世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

あの日の自分を見失わぬために

2011年04月07日 23時46分10秒 | Weblog
毎朝、喫煙所で一服をする。最近早めに出勤しているので喫煙所の滞在時間が前より長くなった。…本数、確実に増えたと思う。

喫煙所仲間の同僚の話。彼は中途入社をしてきた。前の会社の入社式で辞令を言い渡された彼は狼狽した。なんと勤務地が中国だったからだ。同期に「俺、配属先、中国らしいんだよね」と告げると、同期たちは「中国のどこ?」と興味津々で尋ねてきたそうだ。
結局、彼は東京の豊洲に配属になったのだが。「豊洲」を「ホウシュウ」という中国の地と勝手に解釈し、思い込んでしまった若き日の彼、超ウケる。
朝から散々笑って、脳を活性化。



新卒の研修が今日で終了。数人だけ、他の店舗とは違うタイプの制服を着用する店舗に配属された子たちがいる。今日はその子たちのプチ試着会に立ち会った。めんこいったらありゃしない。現代っ子特有の物怖じしない感じと、「どこで身に付けたんだ?」と問いただしたくなるような礼儀正しさ。しかし、やっぱりキャピっていて、キャッキャ言いながら写メで撮影会をしちゃうあたり、若いのねと思う。

私が入社したのは2000年。11年前。当時も就職活動は困難であり当社の新卒の採用人数は今よりもっと少なかった。同期の結束も強く、研修最終日はみんなで大号泣、その後、居酒屋でフィーバー。
店舗での勤務は辛くて何度もくじけそうになったが、公休日に会う同期たちと励まし合ってなんとか乗りきった。
ある子は社労士の資格を取って退職し、ある子は遠いところに嫁いだ。
またある子は大学院に入り、そして数人は店長をして今も頑張っている。
いまだに人事通達を見る度に同期の行方は必ずチェックしてしまう。
みんなバラバラになってしまったけれども、春が来ると思い出す。リクルートスーツで、白木屋でバカ騒ぎをしたことを。

会社に隣接する公園の桜もほぼ満開。
毎年、新卒を優しく送り出すかのように、絶妙のタイミングで咲き誇る。

私のあの日が、一年分、また遠くなる。
あの日の自分を見失わぬために、一年分、大きくなろう。






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魔法の言葉 ぽぽぽぽーん

2011年04月06日 22時50分55秒 | Weblog
だんだん暖かくなってきた。
外に出るときに身構える癖が無駄に思えることが多くなってきた。
最近の寒さで、
「春、もう来ないんじゃね?」
「春、今年は全国的に中止なんかね」
と春到来に不信感を抱き始めていたのだが。
よかった、ちゃんと近づいているではないか。


今日は新卒の制服の発注をした。配属先の変更などがあり、もう、パズルを解く勢いであった。鈍い頭に鞭を打ち、フル回転させた。

ふーっ…。

残業後、切れた化粧品を購入するべく、途中駅で下車。
喫茶店で夕飯兼一服。スモークサーモンサーモンサンドとコーヒー。
夜景を見ながら、今日何度目かの、ふーっ…。


てか、吉熊、食べ過ぎだからね!
いくら鮭が好物だからって。クマと鮭は黄金コンビだけどさー…。


お目当ての化粧品を買い、るんるん気分で帰宅。
…また余震。
揺れは最近慣れたけれど、やはり一瞬身構えてしまう。
地震が、自らの存在感をアッピールしているようだ。
「忘れるなよ」って。
…忘れないから、おさまってくれ。

後輩女子たちと私の中でACのCM、「ぽぽぽぽーん」が今更ブーム。
昼休みに、ぽぽってる(謎)。
後輩女子Y子ちゃんの旦那さんはこのCMのファンだそうだ。
彼女に、Youtubeの「危険なぽぽぽぽーん」を教えて差し上げ、「ご主人と一緒に見てね」と伝授しておいた。
Y子ちゃんの旦那さんは「○○さん(私)ってどこでこういう情報を仕入れてくるんだろう」と不思議に思っているらしい。

これから「ふーっ…」ってため息を吐く代わりに「ぽぽぽぽーん」って呟いてみっかな。
この脱力系の文言を口にすると、元気になれるような気がするのは私だけだろうか。
魔法の言葉だと思ってやまないのだが。…ぽぽぽぽーん。


