西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

リニューアルしました。

2010-09-30 18:43:31 | 主張・広報と活動のお知らせ

↓HPをリニューアルしました。↓
http://www1.ocn.ne.jp/~shigi/
コンテンツ自体には、なんの変更もありませんが、
見た目が、ずいぶん、シュッとしたように思ってます。
本人、結構気に入っているのですが、いかがでしょ?
(と言っても、前のHP自体、記憶に無い!という方が
 多いことかとは思いますが。)

さて、あとは、お仕事とは直接関係の薄い(?)広報など。


定期的に送られてくる「構想日本 JIメールニュース」の
no.471に考えさせられる内容が掲載されていたので、以下、引用。
こういう抑制の効いた&行間を読みたくなる文章、好きです。

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選挙が近くなると、急行が止まらない最寄り駅にも、候補者がマイクを握って立つ姿を見かける。昨日は私の家の近くで、雨の中傘を差しながら演説をしていた。家の中では演説は聞こえない。少し興味があったので車の陰から見ていたが、立ち止まって聞く人の姿は見えなかった。

選挙のお手伝いに行ったことがある。大勢の人が一人の人のために一丸となって、自分の時間を費やしていた。正直冷めた目で、興味半分で参加した私だが、選挙戦は人の繋がりがなければ出来ないと実感した。

「知識よりも情熱」、政治家の秘書から聞いた言葉である。立候補者に必要なのは何よりも現状を変えようとする情熱だと言われた。私は知識の伴わない情熱は暴走する危険がないかと心配したが、文句を言っているだけで何もしないよりはよほど建設的なのかもしれないと思い直した。

私の周りでも最近、選挙に出る人がちらほらいる。確たる志を持った人が多い(全員とはいえないところが少し寂しい)。一方で、高い志はあっても断念する人も多い。選挙の費用がまかなえない、家族に縁を切ると言われている、現時点では勉強不足等、理由は様々だ。

ある人の話では地方選挙ですら300万円は必要だと言われたという。勿論お金をかけないボランティア選挙も有るが、こちらも厳しいし、いずれにせよ供託金だけは必ずついて回る。生活に余裕があるか、パトロンのいる人でなければ、スタートラインにも立てない世界だ。

こうやってみてくると選挙に出るのは大変だが、その点、投票は無料で出来る。住所さえしっかりしていれば投票葉書は送られてくるし、投票所は小学生でも歩いていける距離だ。私をはじめとした一般の人には、365日政治のことを考える余裕も関心もないかもしれない。けれど、投票行為自体は、たった1日、1時間もかからない。それぐらいの時間は、自分と社会の将来のために使ってみてはいかがだろうか。 

投票は立候補者の中からしか選べない。自分が推したい人が居なければ、よりましな選択をするしかない。せめて当選させたくない候補者の援護射撃にならないように、投票にだけは行こうと思うと同時に、志も能力もある人がもっと楽に立候補できるようなしくみにしていていくべきだと思う。

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今年で第6回目を迎える「出版甲子園」というイベントがありますが、
こちらに、うちの元インターン生が出場しておりまして
(ちなみに彼の作品は12番、「法学部に行く前に読む六法の本」です。)
校正依頼を受けて、企画書に目を通したところ、面白そうだと思ったので、
この場を借りて、ご案内。
興味お持ちの方は、ご覧くださいませ。
投票ページもあるので、こちらもよろしければ、どうぞ。

それにしても、いろいろと知らないイベントがあるもんだ。
んで、きょうびの真面目にやってる学生さんは、
私らのときよりも、ほんと、ずいぶん、真面目に
いろんなことに取り組んでるもんやなあ、と感心しつつ。

まとまりの内容ですいません。
というわけで、今日は、ここまで。
それでは失礼いたします。


BAD NEWS

2010-09-29 16:49:35 | にぎわいと活気のあるまちを創造するために

↓としか言いようのないニュース↓。
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20100929ddlk28020391000c.html

