西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

コロナによる影響も考え、西宮市の中学校×制服価格低減に向けた具体的な取組を進めるべきです!

2021-06-30 09:24:02 | すべての人にやさしいまちを実現するために

お陰様で昨日、一年半ぶりの一般質問終了しました。
お忙しい中、議場まで足をお運び頂いた方、オンライン中継をお聞きいただいた方、気にかけてくださった方、質疑の調整に関係した職員の皆様、全ての方々に心から御礼申し上げます。
本当に、ありがとうございました。

で早速、その報告に入ろうと思うのですが、事前に予告していたこともあり、まずは制服の価格見直しの内容から。
 ↓
【ご参照】
【予告編】中学校の制服は、もっと安くならないのか?ただ今、調査・調整中です!@2021年5月のブログ

それでは早速、始めます。
 ↓
~~~~~~~~~~~~~~~~
※2021/7/6追記※
ブログ掲載後、ご指摘があり、調査・確認した結果、
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●教育委員会から提供を受けた、基礎資料に重大な誤りがあった
(公正取引委員会資料には夏服が含まれていないが、市の数値には夏服が含まれているなど、比較対象として不適切)
→それを基に作成し、議場・ネット等で配布・配信した資料、およびそれに基づいて展開した以下の内容についても、線を引いた部分については誤っていた
-----
ことが判明しました。
修正するとともに、心からお詫び申し上げます。

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■■■■■
中学校の制服は入学時にまとめて支出が必要となることに加え、子供の成長に伴って買い替えが必要な場合もあるなど、家庭にとっての費用負担は大きいと思われます。
実際、2018年3月には、文部科学省が
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●保護者等の経済的負担が過重なものとならないよう留意すること
●保護者等ができる限り安価で良質なものを購入できるよう、取り組むこと
-----
を求める通知を発出しています。

資料③に、詰襟とスラックス、ブレザー、スカートなどの学生服に加え、制服に付随する品目であるシャツ・ブラウス・ネクタイ・リボン等、学校が指定する品目をまとめた制服一式の販売価格を、男子生徒・女子生徒に分けて、全国平均と西宮市で比較しました。

ご覧ください。
 ↓
※資料内容が誤っていたため、削除しました※
 ↑
なお
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●全国平均価格は2017年公表の公正取引委員会作成資料からの引用
●本市の価格は2020年度時点のもの
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です。

男子生徒の場合、全国平均で最も多いのは青色のセル、3万円未満で41.2%を占めています。
ところが西宮市の場合、3万円未満なのは全体の10%のみで、最も多い価格帯は緑色の35,000円以上40,000円未満の価格帯。
これが全体の50%を占めています。
また青色と赤色のセルの合計、35,000円未満の価格帯が全国平均では66.1%を占めているのに対して、本市では35,000円未満の価格帯は全体の30%しかありません。

女子生徒の場合、全国平均では青色と赤色のセル35,000円未満で全体の55.5%を占めていますが、西宮市の場合、35,000円未満なのは全体の10%のみ。
男子・女子いずれでも本市の制服一式の販売価格帯は緑色のセル35,000円より右側、つまり高い価格帯に集中しています。

本市中学校の制服価格が、全国平均に比べて高い水準にあることは明らかです。

さて先ほど述べた通知において、文部科学省は公正取引委員会が2017年11月に公表した、学生服の取引実態に関する調査報告書の内容を踏まえた取組を行うよう求めています。
その主な内容は
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●制服メーカー間や販売店間の競争を促すことは、安価で良質な制服が提供される可能性を高めることとなるため、コンペ・入札・見積もり合わせといった方法で制服メーカーや指定販売店等を選ぶこと
●学校が指定販売店等を案内している状況では、指定販売店等を増やすことが望まれる
-----
といった内容です。
しかしながら、本市では中学校20校中17校が指定販売店Aの独占販売、その他は2校がA以外の指定販売店が独占販売、1校のみ指定販売店2校となっています。
また多くの学校において、長年にわたって、指定販売店の見直しは行われていません。
こうした状況は早急に是正するべきです。

■■■■■
 ↑
と、ここまでが前振りです。

講釈はさておき、資料③を見れば、西宮市の制服価格が高いことは一目瞭然ですよね。
コロナによる影響も大きい中、家庭の出費を極力控えることにつながる取組、積極的に進めていくべきだと思っています。

この内容を踏まえての、具体的な質疑のご報告は次回以降のブログにて。
現状の改善に大きくつながる内容でしたので、ご期待ください!

