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世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

豆腐売りがやってきた

2011年04月29日 | Weblog
世間ではゴールデンウィーク突入とのことだが、当社(本社)は出勤日。社畜寸前である。クリスマスに次いで2番目の繁忙期なので仕方がない。明日から休みで月曜日に出勤し、その後は三連休。

社外からかかってくる電話がないので、今日の会社は静かだった。
月末の締め業務と決算資料作り、部長から依頼された書類作りや他部署の什器備品を数える仕事などをした。

昼、開け放たれた窓から笛の音が聞こえてきた。長年の経験からして、それが豆腐屋の笛の音色だと理解するのに時間はかからなかった。どうやら、会社の前の道を歩きながら販売しているらしい。
「ぷぉ~…ぱぁ~…」

「ALWAYS 三丁目の夕日」ばりにノスタルジィを感じてしまう響きである。
仕事をする気が失せる。

そして笛のあとの掛け声がスゴい。
「とーふっ!とーふっ!豆腐はいりませんかぁ~ッ!」
と、エキセントリックなのである。
「もうね、これは誰が何と言おうと豆腐なんだよッ!俺は豆腐売りに来たんだよ、買えよ、ゴルァ!」といった発信者の心理が伝わってきた。

目の前の吉熊上司が、
「ほら、君のお友達が来たよ」
と私に言う。
…お友達じゃないですってば。面識ないですもん。
彼は様子がおかしい人を目撃すると、勝手に私のお友達にしてしまう。


夕方。
また「ぷぉ~…ぱぁ~…とーふッ!豆腐はいらんかいッ?」
…奴が来た。
また来やがった。
再び社内騒然。

「またお友達が来ましたね」
と、後輩男子タイスケくんが言い、後輩女子Cちゃん、吉熊上司、爆笑。

ドラマなどに出てくるオフィスって、大概、ビルに囲まれていてガラス張りであったりする。
当社も一応隣にビルはあるし、ガラスも張っている。
しかし、それらのオシャレなオフィスとは何かが違う。
決定的に違うのである。
なんつったって、豆腐売りの笛のBGM付きなのだから。
まあそれはそれでいいのだろう。


端午の節句が近いので、スーパーで柏餅を購入。
吉熊には、折り紙のかぶとを装着。
「ねえ、何?この変な帽子」
だって。


連休はゆっくりしようっと♪