固定資産税は除くにしても、
 ○市町村税など4.7億円
 ○水道使用料4.6億円
というのは厳しい財政状況の中で苦しむ本市にとっては、
なんとも厳しい話です。

とは言うものの、
『国内のビール総出荷量は94年をピークに下がり続けており、
 唐沢常務は「今年のような暑い夏でも(出荷量が)伸びない」と漏らす。』
という現状を考えると、なんとも切ない話だと思うしかありません。。。
「若者がお酒を呑まなくなった」
というのは、よく言われる話ですが、平均年齢が高くなっていく以上、
ビールの出荷量が減っていくのは当然の話だとも思うのですよ。

それにしても、繰り返しになりますが、
ただでも硬直化の進む本市財政にとって、
この話は痛すぎます。
抜本的な事業の取捨選択・効率化を進めていかんことには、
どないもこないもなりませんぜ、これ。
来年度の予算編成に向けて、市当局が一段と厳しい認識で
臨むことを願うばかりです。


公平性を大切に。

2010-09-28 09:19:46 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

http://www.tanteifile.com/diary/2010/09/26_01/index.html
↑こんなこと↑続けてたら、そう遠くない未来に
「沖縄は、我が国固有の領土である」
とか言い出しかねませんぜ、この国。

それにしても。
中国が今回の顛末を見て確信することは、
「日本という国は、脅しさえすれば、何でも言うことを聞く」
ということでしょう。
(ま、前から、そう思っていたでしょうが。)
一方で、ロシア・韓国等、日本との間に国境問題を持つ国や、
日本と同じく、中国との間で国境問題を抱える
多くのアジア諸国に対して、今回の一連の騒動の過程で、
日本が送った(そして今後、送る)メッセージは強烈過ぎるものでしょう。
そして、もう一つ、この問題が、このような形で発生し、深刻化したことの
重大な発端に、普天間基地を巡る一連の騒動が存在します。
わずか一年程度の間に、歴史に残るであろう、
これほど大きな外交的失策が繰り返されるとは、
なんと、罪深いことでしょう。

というわけで、この話については、色々と書きたいこともあるのですが、
それを書くのは、このブログの本題の趣旨とは合わないので、
本題に移ります。
今日もまた、決算審査での小ネタです。
西宮市の下水道普及率は「99.9%」とされています。
ということは下水が普及していない家庭・事業所もあるわけで。

市内には365箇所、水洗化されていない家庭・事業所が存在します。
このうち231箇所は水洗化が可能であるにもかかわらず、
様々な理由から水洗化されていません。
で、これらの水洗化されていない家庭・事業所のし尿を汲み取る事業を
市が行っています。
ところが、これが下水を使用した場合に比べて非常に安い。
例えば、夫婦子供二人の家庭で比較した場合、家庭の負担額は
平均して
  下水道を使用した場合      1697円/月
  し尿汲み取りを利用した場合   867円/月
となります。
要は下水道を使用した場合、し尿汲み取りの概ね2倍の料金がかかる
ということになります。

トイレだけで考えるなら、下水とし尿汲み取りでは
機能は変わりません。
し尿汲み取り式の場合、トイレ以外の生活廃水の処理の問題もあります。
そして、なにより、し尿汲み取りを継続するためには
多大な費用がかかります。
これ、公平性という観点も含めて、色々と問題があると思うのですよ。

もちろん、水洗化可能な地域と不可能な地域とは、
分けて考える必要があるのかもしれません。
けれども、そうした点を加味した上でも、
もっと妥当な手数料を設定するべきだと思うのです。


施設の維持・改修を計画的に進めるべきです。

2010-09-24 13:21:34 | 安心して暮らせる安全なまちを実現するため

現在、9月議会@決算審査、真っ盛り。
で、その中で、強く気になることがあるので、少しばかり。

決算審査に合わせて、「事務事業評価チェックシート」という
分厚い冊子の担当事業分をチェックしていたのですが、
見れば見るほど、
「施設の計画的な設備・改修ができていない!」
という類の記述が目立つのです。
いくつか、めぼしい例を挙げると、