というわけで今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。


本日16時頃から1年半ぶりの一般質問に登壇します。それに先立ち、配付資料のご紹介をば。

2021-06-29 09:31:01 | 主張・広報と活動のお知らせ

※6/29 15時40分追記
※予想していたより大幅に後に時間がずれており、実際の出番は16時30分頃になりそうです。
※悪しからず、ご了解ください...

既報の通り、本日の午後4時頃から一般質問に登壇します。
質問項目は以下の通り。
 ↓
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(1) 子育て支援策の充実について
 ア 学校給食の見直しについて
 イ 公立保育所でのおむつの持ち帰りについて

(2) 学校教育について
 ア 中学校の制服価格低減のための取組について
 イ オンライン授業の推進について

(3) 商工会館の建替えについて
 ア 建替えに関する市の見解について

(4) 人事・給与制度について
 ア 日当・半日当について
 イ 人事制度全般について
-----

きちんとした根拠を伴った質疑を行い、具体的な成果を取ってくることは大前提。
そのうえで「聞いてくださっている方にとって分かりやすい&そらそうや...と思っていただける質疑にしたい!」と強く思っています。
その一助とするべく資料を作成するわけですが、リアルタイムのオンライン中継だと資料をご覧頂くことができないんですよね。
というわけで質問に先だって、こちらで資料を配信しておきます。
よろしければ是非どうぞ!
 ↓



なおオンラインでの議会中継は、こちらからご視聴いただけます。
お時間等許す方で、興味おありの方は是非是非ご視聴くださいませ。
 ↓
西宮市議会×議会中継

身近に感じていただけるであろうお話から、マニアックなお話まで、粒が揃った内容になった!! と自分では思っています。
もちろん内容についてのご報告は、質問終了後、別途しっかりさせていただきます。
そちらの方につきましては暫し、お待ち下さいませ。

というわけで今日のブログは、このへんで。
今日も一日、頑張ってまいります!


適正な職員数とするためには、民間委託が効果的。今こそ、保育所の民間移管を進めるべきです!

2021-06-25 16:48:56 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会
本日から6月議会×一般質問スタート。
当たり前のことですが、議長席と自席とでは、やっぱり全然感じが違いますね。
いろいろ考えたり、心の中でツッコんだりしながら聞いています。
そして個人的にすごくモヤモヤした答弁が一つあったので、後日、議事録、確認せねば...

さて本題。
常日頃から、西宮市役所が「行政需要が増えており、職員数が足りない!」と訴え続けていること。
それに対して、私は「気持ちは分からんではないけど、見直すべきところを見直してからでないと、そんな主張にはのれません!」という立場を取っていることは既報の通り。
 ↓
【ご参照】
育休が取得しやすい状況を作るための条例になんて、反対したくないですよ、私だって。でも現状を考えると、やはり市の提案にはのれないわけで...@2018年12月のブログ
職員定数を増員する議案は賛成多数で可決されてしまいました。可決されたことはもちろん、このような議案が提出されてきたこと自体、とても残念に思います。@2017年3月のブログ

もろもろ主張したい内容はありますが、なんといっても一番大きいのは「現実問題として、西宮市の職員数は多いし、人件費も高い!」というところですね。
例えば、西宮市民お一人お一人が負担する、市職員の人件費は年間72,123円。
これは規模・人口等が類似する、類似都市の平均である一人当たり年間57,923円に比べて25%ほども高い金額です。
これだけを見ても「職員が足りない!」という声には、納得しかねますよね…
 ↓
【ご参照@市政報告63号・2020年10月発行より引用】


こうした状況を是正するために効果的なのが、民間移管・委託の推進。
が、西宮市はこうした取組には甚だ後ろ向きです。
けれども財政状況が一層厳しくなることが確実なことを踏まえると、今こそ、こうした取組を積極的に進めていくべきでしょ!?と。
その中でも、とりわけ「今こそ!」と思っているのが保育所の民間移管推進です。

というのも今、公立保育所では多くの保育士の育休取得に伴い、圧倒的に保育士数が不足しており、「保育士が休暇を取れない…」「現場の負担が重い…」といったことが問題になっているから。
役所が、民間移管・委託の推進に激しく抵抗する背景には
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●職員の働く場所がなくなるのでは…という懸念・不安がある
→現場の職員や労働組合等から、強い抵抗が起きがち
