成人病検診の為、早朝に会社近くの病院へ行った。
超眠い…。
今日は寝たり起きたりをすると思ったので髪をシュシュで結ぶだけにした。
いつもはヘアクリームやスプレーを駆使するのだが。おかげで朝の支度が早く済んだ。
一応絶食状態で喫煙もしてはいけないということだったんだが、豪快に目覚めの一服&出際の一服。朝食抜きは我慢できてもタバコを吸わない朝は私にはない。
受付のお姉さんは「東京ラブストーリー」の赤名リカと阿川佐和子を足して2で割った感じの人。
ハキハキしていて笑顔が素敵。
説明を受けて更衣室で着替えるように指示された。
ジャージみたいな服に着替えて更衣室を出るとき、吉熊をハンドタオルで巻いて同伴。
まずはトイレへ。
採尿…出ない。絞り出すようにしてようやく出した。カップに数滴。これで検査できるのか?不安になったがしれっと提出。
ソファで待機。
私の他に老若男女10人ほどが「眠い…」といった面持ちで佇んでいた。
胸部レントゲンが済み、恐怖の採血。
キター!血、針、痛み…怖い。
吉熊を出し「君の出番だ」と呟く。
先述の赤名リカ+阿川佐和子に、採血の際、クマを片手で握っていても支障はないか確認したら、快諾してくれた。
「暴れられるより良いですから」
と苦笑い。
しかし、座ったままの採血がやっぱり怖くて、ベッドで寝せてもらいながら採血してほしいと急に懇願する私。迷惑な患者ですいません…と謝った。ベッドの空きが無いので最後に採血される模様。
聴力、視力、身長、体重などを計られた。いつもと変わらない結果。
血圧は上が105、下が60。
今回はオプションで腹部超音波を希望した。
一応、健康の総決算。
女医にゼリーを腹部に塗られて超音波で調べられた。
思っていたよりくすぐったくなかった。昨日慌てて臍のごまを掃除しておいてよかった。
続いて隣のベッドで心電図を計られる。
高校時代にこれをやったとき、くすぐったくて大爆笑し、すげー怒られたっけ。
今回は大丈夫。
で、とうとう来たぜ、採血。
躊躇なく吉熊を握りながら受けた。
赤名リカ+阿川佐和子に
「可愛いクマちゃんね。オーバーオール、似合う!」
と言われて
「ですよね~」
とか言っている間に終了。
そんなに痛くなかった。あっという間だった。
そしてメインイベント…胃の検査。
妹や吉熊上司、その他の人の話によると、凄くインパクトのある検査らしい。胃カメラは飲んだことがあるがバリウムは未経験の私。
赤名リカ+阿川佐和子に、
「やったこと、ある?」
と訊かれた。
「色々噂はお聞きになっていらっしゃるとは思いますが、頑張ってください。それと…この検査はクマちゃんはご一緒できないかも」
とのこと。
何なんだ、一体どんな検査なんだ!?
ちょっち緊張。
順番を待つ。
出てくる人、みんな疲労困憊してる。
ドキドキ。
名前を呼ばれて検査室に入室。
吉熊を荷物置きに置いて、変な機械の中に促されるまま身を入れた。
検査をするお兄さん(向井理にそっくり)に、
「初めてですか?」
と確認される。
続いて、何かを飲むように言われた。
ネットで下調べしたところこれは胃を膨らませる薬剤らしい。飲んだ瞬間、げっぷが止まらなくなると書かれていた。飲んだところ、急に胃が膨らむのは感じたが、げっぷは我慢できるレベルだった。
続いてバリウム。白くずっしりとしたものが紙コップに入っていた。
え?これ飲むの?
ファーストフードのシェーキのLサイズぐらいある紙コップに、白い液体がずっしりと入っている。
う~ん。これ、飲むのか・・・。
下を向きながら少しずつ飲むとよいというネットの情報の通り、ちびちび飲んでいたら
「早く飲んでください」
と向井理にガラス越しに言われた。
不味くは無いんだけど、水とか酒とか、喉ごしで飲む文化が私にはないので困った。
「亮ちゃんはやればできる子」
と秘書検定の前に言ってくれた母の言葉が頭で響く。頑張れ、俺。
胃から這い上がる空気を飲み込みながら、一気に飲み干す。
でもそんなに不味くなかった。空腹による飢餓状態から「少し美味しいかも」と思ってしまう自分。
そうこうしている内に、私を乗せた機械は、機械音を立てながら天と地がひっくり返るような傾斜になった。
横のレバーをしっかり握っていないと、滑り台を頭から滑る感じになる。
何このアトラクション。しかも微妙に辱めを感じるではないか。ちょっとした恥辱プレイである。そのうち団鬼六に縛られそうである。
東京タワーの蝋人形館にこんな姿の人形、無かったっけ?とも思う私を乗せて機械はうねる様に傾斜を変える。
「君をのせて」の出だしが替え歌となって脳内に響き渡る。
あの地平線
斜めに見えるのは
自分だけが
傾いているから~♪
バルス!!
