西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

介護をどうするか?①

2009-07-07 19:10:43 | すべての人にやさしいまちを実現するために

本日は厚生常任委員会。
ネタは複数ありましたが、その中でも所管事務報告3件は、
どれも、とても重要な話だと思っています。
というわけで本日は、一般質問のご報告は飛ばして、
そのうちの一発目
「特別養護老人ホームの整備について」について、ご報告をば。

ご存知の方も多いと思いますが、「特別養護老人ホーム」とは
「身体上、または精神上、著しい障害があり、
 介護保険制度で介護の必要がある「要介護」の判定が出た人が
 利用可能な、老人福祉法上の老人福祉施設の中の一つ。
 略して「特養」と呼ぶ。 (wikipediaより引用・抜粋) 」

という施設です。
ところで、この特養は、入所を希望しているにも関わらず、
入所することが出来ない、待機者数が多いことで知られています。
西宮市の場合、過去3年の待機者数は、

-------------------------------------------そのうち、在宅介護を受けており
------------------------実人数---------------優先的な入居が必要な方
H21年3月末---------1922人--------------------309人
H20年3月末---------1731人--------------------252人
H19年3月末---------1566人--------------------219人

という状況にあります。
ちなみに、現在市内に存在する特養は、14施設・定員1165人。
待機者数と比較すると、現在の定員数がいかに少ないかということは、
よくよく、お分かりいただけるのではないでしょうか。

ちなみに、これは西宮市だけの問題ではなく、国全体で、
同様の状況が発生しています。
というわけで、こうした状況も踏まえて、
国が行う「経済・雇用対策」の一環として

「~前略~ 緊急整備の必要性が高い特養等の介護施設の整備等
 ~中略~ を目的として、 ~中略~ 緊急整備を推進するための
 様々な措置が講じられること」になりました。
( 「 」内は、西宮市配布資料から引用・抜粋。 )
要するに、
 ○国が、特養の整備を進めるよう、お達しを出し
 ○そのための財源も用意してくれる
ことになった
ということです。
で、これを踏まえて、「西宮市も特養を増設することを決めました」
というのが、今回の報告の内容でした。

私は、この話自体は、良い話だと思っています。
が、だからと言って、この話だけで、問題が解決するわけではありません。
今後も確実に続くと思われる、問題点は大きく二つ。
一つは、この施設を整備しても、施設が圧倒的に不足している状況は
今後も続くこと。
もう一つは、将来、介護従事者の大幅な不足が予測されている、
という点にあります。

施設不足は、先ほど挙げた数字からも明らかですが。
過去数年、特養の待機者数は、
 ○全体で見ても、
 ○優先順位が高い方だけで見ても、
一貫して、大幅に増え続けています。
今後は、団塊の世代を中心とした社会全体の高齢化が、
一層、進むことが確実視されています。
特養に対する需要も大幅に増加していくことでしょう。

要は、特養については、現状のままいくと、
「今後も、入所したくても入所できない状況が続く」
か、下手をすると「更に状況が悪化する」可能性が、きわめて高い

ということなのです。
(この背後には、話すと非常に長く、かつ、市レベルではどうしようもない
 国の方針の話もありますが、そこらへんについては割愛します。)

で、もう一点についても書こうと思ったのですが、またまた、
だいぶ長くなってきたので、今日の日記は、この辺で。
続きは、また後日書くことにします。

ところで、明日は「フレンテ特別委員会」。
直近の最大の問題であるフレンテについて、
徹底的な議論が行われるはずです。
私は委員ではありませんが、じっくり傍聴してこようと思っています。
この話は、ここで、きちんと歯止めをかけておかないと、
将来、確実に、西宮市の財政にきわめて悪い影響を与えることになると
確信しています。
こちらについても、ご報告は、また別途。
それでは失礼いたします。