〇市立デイサービス等管理運営事業
  ⇒将来、施設の老朽化による大規模修繕や建替等の問題が生じた場合、
    いかに対処すべきか検討しなければならない
〇老人いこいの家管理運営事業
  ⇒施設の老朽化に伴う整備など計画的に行う必要がある
〇名神あけぼの園改修事業
  ⇒定期的に状況確認を行い、早期の改修が必要である
〇保育所施設改修事業
  ⇒公立保育所の多くが建設後30年以上を経過しており、
    老朽化が非常に進んでいる。入所児童の安全で良好な保育環境を
    維持するために市として優先的に取り組むべき課題である

といった感じです。
これ、現場の悲鳴だと受け止めるべきだと思うのですよ。

西宮市では、こうした施設の維持・修繕について、
「中長期修繕計画」により対応するという建前になっています。
ところが、この中長期修繕計画には、
 〇そもそも、計画の愚痴的な内容が明らかにされていない
 〇計画の対象となっているのは防水・外壁改修・空調設備・衛生設備・
   電気設備に限定されており、内装については、全く考慮されていない
 〇学童が対象施設から外れているなど、
   そもそも計画の対象となっていない施設が複数存在する
 〇計画に記載されているだけで、実際には。なんの対応もされていない
   施設が多数存在する
などなど、多くの問題が存在します。

市は多くの施設を持っており、それら施設の中には、
老朽化が進んでいるものも多数存在します。
また人口構成や行政需要と、現実に存在する施設とのアンバランスも
目立ってきています。
こうした現状を踏まえ、市は将来の行政需要の推移を考慮して
維持・修繕はもちろんのこと、施設の適正な配置等も含めた
より高い見地にたった施設にお整備・改修のための計画を
策定するべきです。
そして、その計画には、きちんとした財源的裏付けを持たせなければ
なりません。

これ、とても重要な問題であり、早急に対応を進めるべきであり。
しょうもない新規事業とかに、お金つっこんでる場合じゃないと
思うのですよ。
決算審査の過程での私の意見が、来年度予算の策定に反映されるよう、
強く願いつつ。
でわでわ、今日は、このへんで失礼致します。


150億円かけても、いりますか? ~追記~

2010-09-17 10:04:41 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

昨日、家に帰って新聞を読んでいると、
実にタイムリーな記事が掲載されていたので、↓そのままアップ↓。
(クリックで拡大します。下は上の本文の続きです。)

Cce20100917_01
Cce20100917_02
↑昨日付け・日本経済新聞・夕刊より↑。
「豪華な外観 足りぬ医師」
「地方の自治体病院『ハコモノ』先行」
「甘い見通し、ツケは納税者に」
など、刺激的な見出しが躍り、本文記事の最後は
自治体病院の場合、赤字経営のツケを払うのは病院ではなくて
 納税者の住民だ。自治体だけでなく医療を受ける側の住民も、
 必要な医療とそれにかかるコストについて
 考えていく必要がありそうだ。

と締められています。
もちろん、自治体(議会も含めて)こそが、最大限の責任感を持って、
この問題に取り組むことを前提とした上で、おっしゃるとおり、と思います。

ところで。
この記事だけを見ると、医師が集まりにくいのは
地方の自治体病院だけの話であるように感じる向きも
いらっしゃるかもしれません。
ところが、そうではありません。
もちろん地域による格差はありますが、地域だけの問題ではなく
全国的に公立病院では、医師不足に悩む傾向が強まっています。
2004年に始まった新医師臨床研修制度に伴い、医局の力が弱まる中、
 ○給与面等、待遇が悪く、
 ○医師としてのキャリアの研鑽にもつながらないうえ、
 ○過酷な勤務を余儀なくされる可能性が高い
と言ったところが、その主な理由だとか。
当然、西宮市も、この問題の例外ではありえません。
これは「産科が閉鎖されたまま!」という現状からも、
容易にご理解いただける話かと思います。