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という問題があります。
でも上に書いたような状況である以上、平常時に比べると、反対の声もぐっと弱くなるはずだと思うんですよね。

 ↓

(※本年3月議会で、同じ会派のたかの議員が議会質疑に使用した表を、本人のご了解を得て掲載。)
 ↑
上の表の時点で、育休取得中の職員の合計38名は、定員150名の保育所Aと定員130名の保育所Bの職員配置数と同じ。
極端な話、定員150名・130名という大規模園2園を民間移管すれば、ちょうど育休で欠員となっている分の職員数が埋まり、各園とも過大な負担なくシフトを回すことができるようになります。
それって、どちらにとってもWINーWINでは???と思うんですよね。

もちろん育休取得者の状況は時によって変わります。
とはいえ「人が不足しているから、とにかく新規の職員を採用するのだ!」という市の姿勢に大きな問題があることは、この点だけからでも明らかだと思っています。

ちなみに試算によると
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●60名定員の保育所1園を民間移管すると、市の負担額は年間・約8,000万円減少
●80名定員の保育所1園を民間移管すると、市の負担額は年間・約9,000万円減少
●120名定員の保育所1園を民間移管すると、市の負担額は年間・約1億円減少
-----
します。
これだけのお金があれば、もっと待機児童対策に投入することだってできますよね。

就任当初は「民にできることは民に委ねる!」と勇ましいことを言っていた市長ですが、こうした取組を進める様子は、まったくありません。
この点、非常に残念に思っています。

 ↓
【ご参照】
市長自身が「それが重要!」と示した「民にできることは民に委ねる」という姿勢。だったら技能労務職についても見直しが必要ですよ!@2018年6月のブログ

コロナ対応で大変なことは、もちろんわかっています。
が、目先の対応に追われるばかりでなく、長期的な視点に基づいた骨のある話も少しは出てきてほしいと思うんですよね。
フワッとしたつかみどころのない話ばかりではなく。

というわけで、今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。

プレラにしのみや4階に2つある窓口を1つにまとめる方針が示されました。でも、具体的な内容が見えてこないってのはなぜですか???

2021-06-22 14:37:01 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

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●「プレラにしのみや」の4階に中央公民館の管轄する貸「集会室」が3つ、男女共同参画推進課が管轄する貸「学習室」が5つある。
→予約のための窓口も2つに分かれている…
  ↓
●でも両者の機能って、実質的にはほとんど同じですよね??
→だったら管理部署をまとめることで、窓口の統合も含めて、もっと効率化できるのでは???
-----
という話を追っかけているのは既報の通り。
 ↓
貸し会議室の所管部署なんか、まとめればいいのでは?なんで、こういう非効率的な形になってるんかね...@2019年8月のブログ

その結果、時間はかかったものの、この6月議会で現状改善に必要な議案が提出されることになりました。
説明文書は、こちら。
 ↓


ところが、「利用者の利便性向上と窓口業務の効率化を図るため、貸室受付窓口を統合し」とあるにもかかわらず、
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●男女共同参画センターの窓口に置くのか、他のところに置くのかも含めて検討中
●これによる費用削減効果等も現在のところ、未定
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等々、ぜんぜん詳細が煮詰まっていないようなんですよね…
なんじゃ、こりゃ???

窓口を統合するためには、システムの統合も必要。
そのためのシステム改修は12月までに終える予定らしいので、それまでに最終結論が出ればいいという話なのかもしれません。
が、条例提出してきているにもかかわらず、詳細が決まっていないというのは、どうにも違和感があるんですよね…

言うまでもないことですが「窓口をまとめただけで、中にいる人数は前と同じ。なんにも効率化なんてされてません~」みたいな話では到底、承服できかねます。
きちんと納得できる話になるよう、しっかり追いかけていかねばなりませんね。

というわけで、今日のお話はこのへんで。
それでは失礼いたします。


一時期に比べると、やや落ち着いてきた感のあるワクチン接種。今後、65歳未満の方にも接種券が順次、発送されます!

