秋のお稽古には、これ・・・

雨のち曇り時々晴れ間が出るでしょう。
こんな気象情報で言っている言葉が聞こえてくるような、慌ただしい一日でした。

今日は夏休み明けの最初の稽古日でした。
朝から準備をしておりましたが、夏休みの間のんびりしてしまったのか、どうも手順が上手く行かず稽古が始まるまで右往左往してしまいました。



ススキ・ワレモコウ・マツムシソウ・アザミ・フシグロセンノウの５種

花を生け終り、これで準備は・・・と思っていたら、軸が掛かっておりません。いつもと違いやっぱり変です。軸を掛けないなんて考えられませんから・・・。

９月の最初の稽古日にはこれ。と決めてある軸を大急ぎで掛け準備は完了です。



清風払名月　

この軸にはたくさんの思い出があります。
先生から、「別峰さんが、米寿の記念にたくさん書いてくださった軸が出ましたが要りませんか？」と言われた時にお願いして求めた軸です。
当時は若かった事もあり、別峰老師を知れませんでしたが、その時に、教えていただいて凄い老師なのだという事がわかりびっくりしたのをよく覚えております。

以来、秋一番にはこの軸と決めて皆さんを迎えております。

秋の夜空には明るく輝く月がかかり、地上には涼しい秋風が吹いている情景。煩悩はもちろん悟りの意識さえ払い落としたすがすがしい境地。「禅語百科　淡交社刊」

お稽古も終り、これでいつもの調子に戻ると思います。
何だか、今日の天候と同じく慌ただしい一日が終わりました。