ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

芸術の秋・其々の展覧会

2009年10月16日 | 一寸そこまで

               H.Yさんの「おじいちゃんと一緒」

10月10日の土曜日、大阪に買い物があり午後から出かけました。連休の
初日と言う事もあり、改装中の阪急は手狭で溢れんばかりの人出でした。早
々に買い物を済ませると、急いで家路に向かいました。

JRのホームで止まっている電車は三田行きでした。何時もなら「また~」と呟
くのです。尼崎で神戸行きに乗り換えるのが面倒だな~と言う思いからです。
でも今日は違いました。もし三田行きが待っていれば、そのまま「伊丹」に行
こうと思っていたからです。

2日前にメールを頂き「伊丹市立美術館ギャラリー」で所属されている水彩画
展が在るので…と言うお誘いを頂いていたからです。H.Yさんが絵を習って
おられる事は勿論知りませんでしたし、メル友ですから住所も知りません。
「なんで伊丹なの?」と思いましたが、考えてみれば伊丹にお住まいなのかも
しれません。記帳をさせていただいたのですが、大方が伊丹の住所になって
居ましたから、伊丹市のお教室なのでしょう。

私の前で記帳している方が「Yさんは?…」と係りの方に聞いておられました
から、彼女も唱歌の学校のお仲間なんでしょう。私もそうなんです。実際には
クラスも違いますが、ひょんな事から私のブログがお目に止まり(唱歌の学校
の事を書いていますから)「面白い人が居る…」と声を掛けてくださったので
す。人とのご縁って、本当に不思議なものです。日頃お読みくださっているお
礼にこれは行かなければと思って居ました。

「絵」と言うのは自分では書きませんから、唯見るだけですので、上手下手は
全くわかりません。ただ自分の心の琴線に触れるかどうかしか解らないのです。
Yさんは2点出しておられました。大きい方も、唱歌の学校から行かれたオー
ストリアの時雨の町なかの風景です。こちらもメルヘンチックな作品だと思い
ました。「優しい絵だな!」と言う感じでした。

そしてこの絵(上の写真)の前に立った時「この会場に中で一番良い!」と思い
ました。おじいちゃんは孫を愛しみ、孫はおじいちゃんを慕っている。言葉はな
くとも通い合うものがある。そんな感じがじ~んと伝わりました。

「へ~、Yさんってこういう絵を書く人なんだ」と知りました。唱歌の学校では
朗々と歌う方と聞いておりましたので、人はいろんな面があって面白いな~
と思いました。



                     H.Sさんの 「柿」

昨日10月15日スポーツクラブで「おにぎり」もたべたことだし、バスも我家の
停留場を乗り越せば直通「尼崎老人福祉センター」に行けるので、案内を受
けた友人の絵画展に行こうと思っていました。丁度うまいことバスが来て飛
び乗りました。勿論行き先は確かめましたよ。でも近回りと大回りのバスが
あり、乗ってから気が付くと大回りのバスに飛び乗ってしまったのです。「まぁ
~いいか」と覚悟を決めましたが、トンでもなく大回りで、倍の時間が掛かり
ました。

今年は「花瓶いっぱいの花」と「柿」でした。私は「柿」に吸い寄せられました。
落ち着いたいい絵です。右端の「柿」はつっと手を伸ばして齧り付きたいよう
に美味しそうです。私の大好きな実の締まった柿のようでした。

彼女の家の「柿」だと思います。「そ~言えば、今年は柿もらわなかったな~
何て考えながら、小ぶりながら歯を立てないと噛み切れない、素朴な味の柿
を思いしておりました。

花瓶の花の絵は「彼女の一生懸命さ」は伝わるものの、「彼女らしくない絵」
だと思いました。写真を撮るのを諦めようかと思うほど、撮り難い位置にあり、
係りの人の許可を得て、ウロウロしながら撮ったのがこの絵です。

見てきたよと彼女に電話しました。「貴女はどちらがいいと思っているの?」
と聞きますと「…花のほう。だけどね、息子が『柿』が良いと言うので、先生
に見ていただくと、先生も『柿』といわれた。私は家事もほったらかして、一
生懸命『花』を描いたのに、皆『柿』だというの、私解らなくなってしまった…」
「私も『柿』がいいと思うの。『柿』の写真撮らせてもらったわ」「あの『柿』は去
年描いたのよ。今年は『花』を必死で描いたのに…、下手になっていくのか
な~」

私には答える言葉が無い、唯、彼女は今描く事に夢中なのです。ご主人が
亡くなって1人暮らし、もう何年たったでしょうか。友人としては、好きな事が
見つけられて、精一杯楽しんでいる彼女でよかったと思っています。彼女の
長男と私の次男が同級生です。長~い長~いお付き合いです。又私の洋裁
の先生でもあります。



        かいずませつこさんの絵がウインドウに飾られていました  
           『山辺の道』  旧街道に合掌造りの瓦屋根 萬的


           『鞆の浦』   昔を誇っていたのれん  萬的

今日は唱歌の学校でした。出た序でに神戸まで足を延ばして、かいずまさん
の絵を見に行きました。三宮から直ぐの位置に画廊はあります。小さな画廊
ですが、立地条件がいいので、別の友人の展覧会にも来た事があります。

彼女の絵を探すまでもなくウインドウを飾っているのが彼女の絵でした。ウイ
ンドウのガラスと絵の額のガラスと二重のガラスであまり良く撮れませんでし
た。

「萬的」さんと言うのは大阪の方で93歳になられるのに杖も突かず、毎回(今
年で第31回)1人で初日にこられて、一枚一枚の絵の前で、即興に『川柳』を
書いていかれるんだそうです。凄い人も居られるものですね。

かいずまさんとは高校時代の友人、4人グループなんです。学校時代は「古
典部」で一緒だったんです。『絵』が上手なのを知ったのは家庭を持って趣
味として習い始め、お宅に伺った時に見せてもらった時でした。

又お料理も上手なんです。気取ったものではなく、手元にあるものでささっ
と作ります。彼女に教わったお料理を私も時々作ります。

彼女は4枚の絵を出していました。だんだん会員も減って、作品が少なくな
ってきたからといっていました。ウインドウに飾られた居た絵が一番大作で、
次は「君子蘭」そして今日の写真ともう一枚が小品で今年の作品だといって
いました。

去年ご主人が大病をなさって出品できなかったし、これからはどうなるかわ
からないから、今年が最後かも知れないので…と言っていました。彼女は小
柄な人です。体力も要るだろうに、良くこんなに大作が描けるな~と感心し
ます。ちなみにこの絵は「日本画」です。

毎年彼女の版画の年賀状を楽しみにしています。そういえば間もなく年賀状
を作る時期がやってきますね。あせるな~。




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