世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

上野を徘徊

2013年09月06日 23時59分59秒 | Weblog
東京藝術大学大学美術館を出た後、藝大の大学祭をチラ見。





エネルギッシュ!!


そして博物館前の特設ステージで器楽科の演奏を聴いた。
「もののけ姫」の演奏では鳥肌が立った。

初秋の風も心地よく、非常に素晴らしい空間だった。



アメ横を徘徊。
NHK「あまちゃん」のアメ横女学園のロケ地で激写。
じぇじぇじぇ
( ‘ jjj ’ )


ぶらぶら歩いていたら素敵なクマ看板を発見。


上野、楽しい。
ABABで秋物の服を見た。

しかし今日は成人病検診で朝が早かったので、さすがにダウン。
銀だこを食べて帰宅。

明日は引きこもっていよう。



興福寺創建1300年記念「国宝 興福寺仏頭展」

2013年09月06日 23時59分31秒 | Weblog
成人病検診のあと、一旦帰宅して、上野へ出かけた。
今日は有給休暇を取得したんだから平日をエンジョイしないと!!

東京藝術大学大学美術館へ。
興福寺創建1300年記念「国宝 興福寺仏頭展」



これ、超よかった。
展示数は少ないのだが、あの「銅造仏頭」がそれをカバーするぐらい感動した。
展示物の前で涙を流したのは「日光月光菩薩」以来だ。


3階の奥にそれは佇んでいた。
「銅造仏頭」



「銅造仏頭」の表情は、静かな威厳に満ちていた。
失った体や頭の一部なんて気にならない。
むしろ失ったことによる不完全さが、この仏様が辿った運命を感じさせる。
また、その上でこのような慈愛に満ちた美しさを感じさせることの不思議さ、強さを感じた。

この大きさの仏頭なのだから体があったらもっと下から見上げる感じになっていたのだろう。
そうすると、今、この視線で眺めると言うことは、当時では空中に浮きながら仏様に対峙していることになるのだろうか。
様々なことを思いめぐらしながら1時間ほど観賞。

直線的な目、眉、鼻梁。
しかし首や唇には柔らかな曲線があることを発見。
視線は遥か遠くを眺めているっぽい。我々の行く末を見ているのだろうか。
今回の展示では後ろからも眺めることができる。失われた後頭部が痛々しい。
当時の火事の威力を感じた。

吸い込まれるように観賞していたら涙が出て来て困った。

平原綾香の「Jupiter」が似合うなと個人的に思った。



他の展示物も素敵だった。
仏頭の前に並ぶ「木造十二神将立像(鎌倉時代)」

応永18年(1411)の落雷による興福寺の東金堂火災で、仏頭は所在不明となった。
昭和12年(1937)に本尊台座内で発見されてからも今日まで仏頭と「木造十二神将立像」がそろって並べられることはなかった。
それが今回は、主従の600年ぶりの再会。


「木造十二神将立像」


頭に十二支の動物を乗せている。
シュール。

ネズミを乗せている彼のポーズ及び表情が可愛い。


ファッション(みうらじゅん曰く「ブッション」)もお洒落。
衣の襞もさることながら、靴までかっこいい。


地下の展示室。
「板彫十二神将像」
レリーフ。
しかし躍動感は半端ない。
12人の中で特に「迷企羅大将像」が好き。
足の指、筋、掌の筋まで精緻に表現されていた。
顔の表情は怖いのだけどポーズがややファンキー。
「怒ったど~」
って言ってそう。



「木造十二神将立像」と「板彫十二神将像」が興福寺を出てオールスター状態になったことは今まで無かったらしい。


いや~、本当良かった。

教科書でしか見たときから印象的だった仏頭。
やっとあなたに会えた。

祈りながら観賞、感動。
心の洗濯ができた。




成人病検診

2013年09月06日 22時51分45秒 | Weblog
成人病検診の為、早朝に会社近くの病院へ行った。
超眠い…。
今日は寝たり起きたりをすると思ったので髪をシュシュで結ぶだけにした。
いつもはヘアクリームやスプレーを駆使するのだが。おかげで朝の支度が早く済んだ。
一応絶食状態で喫煙もしてはいけないということだったんだが、豪快に目覚めの一服&出際の一服。朝食抜きは我慢できてもタバコを吸わない朝は私にはない。


受付のお姉さんは「東京ラブストーリー」の赤名リカと阿川佐和子を足して2で割った感じの人。
ハキハキしていて笑顔が素敵。
説明を受けて更衣室で着替えるように指示された。

ジャージみたいな服に着替えて更衣室を出るとき、吉熊をハンドタオルで巻いて同伴。

まずはトイレへ。
採尿…出ない。絞り出すようにしてようやく出した。カップに数滴。これで検査できるのか?不安になったがしれっと提出。

ソファで待機。
私の他に老若男女10人ほどが「眠い…」といった面持ちで佇んでいた。

胸部レントゲンが済み、恐怖の採血。
キター!血、針、痛み…怖い。
吉熊を出し「君の出番だ」と呟く。
先述の赤名リカ+阿川佐和子に、採血の際、クマを片手で握っていても支障はないか確認したら、快諾してくれた。
「暴れられるより良いですから」
と苦笑い。
しかし、座ったままの採血がやっぱり怖くて、ベッドで寝せてもらいながら採血してほしいと急に懇願する私。迷惑な患者ですいません…と謝った。ベッドの空きが無いので最後に採血される模様。