しみじみと、西宮市立中央病院の話については、長い将来のことを考え、
責任ある姿勢で、取り組まねばならないと思うのです。


150億円かけても、いりますか? ②

2010-09-16 20:54:23 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

ここ最近、ぐっと涼しくなってきましたね~。
エアコンなしで寝れるようになったこともあり、
同じ睡眠時間でも、疲れの取れ方が、全然違います。
これ、ほんま、ありがたいな~、と。
あ、あと、かなり早くにエアコンが切れてしまう市役所に、
夜居残るのが、だいぶ、楽になってきたのも、ありがたい。
これ、同じことを思ってる職員さん、
さぞかし、多いことだろうと。

さてさて、先日のブログの続きです。
西宮市立中央病院の今後の方向性について、市からは、
 ①現在地・現建物で継続
 ②現地での建替え
 ③移転しての建替え
の3案が示されたというのは、先日のブログで書いた通りです。

が、①については、
 〇現建物は築36年を経過しており、
 〇「病院施設の耐用期間(減価償却期間)は39年。
   いずれ近い将来に建替えが必要」←市配布資料より抜粋
という現実があります。
これ、要するに問題の先延ばしであり、
とてものこと、建設的な案とは言えません。
②についても、現在の中央病院のていたらくを見るにつけ、
同じところで建替えたところで、何かが大きく変わるとは思えません。
また、この案には
「工事期間が長期化するため、工事費が嵩む」
「工事中の診療機能縮小に伴う患者の減少の恐れや、
 医療スタッフの処遇などの影響がある」
など、他にも、きわめて対処困難な課題が山盛りです。
となると、市の考える本命は③の「移転しての建替え」
ということになるのだろうと。
これ、説明資料による各案の説明が、それぞれ
① メリット1点 デメリット5点
② メリット1点 デメリット2点
③ メリット3点 デメリット2点
となっていることからも透けて見えてくるように思っています。
ま、下衆の勘繰りと言われれば、それまでなんですけどね。
(ちなみに、「  」内は、いずれも市配布資料より抜粋しています。)

ところで、この移転×建替え案に必要な費用を、
憶測も交えて私なりに計算してみると、
 〇建設工事費用 約77億円以上⇒市配布資料より
 〇敷地購入費用 約22億円以上
   ⇒現病院の敷地と同条件で購入した場合@路線化
     ただし、「現病院は立地が悪く、患者にとっての交通の便がよくない」
     というのが市の長年にわたる主張でもあり、
     もっと高くなる可能性が高いのではないか???と。
 〇企業債(=借金)の一括返還 約13億円
に加えて、設計監理費、医療機器購入費、移転・解体費用等が
必要であり、計・約120億円の資金が必要となります。
これに加えて、市は、中央病院について、
「独立行政法人化して、存続させる」という方針を示しています。
独法化するためには
 〇退職給与引当金の計上 約14億円
 〇市からの長期貸付金   約21億円
についても対処が求められることになるでしょう。
というわけで、中央病院を移転して、存続させるためには、
しめて、約150億円!が必要になるということになります。
しかも、そこまでの資金を投じたところで、
病院経営が抜本的に改善する保証は、どこにもありません。
う~む。。。

というわけで、ここから先は、頂いたコメントへのお返事にて、
続きに替えさせていただきます。

>なりきりマス様

>特別委員会の議論のスタートが
>「存廃」についての議論が一度もなされずに、
>市当局の筋書き通り進んでいくことには抵抗を覚えます。

私も、全く同じ意見です。
私は、「公約を掲げて当選」=「白紙委任」ということだとは思いません。
それを認めることは、市長と議会という二元代表制の存在意義を
放棄することだと思っています。
ここらへん、是非、意見交換したいですね。

>にーの様

いつも、ご覧頂いているとのこと、有り難うございます。
頑張る意欲が湧いてきます!