危険なぽぽぽぽーん




こっちも好き。

ぽぽぽぽーん Remix

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ひねもすのたり のたりかな

2011年04月05日 23時22分34秒 | Weblog
会社に隣接する公園の桜が咲き始めた。
まだ蕾が多くて満開ではないが、綺麗。

今、節電で会社のブラインドは使用されていない。
遮るものがないので、私の席から窓を眺めると景色がよく見える。
勿論、桜の咲く様子もよく見えて、窓側の私の目を楽しませてくれる(注 窓際≠窓側)。

昼休み、吉熊と公園へ(同伴出勤)。


あら、吉熊。
桜のプレゼントをくれるのかい?
ありがとう。


いつの間にか花束になった。



今日は比較的穏やかに過ぎた。
ひねもすのたり のたりかな。
月末月初に溜まった小さな仕事たちを一気に片付けることができ、すっきりした。

そうそう、今日は巻き髪で出勤。
湿気が多くなる時期には封印しているので(巻きがとれやすくなる)、そろそろ巻き納めか。



明日も良い一日でありますように。

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「くすぶれ!モテない系」

2011年04月04日 23時01分10秒 | Weblog
一日忙しく働き、帰りながら、ふと「今日は何を書こう」と思う…。こういう日はたいてい、愚痴しか出てこないガッカリな日だ。

おめーの子供の就職先なんか興味ねぇんだよ、クソが!とか。
夜の計画停電が怖いのに家族が誰も早く帰ってこない、ひどいよね…だなんてほざいてんじゃねぇぞ!おめーいくつだよ?とか。

もうね、何なんだよ?と。
仕事中に、全く興味がない、しかも無駄話を聞かされる身がこんなにも過酷だとは知らなかった。疲れた。適当に流して、時々「嗚呼、ヤニ入れてー」とか違うことを考えていた。自分、空中分解…。

…ほらね、やっぱり愚痴になっちゃったじゃん。

そんな事実を残して今日を終了するのは嫌だ。

再び、一日を回想@電車。

今日は全体朝礼があった。月一恒例、社長のありがたいお話を聞く日だ。
震災で滅入っているお客様に元気を伝えましょう!というものだった。
実直で厳しい彼がこのようなことを言うことは珍しい。とても印象的だった。元々彼のことを尊敬していたけれども、彼のあたたかみを改めて感じて、そして好きになった。

夕方、しつこい営業マンから電話。本当にしつこくて、三日に空けず電話してきた彼。しつこすぎてストーカーかと思ってしまうぐらい。弁が立つので、きっと彼は頭は良いんだろう。しかし、如何せん、絶望的に狂おしいほど、しつこい。たぶん恋愛でも彼はこうして押しまくりなんだろうなあ。押してダメなら引いてみな、という言葉を彼は知らないんだろうか。今日はぴしゃりと断った!もう二度と当社にアプローチしてこないだろう。めでたしめでたし。


そんなこんなを思い出しながらファミレスへ。
読書タイム。



「くすぶれ!モテない系」(能町 みね子)
…すげータイトルだな、おい。しかもけっこう面白い。酒井順子のように女子の本音を洗いざらい告白した痛快エッセイである。

鼻から煙を出しながら熟読していると某殿方から一通のメールが。
文面から、私を花に喩えてくれているっぽい内容。

もうね、ドリアの薫る吐息をうはうは吐きながらメールを読んでしまったじゃないか!
「くすぶれ!モテない系」とか読んでくすぶっている場合ではない。
ファイヤーだよ、ファイヤー!

ちなみに私に似ているという花はチューリップらしい。
情熱的でまっすぐなところが類似しているらしい。
虚無的でひねくれてるんだけれどな。

煙草に火を点けながら虚空を見つめる。
フッ…。



…どれほど私が嬉しかったか、上の空白の三行でお察しください。

しかし、もらったはいいが、どう返事して良いのか分からぬ。

「おやゆび姫は、そこにはいますか?」
では安っぽい日本映画のコピーっぽいし。
「花弁の表裏の伸縮性の違いが、本音と建前の関係性に酷似していますね」
では難ある性格が全面的に出てしまっているし。

モテ女特有の「わ~!うれC→」とか「今度一緒にチューリップを見に行きたいな」とか、軟弱なことは私の性格上、決して書けない。言えないよ(By 郷ひろみ)。だったら「ヒデキカンゲキ☆」「蟻が10」「ありがとウサギ ぽぽぽぽーん」って書く方がまだ自分らしい。

