tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

茶道具って・・・

2012-09-16 14:16:44 | 茶の湯
爽やかな朝を迎えましたが、日の昇るごとに気温も上昇しております。

南の方では台風16号がもの凄い勢力のまま沖縄を通過して北に向っているとの事です。
無事の通過を願うのみです。

今日は、茶道具の話を少ししたいと思います。
昔から伝えられております茶道具は、伝来といわれ、道具の中では別格で、我々のようなお茶を楽しんでいる者には遥か遠くのお話です。

それでも、母から引き継いで大切にしている道具はいくつかあります。
たとえば茶杓といわれる竹で出来た20センチにも満たない小さなものですが、それでもかなり大きな箱にしまってあります。



紙箱



紙箱から出された外箱



外箱から出された桐箱

この桐箱も薄い和紙で包まれております。

この桐箱に作った方の証明といえる箱書きがあります。



竹の筒は、まだ絹製の袋に入っております。



桐箱から出された竹の筒

この竹筒にも作者の証明の花押と茶杓の銘が書かれております。



竹筒から茶杓が出ましたが、絹製の袋に入っております。



やっと絹の袋から出された茶杓です。

銘は露堂々。

現代でも大事な道具はこのように大切に保管されております。小さな道具が時を経るごとに次々と持ち主が変わり、そのたびに箱が作られ、両手で抱えるほどになっている道具も少なくはありません。

物を大事にする。そして大切に次世代に引き継いで行けば、何百年でも伝わります。

私共で使用している道具は、ごくごくありふれた道具ばかりですが、大切に使えば次に残ります。

そして、まんいち壊してしまった時は、金で修復して尚使い続けます。道具によっては、金繕いをしたらかえって価値が上がった道具は数知れず・・・。

遠い昔。かの古田織部は、故意に壊して金で修復して価値を上げたそうな・・・・こんな話も伝えられております。

どんな道具でも、大切に扱い次世代に伝えて行きたいと思っております。
コメント
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