>なぜ、「やめるとどうなる?誰がどう困る?」という観点から
>スタートできないのか。

仰る通りだと思います。
右肩上がりに経済が成長しつづけていた時代なら、
また違う議論もあろうかと思いますが、
今の時代背景を考えれば、こうした観点を持って、
問題に対処することは、至極当然なことだと思うのですが。。。

ご指摘の内容も踏まえて、この問題、しっかり、取り組んでまいります。

また今回、ブログで取り上げた内容とは、異なりますが、

>幼稚園難民様

コメントいただき、有り難うございます。
「子育てするなら西宮」という看板を掲げる以上、
その責任を強く感じ、その名に恥じない施策を行うべきだ!
というご指摘かと思います。
仰る通りだと思います。
微力ではありますが、ご期待に応えることができるよう、
精一杯頑張ってまいります。

長文にお付き合いいただき、有り難うございました。
また、コメントいただいた皆様に、重ねて御礼申し上げます。
本当に、ありがとうございます。
それでは、今日は、このへんで失礼致します。


150億円かけても、いりますか? ①

2010-09-14 15:19:32 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

本日の午前中は「病院問題特別委員会」を傍聴してきました。
ごく個人的意見ではありますが。
昨日の「フレンテ問題特別委員会」で議論されるべきテーマも、
もちろん、きわめて重要なものです。
が、しかし、この「病院問題特別委員会」で議論されるべきテーマに
比べれば、その重要度はかすんでくると思っています。

現段階での議論として考えるのであれば。
「フレンテ問題特別委員会」で議論されるテーマは、突き詰めると、
 ○市は現在、都市管理株式会社に毎年度始めに約10億円を貸し、
  年度末に返してもらう(=短期融資)形で資金繰りを行っている。
 ○ところが総務省からの通達で、こうした不透明な形での
  資金繰りを行うことができなくなった
 ○そこで市は、これまでの短期融資を長期融資に切り替えようとしている
 ○これを行うにあたって、想定される様々な課題を整理しようとしている
ということになるのかな~、と。
もちろん、付随・派生する話は、他にも山ほどありますが。
少なくとも現時点で、こちらの話は10億円くらいの話に
留まっています。
もちろん、これだけで十分大きすぎる話ですが。
(この話についても、いずれ、詳しくブログに書くつもりでいます。
 乞う・ご期待。)

ところが、本日の西宮市立中央病院の話は、桁が一つ違います。
なぜなら、市側の考える有力な案として提出された
「中央病院の移転&建替え」という案を実施しようとすると、
どうやら150億円もの費用が、かかりそうだと言うのですから!!!
ちなみに、西宮市の一般会計の規模は、概ね年間1500億円程度。
ということは、その約一割に該当する巨額の資金が、
病院の移転&建替えのためには必要だと言うことになります。
う~む。。。

このブログで、何度も書いてきていますが。
そもそも、西宮市立中央病院は年度によって若干異なりますが、
実質的には毎年10~20億円程度の赤字をたたき出し続けています。
(↑市からの繰入金も含めて計算しています。↑)
「地方都市で他に総合病院がなく、どれほど赤字をたたき出そうが、
 行政が医療機能として病院を持たねばならない!」
という状況にあるなら、いざ知らず。
ぱっと周りを見渡しても、
県立西宮中央病院・兵庫医大附属病院・明和病院などなど、
多くの総合病院を持つ本市において、
これだけの赤字をたたき出し続けながら、
単独で公立病院を持つ必要があるのか???
という点について、個人的にはきわめて強く疑問に思っています。
「市として、絶対に果たすべき医療機能がある!」

