tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

禅語 「談玄月明夜」のご縁は・・・

2014-10-13 17:44:27 | 禅語今昔
10月13日(月)体育の日
台風のニュースばかりですが確実に来るようです。

昨日は学生セミナーでお家元訪問に行っておりました学生たちから、夕方に「今終わりました。これから帰ります」という電話があり一安心でした。
そして、9時過ぎには、帰宅した旨の連絡を受けてまた安心いたしました。
何だか自分たちの子供が出かけているような気持でもありました。

   

   軸

談玄月明夜(玄に談ず月明りの夜)、または、(談玄月明りの夜)で、山本玄峰老大師の揮毫された軸ですが、なんと読んだらよいのか、意味はどういったものなのか、全く分からずおりました。

そこで、書を学び、特に中国の筆法や漢詩を探求している友人に尋ねると、何日か後に読み方や意味などを教えてくれました。

   談玄―道を談ずる 清談
   玄――幽遠な道
   幽遠―奥深く遠いい

こんな意味があるという事でした。
「月明りの下で幽玄な話をいたしましょう。」こんな意味だそうです。

   

   床の間

この軸は、玄峰老師の生まれ故郷、和歌山県の湯の峰温泉に旅した時に、出入りの道具屋さんからの連絡で購入したご縁ある軸です。

翌朝、旅館の前でタクシーを待っている時に、碑がありましたので記念写真を撮って来ましたが、現像してからビックリでした。
何とその碑は「玄峰塔」でした。

老師の絶筆と言われている「玄峰塔」にはビックリでした。
この軸を掛けるたびにあの時のご縁の深さを思い出します。

茶掛けと云われている軸の中には、禅語辞典にも載っておらず、文明の利器ともいえるネットでも調べられない語句がたくさんあります。
道具屋さんで扱っている軸は、誰にでもすぐに分かる語句がほとんどですが、墨蹟などを専門に商っているところには、見たことも無い語句の軸がたくさんあります。

そんな軸を手にした時は、解らないながら、嬉しくなってしまいます。
これからも、どんな軸に出会えるかすごく楽しみです。

「千湖有水千江水」の軸を持って来た友人が、今日来まして、軸を持って帰って行きました。
きっと、自宅の茶室に掛けてニンマリとしている事でしょう。


にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へにほんブログ村


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする