tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

「五良大甫呉祥瑞造」の不思議は・・・

2014-10-05 17:01:41 | 茶の湯
10月5日(日)
台風が大接近です。上陸するかも知れません。
今日行われるはずでしたイベントは、台風の接近によりすべて中止になってしまいました。

参加予定の人たちは誰もががっかりしておりましたが、自然の力にはどうすることもできません。
ポッカリと空いた日曜日でしたが、長い付き合いの友人が電話をくれて、遊びに来てくれました。

   

   お土産

この雨の中、持ち上げるのも重くて大変なお土産をびっしょり濡れながら持って来てくれました。
信州に嫁いでいる娘さんのところへ行って来たとのことで、濃厚なリンゴジュースです。

このジュースは、しゃべり疲れた時などに頂くと元気が出て来るほどのジュースです。
お稽古の後に頂いております。
そして、枕のような南瓜も信州特産のようです。
早速煮ていただこうと思います。

      
   
   淡交誌10月号

今月号は、特集も面白く読みましたが、もっと面白く興味深く読んだのが、中ほどに載っていた「唐物と茶の湯」のページです。
真贋祥瑞と題しての読み物ですが、その中で、「五良大甫呉祥瑞造」の事です。

祥瑞が茶の湯の染付磁器の最上品であることは、どなたもご存知です。
日本の大名茶人小堀遠州の注文により、景徳鎮の呉祥瑞という陶工が特製したものだといわれております。

そして、筆者は「遠州蔵帳」を子細に調べたところ、「五良大甫呉祥瑞造」の記録はどこにもなかったそうです。
筆者は、「もし、私の推理が正しければ、遠州は元々「五良大甫呉祥瑞造」を見ていなかったのではないか・・・」と結んでおります。

染付は、水指、茶碗、香合など多くの茶道具が出ておりますが、祥瑞好きな方々には必見の読み物だと思います。



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