遊び人親子の日記

親子で綴る気まぐれ日記です。

晴天の迷いクジラ

2012年07月01日 12時16分52秒 | 読書

               晴天の迷いクジラ      窪美澄(著)2012年2月発行

   前作『ふがいない僕は空を見た』を読んで少なからず衝撃を受けてから間もない
   のですが、今回、この小説を読んで感動しました。
   平凡な言い方しかできないけれど、心を震わせつき刺さってくる小説です。
 
   以下は出版社(新潮社)の案内文
   ━
   やっと気づいた。ただ「死ぬなよ」って、それだけ言えばよかったんだ――。
   心療内科の薬が手放せない青年、倒産しそうなデザイン会社の孤独な女社長、
   親の過干渉に苦しむ引きこもり少女。
   壊れかけた三人が転がるように行き着いた海辺の村で、
   彼らがようやく見つけたものは? 
   人生の転機にきっと何度も読み返したくなる、感涙の物語。
   ━
   
   24歳の由人、48歳の野乃花、15歳の正子、この三人が入り江に迷い込んだクジラを
   見に行く、といううストーリーらしいストーリーはない話なのだが、、、。
   クジラを見たからといって、彼等が抱えている死ぬほどにつらい心や
   困難な状況が解決するはずもないのは、誰もがわかっている。
   
   確かに、クジラを見に行くことで、
   由人の恋人はもう戻らないだろうし、野乃花のデザイン事務所の経営状態が
   急に好転するわけもなく、正子の母親の態度が変わるとも思えない。
   だけど、クジラを見にいくという目的のもとに、
   由人が野乃花の、野乃花が正子の隣りにいる。
   誰かが誰かのすぐそばに居る、近くに居る、ということで救われる心がある。
   そんなことに気付かされ、ほのかな光が見えてくる。

   現代社会に生きているものならば、大なり小なり誰もが抱えている問題を
   主人公の三人や登場人物が象徴していて、誰でもが共感するところがあるはず。
   「死にたい」と思うほどの孤独と耐え難い痛み。
   人間関係に疲れ傷つき分かり合えない遥か遠い距離感。
   そんな絶望的な状況にあっても、人は人と寄り添うことにより希望を見出せる
   のではないか・・・。
   ほんの僅かながらも期待させる結末に、心がホッとして軽くなります。
   いい小説でした。


    わがまま母
   
   
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目の毒シリーズ

2012年07月01日 09時44分18秒 | 食べ物/飲み物
こんにちは。子です。

今日もドリップしてます。
蒸らしの際になかなかお手本のように膨らまないことが最大の試練です。

さてさて、本日の写真は目の毒シリーズです。
ダイエッターの皆様はご注意を。

先週仕事の合間のランチに食べた天津丼。

ここのは酸味の全くない醤油あんです。
近所の定食屋さんのはあんが甘酸っぱいので、酸っぱくないのはなんだか新感覚でした。

昨日友人とパスタ屋さんに夕食を食べに行きました。
スモークサーモンとカッテージチーズのサラダ。


私が頼んだ、明太子とウニとイカ+しそのパスタ。


友人が頼んだ、サラダパスタ。

見た目で一瞬「!?」となりましたが、ちゃんとパスタ入っていました。美味しかったです。笑

以上、目の毒シリーズでした。
ではでは。
よい日曜日をお過ごし下さい^^
(子)
コメント (1)
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