頭を下にした角度の私に向井理は
「そのまま横向きで2回転してください」
とか言う。
奇妙奇天烈な動作を指示する彼。
なんだか彼がムスカに見えてくる。
彼が私を見て、内心「素晴らしい!!最高のショーだとは思わんかね!?」と思っていないか疑ってしまう。
言われた通り行うが、客観視しているもう一人の自分が「こんなアクロバティックな姿勢なんてできねーよ!」と爆笑しているのを薄々感じる。ニヤニヤしそうになる刹那、げっぷが出そうになり、慌てて抑える。
ようやく終了。
地面に着地。頭、ぼさぼさ。
最後に機械で腹部を押されるのだが、これが気持ち悪い。
全ての検査、終了。
バリウムを出すための下剤を飲む。
待合室でコーヒーを飲む。♪ダバダ~
このコーヒーが美味しかった。2杯おかわりした。
医師から結果を聞く。
貧血以外、問題なしとのこと。
よかった。
貧血は、どうやら血を作る成分が不足しているらしい。毎日食べているヒジキ、効果ないのだろうか。
食事券をもらったので病院横の喫茶店でパスタを食する。
店内には私より先に終了した人が既に食事をしていた。検査着のときと雰囲気が違っていて一瞬分からなかった。
吉熊、大活躍だった。
ありがとう。ご褒美だよ。
吉熊上司にLINEで報告。
「早く白いの出して、遊びに行きなよ」
とのこと。
その後、すぐに下腹部の張りは訪れるのだった。
ううう…。
初体験のことばかり。
でも楽しかったし、貧血以外一応健康で安心できた。
右の背中が痛くて「胆石だ。間違いない」と思っていたのだが、そんな影は見当たらず…ほっとした。
超眠い…。
今日は寝たり起きたりをすると思ったので髪をシュシュで結ぶだけにした。
いつもはヘアクリームやスプレーを駆使するのだが。おかげで朝の支度が早く済んだ。
一応絶食状態で喫煙もしてはいけないということだったんだが、豪快に目覚めの一服&出際の一服。朝食抜きは我慢できてもタバコを吸わない朝は私にはない。
受付のお姉さんは「東京ラブストーリー」の赤名リカと阿川佐和子を足して2で割った感じの人。
ハキハキしていて笑顔が素敵。
説明を受けて更衣室で着替えるように指示された。
ジャージみたいな服に着替えて更衣室を出るとき、吉熊をハンドタオルで巻いて同伴。
まずはトイレへ。
採尿…出ない。絞り出すようにしてようやく出した。カップに数滴。これで検査できるのか?不安になったがしれっと提出。
ソファで待機。
私の他に老若男女10人ほどが「眠い…」といった面持ちで佇んでいた。
胸部レントゲンが済み、恐怖の採血。
キター!血、針、痛み…怖い。
吉熊を出し「君の出番だ」と呟く。
先述の赤名リカ+阿川佐和子に、採血の際、クマを片手で握っていても支障はないか確認したら、快諾してくれた。
「暴れられるより良いですから」
と苦笑い。
しかし、座ったままの採血がやっぱり怖くて、ベッドで寝せてもらいながら採血してほしいと急に懇願する私。迷惑な患者ですいません…と謝った。ベッドの空きが無いので最後に採血される模様。
聴力、視力、身長、体重などを計られた。いつもと変わらない結果。
血圧は上が105、下が60。
今回はオプションで腹部超音波を希望した。
一応、健康の総決算。
女医にゼリーを腹部に塗られて超音波で調べられた。
思っていたよりくすぐったくなかった。昨日慌てて臍のごまを掃除しておいてよかった。
続いて隣のベッドで心電図を計られる。
高校時代にこれをやったとき、くすぐったくて大爆笑し、すげー怒られたっけ。
今回は大丈夫。
で、とうとう来たぜ、採血。
躊躇なく吉熊を握りながら受けた。
赤名リカ+阿川佐和子に
「可愛いクマちゃんね。オーバーオール、似合う!」
と言われて
「ですよね~」
とか言っている間に終了。
そんなに痛くなかった。あっという間だった。
そしてメインイベント…胃の検査。
妹や吉熊上司、その他の人の話によると、凄くインパクトのある検査らしい。胃カメラは飲んだことがあるがバリウムは未経験の私。
赤名リカ+阿川佐和子に、
「やったこと、ある?」
と訊かれた。
「色々噂はお聞きになっていらっしゃるとは思いますが、頑張ってください。それと…この検査はクマちゃんはご一緒できないかも」
とのこと。
何なんだ、一体どんな検査なんだ!?
