「机に大量紙切れ、高2自殺未遂 第三者委「いじめ」認定」
gooニュース 2017年11月27日付け(もともとは朝日新聞デジタル配信記事)
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASKCP6WSBKCPPIHB02F.html
私立学校で起きた「いじめ」の重大事態について、その学校が立ち上げた調査委員会が適切な対応を行い、「いじめ」の事実を認めた上で、「自殺未遂」との関係まで認定した事例です。
こういう事例があることでもおわかりかと思いますが・・・。
(1)「私立学校」だからといって、すべての学校がこのような重大事故・事件のケースについて、事実を隠蔽するかのような対応をしているわけではない、ということ。
(2)同じく学校側設置の「調査委員会」だからといって、その学校で起きた重大事故・事件について、学校側の対応の問題点等を厳しく指摘する委員会もある、ということ。
(3)となれば、「私立学校の設置だからうまく調査委員会を運営できない」とか「学校側設置の調査委員会だと公平性が」とか、よく調査委員会の制度設計について問題点が指摘されることがあるのですが・・・。でも、それは本当に「制度」の問題なのか、それともその「制度」の「担い手」の問題なのか、ということ。そこをいま一度、よく検討しておく必要があるのではないか、と私は思います。
ちなみに、私はここ最近の調査委員会をめぐる諸問題について・・・。
「どこまでが制度的な問題で、どこからが実際の担い手の課題意識やスキル、事実解明に対する執念の問題、あるいは設置主体の責任意識の問題なのか?」
と考えることが多々あります。
なにもかもいっしょくたにして「制度が悪い」と言うてしまうと、見えなくなるものがたくさんありそうです。