と言うなら、それこそ、私立病院に補助金を払って、
市が考える「絶対に果たすべき機能」を果たしてもらえばいいわけで。

で、今後、この病院をどうしていくのか?というのが、
「病院問題特別委員会」で議論されるべきテーマなのですが、
これについては、今のところ、「存続方法の検討」となっています。
口頭説明では、
「今後の検討の過程で廃止という結論が出る可能性も
 ゼロではありません」
という趣旨の話もありましたが、資料に明確に記されているのは、
 ○現在地・現建物で継続
 ○建替え(現地)
 ○建替え(移転)
という三案だけしかありません。
でも、これって、色々な意味で問題ありまくりだと思うんですよね。

と、このまま続けたいところですが、ちょっと、この話、長くなりそうなので、
今日は一旦、ここまでで留めさせていただきます。
それでは失礼いたします。


本気で、「格差解消」を考えるなら。

2010-09-13 19:38:09 | すべての人にやさしいまちを実現するために

今日は、
 午前中:フレンテ問題特別委員会を傍聴
 午  後:幼児期の教育保育審議会・格差是正部会を傍聴
 合  間:決算関連資料を読み込み!
という感じのスケジュールでした。
で、その間、昔の担任の先生に何十年ぶりだかで、
お会いするというサプライズまで、ありまして。
なんだか、とても充実の一日でした。
それにしても、いや~、なつかしい。
とはいえ、こういうのって、むやみと緊張しますな。

で、フレンテ問題についても、いろいろと言いたいことはあるのですが、
今日は「格差部会」の方の話をば。
↓以前のブログ↓で、
http://blog.goo.ne.jp/shibuya1973/d/20100720
「議論の前提となる数字の算出方法がおかしい!」
ということを書いたのですが、今日、出席されている委員さんからも、
同様の趣旨の発言がありまして。
質疑の中で、行政方の担当者は、
「次回10/14の部会に一定、きちんとした数字を出せるように頑張る」
という返事をしていました。
ここは、きちんとした数字を、早いこと出して頂きたいところです。

現在の、「格差部会」での議論は
「私立幼稚園に子どもを通わせている保護者と、
 公立幼稚園に子どもを通わせている保護者の間における、
 幼稚園保育料の格差是正」
をメインに据えたものになっています。
「今年度中に一定の結論を出さなければならない!」
という、この審議会の本来の目的から考えると、この進め方は、
理にかなったものだと個人的には思っています。
しかしながら、問題は、ここだけではありません。

本日、私立幼稚園側の代表として出席している委員さんから、
「今の保育料・行政からの補助金の水準では、
 先生に適正な給与水準で定年まで働いてもらうことも難しい。」
という趣旨の発言がありました。
これ、以前から耳にする話でもあり、非常に重要な問題だと思っています。
この現状を正すためには、
 〇現状、幼稚園運用にかかっている費用の公私間格差を
   正確に把握したうえで、
 〇格差を適正な水準に是正し、その過程において、
 〇私立幼稚園の運営経費を適正な水準に是正する
   (↑これ↑は、私立幼稚園の教員の給与水準を、
    適正な水準に見直すことにもつながります。)
ことが、とても重要だと考えています。
「保護者負担の格差解消」だけでは、
こうした問題を解決することはできません。

前提となる数字が間違っているようでは、
正しい議論は、期待できません。
そして、保護者負担の格差解消だけが議論のゴールでもありません。
格差解消ってのは、もっともっと、大きな問題だと思っています。
(そもそも、認可外保育施設のことが、全く、抜け落ちていることにも
 私は強く不服です。)

とは言え、今年は初年度。
色々、意見を述べてはいますが、
私は、こうした審議会が設置されたこと自体、
きわめて画期的なことだとも考えています。
というわけで、引き続き、審議の行方を見守ってまいります。


題名と名前が一致しませんが。。。

2010-09-10 12:12:41 | すべての人にやさしいまちを実現するために

昨日の厚生常任委員会のメインは「保育所待機児童について」
になるのかな~、と。
が、この計画、かなり苦しい内容となっておりまして。

いろいろと指摘なり要望なりは述べてきたのですが、
一番重要なのは、「待機児童解消計画」と謳っているにも関わらず、
「計画最終年度となっている平成26年度まで、
 一度たりとも、待機児童が解消することはない!」
という計画になっていることでして。
それ、看板に偽りありでしょ???

