世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

あの地で…

2010年08月27日 22時21分55秒 | Weblog
出勤時に見た白百合。
暑さに負けずに凛と咲くその姿が美しい。


金曜日。
やっと一週間が終了。
今週は長かった。

他部署の部長が●●●ィ~(部長)の席に来て話し込んでいた。
どうやら海外への出店についての話らしい。

一通り話を終えた●●●ィ~は私に
「アナタはドコに出店したら良いとお思いデスカ?」
と問うた。
すかさず
「ニューヨークが良いです」
と解答。
映画「ローマの休日」の最後のシーン、「どこの土地が一番思い出深かったですか?」と問われたアン王女がきっぱりと「ローマ」と答えるように。


「ハハハ。すっかりハマってしまいマシタネー」
と笑う●●●ィ~。

彼は前の会社にいたとき、あの地の大学院に留学をしていた。
会社が、誉れ高い彼にお金を出しての留学だった。
しかし彼も多少の費用の捻出を余儀なくされたと今日話していた。
彼が前にいた会社は日本を代表するような大企業だった。
従って潤沢な貯金はあったのだろうけれど、それを切り崩してまでも海外で勉学に勤しんだという彼を私は心から尊敬してしまう。

先日のニューヨークの旅で、実は彼の住んでいたマンションを遠目で目撃した。
5番街を散策中、見つけたのだった。

あの地で、彼は一人、勉学に勤しんでいたのか。

私は、そこで、若き日の彼の姿を見たような気がした。


セントラルパークを散歩する彼
シュワルツを覗き珍しいおもちゃを手に取り微笑む彼
英語を自在に話し、友達とねちっこく議論する彼
寒い朝、白い息を吐きながら学校へ向かうダッフルコート姿の彼

背が高くて端正な顔立ちの彼は、あの地の男たちに混じっても遜色がなかっただろう。

「今度、暑気払いのときにでも旅行のお話を聞かせてクダサイ」
と言った●●●ィ~の横顔は、もう凛としていて、仕事モードだった。


思い出の一枚
ニューヨーク証券取引所からウォールストリート駅に歩いていく途中。
正面にトリニティ教会がにょっきりと。
世界経済の中心を担うビル郡と歴史深い建造物が上手く調和していた。


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