ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

神の手

2013年01月17日 | 読みました
 
      ↑   昨日の産経新聞の記事     ↓   今日私達に届いた 練習メール


昨日、新聞を読んでから、今日の1:20を心待ちにしていた。なのにその瞬間は
忘れていた。どんなにビックリするような鋭い音が来るのかと想像していたのだ
が、聞きなれない「優しい音」に気が付いた。「えっ! こんな静かな音なの?」
もう少し激しい音でいいんじゃない?とおもった。この度は練習だから、あまり驚
かせてもいけないと言う心遣いだろうか?

尼崎の日中の人口は44万人だそうで、1:20にいっせいに送ったにしても、私
に届いたのは送信後8秒 1:28 同じ家にいても主人には 1:29 と1秒?
の差でした。帰宅した息子に聞きますといっせいに鳴り出したそうです。携帯だ
けなんですね、自宅の電話は押し黙ったままでしたよ。

いずれにせよ、本番の送信など在りませんようにと祈っております。

18年前になったのですね、丁度、私の還暦の年でした。その2月に還暦の祝で
ニュージー・ランドに行く予定でした。余震の続く中、行くわけにもいかず、余震
の治まりを見て、結局1年延ばして行きました。そのニュージーランドが、また地
震に襲われましたね。私たちが訪れた、あの大聖堂も惨めに崩れ落ちてしまい
ました。現地の全てを破壊するのが大地震ですね。

阪神淡路大震災も。忘れてはいないのですが、何時もいつも思い出してもいない
のです。18年と言うのはそんな年月ではないでしょうか。物質的な損害はあり
ましたが、身近な人を亡くしたのではないからでしょうね。

そういえばこの2.3年地震の気配がありません。神戸は見事に立ち直りました。
もう二度とあの悲しみを見ることがないように祈っています。


     神の手   上下   久坂部   羊

「安楽死」を巡るお話なんです。主人公の白川泰生は外科の医師、肛門がん
の患者、古林章太郎 21歳の末期がんの苦しみを見かねて、安楽死をさせ
る。その母、古林康代は苦しんでいようとも、最後まで生きさせるのが医師の
務めと言い、「安楽死法反対派」立ち上げ、活動を始める。白川は「安楽死法
推進派」に利用されることになる。

「安楽死反対派」は医師は「厄介な治療を早く終わりたいため」と言う潜在意
識があるから、安楽死をさせようとすると言う。この法律は「医師の保身と面
子のための法律だ。医師の訴訟防衛意識から出た発想」だと言う。

「安楽死推進派」もう直らないものなら、患者の苦痛を取り除いてやりたいた
めと言う。

(下巻)はJAMA=推進派=新見を中心に話は進む、白川の古林章太郎の
安楽死事件は大学同期の山名(JAMAの執行理事)によって、安楽死第一
の事件として利用される。

着々と安楽死肯定派の仕事は進むが、邪魔者は自然死に見せかけて、処分
される。そのすべては「センセイ」の意向だという。世間の目を欺けなくなった
時、トップの新見は自殺する。その後を追って秘書権、愛人の柴木香織も、事
後を山名に託す遺書を残して自殺する。遺書の中には新見の苦悩が縷々と
綴られていた。

「センセイ」は元総理の佐渡原だと思われていたが、違っていた。安楽死に使
われる(苦しむことなく静かに息を引き取る)薬が完成したとき、その薬を静
脈に注入する。その役は山名だった「何故私なのか?」と問うと「センセイの
指示だよ」と言う答えが返ってきた。

山名はこのとき「安楽死を執り行う医師は’神の手’を預託された存在だ」と
言う新見の言葉を思い出していた。

佐渡原は「この薬は完璧だ…、感謝の印に、最後に手を…、握らせてくれない
か、あなたこそ、真の”神の手”を持つ…、素晴らしいXXXだ、『センセイ』」
佐渡原の手を、握り締めたのは、思いもかけない人物だった。

本文ではXXX時の部分は伏字になっていませんが、そこには「神の手」が誰
であるかが示されています。それを書いたのでは、謎解きが半減すると思い、
お読みになる方のために私が伏字にしました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする