その点については措いて、関連する話として、
西宮市における情報管理のあり方について、少しばかり。

言うまでもないことですが、
西宮市役所の中には、民では持ち得ない、
大量の個人情報が保管されています。
住所・氏名・年齢は勿論のこと、
資産・収入・家族構成・税の納付/滞納状況等々、
極めて重要性の高い情報の宝庫だといえるでしょう。
だからこそ、それに相応しい情報管理体制を
構築しなければなりません。
ところが、少なくともハード面から見たときに、西宮市役所は、
そうした機密性の高い情報を扱う部署に相応しい体制には、
全く、なってはいません。

例えば、市役所1階では大量の各種公的書類の発行を行っています。
当然、そのために必要な膨大な情報が保管されてもいますが、
このフロアは開庁時間内は勿論のこと、
時間外も、きわめてあけっぴろげな状況のまま置かれています。
普通、これだけ重要な情報を大量に扱っているのであれば、
開庁時間外は窓口のシャッターを占めて、
部外者が入れないようにするぐらいのことは、
絶対、するべきだと思うのですよ。
銀行さんとかなら、当然してますよね???
(ちなみに、個人が机に鍵をかけているとか、
 書類はできるだけ棚にしまうようにしているとか、
 そうした、いわば個人レベルでの努力のことを
 言っているのではありません。
 あしからず、ご了解下さい。)

役所に言わせれば、
「そもそも、開庁時間外は役所の鍵を閉めて、
 地下出入口以外では侵入できないようにしているから、大丈夫です。」
ということになるようですが、その地下出入口のチェック体制は、
はっきり言って、かなりザルだと思っています。
状況にもよるのかもしれませんが、
身分証の提示を求められることもないですし、
身分証明のためのICカードがあるわけでもありません。
休日に、ごっついラフな格好で行ってもお構いなしですし、
過去には、うちのインターンが普通にチェックをくぐりぬけて
控え室までやってきて、逆にこっちの方が驚いたことさえあります。
これって、ほんまに、よいのでしょうか???
(指摘したこともあってか、以前に比べると厳しくなったとは聞いています。)

安全保障であれ、情報管理であれ、
性善説だけに基づいていたのでは、
最悪の場合への対処はできません。
基本的に、こうした問題に対する対処方針は、
「悪意を持っている相手が存在する」という前提に立って、
構築されるべきです。
もし、それがないのであれば、
そもそも、そういったことを考える必要自体、ないのでは???
という話にもなるわけで。
(蛇足ですが、私は、
 『「そもそも、そういったことを考える必要自体、ないのでは???」
  という考えに立って、日本という国全体が進んできた結果、
  いつか当然出くわすべき事態に、とうとう出くわした!』
 というのが、今回の尖閣問題の本質だと考えています。)

「市役所の情報管理・安全体制に不備がある!」
などという話は、本来、
外に向かって言うべき話ではないのかもしれません。
とは言うものの、数年来、公式の委員会の場をはじめとして、
他でもいろんな場所で言ってきましたが、
改善される気配は全く見えませんし、
そうした問題があると西宮市として認識されているようにも思えません。
このままでは、到底、事態が好転されるとも思えません。
というわけで、敢えて書いたということで、
ご理解いただければ、と思います。
それでは、今日は、このへんで、失礼します。


お知らせ。

2010-11-04 15:56:28 | 主張・広報と活動のお知らせ

例の通勤手当の件、せっかく、いろんなメディアに取り上げて頂いたので、
↓HPにも、まとめてアップしておきました。↓
http://www1.ocn.ne.jp/~shigi/media.html
(TV放映も、いくつかあったらしいのですが、
 そちらはフォローしきれず。。。残念!)
過去、取り上げていただいた他の例も、まとめて整理してありますので、
よろしければ、是非、ご覧下さい。

にしても、2年ぐらい前から、一般質問のたびに、ほぼ間違いなく
取り上げていただいているのは、驚きでもあり、ありがたくもあり。
そして、そうした事例の多くが、多かれ少なかれ、
改善に向かっていることこそ、大きな喜びであるわけで。
これからも、しっかり頑張っていかねばなりませんね。

と、ごくごく、簡単なお知らせでした。
でわでわ失礼いたします。


甲東園バルとか通勤手当とか。

2010-11-01 19:14:39 | にぎわいと活気のあるまちを創造するために

行ってきました、甲東園バル。
地図を見ながら、まちを歩いている同好の士にも多数出会い、
非常にいい感じ。
個人的に、「よし!ここには絶対改めて、来ることにしよう!!」
と思える、よいお店にも出会えました。
実に、素敵なイベントやな、と。

ただ、このバルが、一過性のものに終わったのでは、
せっかくのイベントの価値も半減してしまうわけで。
当り前の話ですが、これを機会に、
甲東園という、まちの価値を新たに認識する方々が、たくさん、おられ、
新たなお客さんがやってきてくださってこそ、
「イベント成功!」という話になるのだと思うのですよ。
というわけで、個人的に気に入ったお店さんに対しては、
微力ながら、後日、貢献する予定です。
他にも、そういう形が多くいらっしゃってくださると、ほんと、素晴らしいなあ、
と思いつつ。

で、それに加えて。
個人的には、このバルというイベントで重視されている
「まちを歩いてもらう」「そうした方々をまちぐるみで、おもてなしする」
という要素を加えたなら、
洋菓子園遊会・酒蔵ルネッサンスを始めとする、
市が参加している産業振興イベントも、
より一層、魅力的なものになるのではないかと思うのですよ。
是非是非、考えていただきたいものだと、思います。

で、続いては、また別の話。
今日のお昼頃、ブログを見て、
「昨日は日曜やったっていうのに、えらい来訪者数が多いな~???」
と思っていたら、どうやら例の通勤手当の問題が、
↓新聞各紙やら、テレビやらで大きく取り上げられたようで↓。
「SKMBT_C20310110117560.pdf」をダウンロード

にしても、
昨年12月の時点では調査の意志もなさそうな感じだった宝塚や川西
あたりでも、西宮市での経過を踏まえてか、
きちんと対応が進められているのは、よい感じですな。
ここらへん、メディアの力というのは、すごいな~、と。
一方で、ちょっと不思議に思うことなのですが。
新聞紙上に掲載されているよその市の
「ほぼ適正に実施されていた」「不正なものはなかった」
ってのは、ほんまかいな???と。
「同じような状況にあったにも関わらず、
 西宮市役所では行われていた不正行為が、
 川西市役所や宝塚市役所では行われていなかった!」
というのは、ちょっと???な気がします。
私が、当該市の議員であったならば、ここらへんの事実関係は、
絶対調べるけどなあ、と思いながら。

なにはともあれ、この問題は、既に、もう私の手は離れてると
認識しています。
後は市の担当部局が、しっかりとした対応を取ること。
こうした事実も踏まえて、他の不適切な手当についても
きちんと見直すことが肝要だと思っています。
予算要望にも書いておきましたが、ここらへん、引き続き、
きちんとした対応を求めていかなければなりませんね。
頑張ります。

というわけで、今日は、このへんで。
それでは失礼致します。