計画には、
 ○今後、就学前児童数の絶対数が減少していく
 ○そんな中、幼稚園需要の減少は確実であり、
  幼稚園施設の活用が保育所待機児童の解消という観点からも重要
ということが述べられています。
が、こうした内容について、具体的な内容が述べられることは
結局ありませんでした。
これについては、幼稚園・保育所を含めた
就学前児童に関わる施設全体について、
今後、「西宮市幼児期の教育・保育審議会」の「適正配置部会」で
議論されていくことになっていることも大きいのかな~、と
考えており、そこらへんも考慮すると、ある程度、
やむをえないのかな~、と思わないでもないですが。
(余談ながら、鳴り物入りで始められたはずの、この審議会、
 毎回傍聴に行っているのですが、今のところ、
 なんとも低調な議論に留まっています。
 この審議会の今年度における最大の目的は
  ○待機児童解消に向けた具体的な考え方の整理
  ○公私間の幼稚園保護者の負担解消に対する考え方の整理
 という、本市行政運営にとって、きわめて重要な課題なのですが、
 こんなことで大丈夫なんかいな???と、
 非常に不安に思っています。)

質疑の結果、この待機児童解消計画は、
 ○毎年、状況を見て作り直す
 ○審議会の内容を踏まえて、幼稚園施設を活用した解消策にも
  今後踏み込んでいくつもりである
ことは確認できたので、まあ、今の時点では、仕方ないかと。

他にも、この計画については、色々と言いたいことがありまくりなので、
また機会を見つけて、内容について、書いていきたいと思います。
それでは今日は、このへんで失礼いたします。


危機感。 ②

2010-09-07 14:23:32 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

請求していた資料を入手したので、先日の日記の続き的な話をば。

文部科学省の計画が示す、今後の少人数学級化のスケジュールは、
↓こんな感じ↓です。

現在の40人学級を35人学級へ
  2011年度  小1・小2
  2012年度    小3
  2013年度    小4
  2014年度    小5    中1
  2015年度    小6    中2
  2016年度           中3
35人学級化を実現後、30人学級へ
  2017年度    小1
  2018年度    小2

西宮市の場合、既に、小学校4年生までは35人学級化が実現しています。
なので、計画が実施された場合、影響が出てくるのは、
2014年度以降ということになりますね。

これまでも、色々と、このブログでも議会でも取り上げてきた、
教育委員会作成の学級数推計の想定期間は2015年度まで。
なので、その2015年度までの間で、今回の見直しが与える影響を見ると、

           普通教室が不足する学校数
              小学校   中学校
定数見直し前       6        7
定数見直し後       7       10

となります。
教育委員会の想定どおり、学級数が推移した場合、
普通教室が不足する学校は今回の学級定数見直しによって、
小学校で1校、中学校で3校増えることになります。
これを、「それだけ」とみるのか、「こんなに!」と見るかは、
見る人によってかわるところかな、と。
とは言うものの、中学校では市内全中学校の、
ほぼ半分で仮設教室が必要になる、ということですから、
こら、えげつない話やな~、と個人的には思いますが。

一方で、この数字には、これまでも散々述べてきた通り、
「そもそも、教育委員会が作成している学級数推計が、
 どこまで信用できるのか?」
という話もあります。
仮設校舎の建設でなんとかなる学校はまだしも、
大社小学校のように、建蔽率の問題で、
物理的に仮設校舎が建設できない学校については、どうするのか?
という話もあります。

この話は、本来、きわめて慎重に考えるべき話だと思うのですよ。
なら、学級編成権を、地方自治体に委任してくれれば、
いいのにな~、と思うのですが。。。
さて、どうしたものやら。。。