ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

紙の月

2012年08月03日 | 読みました


 「珊瑚花」   消えてしまうのかと心配していました  少し子孫を増やしたようで安心   (12-7-15)




今日は今夏一番の暑さといわれて気温は高かったのですが、風が強く吹いて
いましたので、少しはしのぎやすいと感じました。クーラーの涼しさより、やは
り、生暖かくはあっても、自然の風の方が、体も喜んでいるような気がします。

首筋に髪の毛があったって、暑いのでカットに行ってきました。若いころは髪の
伸びも速く2ヶ月に一度はカットに行っていましたが、今はその倍4ヶ月に一度
で済むようです。短くカットして、すっきりしましたが、薄い髪が目立つような気も
します。

オリンピックをみながら、女性の髪の豊かさに、うらやましいな~と思います。
私も髪の毛は多いほうで、ロングヘヤーで後ろで髷(当時ドーナツリングとい
っていた)をゆったり、片手に持ちきれないほどの髪の束をポニーテールにし
たりしていました。歩くとゆっさゆっさと揺れるのが好きでした。

神様、あの豊かな髪は何処に行ったのでしょうか?

女性選手の爪に、とても綺麗なマニキュアが施されているのを見ると、「女ら
しい手だな~」と思うのです。私もいつもマニキュアをしています。顔に化粧
するのは邪魔くさい癖に、マニキュアは邪魔くさいと思わないのです。

マニキュアをした指先が「女」を忘れていない印、と言うことにしましょうかしら。

       紙の月     角田  光代

一人で9つも文学賞を取っている人。凄いな~と思うと同時に、今、幾つの「賞」
があるのだろうと思ってしまいます。角田さんの作品は、つい最近「八日目の蝉」
「ツリーハウス」を読んだ所でした。これも読み応えのある本でした。事件もなん
だか聞いたお話のような気もしますが、その事件がモデルなんでしょうか。


題名の「紙の月」の説明はとうとう見つける事が出来ませんでした。「これかな
~?」 と思う月の描写は2ヵ所ほどありましたが、「そうだ」という確信を持て
ないまま読み終えてしまいました。

「梅澤梨花」(主人公)「岡崎木綿子」「中条亜紀」(同級生)「山田和貴」(男友
達)という見出しがあり、その人の語り口(視点)で話が続く。

梨花は子供が出来ない、そして、パートとして働き始める。銀行の外交員であ
る。自分の働きで得たお金に満足している。訪れる家の一人暮らし老人の家で、
その孫(光太)との出会いがあり、梨花の運命が変わる。

カラーコピー機で印刷した定期預金証書を使って、お金を作り、光太との関係
を深めていく。ホテルのスイートで結ばれ、高額の支出を重ねていく、高価な
食事にも飽き、光太に自分の作った物を食べさせたくなり、次には家を借り、自
宅にはないブランド物の家具、食器をそろえ、光太との出会いの場を作る。家
賃を払うよりはと、ついにマンションまで購入、自動車も買って与える。

当然の成り行きとして、光太には年相応の恋人が出来る。数件の探偵事務所
に調査を依頼する。海外単身赴任していた夫が帰ってくることになる。ニセ定期
預金証書を渡していた一人が、お金が入る用となる、色んな事が重なって、梨
花は「終わり」を予感する。

ばれるのを恐れて、休暇は取らないようにしていたが、強制休暇、10日間を
取らざるを得なくなった。梨花はできる限りの身辺整理をして、戻らぬつもり
でタイに旅行する。そしてパスポート一ヶ月のギリギリの日を迎えた。梨花の
その後は読者の想像に任されている。

     ☆ 土日のお休みに続いて6日もお休みします。 



コメント
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