世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

おじちゃん

2014年03月10日 22時31分26秒 | Weblog
部屋を片付けていたら、祖父の23回忌のときに父が作成した冊子が出てきた。
祖父は私が小学校に入学する直前、脳梗塞により74歳で亡くなった。

飲兵衛だったが、孫である私の面倒を見てくれた。

二十代半ばのころ、黒羽駅に「警察官募集」みたいなポスターが貼ってあり、それをみて「俺の就職先、これじゃね?」と思い、試験を受けて彼は警察官になったらしい。

その冊子の中に、祖父の生前の写真があった。
警察官を退職し、事務職に従事していたときの写真だろうか。



30年前にお別れした祖父の写真。


この写真は、仕事でくじけそうな心を、ピンと張りなおしてくれる。
ありがとう、おじちゃん。

亮子、頑張るからね。

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いつか、きっと

2014年03月10日 22時12分50秒 | Weblog
今年も近所の駐車場に生えている梅が咲き出した。
ここの梅はピンク色が強くて、上京したての頃は桜だと勘違いしていたぐらい華美である。




写真に撮りそこねたが、鶯がとまっていた。
春だな・・・まだ寒いけれども。

この梅を見る度に、上京したときのことを思い出す。

正直、まだ働くという実感がなくて、女子大生気分だった。
母が見つけれくれた物件に、「住まわせてもらっている」感じ。
料理らしきこともしたが、所詮はおままごとに過ぎず、すぐコンビニとSEIYUと仲良くなった。
金銭面において一人でやっていけるのか、痴漢にあわないだろうか、これから大好きな池袋に頻繁に行けるという期待、憧れの「東京のOL」になれた幸福。

渡辺美里の「いつか、きっと」をそっと歌いながら、この脇を元気いっぱい自転車で走り抜けたあの日。

「いつかきっと自分らしく
 この街で戦いながら
 傷つき それでも君と歩けるなら」


この梅は、私に様々なことを喚起してくれる。


・・・それにしても、「戦いながら」っていうフレーズの重いことよ。
ホント、戦っている・・・よねぇ。




14年目の梅の花びら。
散る前に、その姿を眼にとどめよう。



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