世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

トランクに残っている思い出の破片

2010年08月20日 23時09分59秒 | Weblog
薬局が閉店してしまい昨日購入するはずだった薬を、本日、無事に購入できた。
今日は時差ぼけがピークに達したのか、日中は本当に辛かった。これは東回りの旅にはありがちなことらしい。

四川に行った姐さんと階段で遭遇。
「旅行、どうでしたか?」
と聞いたら、
「あまり思い出したくない…」
と切なそう。

なんでも乗り継ぎの空港で迷ってしまい、空港職員に中国語で捲し立てられ、たらい回しにされた挙げ句、空港内を母親とダッシュするはめになったそうだ。
「走って疲れたよ。私はいいけど、年老いたお母さんが可愛そうだった」
あまり身内のことを話さない彼女がそう言うのだからよっぽどのことだったのだろう。
言葉が通じない国で、飛行機の時間が迫る…この状況、大変だっただろうに。

私の今回のニューヨークの旅は思い出したくない類いのものとはほど遠い。
むしろ、日常に戻り、時間が経てば経つほどあの時空への恋しさは増すばかりだ。
時差ぼけに冒されているのに、あの土地の全てをいとおしく思える。

洗濯物と土産と化粧品以外、まだトランクから出していない。
赤くて大きな革製のトランクは、まだ部屋の片隅に置かれたままだ。

私が無精なのもあるが、なんか、荷物を取り出したらニューヨークの空気みたいなものが蒸発してしまうような気がして。
もらったパンフレット、やけに派手なメトロカード、エンパイヤーステートビルの入場券やリバティ島へ行くためのフェリーの券。
そんなものがまだトランクに入っているはず。

でも私の狭い部屋にいつまでもトランクを放置しておくわけにはいかない。
日曜日に中身を取り出し整理をして、次の旅までトランクを天袋で休ませてあげよう。
そして、とりあえず、メトロポリタン美術館の図録でもゆっくりと眺めようかな。


思い出の一枚
メトロポリタンミュージアムの石像
私もこんな風に洗髪しているよ、と親近感をもって撮影。
髪、もっと長いけれど。


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