世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

山のあなたの 空遠く

2011年04月26日 23時07分34秒 | Weblog
今週、会社の階段に生けられたのはガーベラ。私の好きな花なので嬉しい。窓の外に広がる青空を反射して、見る角度によっては青白く見える。つい足を止めたくなる美しさである。

美しいものに触れて、優雅に生きたい。
生きたい。
生きたいのに…。
実際はなんだか様子がおかしい。

後輩女子Cちゃん。
彼女は花、喩えるならばカスミソウのように可憐なコである。そんな彼女が、最近、後輩男子タイスケくんと化して笑顔で毒舌を吐くようになった。
「私はそんなふうに育てた覚えはありませんよ!」
とたしなめた。どっかのお母さんみたいな口調である。
すると彼女は、
「●●さん(タイスケくんの苗字)から引き継いだので」
と笑顔で答えるではないか。
「こら、タイちゃん!変なことを教えちゃ駄目でしょうが~!」
と、矛先をタイスケくんに変えると、彼は
「吉熊上司さんからの引き継ぎです」
と。

…私を飛ばしやがったぜ!
ワープだぜ、ワープ。
スーパーマリオだったら土管を使って1ー2から4ー1のジュゲムんところにワープするような勢いだぜ。

一連の会話を聞いて吉熊上司はニヤニヤ。

…優雅な生活が訪れる日は遠い。




「山のあなた」(カール・ブッセ)

山のあなたの 空遠く
「幸い」住むと 人のいう
噫われひとと 尋めゆきて
涙さしぐみ かえりきぬ
山のあなたに なお遠く
「幸い」住むと 人のいう

この詩は小学校5年生の時に覚えた(暗記しないと下校できなかった。すごい教育方針だった、福田先生)。


山の向こう、ずっと遠い空の彼方まで行けば、幸福があるのだと誰かが言った。
じゃあ、と私も他の人を誘って探しに行ったけれど、幸福は見つからず、涙を浮かべて帰ってくるしかなかった。
すると、さらに誰かが言う。
その幸福なら、あなたが探しに行った場所よりも、確かもっとずっと遠い山の向こうにあるのに、と。



でもね。
今、じゅうぶん幸せ。
山のあなたにもあるかもしれないけれども、ここにもちゃんと幸せがあるということを私は知っている。


どうなの?吉熊。

2011年04月26日 23時03分16秒 | Weblog
吉熊が我が家にやってきて8年。

ブログを始めた当初はデジカメの使用方法が分からず、携帯電話で吉熊を撮影して画像をアップしていた。
画像を整理していて気づいたのは、デジカメで撮るよりも携帯電話で撮った方が、吉熊に躍動が見られるということである。

画質が粗いので遠近等が省略されてそのように見えるのか。
もしくは、吉熊も歳を取って老けたということだろうか…。
どうなの?吉熊。

3年前、南禅寺で撮影したもの。


5年前、尾道で撮影したもの。



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