ちょっち緊張。
順番を待つ。
出てくる人、みんな疲労困憊してる。
ドキドキ。
名前を呼ばれて検査室に入室。
吉熊を荷物置きに置いて、変な機械の中に促されるまま身を入れた。
検査をするお兄さん(向井理にそっくり)に、
「初めてですか?」
と確認される。
続いて、何かを飲むように言われた。
ネットで下調べしたところこれは胃を膨らませる薬剤らしい。飲んだ瞬間、げっぷが止まらなくなると書かれていた。飲んだところ、急に胃が膨らむのは感じたが、げっぷは我慢できるレベルだった。
続いてバリウム。白くずっしりとしたものが紙コップに入っていた。
え?これ飲むの?
ファーストフードのシェーキのLサイズぐらいある紙コップに、白い液体がずっしりと入っている。
う~ん。これ、飲むのか・・・。
下を向きながら少しずつ飲むとよいというネットの情報の通り、ちびちび飲んでいたら
「早く飲んでください」
と向井理にガラス越しに言われた。
不味くは無いんだけど、水とか酒とか、喉ごしで飲む文化が私にはないので困った。
「亮ちゃんはやればできる子」
と秘書検定の前に言ってくれた母の言葉が頭で響く。頑張れ、俺。
胃から這い上がる空気を飲み込みながら、一気に飲み干す。
でもそんなに不味くなかった。空腹による飢餓状態から「少し美味しいかも」と思ってしまう自分。
そうこうしている内に、私を乗せた機械は、機械音を立てながら天と地がひっくり返るような傾斜になった。
横のレバーをしっかり握っていないと、滑り台を頭から滑る感じになる。
何このアトラクション。しかも微妙に辱めを感じるではないか。ちょっとした恥辱プレイである。そのうち団鬼六に縛られそうである。
東京タワーの蝋人形館にこんな姿の人形、無かったっけ?とも思う私を乗せて機械はうねる様に傾斜を変える。
「君をのせて」の出だしが替え歌となって脳内に響き渡る。
あの地平線
斜めに見えるのは
自分だけが
傾いているから~♪
バルス!!
頭を下にした角度の私に向井理は
「そのまま横向きで2回転してください」
とか言う。
奇妙奇天烈な動作を指示する彼。
なんだか彼がムスカに見えてくる。
彼が私を見て、内心「素晴らしい!!最高のショーだとは思わんかね!?」と思っていないか疑ってしまう。
言われた通り行うが、客観視しているもう一人の自分が「こんなアクロバティックな姿勢なんてできねーよ!」と爆笑しているのを薄々感じる。ニヤニヤしそうになる刹那、げっぷが出そうになり、慌てて抑える。
ようやく終了。
地面に着地。頭、ぼさぼさ。
最後に機械で腹部を押されるのだが、これが気持ち悪い。
全ての検査、終了。
バリウムを出すための下剤を飲む。
待合室でコーヒーを飲む。♪ダバダ~
このコーヒーが美味しかった。2杯おかわりした。
医師から結果を聞く。
貧血以外、問題なしとのこと。
よかった。
貧血は、どうやら血を作る成分が不足しているらしい。毎日食べているヒジキ、効果ないのだろうか。
食事券をもらったので病院横の喫茶店でパスタを食する。
店内には私より先に終了した人が既に食事をしていた。検査着のときと雰囲気が違っていて一瞬分からなかった。
吉熊、大活躍だった。
ありがとう。ご褒美だよ。
吉熊上司にLINEで報告。
「早く白いの出して、遊びに行きなよ」
とのこと。
その後、すぐに下腹部の張りは訪れるのだった。
ううう…。
初体験のことばかり。
でも楽しかったし、貧血以外一応健康で安心できた。
右の背中が痛くて「胆石だ。間違いない」と思っていたのだが、そんな影は見当たらず…ほっとした。