tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

束稲の茶碗で・・・そして、軸は・・・

2014-10-11 18:01:53 | 茶の湯
10月11日(土)
台風が沖縄に来ているようです。
明日は、学生たちが学生セミナー参加でお家元訪問ですが、何とかお天気が持ちそうです。それでも帰りが心配です。

今日も自宅でのお稽古でした。
昨日と同じように茶箱のお稽古でした。
男性には小さな道具が持ち難いようですが、これもお稽古ですので慣れ、そして覚えてもらわなければなりません

   

   お菓子

今日のお菓子は、栗の茶巾絞りでした。
一口食べれば栗そのものです。
口の中にほのかな甘みと栗の旨みが程よく調和され上品なおいしさになっております。

   

   一服

この時期のお茶碗で、束ね稲の絵の茶碗です。
お米屋さんでは、新米の幟がはためいておりますが、この辺りではいまだ稲刈りの最盛期です。
住宅に囲まれた小さな田圃でも盛んに稲刈りが行われておりました。

   

   軸

昨日からの軸ですが、書を探求しております友人が、こんなメールをくれました。

   「千江有水千江月 ではないでしょうか?
   これだとすると
   千江に水有り 千江の月(せんこうにみずあり せんこうのつき)と読めます。
   この後に
   万里に雲無く 万里の天(ばんりにくもなく ばんりのてん)と続き
   千江有水江月 万里無雲万里天 になるものはあります。」

この語句ですと、まさに今、この時期にピッタリです。
たくさんの書道関係の本の中から見つけ出してくれました。

玄峰老師が「江」を「湖」に変えて揮毫したのかも知れません。

お嫁さんから誕生プレゼントされた大切な軸を使わせていただきました。
今度は自宅の茶室に掛けて、お嫁さんに感謝しながら楽しんでいただきたいと思っております。



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絶滅種に登録されている花を・・・

2014-10-10 19:24:38 | 茶の湯
10月10日(金)
再び台風の報道が始まりました。
今度の来ると予想されているのは、スーパー台風というほどの勢力があるそうです。

日曜日には、学生たちが学生セミナーでお家元訪問する予定ですが、台風が来ないことを祈って・・・。
今日は自宅でのお稽古でした。

先週に引き続いて茶箱のお稽古です。
こまごまとした所作に戸惑いながら、楽しそうにやっております。

   

   花
花はススキ・ヨメナ・キレンゲショウマの三種です。
今日の花はキレンゲショウマに尽きると思います。

   

ヤフーのサイトに「木屋平村教育委員会」からの注意を呼びかける立て看板の写真がUPされておりました。
キレンゲショウマは、ユキノシタ科、キレンゲショウマ属の多年草ですが、紀伊半島・四国山地・九州山地などごく限られた地域の、ブナ林の中や湿った石灰岩地にしか自生していない貴重な花で、環境省のレッドリストに登録されている。

名前の由来は、レンゲショウマ(蓮華升麻)に似ている花という事で命名されたそうですが、葉も花も余り似ていないようです。
我が家では、数十年も前に園芸店から購入したものです。
毎年良く咲いてくれます。

   

   床の間

軸は「千湖有水千江月」(千湖に水有り千江の水)こんな読み方でしょうか?
この軸は、先日友人が持って来たもので、是非稽古で使って欲しいという事でお預かりしました。

話によると、お嫁さんが友人の誕生日にプレゼントしてくれたものだそうです。
察するに、家族の間でも、この軸を揮毫された玄峰老師が話題になっていたので、お嫁さんが探して買ってくれたのでしょう。
いい家族ですね。

書も墨痕は鮮やかに老師の特徴ある字体ですし、落款も老師の印がしっかりと押捺されております。
今日明日限りの、玄峰老師の軸です。



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灰形に灰匙を使い分ければ・・・

2014-10-09 18:03:23 | 茶の湯
10月9日(木)
昨夜の月食を見ることができませんでしたが、今日も雲の多いい一日でした。

午前中に紅鉢の灰を作り、午後は掃除といった、準備の一日でした。
灰形も気分という作り手の問題が大きく作用するようで、気持ちの乗らない日は、風炉の前に座っているだけで、さっぱりできません。
業躰さん達は、その辺はプロ意識が勝るのでしょうか凄いものです。

