ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

悪の経典

2011年12月13日 | 読みました

        「パンダスミレ」   次々と咲いています       (11-12-7)


とうとう風邪を引いたようです。鼻水がたらたらと落ちます。ティッシュを詰めて
起きていましたが、背中が寒気でゾクゾクとして来ましたので、早寝をするこ
とにします。

先日読み終えた本の感想を書いた予備がありました。今日は書き進む元気が
無いのです。早く直さなければ、お正月の準備まで2週間ありません。


      悪の経典   上下     貴志祐介

山田風太郎賞を受賞、第144回直木賞候補のもなった作品だそうです。これ
もまた「本屋大賞」から選びました。分厚い本です。

主人公、蓮実聖司は生徒に絶対的な人気があり、PTAや職員の間でも評判
が良い。その人が「反社会性人格障害(サイコパス)」だった。そして、担任す
るクラス全員の殺人を企てる。殺したつもりが、3人の生存者。

殺人は銃で行われた。上下二蓮銃は一度に2発しか弾をこめられない、その
不自由さはあったようだが、50人近い人を死に追いやる。

現世では考えにくい物語だけれど、次々と、違った方法で、ゲーム感覚で人を
殺めてゆく。セクハラ教師、ゲーの教師、暴力教師等々色んな教師の形が描か
れ、蓮実自身は、典型的な優秀な教師として描かれ、その人がまさか!と思わ
せる殺人者!

現実離れがして、恐ろしいと言うより、なんだかマンガを読んでいる感覚で読
み通しました。


教職員賠償責任保険:2000年コロから損害保険会社各社が売り出しました。
教師が保護者から訴えられた際に、訴訟費用や賠償金をまかなう為の保険。

学生が家で死んでも何も出ないが、もし学校で死ぬと給付金が出る。

いろんな保険や補償があるものだと知りました。知ったからって身辺に教職者
がいるわけではなし(過ってはいましたが、今は無事定年退職者になっていま
す)、知ったからって、邪魔になるものでもなし、色々知りたいから読書する
わけではなし、活字が好きで読んでいる、私の読書の楽しみの副産物のような
ものです。

特別免許状:特定の優れた分野で優れた知識・経験があると都道府県教委
が認めた人物に対して、教職課課程を修了していなくても教員免許を与える
ことが出来る制度で、平成元年から施行されている。

そういえば、大阪府で橋下知事のとき、そのようにして、校長に選ばれ、職に
付いた人があると記憶しているが、それは、この条件に当てはまっていたと言
うことだろうか?

教職、学校の特殊性を教えてもらった本でした。




コメント
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