世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

またまた「はやぶさ HAYABUSA-BACK TO THE EARTH- 帰還」

2011年05月28日 23時59分39秒 | Weblog
浦和美園のイオンにて。
「ブラック・スワン」の前に、また「はやぶさ HAYABUSA-BACK TO THE EARTH- 帰還」を観た。
プラネタリウム上映「HAYABUSA-BACK TO THE EARTH」を含めると通算6回目。
どんだけ好きなんだよ…はやぶさ。
6/12に参加予定の「はやぶさ地球帰還1周年記念講演会」でも上映されるらしいのだが。



今日は周囲に気を遣わなくて済むよう、前の方で観た。
目の前いっぱいに広がる宇宙と、その広い空間を進むはやぶさの様子を十分堪能できた。
そう、今日は頭で観るよりも「感じたかった」のである。


「…太陽だけじゃない
私も そして君も
すべては 星が作り出した物の中から生み出されてきた
宇宙は遠いところにあるのではなく
私達自身が 宇宙なんだ」

というナレーションが今日は特に心に響いた。

また、先日、獨協大学ではやぶさが持ち帰ったカプセルを観てきたので、今日は興奮度も高かった。

最後の「宙へ」の前奏で涙がダダ漏れ。お決まり。
今日は雨で、本作品の入場料が500円ということもあり、映画館は混んでいた。
いつもより嗚咽がたくさん聞こえてきた。

はやぶさが帰還して一年。
彼はまだまだ大人気のもよう。




そうそう。
上映前に銀だこでたこ焼きを食した。
これ、大好物である。
今日ははやぶさ君とのデート。
青のりを掛けることに躊躇したのだが、まあいいかと。美味しかった。吉熊もご満悦。



この一年。一日一回は再生している動画。

探査機「はやぶさ」の軌跡 舞-HaYABUSA ~Falcon of phoenix ~前編


探査機「はやぶさ」の軌跡 舞-HaYABUSA ~Falcon of phoenix ~後篇



嬉しいこんなニュースが!

小惑星イトカワ45億年前に誕生か はやぶさ微粒子分析(2011年5月26日21時50分 朝日新聞)


 イオンビームで切断された小惑星イトカワの微粒子。真ん中の「板」の断面を観察して内部構造を調べる=岡山大/宇宙機構提供
 小惑星探査機「はやぶさ」が地球に持ち帰った微粒子の分析結果から、小惑星イトカワは約45億年前にうまれたことがわかった。北海道大学などが26日、千葉県で開催中の日本地球惑星科学連合大会で報告した。
 北海道大学など複数の研究チームは、含まれる元素の組成や、X線CTを使って解析した3次元構造、風化の痕跡などについて分析。微粒子が確かにイトカワ起源で、同じタイプの隕石(いんせき)ができた年代から、うまれた時期を絞り込んだ。
 岡山大学・地球物質科学研究センターのチームは、イオンビームで微粒子の1粒を約10マイクロメートルの厚さに輪切りにする様子を写した画像を公表した。中村栄三教授(地球化学)は「粒子の中に極めて高い温度を経験した鉱物学的記録が残っていた。700~900度まで上がっていた」と述べた。(松尾一郎)


あのサンプルの価値って1粒1億円らしい。
それ以上の価値があると私は思う。
「夢」という付加価値をも、はやぶさは持ち帰ってきてくれた。

ありがとう。はやぶさ。
この一年、ずっとはやぶさの面影を追いかけてきた私は、あなたから勇気をもらったよ。


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映画「ブラック・スワン」

2011年05月28日 23時24分57秒 | Weblog
映画「ブラック・スワン」を観た。
感想を一言で言うならば「面白い!」である。こんなにハラハラしながら映画を観たのは久々だ。特に後半20分はずっと身構えて見入ってしまった。面白かったので、また観るかも。

あらすじ: ニューヨーク・シティ・バレエ団に所属するバレリーナ、ニナ(ナタリー・ポートマン)は、踊りは完ぺきで優等生のような女性。芸術監督のトーマス(ヴァンサン・カッセル)は、花形のベス(ウィノナ・ライダー)を降板させ、新しい振り付けで新シーズンの「白鳥の湖」公演を行うことを決定する。そしてニナが次のプリマ・バレリーナに抜てきされるが、気品あふれる白鳥は心配ないものの、狡猾で官能的な黒鳥を演じることに不安があり……。(シネマトゥディ)

競争相手のリリー、過保護で過干渉の母親エリカ、もと花形のベス。
そしてだれよりも、ニナはニナ自身に苦しめられる。白鳥は踊れても黒鳥を踊れないニナ。

…いるんだよな、ニナみたいな女って。
いないだろうか?下ネタの話題になると急に不機嫌になってしまうような真面目さを持ち、官能っていう単語とは対極にあるような女。
ニナもそんな潔癖で優秀な女性だったのに。
大役に抜擢され、エロい黒鳥を演じるため監督からの変な指導(自慰行為をしろとか)を受け、そしてプレッシャーに負けて精神を崩壊させてしまう。強迫性障害からか、身体を掻き毟ったりなんかして。
そして、怖い幻なんかを見たりする。
ホラー映画のようでもあるが、それは全てニナが創りだしているイメージに他ならない。
結局ひとり相撲。
どんだけプレッシャーに弱いんだよ?と突っ込みたくなったが、まあそんな時もあるよな。
一見、プレッシャーに弱い優等生の妄想話なのだが、それだけでは片付けられないぐらい魅力的な作品だった。


・舞台はニューヨーク。昨年、一人旅した街。あの街の喧騒とか地下鉄とか、超懐かしかった。
また行きたいな、ニューヨーク。

・監督役のヴァンサン・カッセル。
彼は私の大好きな映画「マレーナ」のマレーナ役であるモニカ・ベルッチの旦那様。
彼の演技を初めて観たのだが、良かった。あの監督役に適任だったと思う。

・ニナよ。怒りに委ねてぬいぐるみを捨てるのはやめれ。

・母親の過干渉がすごかった。自分もバレリーナだったらしく、娘のニナを身ごもったばかりにバレエの道を諦めた母親。その過去が屈折した我が子への愛になり、観ていて苦しくなってしまった。でも、最後、観衆に紛れて娘の晴れ舞台を笑顔で観る母親の笑顔は「この人、悪い人じゃなかったんだ」と思わせた。

・ずっと誰かに抓られているような断続的で軽い精神的苦痛というのだろうか。我慢できなくはないけれど、とにかく居心地の悪さがあり、でも病みつきになるという不思議な作品。ミナクル!


全体を通して、久々に文句なしの作品だった。
「白鳥の湖」を聴くと、「宇宙刑事シャイダー」の最終回を思い出す。
神官ポーがピアノでこの曲を弾いているあの名シーン。
この作品は私の新たな「白鳥の湖」トラウマになった。




映画『ブラック・スワン』予告編


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