   

   紅鉢の灰形

今日の灰形は、合格とは言い難く押し付けた跡が見られます。
朝から始めましたので、気持ちも穏やかで申し分の無い灰形を作る条件はそろっておりましたが・・・。

ひとつだけ解ることは、紅鉢は小さいために、いつも使っている灰匙が使えない不便さがあります。
それでも、灰匙には大小様々ありますので、狭いところは小さい物を使えば何の問題もありませんが、灰作りの微妙なところで、これが中々上手く行きません。

まだまだ、修行が足りないという事です。

夕方余裕がありましたので、久しぶりでいつもの散歩コースに行って来ました。
手術から1ヶ月やっといつもの調子になって来ました。

今まで家の周辺をゆっくり歩いておりましたので、今日は思いっきり早足で歩いて見ました。
心臓もドキドキしなで、普通に脈を重ねておりましたので、普通の生活に戻れるようです。




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お茶席では言葉の言回しが・・・

2014-10-08 17:55:13 | 茶の湯
10月8日(水)
秋晴れの爽やかなお天気が続いております。

今日も大學のお稽古に行って来ました。
後期が始まり、お稽古にも活気がありまして、上級生は御園棚、下級生は、盆略、柄杓を扱う組と入り混じってのお稽古になりました。

   
   

   シルエットの床の間

上級生たちは、学園祭の本番のように、席主の練習も同時進行で行いました。
お点前、半東、席主とそれぞれのお稽古です。

席主は、自分たちの紹介、道具の説明、花の説明など、タイミングを合わせながら大きな声で、分かり易く話すことの練習です。
お茶席では特殊な言い回しの道具も少なくありませんから、まず、自分たちで良く理解しなくては上手な説明はできません。

「歌花筒」これも、中々読めなくて、今ではルビが記されております。
「野点傘から下がっております竹筒がございますが、「歌花筒」と申しまして、短冊とお花を飾れるように工夫されたもので・・・」こんな調子で説明をいたします。

お点前する人が「その道具を手にしたら説明を始める」を基本にして組み立ててありますから、タイミングが重要です。


   

   お菓子

今日のお菓子は、漉し餡の入った練きりのお菓子で、トンボが添えてありました。
銘を聞きましたが・・・忘れてしまいました。

立礼、盆略、そして、初めて水指や柄杓を扱うといった、3通りのお稽古でしたので、喉はカラカラに、声は出なくなるは・・・疲れました。
それでも、後半になりましたら、顧問の先生が来てくれましたので、御園棚の組はお任せしできましたので助かりました。




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御園棚の柄杓の扱いは・・・

2014-10-07 18:32:09 | 茶の湯
10月7日(火)
台風一過爽やかな一日でした。
今日は大学のお稽古に行ってきました。学園祭までもうすぐです。


   

   御園棚

こちらも御園棚を出して、本格的なお稽古になりました。
9月から行っておりますからほとんど間違わずにやれるようになりました。
この立礼では、柄杓の扱いや、帛紗の扱いがちょっと違うために、誰でもが戸惑ってしまいます。

   

   花

今日の花は、いつもの花でススキ・フジバカマの2種です。
花も菊類が咲きだすまでの間は寂しくもありますが、ある花を有効に、そして、綺麗に生ける事が大切だと思っております。
それでも、段々と寂しくなっているのは否めません。

   

   唐衣

お菓子は、唐衣で秋を彩る代表的なお菓子です。
楊枝で切ると中から栗の餡子が出て来まして、いっそうの秋を感じずにはおれません。
先日お菓子の体験を御指導下さいましたお菓子屋さんのもので、今日も心していただきました。