携帯の画面をニヤニヤしつつ舐めるように読み、そして返事に困り、結局返せないあたり、やはり私は「くすぶるモテない系」なんだよな。
うん、はっきりと自覚した。


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さくら さくら

2011年04月03日 22時39分49秒 | Weblog
今年は寒い。神様が嫌がらせをしていると思ってしまうぐらいに、寒い。通常、3月末になると、桜の開花が気になってそわそわしてしまうのだが、今年は寒さと震災で桜開花を忘れかけていた。
駒込にある六義園の桜の開花状況を確認したら、見頃とのこと。
いてもたってもいられずに、GO!
今年は節電で、夜桜のライトアップはない。非常に残念である。

しかし、昼の桜も綺麗じゃないか。
門から歩き、薄紅の塊が見えてきたときは思わずため息が出た。





今年も会えたね。
そっと囁く。








うつむき加減の乙女のよう。





房によってはこんなに濃いピンクの花もある。


今日のベストオブ一枚①
グラデーションが素敵。


今日のベストオブ一枚②
凛とした感じが撮れたかな。


…悩んだのだが、①、②とも甲乙つけがたかったのでこの結果。

おまけ。
盗撮!?



今日は生憎の花曇り。凍てつく指でシャッターを押し続けた。
耐えきれず、あずま屋で甘酒を飲み、一休み。そしてまた撮る。

毎年毎年、本当によく咲く。
偉いよ、桜。
寒かろうが何だろうが、律儀に、健気に、ちゃんと咲く。


☆ここで一句☆

薄紅の 枝垂れし君の 晴れ姿

また会えた 年に一度の 花逢瀬

花曇り ぼんやり霞む 桜かな

花纏う 凍てつく中でも 忘れずに

北の地に 届け咲く花 復興願う



ここの桜の開花を皮切りに、私は忙しくなる。
開花状況などを小まめにチェックして、デジカメと吉熊を携えて、桜を見に行くのである。
重い腰が、桜に関しては軽くなるのだから不思議である。



六義園の他の様子。
鯉も、うじゃうじゃと泳いでいた。


椿も綺麗に咲いていた。
可愛いな。
ブローチにしたい。


冷え冷えとする一日だったが、視覚で春を感じられた。

桜を見ると、元気になる。
一年間、待っていた甲斐があった。

明日からも頑張りまっしょい。

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夢のような音色

2011年04月03日 20時35分38秒 | Weblog
ハンドベルの音色が聴きたくて検索。
あった、あった。
しかも私の地元の大学のハンドベル部の演奏。
ヴァイオリンは千住真理子。

素晴らしい。
天使が紡ぎだしたかのような、夢のような音色にうっとり。


千住真理子 & 白鴎大学ハンドベルクワイア カノン



友からの救援物資

2011年04月02日 23時30分40秒 | Weblog
4/1(金)
わたに食パンをいただいた。

退社しながら携帯を確認したら、わたからメールが来ているではないか。
大量にもらった食パンをくれるとのこと。

わたとは小学3年~4年生で同じクラスになり、以来、ずっと友達だ。
いまだに、
「わた」
「りょうこっこ」
と互いを呼び合っている。

彼女の家と私の勤務地は同じ市内にある(偶然)。
地震があった日、帰宅難民になった私を案じて「家にくるかい?」と、メールをくれた。
そして、パンがなかなか入手できない私を心配して分けてくれた。…最近、私は隣人愛に目覚めてしまったよ。

そういえば、小学校時代、食べ物の好き嫌いが激しかった私は昼休みまでだらだらと給食を食べていた(全部食べないといけないクラスだった)。
昼休みにわたが「りょうこっこ、あと3口だよ。頑張れー」と励ましてくれていたっけ。
「馬鹿=悪」だと豪語しながらも、わたの半分は優しさでできていることを私は知っている。西原理恵子似の彼女が「大丈夫だよ」というと妙に説得力がある。

いただいたパンはこんなに大きい。
冷凍庫で保存し、大切にいただこう。


せっかく会ったのだからと駅に近い居酒屋へ。
お互い無事でよかった。

普段、我々が嘲笑っているスイーツ(笑)を模倣し、いたずらに女子メニューをチョイス。


わたの実家の肉じゃがの肉は鶏肉だとか。
わたの甥っ子さんの話とか。
すげー笑った。

街は節電で看板の灯などが消されていて暗い。
でも我々のアルコール分を含んだ笑いまでもは消せない。


4/2(土)
そんなこんなで昨日はバタンQ(でも辛うじて化粧は落とした)。
今日は昼過ぎまでぐっすり眠り、その後もずっとゴロゴロしていた。
そろそろ衣替えをしなければいけないのだが、今日は見送った。
kojisaka殿から教えていただいた「好きなだけポポポポーン♪」できるサイトに地味にハマっていた。
http://azflash.net/az/fla/popopopon.swf




明日はお出かけしましょ♪


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