2021-06-21 17:02:06 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

65歳以上の方のワクチン接種率は、本日時点で40%を突破。
集団接種の予約枠にも一定の余裕がでてくるなど、混乱を極めていた一時期に比べると、やや進展が見えてきたように感じますね。
 ↓


さて今後の予定です。
まずは明日、6/22に
-----
●60~64歳の方
●市で把握している基礎疾患がある方
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に接種券を発送予定とのこと。
また、それ以外の年代の方々に対しても、順次、接種券が発送されます。
現時点での発送スケジュールは以下の通り。
個人的には、こんだけ短期間に送りまくって大丈夫かいな???と思ったりもするんですが…
 ↓


なお、防衛省による自衛隊大阪大規模接種センターにて接種を受ける等の理由により、上記発送スケジュールより先に接種券を希望される方には、郵送にて対応させていただくとのこと。
ご希望の方は以下のリンク先にて、ご確認いただけます。
 ↓

新型コロナワクチンの接種について@西宮市HP

現下の状況において大切なのは、一人でも多くの方に速やかに接種して頂き、集団免疫の獲得に向かうことだと考えています。
そのためにも粛々と、進んでくれることを切に願いたいところですね。
また、なんやかんやとバグりまくるのは、ほんと勘弁して頂きたいです…

というわけで、今日は簡単な情報提供ブログでした。
それでは失礼いたします。


本日、西宮市議会議長を退任しました。お世話になったすべての方に心から御礼申し上げます!

2021-06-18 17:13:30 | 主張・広報と活動のお知らせ

本日からスタートの6月議会初日で議長としての役目を終え、所属する会派・ぜんしんの幹事長に戻りました。
それにしても、この貼り紙も早速、新議長名のものに貼りかえられているようで、さすが議会事務局、仕事が早い!!
 ↓


市議会議長なんてのは、なかなかなろうと思ってなれるような立場ではありませんよね。
こうした立場に立たせていただけたこと、本当にありがたいことだと思っています。

それだけに、その立場において自分にできることには、自分なりに一所懸命取り組んできました。
その中でも
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●議会事務局内における決裁基準と回覧ルールの見直し
●本会議での質疑にかかわる通告ルール等の見直し
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といったあたりは大きな成果だと勝手に自負しています。
 ↓
【ご参照】
これも議長になったからこそ、できること。決裁基準と稟議×回覧ルールを見直しました!@2020年9月のブログ
課長級以上の全職員さんへ。3月議会以降、答弁調整のルールが徹底されなかった場合は議会事務局にご一報ください!@2021年2月のブログ

立場立場によってできること、やるべきことは、それぞれ異なりますよね。
そういう意味で、自分が議長という立場に立たせていただき、その中で自分なりに納得できる成果をあげたと思えること、誇りに感じています。
これからは再び、所属する会派・ぜんしんの幹事長という立場で、市政の改善のため職務に邁進してまいります!

改めて、お世話になったすべての方に心から御礼を申し上げます。
ありがとうございました!


代表監査委員が市OBから外部の方にかわったことで、変わりつつある内部監査。改めて、外部の力の重要性を痛感しています!

2021-06-17 09:03:34 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

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●西宮市では毎年、監査委員が行う行政内部の監査とは別に、外部の公認会計士等が、特定のテーマを定めて監査を行う「包括外部監査」が実施されていること
→監査終了後に示される報告書には、興味深い内容が多いこと
-----
は、このブログでも何度も取り上げている通り。
 ↓
【ご参照】
やっぱり是正されていなかった、お金の取り扱い。リスク管理という観点から、こうした問題こそ徹底的に是正するべきです!@2020年3月のブログ

この包括外部監査、従来の市OBを中心とした内部監査が形骸化しているとの反省に立って、1997年の地方自治法改正で制度化されたものです。
実際、西宮市の監査報告も「日付が抜けていた」「受領印が漏れていた」等、書類上の不備を指摘するだけ…という感が強かったんですよね。
もちろん、そこら辺のチェックも大切なことだとは思っています。
が率直に言って、個人的には正直あまり読む気がしない代物でした。
もちろん毎回きちんと目は通していたんですけどね。

が、代表監査委員(=四人で構成される監査委員の代表)が、市OBから学識経験者の方にかわったことによって、徐々に様相が変わってきたと感じています。
例えば、今回の監査報告では書類上の不備もチェック・言及したうえで、
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●入札情報の漏洩対策として実施されている手法の適用範囲拡大を認めるなど、運用改善の必要性の指摘
●職務専念義務の規定に反して、市職員が公金ではないお金の取扱いに携わっていることの妥当性について指摘
-----
等が行われていました。
これらの内容は、従来なら確実にスルーされていたであろうものであり、こうした変化は大いに歓迎したいと思います。
 ↓


内部の声はもちろん、しっかりと受け止める。
そのうえで、必要な場面では外部の力も受け入れ、有効に活用させていただく。
こうした形を柔軟に取り入れることで、まだまだ本市の行政サービスはよくできると思っています。
及ばずながら、私も、そうした方向での提言など続けていきたいと思います。

というわけで、今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。


6/29(火)の午後4時頃から、一般質問やります!一年半ぶりの出番、腕が鳴るぜ!!