鶏頭の 十四五本も ありぬべし    子規

この句は、正岡子規の死後、斎藤茂吉などが高く評価して有名になった。
1950年前後には、この句の評価をめぐって論争が勃発、その論争は俳句史の上で鶏頭論争と呼ばれている。
こんな記事が毎日新聞に載っておりました。

面白いですね・・・。



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嵐にも負けずに綺麗に咲きました。

2014-10-06 17:44:21 | 日常雑感
10月6日(月)十三夜
台風18号が首都圏を直撃しました。
台風のスピードが65kと早かったので、予報よりずっと早くお天気が回復いたしました。

今日月曜日はストレッチです。
あまり集まらないかなと思っておりましたが、ほとんどの方が集まって来ました。

   

   キバナホトトギス

昨夜からの大雨の中、健気にもキバナホトトギスが咲きました。
あまり背丈は大きくはなりませんが、しっかりした花ですので根〆に使うと締まると思います。

   

   アップにすると

このホトトギスは、10年くらい前に購入したものですが、中々花が咲かずにおりましたが、2年前から咲き始め、今年は10本を越す茎を立ち上げて咲きました。

処分しないでよかった・・・と思っております。
その原因は、植え替えをして肥しをやり、大事に大事にしていたためかと思います。

今年は植え替えずに放っておりましたら咲きました。
手を掛け過ぎても駄目なのかも知れません。

   

   キレンゲショウマ

この花も珍しく、一緒に買ってきた友人は、翌年には消えてしまったと嘆いておりましたが、毎年咲いております。
ただ、この花が咲くころには天敵が現れて、葉はもちろん膨らみ始めた蕾を食べてしまいます。

   

   スイッチョン(ヤフーサイトから頂きました)

天敵はスイッチャンです。
この虫は、消毒はしてもあまり関係無いようですので、夜時々出かけては見て回わればよいのですが、そんなことはしていられません。
そこで、毎日水やりが終ると、スプレイ式の消毒液を掛けておりました。

その甲斐があったのか、5個あった蕾の内2個が残りました。



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「五良大甫呉祥瑞造」の不思議は・・・

2014-10-05 17:01:41 | 茶の湯
10月5日(日)
台風が大接近です。上陸するかも知れません。
今日行われるはずでしたイベントは、台風の接近によりすべて中止になってしまいました。

参加予定の人たちは誰もががっかりしておりましたが、自然の力にはどうすることもできません。
ポッカリと空いた日曜日でしたが、長い付き合いの友人が電話をくれて、遊びに来てくれました。

   

   お土産

この雨の中、持ち上げるのも重くて大変なお土産をびっしょり濡れながら持って来てくれました。
信州に嫁いでいる娘さんのところへ行って来たとのことで、濃厚なリンゴジュースです。

このジュースは、しゃべり疲れた時などに頂くと元気が出て来るほどのジュースです。
お稽古の後に頂いております。
そして、枕のような南瓜も信州特産のようです。
早速煮ていただこうと思います。

      
   
   淡交誌10月号

今月号は、特集も面白く読みましたが、もっと面白く興味深く読んだのが、中ほどに載っていた「唐物と茶の湯」のページです。
真贋祥瑞と題しての読み物ですが、その中で、「五良大甫呉祥瑞造」の事です。

祥瑞が茶の湯の染付磁器の最上品であることは、どなたもご存知です。
日本の大名茶人小堀遠州の注文により、景徳鎮の呉祥瑞という陶工が特製したものだといわれております。

そして、筆者は「遠州蔵帳」を子細に調べたところ、「五良大甫呉祥瑞造」の記録はどこにもなかったそうです。
筆者は、「もし、私の推理が正しければ、遠州は元々「五良大甫呉祥瑞造」を見ていなかったのではないか・・・」と結んでおります。

染付は、水指、茶碗、香合など多くの茶道具が出ておりますが、祥瑞好きな方々には必見の読み物だと思います。



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茶箱のお点前は・・・

2014-10-04 17:23:24 | 茶の湯
10月4日(土)
台風の情報がトップニュースです。
大型の台風が勢力を保ちながら日本に接近しているそうです。
今日も自宅でのお稽古でした。


