世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

鎌倉ぶらり旅

2014年03月23日 23時36分08秒 | Weblog
鎌倉へぶらり旅。

英勝寺(鎌倉で唯一の尼寺)→鏑木清方記念美術館(私の好きな日本画家)→鶴岡八幡宮というコース。
春の陽気についお出かけしたくなった。
昨日は一日部屋でくすぶっていたので、今日は春の陽気のなかを徘徊したくなったのである。
「そうだ、鎌倉 行こう」みたいな。

柴田よしきの短編集(「猫と魚、あたしと恋」←おもしろい)をお供に電車内を過ごす。


鎌倉駅に降り立ち。まずは英勝寺。
前々から行ってみたかったのである。

10分ほど歩いて到着!!
思ったより遠くなかった。
門は洋風。かわいい。



尼寺ということもあり、庭園は様々な花が植えられていた。
少し実家の庭に似ていなくもない。






水仙





竹林
かぐや姫を発見できそうな雰囲気である。



今は昔。竹取の吉熊といふものありけり。



遠くで、東京ではあまり聞かないような鳥の鳴き声がする。
ぴ~ひょろろろ~って。

風がそよぐと、頭上一面に広がる竹が僅かに揺れ、足元の日があたる場所を変える。
非日常的な空気に心身が凛とした。

久石譲の「Oriental Wind」が似合いそうな雰囲気である。


山門も立派である。



踏み切りを渡り、民家が連なる住宅街を歩く。
昔、母が「鎌倉のお宅の庭先には高級な花や木が植えられている」と指摘していたが、たしかにそう思う。
レモンまで植えられているよ!すげー。



チンチョウゲの甘い香りに導かれ「鏑木清方記念美術館」へ。







鏑木清方のことは、日本画が好きな元人事部長に教えていただいた。
明治~昭和期の浮世絵師、日本画家。
近代日本の美人画家として上村松園、伊東深水と並び称せられる。作品は風景画などはまれで、ほとんどが人物画であり、単なる美人画というよりは明治時代の東京の風俗を写した風俗画というべき作品が多い。


楚々とした雰囲気に惹かれる。
上村松園、速見御舟の絵同様、見ていると幸せな気分になる。
淡く清らかで上品な空気が画面に広がっている。


「朝涼」

→夏の朝の涼しさが伝わってくる。
おさげ髪の少女の美しいたたずまいに吸い込まれていきそう。


「嫁ぐ人」

→当時の人も指輪をしていたのだということが判明した。着物の上にネックレスまでしている。これは衝撃的だった。
また、手前の女性の着物の大胆な蝶などが、当時の流行を感じさせる。
左手上部にオウムが!!このオウム、喋るのだろうか。


ほかにも「舞妓」など素晴らしい絵が飾られてあり、絵葉書を数枚購入。




小町通りを歩く。
焼きたてのおせんべいが美味しい。



鶴岡八幡宮へ。
桜が咲いていた。
青空に桜って、清々しくて好き。今年も薄紅の季節が到来したもよう。



こぶしの花も咲いている。白の花弁が春の陽射しに映えて楚々と揺れていた。



あせび(一昨年、はなリラ殿に教えていただいた花の名前)
可愛いな。コロコロと揺らしてみたい。






鶴岡八幡宮へは、小学校6年生の修学旅行で来た。
以来何回か来たことがあるが、そのたびにあのときのことを思い出す。



折れた大イチョウ。

公暁がこの銀杏の木に隠れて待ち伏せ、源実朝を殺害したという伝説があり、隠れ銀杏という別名がある。
修学旅行のときに男子がそれを再現していたっけ。


八幡宮の「八」が鳩さんの形。ナイスデザイン。ぽっぽ。実家のはと吉くんは元気なのだろうか。



昇ってみた。



参拝。
「仕事でミスをしませんように」←やっぱり仕事のことを引きずっている。


小町通りをぷらぷらし、駅へ。
鳩サブレを購入。
明日、職場の人に配ろう。


鎌倉は、幕府があった都市独特の濃密な時の重なりを感じる。
とても素敵な町だ。東京から1時間ちょっとで来られるので、また来たい。
いつもは紫陽花の時期に来るのだが、ここ数年は試験があって来る機会を逃していた。


電車に揺られて東京へ。
夕焼けを車窓に見ながら、満喫感に浸る。

リフレッシュ、成功。


明日からまた労働に勤しもう。
新卒研修の練習とか準備など、怒涛の一週間になるであろう来週。
少し怖くて、でも少しわくわくする。
頑張ろう。


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