2021-06-14 14:11:03 | 主張・広報と活動のお知らせ

今週金曜日から6月議会開始。
これに先立って一般質問の順序抽選が行われ、私の出番は6/29(火)の午後4時頃からに決まりました!
 ↓


慣例によって議長在任中は一般質問できないこともあり、この機会を頂くのは実に一年半ぶり。
気合を入れて準備を進めなければ!ですね。
なお現段階で、以下の質問項目を予定しています。
 ↓
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①子育て支援策の充実について
(ア)学校給食の見直しについて
(イ)公立保育所でのおむつの持ち帰りについて
②学校教育について
(ア)中学校の制服価格低減のための取組について
(イ)オンライン授業の推進について
③商工会館の建替えについて
④人事・給与制度について
(ア)日当・半日当について
(イ)人事制度について
-----

私にとって、議会での質疑の場こそが、議員としての晴れ舞台。
議長なんて望んだからと言って、そう簡単になれるものではありません。
それだけに、その立場につかせていただいたことは甚だありがたいと思う一方で、この1年間、一般質問を含めた議会質疑ができないためにヤキモキ・モヤモヤする場面も少なからずありました。
やし、その分まで含めて、しっかりやらせていただきます。
腕が鳴るぜ!

実のある充実した内容にできるよう、しっかり頑張りますので、是非是非お気に留めておいてくださいませ。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


コロナワクチン接種に関する、議会からの意見要望に対する回答が返ってきました&現状と今後の進め方についても報告がありました。

2021-06-11 16:52:30 | 安心して暮らせる安全なまちを実現するため

色々と問題の多い市のコロナ対応に関して、議会としての意見要望を提出したことは既報の通り。
 ↓
【ご参照】
大切なのは全体像を把握し、示すこと。コロナワクチンの接種に関する要望を提出しました。@2021年5月のブログ

本日の議会運営委員会で、この意見要望に対する回答が示されるとともに、ワクチン接種の現状と今後について説明がありました。
というわけで以下、その内容についてご報告。

まず一つ目の要望である「ワクチン接種の予約・進捗状況、ワクチンの供給状況といった全体の進捗状況を市政ニュース・市ホームページ等を通じて、早急かつ詳細に広報すること」について。
これについてはワクチン接種の進捗状況ということで、以下が示されました。
 ↓

 ↑
これを見ると5月末以降、格段に接種ペースが上がっていることが確認できますね。
なお進捗状況については、今後も市HPの「現在のワクチン接種状況」で随時、更新していくとのこと。
興味と関心おありの方は、定期的にチェックして頂ければと思います。
 ↓
新型コロナワクチンの接種について@西宮市HP

ちなみに現時点で、市は
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●集団接種の予約状況は確認できる
→が、個別の医療機関で行っている個人接種の予約状況は把握できない…
-----
ため、接種の進捗状況は把握できるが、予約状況は把握できないとのことでした。
私の方からは、改めて
-----
●ワクチンの接種状況だけでなく、入荷状況の詳細も公開すべき!
→接種ペースが停滞したときに、原因がワクチン不足なのか、それ以外の要因なのかが分かりやすい
●市全域だけでなく、より詳しい地区別・会場別の接種状況を把握することが重要!
