世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

夢をあきらめないで

2014年03月12日 21時52分29秒 | Weblog
中学教師をしている友達が、昨日、卒業式を迎え、教え子たちを旅立たせたらしい。
写真に写る彼女の清々しい表情と袴姿が印象的だった。
二十四の瞳状態である。

21年前、羽ばたく側にいた自分たちを思い出し、目の前にいる子たちとその中心で笑っている彼女を見て不思議な気持ちになった。
「一生友達でいようね」と誓い合ったあの日の放課後。
あの誓いはいまだ守られている。

三年間見続けていた子たちが旅立つのってどんな気持ちなのだろう。
月単位、年単位のルーティンしか持っていない自分には想像ができぬ。
彼女いわく、
「けっこうな喪失感」
とのこと。だよなー。
私の卒業式も担任ツネヲが大号泣だったもんなー。
クールなツネヲが!!
「こんなに手がかからないクラスは初めてだったよー」
だもんな。
前任校、どんだけ悪かったんだよってな話。




昨日から吉熊上司は大阪に出張。
今朝いただいたメールで「新卒研修の件など大変そうだけど効率的になろうね!」と激励メールが届き、テンションが上がった。
人事部がギリギリまで新卒の配属先を教えてくれず、制服の納品までのスケジュールがぱっつんぱっつんなのである。
配属先のデータ受領後、翌朝一番で注文書を制服業者に送らなければならない。
そのことで吉熊上司から具体的なアドヴァイスをいただいた。


新卒の制服試着会の準備・研修の講義の内容確認をし、あとは制服の発注と経理に提出する請求書のチェック、来期の各種書類の枠作成。
今日も一日お疲れちゃんなのであるが、来週から4月第一週末まで怒涛である。

桜が咲く頃、私はきっと「かぐや姫の物語」のあのシーンみたいになるに違いない。
天人の音楽が聞こえてきそう・・・。



夕方、吉熊上司がご帰還!!
疲れた顔の彼とは裏腹に、自然と笑顔になってしまう私。
これはアレだ。
わが父クマパパが東京出張から帰ってきたときのテンションに酷似している。
幼い頃、父の出張中、母に怒られた私はどこに泣きつけばいいのか・・・不安だった。
吉熊上司が出張中、副社長に変なことを訊かれたらどうしようなど、今も不安は尽きぬ。

今日は暖かかったので、夕御飯はコンビニの冷やし蕎麦とチューハイ♪
週半ばだけど飲んじゃうもんね~♪





飲みながら、また友達の卒業式の写真を見て感慨に耽る。



「教師になりたい」
夕日の差す教室で彼女は言った。

「私はOLかなあ。赤名リカみたいな」
野球部のバットがボールを打つ音、吹奏楽の断片的な音色の中で私は言った。



それぞれの夢を叶えたわけであるが、夢は叶えても持続させるのが困難だということに気付く36歳の初春である。
その日できることを精一杯やること。
それしかない。


夢をあきらめないで