   

   茶箱

木曜日に準備した紅鉢を使って茶箱のお稽古をしました。
こまごまとした所作がままごとのようなお点前です。

それでも誰もが戸惑っており、時々はしなくてはならないお稽古だと思ってしまいました。
茶箱は好きな人、嫌いな人と別れているようですが、始めれば面白いお点前です。

明日は台風が来るというのに、行事が入っておりますので、これから打合わせがありますのでこれから出かけます。
帰りは遅くなりそうです。

台風がそれてくれればいいのですが・・・。



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「玉兎清波遊」で何が見えますか?

2014-10-03 20:26:50 | 茶の湯
10月3日(金)
朝から良く晴れ渡りましたが、台風のニュースが気になります。
今日は自宅での稽古です。

   

   花

今日は5種の花を生けました。
タカノハススキ・オケラ・フジバカマ・サクラタデ・シュウメイキクです。

全てが自宅の花ですので、同じような花ばかりになっておりますが、この時期にこれだけの花が咲いていることに感謝です。
どちらの稽古場でも、花だけが心配なようで、集まりがある度にそんな話が聞こえてきます。


   

   軸

軸は「玉兎清波遊」(ぎょくとせいはにあそぶ)で、正眼寺の谷耕月老師に揮毫していただきました。
この軸には思い出がありまして、出来上がり、送られてきた軸を開けて見ると、「玉兎清波遊」でした。私は「玉兎青波遊」とお願いしましたのに・・・。

それで、恐るおそる電話をしたところ、老師は「青より清い方がいいでしょう。ワハハハ・・・」とこんな調子で話しておられました。
そんな思い出のある軸で、この軸を掛けると老師を思い出します。

      
   
   
   床の間

この語句をお願いしたのには訳がありまして、ある茶会に使いたいためのものでした。
物語を趣向にした茶会でしたので、中々思ったような軸がありませんでしたので、老師にお願いしたのでした。

老師は今は遷化されていらっしゃいませんので、この軸を掛けるたびに、あのころの事を思い出します。
あのころは若かったのか、怖いもの知らずでお願いいたしましたが、今だったらとても出来そうもありません。

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ふたつの風炉の灰形は・・・

2014-10-02 17:56:31 | 茶の湯
10月2日(木)
曇りがちの天気で、南からの風が何となく湿っぽい感じがいします。
今日は朝から道具の出し入れと灰作りで終わってしまいました。
最近は午後が短いように感じてなりません。

午前中の気分のいいところで灰形に没頭してしまいました。

      

   道安

先週、青年がやり掛けた二文字の灰形の続きです。
少し内側にカーブしていたので修正してから始めました。
今月で灰形作りはおしまいになりますが、これが、毎週でしたから大変な作業になります。

業躰先生が作る灰を、何度か拝見させて頂きましたが、素早く仕上げますから、見るからに柔らかな、それでいてしっかりとしております。
私がするように、行ったり来たりは絶対にしませんから、あのように柔らかくしっかりした灰形になるのでしょう。

   

   紅鉢

今週は、名残りの月でもありますので、今までできなかった稽古をやって見ようと考えて、紅鉢も用意してみました。
こちらは、道安と比べるとかなり小さく、小さい分だけ灰形は作りにくいことになります。
いつも使っている灰匙が使えないのが最大の原因です。

   

   比べると

二つを比べて見るとよく解ると思いますが、道安風炉の中に紅鉢がすっぽり入ってしまいそうです。
明日明後日とお稽古に見えた方によって、何をするか決めてやって見ようと思っております。

今日は2つの違った風炉の灰形を作って見ましたが、少し湿気がありますので灰匙の動きが滑らかとはいいがたいものでしたが、時間的にもちょうどいいところで仕上がりました。
毎週良い勉強になっております。

後1ヶ月・・・

草も木も 竹も動くや けさの秋     子規



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