 ↓
【例えばの例】

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と改めて、指摘しておきました。
なお1つ目の要望に対する回答全文は以下の通りです。
■■■■■■
集団接種の予約状況につきましては、予約受付の開始に合わせ各会場の残り枠を市ホームページに掲載し、予約状況を市民にお知らせしてまいりました。
ワクチンの供給状況としましては、市ホームページにワクチン出庫状況のグラフを掲載しました。
高齢者のワクチン接種概数といたしまして、このワクチン出庫数を高齢者122,000人に対する必要接種回数(122,000×2回)で割った数のグラフも掲載し、高齢者への接種の進捗状況を掲載しました。
今後も、ご提案いただきました書式を参考にしながら、全体の進捗状況を分かりやすく周知できるよう努めてまいります。
■■■■■■

次に二つ目の要望である「ワクチン接種計画の全体像を早期に、詳細に示すこと」については以下の内容が示されました。
 ↓

 ↑
なお、このスケジュール、表の最下段にも記載されている通り、変動の可能性があります。
とりわけ8月以降については、ワクチン入荷も含めて、未確定の要素が多いとのことですのでご留意ください。

また、これに関連しては、もう一か所、集団接種会場を追加する考えが示されました。
場所等は以下の通り。
もともとは家具屋さんのあったところですね。
 ↓


なお「全体像を示すべき!」という、この話について、私からは改めて
-----
●全体の大まかなスケジュールだけを示しても、その根拠となる詳細な内容が見えければ、市民の安心は得られない
→接種状況同様、もっと詳細な内訳が必要!
 ↓
【再び、例えばの例】

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と指摘しました。
ちなみに、2つ目の要望に対する回答全文は以下の通りです。
■■■■■■
市政ニュース6月10日号で、基礎疾患のある人と60歳から64歳の人に6月下旬に接種券を発送することをお知らせする記事を掲載し、その後は59歳以下の人に順次発送予定であること、詳細は市のホームページや市政ニュース6月25日号でお知らせすることを合わせて掲載しました。
今後、市民の皆様が広くワクチン接種の全体像や進捗状況を把握できるよう、ワクチン接種の現状と今後の進め方を取りまとめ、早期の情報発信に努めてまいります。
■■■■■■

と、ここまでは物足りない部分もありつつ、一定理解できないこともない回答だったと思っています。
が、残念ながら、3つ目の「市当局内および医師会との協議・決定内容を市政ニュース・市ホームページ等を通じて、随時、詳細に広報すること」という内容については、ほぼゼロ回答でした。
以下、全文。
■■■■■■
ワクチン接種に関し、市民の皆さんにお伝えしなければならない内容は多岐に渡り、情報量も多くなるため、協議内容等の詳細を広報することは困難でございますが、重要な決定事項については市民の皆さまに的確にお伝えするために、随時、ホームページや市政ニュースでお知らせしております。
■■■■■■
 ↑
う~ん、市長の選挙時のキャッチコピーが「OPEN!」だったことを思うと、なんとも物足りない…

これまでに実際に起きた事例でいうと、「今回の高齢者の予約受付はWEBのみになりました!」みたいなことを決定事項だけ伝えられてもどうしようもないんですよね。
どこで協議されて、どういう理由で、それが決まったかが分からなければ是正のしようもない。
また、協議内容が一定公開されることが前提になっていれば、おのずと緊張感も高まるはず。
だからこその「OPEN!」だったのでは???と思うわけで。
なので「相手がある話な場合もあり、全てを100%公開するべきとまでは言わない。けれど協議内容についても、せめて議会には公開するなど、もっと透明性を高めるべき!」と強く指摘しておきました。

また4つ目の「接種後も含めた、ワクチンに関する正確な情報の提供に努めること」という要望については「個別医療機関での接種や市が実施する集団接種会場で使われているファイザー社製のワクチン説明書につきましては、6月10日号の市政ニュースと同時配布(6月9日と10日で配布)で全戸配布します。ワクチン接種における副反応などの情報につきましては、市ホームページ内の「新型コロナワクチンQ&A」にも掲載しております。また、ワクチン接種により他の方への感染をどの程度予防出来るかが十分に分かっておらず、ワクチン接種が段階的に進んでいく状況等も踏まえ、ワクチン接種後も引き続き感染予防対策を徹底していただくよう市民に周知してまいります。今後、ワクチンに関する新たな情報把握に努めるとともに、適宜内容等を見直しながら、情報発信を行ってまいります。」との回答を得ました。
こちら、妥当な内容だと思います。

なお個別接種を行っている医療機関の一覧・予約受付方法等は随時、西宮市HPで更新されています。
こちら、必要とされている方も多いことと思いますし、よろしければ是非ご活用ください。
 ↓
個別接種(接種可能な医療機関一覧について)@西宮市HP

議会全体の意思として意見要望を提出しなければ、市が、こうした形で情報開示に努めることはなかったでしょう。
そういう意味で、今回の取組、進めた甲斐があったと思っています。