聴力、視力、身長、体重などを計られた。いつもと変わらない結果。
血圧は上が105、下が60。

今回はオプションで腹部超音波を希望した。
一応、健康の総決算。
女医にゼリーを腹部に塗られて超音波で調べられた。
思っていたよりくすぐったくなかった。昨日慌てて臍のごまを掃除しておいてよかった。

続いて隣のベッドで心電図を計られる。
高校時代にこれをやったとき、くすぐったくて大爆笑し、すげー怒られたっけ。
今回は大丈夫。

で、とうとう来たぜ、採血。
躊躇なく吉熊を握りながら受けた。
赤名リカ+阿川佐和子に
「可愛いクマちゃんね。オーバーオール、似合う!」
と言われて
「ですよね~」
とか言っている間に終了。
そんなに痛くなかった。あっという間だった。

そしてメインイベント…胃の検査。
妹や吉熊上司、その他の人の話によると、凄くインパクトのある検査らしい。胃カメラは飲んだことがあるがバリウムは未経験の私。
赤名リカ+阿川佐和子に、
「やったこと、ある?」
と訊かれた。
「色々噂はお聞きになっていらっしゃるとは思いますが、頑張ってください。それと…この検査はクマちゃんはご一緒できないかも」
とのこと。

何なんだ、一体どんな検査なんだ!?
ちょっち緊張。

順番を待つ。
出てくる人、みんな疲労困憊してる。
ドキドキ。

名前を呼ばれて検査室に入室。
吉熊を荷物置きに置いて、変な機械の中に促されるまま身を入れた。
検査をするお兄さん(向井理にそっくり)に、
「初めてですか?」
と確認される。
続いて、何かを飲むように言われた。
ネットで下調べしたところこれは胃を膨らませる薬剤らしい。飲んだ瞬間、げっぷが止まらなくなると書かれていた。飲んだところ、急に胃が膨らむのは感じたが、げっぷは我慢できるレベルだった。
続いてバリウム。白くずっしりとしたものが紙コップに入っていた。
え?これ飲むの?
ファーストフードのシェーキのLサイズぐらいある紙コップに、白い液体がずっしりと入っている。
う~ん。これ、飲むのか・・・。
下を向きながら少しずつ飲むとよいというネットの情報の通り、ちびちび飲んでいたら
「早く飲んでください」
と向井理にガラス越しに言われた。

不味くは無いんだけど、水とか酒とか、喉ごしで飲む文化が私にはないので困った。

「亮ちゃんはやればできる子」
と秘書検定の前に言ってくれた母の言葉が頭で響く。頑張れ、俺。
胃から這い上がる空気を飲み込みながら、一気に飲み干す。
でもそんなに不味くなかった。空腹による飢餓状態から「少し美味しいかも」と思ってしまう自分。

そうこうしている内に、私を乗せた機械は、機械音を立てながら天と地がひっくり返るような傾斜になった。
横のレバーをしっかり握っていないと、滑り台を頭から滑る感じになる。
何このアトラクション。しかも微妙に辱めを感じるではないか。ちょっとした恥辱プレイである。そのうち団鬼六に縛られそうである。
東京タワーの蝋人形館にこんな姿の人形、無かったっけ?とも思う私を乗せて機械はうねる様に傾斜を変える。

「君をのせて」の出だしが替え歌となって脳内に響き渡る。

あの地平線
斜めに見えるのは
自分だけが
傾いているから~♪

バルス!!


頭を下にした角度の私に向井理は
「そのまま横向きで2回転してください」
とか言う。
奇妙奇天烈な動作を指示する彼。
なんだか彼がムスカに見えてくる。
彼が私を見て、内心「素晴らしい!!最高のショーだとは思わんかね!?」と思っていないか疑ってしまう。

言われた通り行うが、客観視しているもう一人の自分が「こんなアクロバティックな姿勢なんてできねーよ!」と爆笑しているのを薄々感じる。ニヤニヤしそうになる刹那、げっぷが出そうになり、慌てて抑える。


ようやく終了。
地面に着地。頭、ぼさぼさ。
最後に機械で腹部を押されるのだが、これが気持ち悪い。

全ての検査、終了。

バリウムを出すための下剤を飲む。
待合室でコーヒーを飲む。♪ダバダ~
このコーヒーが美味しかった。2杯おかわりした。

医師から結果を聞く。
貧血以外、問題なしとのこと。
よかった。
貧血は、どうやら血を作る成分が不足しているらしい。毎日食べているヒジキ、効果ないのだろうか。

食事券をもらったので病院横の喫茶店でパスタを食する。
店内には私より先に終了した人が既に食事をしていた。検査着のときと雰囲気が違っていて一瞬分からなかった。

吉熊、大活躍だった。
ありがとう。ご褒美だよ。


吉熊上司にLINEで報告。
「早く白いの出して、遊びに行きなよ」
とのこと。

その後、すぐに下腹部の張りは訪れるのだった。
ううう…。


初体験のことばかり。
でも楽しかったし、貧血以外一応健康で安心できた。
右の背中が痛くて「胆石だ。間違いない」と思っていたのだが、そんな影は見当たらず…ほっとした。