一方で、まだまだ改善・是正するべき点が多々あることは言うまでもありません。
引き続き、ワクチンの円滑な接種を進めることにつながるよう、力を尽くしてまいります。

というわけで、今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。


前立腺がん検診は必要なのか?推奨はしない、でも、やめた責任を負いたくもない…という国のスタンスはスッキリしませんが。。。

2021-06-08 09:05:20 | すべての人にやさしいまちを実現するために

もうすぐ6月議会、開始。
議長就任に伴い、一年ほどお預けを食らっていた一般質問を実施すべく、現在、精力的に調査・調整を進めています。
というわけで今日はその中から、目をつけていたものの没になってしまった事案についてご紹介。

少し前に、日本経済新聞社発行の「無駄だらけの社会保障」を読了しました。
興味深い話が複数あったのですが、今日、取り上げるのは前立腺がん検診にまつわる話です。
 ↓


前立腺がん検診について、この本に記載されていた内容をまとめると
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●がんは、日本における死亡原因の第1位
→診断と治療の進歩により、一部のがんでは早期発見・早期治療が可能となりつつある
→がん検診には利益と不利益があり、正しい方法を正しく行うことが重要
●こうした考えのもと、国は自治体に対して、胃・大腸・肺・乳房・子宮頚部の5つの部位に対するがん検診を推奨している
これら以外の部位のがん検診は、当該検診を受けることによる合併症や過剰診断等の不利益が利益を上回る可能性があるとして、取りやめるよう求めている
→前立腺がんは進行が遅く、放置しても生命にかかわらない場合が多いとされ、発見しても治療せず様子を見るだけにとどめることが少なくない。
→とりわけ多くの自治体が実施しているPSA検査は国際的にも過剰診断が問題視されている。
→例えば、米国予防医学作業部会は55~69歳以外については、検診でPSA検査を受けることを推奨していない。
●限られた財源を投じる以上、利益が不利益を上回る事業を実施することが重要
-----
 ↑
ということになろうかと。
個人的には「なるほどなぁ…」と、強く思いまして。

で早速、確認してみたところ
-----
●西宮市も前立腺がんの検診を実施している
→検査方法は名指しで批判されているPSA検査
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ということが分かりました。
本当に検診を受けることによる合併症や過剰診断等の不利益が利益を上回るなら、やめるべきですよね。

ところが、よくよく調べてみると、どうにも話がはっきりしないんですよね。
例えば、国の「がん検診の在り方に関する検討会」における中間整理(令和元年度版)には
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●国の指針のもとになる各がんに関する「有効性評価に基づく検診ガイドライン」は最新の研究成果をタイムリーに更新できていないとの指摘がある
●前立腺がん検診は、現時点で死亡率減少という利益が明らかにされておらず、検査の擬陽性や偶発症、過剰診断による不利益が利益を上回る可能性が否定できない(推奨グレードI)と評価されている
→利益と不利益との差が同等または極めて小さい(推奨グレードC)、不利益が利益を上回る(推奨グレードD)との評価ではない
●死亡率減少効果が明らかにされていない検査方法は、研究により科学的根拠の集積が重要である
→これらの取組を踏まえつつ、市町村は科学的根拠に基づいたがん検診の適切な実施に努め、都道府県は、管下市町村のがん検診実施状況を踏まえ、市町村に対して必要な指導。助言等に努めるべきである
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という記載がありました。
結局のところ、
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●国として、前立腺がん検診を推奨したいのか、やめさせたいのか
●不利益が利益を上回るのか、上回らないのか
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といったあたりが、どうにも判然としないんですよね…

西宮市の各種がん検診は、国の定める指針に準拠して実施しており、こうした状況も踏まえて、今後も前立腺がん検診事業は継続していくとのこと。
説明を聞き、更にもろもろ調べるにつけ、それはそれで一定、納得できる考え方やわなぁ…と思うに至りました。
というわけで、この話、一旦お蔵入りにすることにしました。

とはいえ厳しい財政状況の下、医療制度の持続性を守るためには重要性の低い(あるいは、むしろ悪い影響さえある)部分については、適宜見直していくという姿勢を持つことが重要だと思っています。
そうした観点から、引き続き、こうした分野にも、しっかりアンテナを張っていきます。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。